『春爛漫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
春爛漫
寒い冬が終わり、気持ちのいい季節だ。咲き乱れる桜の花の匂いを感じると、あの頃の君を思い出す。僕はあの頃から幾分か大人になり、良く言えば思慮深くなり、悪く言えば臆病になった。だけど今でもチン・ビンビン。街はすっかり春爛漫。
春爛漫
桜満開花びらが散っていく
空は澄んだ青空
若い頃馬鹿な遊びばかり
大笑いしながら夜通し遊んだね
春爛漫
桜満開花びらが散っていく
空は澄んだ青空
今日君は一足先に散って逝った
春爛漫桜の花びらが散っていく
忘れないよ
ここに生きていたこと
春爛漫
あたたかな陽ざしにさそわれて
久しぶりに出た外の世界はまぶしかった
まるで夢の中にいるような心地で
桜の花びらが舞う坂道を駆け上る
丘の上の公園は花々が咲き乱れていて
レジャーシートを敷いて
お弁当を囲んだみんなが待っていた
声をかけると思い思いに手を振って
僕のことを迎えてくれる
あたたかな陽ざしにてらされて
みんなに囲まれて
春が訪れたんだとようやく実感した
例えるなら僕は午前2:41、彼女は午後2:41
例えるなら僕は土砂降りの雨、彼女はお天気雨
例えるなら僕は枯れ草、彼女は春爛漫
例えるなら僕はあなたが必要、彼女は
春爛漫
桜並木…桜のアーチを
くぐり抜ける
あなたと笑い合い…
あなたはわたしを
追いかけて…
しあわせなひと時
ずっと…ずっと…
春爛漫が続けば
しあわせを味わいつく
せるのにね
時よ止まれ
光る風 花の微笑み 子らの声
/お題「春爛漫」より
空一面に桜が咲き乱れ、
舞った花びらは道を埋め尽くすようだ。
春爛漫と言い表すのには丁度良い。
君の桜色に染まった頬を目の当たりにすると
その頬、唇、髪に触れたくなってしまう。
これからの君との日々が楽しみだよ。
お題 : 春爛漫 #49
題 春爛漫
素敵な陽気。
桜の花があちこちで満開の今日。
私は彼氏とデートに出かける約束をしている。
嬉しくて早めに来ていた私よりも、彼氏の方が早く待ち合わせ場所に到着している。
「おはようっ、びっくりした。私より早いね!」
私の顔を見て、彼氏が微笑む。
「おはよう。早く綾に会いたくて、早起きしちゃったよ」
その言葉に心の中からジ~ンと暖かくわきあがってくるものを感じる。
好き、大好き。
この春のふんわり暖かい陽気も相まって余計に気持ちが有頂天に高まっていくのを感じる。
彼氏と腕を組んで歩いていると、街路樹に植えてある満開の桜の木からハラハラと美しく桜の花びらが降り注ぐ。
風が吹くと花びらがさらに乱舞し、その光景は美しく、思わず止まって見とれてしまう。
「春っていいね・・・」
私は呆然と美しい桜吹雪を見ながら呟くと、彼氏がクスッと笑う。
「あ、どうして笑ったの?」
私が尋ねると、彼氏は、
「だって、綾、春も夏も秋も同じこと言ってたから」
「えっ、そうだっけ?」
・・・でも言ってたかも。四季それぞれにその季節の良さがあるんだから仕方ないよ。
それに・・・。
私は隣をチラッと見る。
「あなたがいるから、どの四季も素敵に見えるんだよ」
私は心からの本心を打ち明けると、弾んだ気持ちで彼氏に笑いかけたんだ。
春爛漫
目覚めると朝で、ゴミ捨て場だった。
私を避けるようにゴミ袋があって、起き上がると大の字ができていた。
粗大ゴミ置き場に保冷バッグが横たわっている。
どうしてここに?
身体中からアルコール臭がする。それと、燃やす予定のゴミの臭いも。
こめかみを押さえながら、昨日を思い出す。
眠い。
瞼を擦って左腕を見る。短針は午前7時を指していた。花見まではまだ2時間もある。それまでの間、肌寒さに身体を震わせながら、花弁の小雨を眺めなければならない。
私は花見の席取りを任された、5時起き6時到着のブルーシートマンだった。
まったく。
日曜日なのに出社するよりエネルギーを使った。こういうのは新入社員の仕事と、暗黙の了解かあったはずのなのだが。
しかし、仕方がない。昨日の夜。急にその暗黙の了解に従う後進達が不憫になって、「家から近い」と口走ってしまったのは私だからだ。
しかし。いやしかし、やはり許せん。それはそうとして、許せん。
だから私はカパッっと音を立てた。この音を聞くだけで今が夜な気がする。麦芽の匂いがして、飲み口に桜がついた。
「おっとっと」
沸き立つ泡に一人芝居して、喉に通した。
「その味がわかるようになったら大人だよ」
学生時代の、にへらにへらしていたミステリアスなショートカットを思い出した。
「ええ! じゃあ僕、子供ってことですか」
「そうだよ、僕」
「……いまから私にします」
「似合わないぞ、僕」
「それじゃどうすればいいんですか! 」
「どうもしなくていいよ、僕」
先輩はまたにへらにへら笑って、そうして卒業していった。
「僕は辞めちゃったの? 私」
なんでそう言ってくれなかったんですか。私は僕の方が良かったって、貴方は思っていたでしょうに。そう言ってくれれば、私はまた僕に戻ったのに。
お陰で私は、あれからずっと私ですよ。
ブルーシートの右端が折れていた。それを正そうと思った。
保冷バッグを持つ。と、重い。当たりを見回して、知り合いはいない。
秘密の扉を開けるみたいにバッグを開けて、350mlを取り出した。
1本分軽い。よし。ブルーシートを正すと、随分軽くなった気がするバッグをその上に置いた。
また、パカッっと音をさせた。
……その後は確か、一番最初に来た新人が空き缶を片付けてくれて、私は空を見ていた。あとはもう上を見たり下を見たりしながら、夜になった。
左腕を見る。朝6時で、今日は月曜日だ。
酒臭い欠伸をシャツの袖で隠す。
するとボタンの横にサクラの花びらがついていて、こりゃ豪華だなって、僕は笑った。
夜が明けた 踊り狂えと 阿呆共
酒に桜に 酔いしれながら
─春爛漫
春爛漫
「私、桜が咲く季節って嫌い。希望ばっかり描かれて、でも実際は花粉と黄砂で空気きったないし。桜すぐ散るし。」
桜を見上げもせず、花びらが散る道を雑に歩いて彼女は言った。驚いて数回瞬く。その言葉は僕の胸に清く吹き抜けた。
あぁ、春という季節への違和感は、それだったのか。
「…確かに、本当そうだ。」
「え?あ、ふうん。捻くれてるとか言わないの。」
「言わないよ。僕には捻くれられるほどの自我もないのかもしれない。」
「そう?そんなこと言えるくらいなんだから、十分じゃん。」
風が吹き上げて、桜の花びらが踊った。彼女が鬱陶しそうに乱れる髪を押さえて、僕はその横顔に見惚れた。
『春爛漫』
高校生生活が始まった。下駄箱前の中庭で、入学式のころから目の端に写ってはいた部活勧誘が盛んに行われている。
どこにも入る気はなくて、断りきれないチラシだけ受けとっては、右に左に避けていく。
もう少しで下駄箱、と思ったそのとき。
桜がひらりひらりと揺れていた。
自然と作られた観客の輪の中で、彼女たちは浴衣を着て踊っていた。近づいてみれば同じピンクでもそれぞれ刺繍や花の種類、紐などがそれぞれ違う。
中庭にある桜の花が春特有の強い風に吹かれて、踊る彼女たちと一緒にくるくると舞う。
浴衣の柄と本物の桜が共演してまさに春爛漫な風景を作り出していた。
曲が終わり、拍手を受けながら一人の女子が前に出る。
「私たちは日本舞踊部です!文化棟で活動しています」
大輪の桜の花とウグイスの柄。
長い髪を頭の上で一つのお団子にまとめている。
その人は、小さいころ同じダンススクールに通っていた近所のお姉さんだった。
離れようと思うのに、ばちりと合った彼女の目が僕の足をその場に縫いつけているかのようで。
結局、彼女たちの紹介が終わるまで動くことができなかった。
春爛漫
いいですねー
1日でも長くこの時期を感じられたらいいなぁ
なんで、?
なんでなんも言わずにどっか行っちゃうのさ
僕、君が友達で嬉しかった
君に!マスク無しのが可愛いよ
って、言われたのすっごい嬉しかったよ
見てるかな、みてないよね
一言言って欲しかったな、
バレンタインも
ホワイトデーも
誕プレも
これじゃ、
なんも渡せないじゃないか
【春爛漫】にはなれなかった
“春爛漫”
花びらのように
君と日々を重ね。
星の数ある花のように
君と色んな思い出をつくる。
鮮やかな花の色のような君色に私を染めて、
私と君で、二人きりの世界に花を咲かせよう。
窓の外の山桜は、早くも盛りを過ぎていて、あっという間に葉桜になってしまうのだろう
地面に散った花びらは、白に近いものから濃いめのピンクまで様々で、枝に咲いているときよりも色がよくわかる
咲き始めの頃、しきりに花の蜜を吸いに来ていたヒヨドリは、ここ数日は見かけない
新しい花を求めて行ってしまったのか
春爛漫
授業中、教室のカーテンの隙間から見える桜が、とても春を彩らせてくれる。
四季を感じる。
あぁ、今日から新学年だな、と染み染み思う今日この頃だ。
春爛漫
眩い光を浴びて咲き誇る花々に魅入られたのか、君は花びらが散る中でくるくると回る。それに合わせるように揺れるスカートに君は笑った。
――春が来た。
その姿を見た瞬間、そう思った。
君と共に、僕のもとに春が来たのだ。
日々家
春は生き物全てが
待ちどうしい季節
灰色の風景から
緑豊かな草原や野原
花も咲き、色鮮やかな
季節
春にはやっぱり桜が
咲きほころび
人々はそんな
春の訪れに心ときめく
動物達も活発になり
これから始まる
季節の前祝い。
春爛漫は
人々の心を豊かになり
優しさに満ち溢れる。
人生に置いても
春爛漫になる季節は
あります。
わたしにはまだまだ遠い先かも
知れませんが、
その日が来るのを
心待ちにしてます。
貴方の春爛漫は
もう来ましたか?
めぐみより
春爛漫
満開に咲き誇る桜
それを見あげて
今年は何を思うんだろう
毎年変わらず咲く花を見て
人は変わってしまうこともあるけれど
綺麗だなって思うのは
きっと桜と同じでずっと変わらない