『春爛漫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
コンクリートの蟻たちを
なんとなく数えながら
踏まないよう、踏まないようにして歩く
せめてものやさしさだよ、と口ずさむ
空っぽに響くなさけなさに
ちょっと涙が出そうで
にらみながら斜めに見上げた景色は
訳もわからず光に満ちて
あ、春爛漫
【春爛漫】
今年も春がやって来たことは知っている。
でも、春が来たんだ、という実感はあまりない。
一体なぜだろうか。
春が来ることを当たり前だと思っているから?
春だとか、夏だとか、秋や冬だとか、季節の流れなんて正直どうでもいいと感じている節があるから?
そんなことを考えながら、帰路へとついていた。
視線を正面に向けたまま、自転車をこぐ。
心地よい風を感じて、ふと地面の方に目をやった。
たくさんの散り散りになった、ピンク色の落ち葉。
思わず顔を上げた瞬間、初めて私は、“春”が来たことを実感できたような気がした。
うひゃ!
うひゃひゃーー!
おぉお!?
おぉおおおお?
びゃやああああああああああああああ!
ぐふぅ。
春だぁ!!僕はるすきなんだよね!
だってさだってさ、
学校始まるしー、
また友達と会えるしー、
…
ずっとずーっとはる待ってたんだよね!!楽しみで楽しみで仕方なかったよー!
これでようやく開放されるね!!
嘘だよ。また最悪な学校生活が始まってクソみたいな友達と会わなくちゃいけない春が大嫌いだよ((ボソッ
だから僕は春爛漫のこの時期に挨拶をするよ!
その時、桜の花びらが、僕の鼻にひらひらと舞い降りてきた
じゃあ、ばいばいっ!今まで楽しかった!
流れゆく桜、涙と共に僕は_
ねーおい、6年3組の星宮…
_屋上から飛び降りたらしいぜ。
♯春爛漫
春。あなたは今、何を思いますか?
春は出会いと別れの季節です。
新しいクラス、新しい引っ越し先、新しい就職先。
「新しい」に出会うということは、別れもあります。
出会いには必ず別れがつきものです。
毎日の新しい「出会い」を大切にしましょう。
「別れ」のときに悔いが残らないように。
そうすればいつか、満開の桜を見ることができるでしょう。
春爛漫
「すごい、桜がいっぱい咲いてる! ほんとにこんなに咲くんだね!」
囲むように咲き誇っている桜たちの下で、満面の笑顔を浮かべた彼女がダンスを踊るようにくるくる回っている。癖のある長髪がふわりふわりと揺れて、まるでヴェールのようだ。
「病室から見ていたのとは違うだろ?」
「うん。生で見るともっときれいで可愛い! ダメなのはわかってるけど、一枝持ち帰って飾りたくなっちゃうね」
動きを止めた彼女は、桜に向かって思いきり両腕を伸ばす。花びらのシャワーを浴びるさまは無邪気で可愛いのにどこか儚く、少し不安にさせる。
きっと、長い年月を病院で過ごしていた背景があるからだろう。治るかわからない病とずっと戦い続けて、奇跡的に回復への道が見つかった。
まだ完治したわけじゃないし、定期的に病院へ通わないといけない。いつ再入院となるかもわからない。
それでもこうして、不自由なく外を歩けるまでになれたのはとても大きいこと。
「ねえ、他にもこうやっていっぱい咲いてるところ、あるの?」
「そうだな……次の休みの日まで満開のままかどうかはわからないけど、あるなら行ってみる?」
すると、彼女はわずかに目を見開いたあと、一番近い桜の木に歩み寄り、触れた。後を追って顔を覗き込むと悲痛な色が見え隠れしている。
「そうだよね。今はこんなに元気よく咲いていても、数日したら全部散ってしまうのよね」
もしかしたら自分と重ねているのかもしれない。
今は元気でも、一ヶ月後、いや一週間後には体調を崩してしまったら。これはつかの間の夢で、結局は白いベッドの上から逃れられない運命だったとしたら。
「次の休みもまた行こう。来年も、再来年も、また行こう。いろんな場所を見に行こう」
木に触れていた彼女の白い手を取って誓う。
お互い明るい方向を向いていられるよう、少なくとも自分は進む道を照らし続けていられる存在でありたい。
「うん。楽しみにしてるね」
ようやく満開になったこの花を、無残に枯らせやしない。
お題:春爛漫
『春爛漫』
開き切った土筆。
モンシロチョウ。
何年目かのムスカリ。
軒下の蜂の巣。
公園に響く子どもたちの声。
目を覚まさせる日差し。
生温い風。
リュックサックにお弁当。
水筒、帽子、レジャーシート。
菜の花畑を見に行こう。
学校に行ってるお姉ちゃんには内緒。
お父さんとお母さんと私、3人だけのピクニック。
「…ふわぁ……朝かぁ…。」
目が覚める。
「スマホスマホ…っと…5時!?」
普段は7時起き。それも、学校にギリギリ間に合うくらい遅い。
二度寝をしようか迷ったが、カーテンを開けて外を見た時、
「…わぁ……!」
町の少し暗い空を覆うような、満開の桜。
……今日も引きこもろうと思っていたけど、花見に行こうかな。
……でもやっぱ、二度寝の魅力には勝てない!おやすみ!
『春爛漫』
「ここに桜を植えようと思う」
そいつは高らかにそう宣言した。
「はぁ」
と、私はまた訳のわからないことをと思って気のない返事を返した。そうしたらそいつは、「なぜそんなに素っ気ない!」と、心底驚いたように叫ぶ。
「また突飛なことを考えたと思ってな。こんな村から離れた人もほとんど通らない場所になぜわざわざそんなものを」
「桜は春の象徴だぞ。植えたら綺麗だろうが」
「いや、知らんし」
「とにかく俺はここに植えると決めたんだ!」
まあ勝手にしろと、私は何気なく答えた。そしたらそいつは本当に勝手にして、どこからか桜の苗木を運んできてはそれは嬉しそうに、「咲いたら一緒に花見をしよう」なんて言ってきた。
花見なんてできるわけないだろう。桜が立派に育った頃にはお前は生きていないだろうと、そう告げてやっても、そいつは変わらず満面の笑みだった。
そうして月日は流れていった。
人の営みは移り変わり土地もどんどん開けていった。何もなかったはずのこの場所も今やたくさんの人間が周りに住むようになったが、何故かあいつが植えた桜は長年切られもせずに残り、今は花見の名所のいちだい桜として有名になっている。
あいつがいなくなってから私の姿が見える人間もだいぶ減った。それでも私はまだあいつが桜を植えたこの場所に留まっている。
「まったくお前が花見をしようなんて約束するからだ」
毎年この季節になると満開の桜の木の下で人間達が思い思いに騒ぎ始める。なんとも馬鹿らしくてうるさい奴らだと思いながら、その人間達の笑い顔があいつの豪快で自由気ままな笑い方にそっくりで、ついこの騒がしくもあたたかい日を影から見守ってしまうのだ。
【春爛漫】
僕の文句
春爛漫とはどういう意味なのだろうか…
調べようと思うが…この場所からスマホの距離が遠くて…取るのが…めんどくさい
毎日学校に行くという訳のわからない制度…わけがわからない…
満員電車通学…ただでさえ人混みが嫌いだというのに…
窮屈で吐きそうだ
僕の隣の子はとても可愛くて僕の好きな人でもある…
どうにか関係を持ちたいが…話しかけるのが…めんどくさい…
満員電車で通学し…帰りに図書館によって本を読む…
帰ったら…うっとうるさい母と…「勉強」しか言わない父
とBエあぁ〜が待っている…
最近ではB〜という字を見るだけでそう読んでしまう自分が嫌になる…腐ったものは戻すことができないのだ…
好きな人はできるが恋人は出来ない……
何故だろうか…訳がわからない…
よく真面目だねとか静かねぇ〜
などと言われるが真面目なのは怒られるのがめんどくさいからで…静かなのは喋るのがめんどいからだ
友達は多い方なのだが修学旅行で先生が…
「お前ぇ〜誘う友達いんのかぁ〜?」
とのんきな顔でのほほんと聞いてくるので流石の僕も少しイラっときたが天然な先生を怒るのは気が引けるのでやめておく…
休みの期間にたまに*いとこ*に会いに行くのだが…
しばらく行っていなかったせいか愛しの*いとこ*が言ってはいけないことを言っていた…
なぜ誰も止めないのかと思ったがすぐにみんな意味がわかっていないことがわかった…なぜ僕だけわかるのだろうか……
そんな自分が怖くなる…
「見たいテレビがある」と言ってチャンネルを変えようとすると「今見てるから無理」と言うくせに寝る父…
イラッとしたので大音量の目覚ましを耳元に置いてやった……
中学で合唱発表会をする3週間前にピアノを押し付けて来るやつがいた…このときばかりは内申など気にせず殴ってやろうかと思った…
人生というものはこんな感じなのだろうか?
あなたの文句も聞かせてください!!!
春爛漫は 母の笑顔
動画に残る 母の笑顔
ケーキを作って
明るく笑う
母の元へ走り寄る…
おなかの辺りに顔をうずめて
甘えている私は
わがままそうで可愛い。笑
春爛漫の笑顔が消えた日に
我が家の灯火も 消えた
テーマ「春爛漫」
春爛漫ってよく聞くけど詳しい意味を知らないから調べた。要するになんかめっちゃ春っぽいぜぇー! って感じかな。
確かに最近は暖かいし春っぽさはあるな。でも春っぽさってなんだろう。
春は暖か夏は暑く秋は涼しく冬は寒い。なんとなくの印象で書いてみたけどなるほど。暖かいのが俺の中での春か。
季節以外で春を感じるといえばなんだろう。食べ物か? でもいつも同じようなのしか食べてないから春っぽい食べ物なんて長らく食べてないような気がする。
春関係ないけど食べ物といえば最近らっきょうを毎日食べていると日記にも書いているんだけどちょっと飽きてきた。
前にもらっきょうにやたらはまった時期があったけど同じように飽きて食べなくなったんだよな。同じ味付けだからそりゃ飽きるわな。
歯ごたえのある漬物だとたくあんがあるんだけどこれもちょっと飽きてきている。そこで気になっているのがきゅうりの浅漬け。
きゅうりを自分で買って漬ければ安くできそうだし気になっている。ただ自作はめんどくさいし味がね。以前不味いきゅうりを買って処理に困ったことがあるから二の足を踏んでいる。
自作だと白菜の浅漬けも気になっている。でも白菜の浅漬けはちょっと間食に向いてなさそうなんだよな。
要はらっきょうの代わりが欲しいんだけどそれで言うとキムチも気になる。ただこれも白菜だから間食に向いてなさそう。あとキムチは食欲促進効果がありそうだからな。
自作ってあんま安くならない上に美味しさの保証がないからな。結局今日もらっきょうをぽりぽりしてる。
君がいなくなった隙間を埋めるように
咲き誇り、舞う桜を見る。
「今年も春爛漫だな」
もう一度この景色を君と見られたら。
春爛漫
(宝石の国二次創作)
春が来た。貴方がいない春が。幾度となく巡り来る季節。花が咲き乱れ、虫たちが飛び交う。温い風が北へ抜ける。寝ぼけ眼で、生まれ変わった世界を見る。貴方が連れ去られてからの千年が、夢であったらいいのにと思う。
(お前はほんとにとろくせぇな)
貴方の声はまだ覚えている。乱暴な貴方が、繊細な言葉を紡ぐことに惹かれていた。ねぇブルーゾ、貴方はこの季節をなんと例える?春爛漫の景色の中に、貴方はなにを見いだすの?出来ることなら、この季節にもう一度だけでもいい、会いたい。
「あの日から春が嫌いなの」
私の声は春の陽射しの中に溶けた。
春爛漫
花のテンション
高すぎて
盗んでません?
私の元気
【春爛漫】
(疲れた)
買い込んだ大量の画材の入った袋をベンチに置き、身軽かつ満身創痍の身体を座面に預ける。
自分の力で持ち帰れるキャパシティを超えた荷物は、歩き慣れた道であってもきつかった。ふと公園が目に入ると同時に「あ、これぶっ続けで行けないわ」と休憩にこぎ着けた。
肩が重い。長時間荷を抱え続けたせいもあるが、慢性的に目を酷使した為にその症状は深刻だった。
「暑いな……」
朝は寒かったのに、と続けて呟く。こうして長いこと留まっていると、太陽の照りつけがだいぶ強いと感じる。もう夏かと思う程だ。
マスクを外す。画材袋から近くのコンビニで買ったチョコ菓子を取り、からからと振り出す。
淡いピンクのボールを口に放り込む。
「……ん」
苺の甘酸っぱい味が広がると共に、花の香りが鼻腔を掠めた。
こうして公園でゆっくりする事は最近は滅多になかった。それに加えて、四年間に渡るマスク必須の生活。
だから、その香りがなんだか懐かしく思えたのだ。
「春だな」
少なくともまだこの時だけは、と溶け始めのチョコを口に放り込んだ。
春の野原に咲く花は
かわいい黄色いボタンみたい
ひとつ摘んでもよいですか
あなたの胸に飾るのに
ちょうどよいと思うのです
花びらつやとかがやいて
おひさまの陽を照りかえし
あなたの顔が明るんで
わたしも笑顔になるようです
#春爛漫
一面に咲き誇るのは、桜
風に吹かれて,ヒラヒラと落ちる
あ~これが春爛漫なんだ
#春爛漫
春爛漫
今年は桜が早々と散ってしまったから、
春爛漫という感じにかける。
そう言ったら、他にも沢山花があるよね?
と返された。
たとえば?と、問い返したら、
指を折って、花の名前を列挙する。
菜の花、ハナミズキ、タンポポ、木蓮
ネモフィラ、水仙、ペチュニア
止まらなくなりそうなので、待ったをかけたら、
ほら、春爛漫。と得意げに言ってのけた。
君がそう言うなら、そうなんだろう。
春爛漫
#春爛漫 はるらんまん
最果ての地、くたびれた荒野に枯れない桜の木が一本だけ生えていた。
落ちない花びらをつけ、満開に咲き続けている
異様な風景だった。
どこかの富豪がその桜の木を、たいへん気に入り桜の根っこまで掘り起こし
富豪は自身の庭で桜の周りにその枯れない桜の木を植えた。
「まさに春爛漫よ、本当に美しい桜だ」
するとすぐに異変が起きた
周りの桜は、みるみると枯れていき
一時間もしないうちに庭の草木はあの桜を除いて枯れ果てた
その庭の景色はあの荒野とそっくりそのままになっていた
養分を吸い取り咲き続けている桜の木
全てを飲みこむような美しさだった。