『春爛漫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
春爛漫
桜に囲まれてみんなと写真を撮った。
みんな違う道に進む。みんな頑張ろうって笑ってた
思い出を引きずってるのは私だけじゃないはず。
大切な友達が懐かしい友達になってしまった。
そんな春。
『春爛漫』
一つ生まれて春爛漫
一つ育てて春爛漫
桃色戦のフレーバー
喜色満面、春うらら
囀り囀る小鳥が待つのは
ロープウェイの終着点
ごったごったと返しに返す
春待つ人らの皮算用
わぁっと咲いたは春桜
さぁっと引いたは人の群れ
二つチャーチで祝います
二つ悲しいカタコンベ
やわこい風に包まれて
優しく両手で掬います
春春来た来た
春爛漫
宵もたけなわ
春爛漫
#春爛漫
今日は寒い。
春分の日を迎えて、これから春がやってくるというはずなのに一向に暖かくならない。
俺を守ってくれるはずの段ボールも、昨日の雨でその役目を果たせすことなく溶けてしまった。
ただでさえここしばらくまともに食べていないというのに、身体から熱を奪っていく神様はどこまで俺のことが嫌いなんだろうか。
「あぁ、神なんていないんだったなあ」
でなきゃ、今俺がやっていることがなぜ咎められないのだろうか。
暖を取るために枯れ木につけた火は、瞬く間に俺が間借りしていた社に燃え移った。
雨が降っているにも関わらずだ。
燃えるはずのないものが燃える。
社を大火が飲み込み、時々バチバチと光を放つ様はまさに春爛漫。
呆然と眺めていたらだんだんと暖かくなってきた。ようやく俺にも春が来たようだ。すぐに夏になっちまいそうだが。
「でも、これが神様からのプレゼントってやつなのかな」
案外、神様にも嫌われてなかったのかなと思った次の瞬間。
脳天から足に向かって衝撃が俺を貫いた。
一瞬の轟音のあと「あぁ、これが春雷か」なんて益体もないことを考えたがすぐに意識は消える。
意識が消える直前、言葉が聞こえた気がした。
「社燃やされて嫌わない理由がねぇだろ」
「綺麗だね」
私は彼女に語りかける。
「…」
返事はない。
桜が舞い散る今日。
太陽が顔を出し、笑っているみたいに暖かく包み込んでくれる。
「ほら私達が出会った時もこれくらい綺麗な桜が咲いてたよね」
私はまた彼女に笑いかける。
また返事はない。
冷たくなってきた。
「こんなにも暖かい光に包まれているのに…冷たいんだね。」
当たり前だ。
生温かい感触が肌をつたっている。
鮮血が花に零れ落ちていく。
後悔はしていない。
「来年も一緒にまた桜を見よう。」
目を閉じて頬を指でなぞった。
彼女はぴくりとも動かない。
春爛漫より。
新生活、新学期
スタートラインに立った途端に
振り回されるように、日々が始まる。
けれど、その姿は
清々しくもあり、勇ましすら感じる。
自分を奮い立たせ
前に突き進む、君たちにエールを
咲き乱れる花よりも絢爛な
ひとりひとりが、とても眩しい。
【お題:春爛漫】
拝啓、ーーーさんへ。
今年も春爛漫という言葉がぴったりなほど、さくらが咲き誇る季節となったでしょう。
其方は如何お過ごしですか。
ところで、現在のーーーさんはどのような日々を過ごしておられますでしょうか。
以前、と言いましても10年程遡ってしまいますが、
その頃の貴方はとても真面目で冷静な方でした。
現在の貴方を知ることが出来ないのは非常に残念です。ですので、こうして手紙を書かせて頂きました。
これを読んでいる時、貴方はとても驚くでしょう。
何せ高校時代の時からサボる事が多い僕の事ですからね、自覚はあります。
きっと貴方は、毎年この季節になると思い出と共に後悔をされているでしょう。
ですが、後悔はされなくて結構ですよ、何せ僕の独断ですからね。
貴方が悔やむ必要性は何処にもありません。
ですので、貴方は僕の事など、
"自分と正反対な幼馴染"とだけ記憶してください。
あの時の事はもう忘れてください。
こんなにも自分勝手にしてしまい申し訳ありません。
こんな僕の傍に居てくれて、嫌って程感謝してます。
あの時止めに来てくれてありがとう。
あの時泣いてくれてありがとう。
あの時話を聞いてくれてありがとう。
あの時怒ってごめん。
あの時約束を破ってごめん。
あの時突き放してごめん。
こんな幼馴染で、
ごめんね。
君の幼馴染 より、
―春爛漫―
春の花と言えば桜を思い浮かべる人が多いだろう。
でも、私は雪柳が好き。
垂れた長い枝に白くて小さな花をたくさん咲かせる。
今年は、例年に比べて暖かな気候だったためか桜の開花がとても、とっても早かった。桜前線はみるみる北上して、卒業式に満開、入学式にはもう散ってしまうという、風情もくそも無い様子だ。そもそも卒業式、入学式ともに満開であって欲しという、
私の小さなエゴが悪さをしているのだが。
とにかく、今年の春は少し違った。
桜の花びらが舞い散る、
満開から少しすぎた頃の桜の木を
僕はぼんやりとながめていた。
「綺麗ですねえ」
後ろから春のような声がした。
このご時世に世間話を繰り広げるために他人に声をかける人は居ない。無視をしよう。そう思ったとき、
「今年は桜が咲くのが早くって」
「ええ、そうですね」
私の忍耐に問題があるのか、目の前に差し出された話題が魅力的だったのか、つい返事を返してしまう。
「あれ、あなたは私が」
「はい。見えますよ」
「みなさんは、そうではないみたいですが。今年は桜が咲くのが早くて残念だこのままでは入学式のころには散ってしまう。」
「入学式?」
「入学式って、ご存知ないですか。ほら、小学校、中学校とかの」
「ああ、入学式といえば桜という時代ではなかったですから」
「そうですか」
「はい」
「でも、こんなに早く桜が散ってしまうのは私としても残念ですねえ。こんなにも綺麗なのに」
「また、みれますよ」
「まあ、そうなんですけどねえ」
「よかったらご一緒に花見でもどうです?つまみでも買ってきますよ」
「あら、嬉しいお誘いですねえ。でも、」
突如風が吹き、桜は全て散ってしまった。
だが、私の中には今この瞬間、春が爛漫していた。
#春爛漫
春爛漫気持ちは春の華やかさ現実いつもにたような服
#春爛漫
花は咲き乱れ
住人たちは詠い舞う
琴に笛
太鼓の音響くなか
女官たちは主人の為に香を焚く
香の香りを巻き上げて
風が吹き
花が舞う
その様見てまた詩詠い
栄華極めしこの時代
ここは常世の春
桜散らぬ世界
『春爛漫』より
春爛漫
季節を感じられるのはなんて素晴らしい事なのだろ。
厳しかった冬から春に移り変わる時が好きだ。
冬の静けさから、ホトトギスの歌声で朝日が昇っていく。
「あ〜、春が訪れたんだな。」
日に日に、視界に映るすべてが鮮やかになっていく。
桜のピンク色、新しい制服をきた新人達。
心地よい春風。
春爛漫だ。
『春日起想(しゅんじつきそう)』
今日は大切な人の命日。
あれからもう十年もたったのか。早いもんだ、十年なんて。
今日も君の前に立つ。
君は、お饅頭が好きだったよね。
すごいよね。人の死って。たった一つ「死んだ」という事実だけでどんなことでも、変えられてしまう。
「あの人の代わりに頑張る」
「あの人の為に死ぬ」
「あの人の為に生きる」
感情の原動力になる。
君の為に植えた桜も今年は満開だ。
君は僕を守って死んだ。交通事故、僕はショックで君のことをほとんど忘れてしまった
君がフランス人のハーフだったことは覚えている。君の名前は覚えていない。
フランスに留学して緊張ばっかしていた僕を君は笑って絆してくれた。
春になって、一緒に花見に行ったよね。鼻に桜がついていたのは可愛らしかった。
しばらくして付き合うことになって、大きな桜の木の下で告白した……と思う。
その後、一緒に散歩して……そこからはほぼ覚えていない。
僕が君の名前を呼んでいたはずなんだけど、どんな名前だったかな。
んー日系の名前だったと思うんだけどなぁ。
僕は君に手向ける花を持っていない。なんでだろう。僕も分からない。
あ、お墓の上にてんとう虫がいる。落っこちそうだ。助けてあげよう。
「……!」
そう君のお墓に触れた瞬間僕は全てを思い出した。
君の名前は桜。僕が手向ける花を持っていないのは君がそうしてと言っていたからだ。
フランスでの桜の花言葉は「私を忘れないで」
……皮肉なものだね。桜という名前なのに忘れてしまっていたなんて。
「あっ」
助けたてんとう虫が空を飛び、それを合図に桜がざわめく。陽の光が少し眩しい。
貴方には、大切な人はいますか?その人のこと、今でも思い出せますか?
お題『春爛漫』
※春爛漫=花が咲き乱れてあふれ、美しく輝く春
※フランスの花言葉(桜)=私を忘れないで
※手向ける=旅立つ人に餞別(せんべつ)を送ること
余談なんですが、一回途中で全部消してしまいました。皆さんは途中で消してしまわないように注意しましょう。所々おかしい文になっているかもしれませんが、お許しくださいませ。
春爛漫
私は桜よりチューリップの方が好き。
小学生の時にチューリップ植えて咲いた時凄い感動したな。
春爛漫
絵に描いたような花畑だった。さまざまな色をした花が咲き乱れ、春を祝福する。
見上げた空は青空で、太陽の光があたたかく降り注ぐ。
色とりどりの花々に囲まれて、深呼吸をした。よくわからない高揚感と希望に似た何かで心が満たされて、自然と口角が上がる。
そんな私を見て君は、幸せそうだ、とそう言った。
お気に入りだと言う春色のワンピース
明るい色のカーディガンを着て
周りまでピンクに染めてしまいそうな弾ける笑顔で
くるりと回るお前が
誰よりも、何よりも咲き乱れる春の花のようだった。
「春爛漫」
あの子はもうない。
あの子は春に産まれた。家は貧しすぎず富みすぎずのちょうどよく、容姿も美しく、まるで桜のよう。性格は自分にまっすぐだが、それが仇となり人を傷づけるような人ではない。だから、『気を病む』という状態にも至らない。
そう思っておりました。
彼女は死にました。どうやら、彼女のは双極性障害、通称、躁鬱。躁鬱とは、気分が、ジェットコースターのようにコロコロと変わる病気なのです。彼女はそれを患っていました。
どうやら、彼女は隠すことが得意なそうです。そして、今日春爛漫な日、あの子の命日でございます。
『春爛漫』より
新しい話 同じ話
日々その積み重ね
「昨日」が上書きされていく
毎日 毎月 毎年
今日も今日とて
たわいもない時を
繰り返すのだ
春爛漫/2023.04.10
桜が散り始める頃
僕はひと皮剥けたと思う
上手なあきらめ というか
軽い絶望ができるようになった
おかげで人らしい生活は衣食住くらいなもんだ
どうやら桜と
一緒に自分への愛情も散ったようだ
太陽の光が当たった花たちは、鮮やかな色をしている。
「ねえ、ちゃんと撮ってよ!」
眩しく笑う君を、記憶に残して。
(春爛漫)
「爛漫とは
花が咲き乱れる様子、あるいは明るく、光溢れんばかりに
輝くさま」
風に🍃𓂃𓈒𓏸︎︎︎︎
揺れながらも
散ることなく
咲き誇る花々
その美しさが
どれだけの
人を幸せに
したんだろう
綺麗だよ
可愛いよ
君を見てる
ただ...
それだけで
私の心は
春爛漫