『春爛漫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
春にしては、ちょっと気温が高いかな?と
思う日もあるけれど、
青空が広がり、道端に綺麗な花が咲き、
暖かな光が溢れている。
まさに、春爛漫。
実はこの季節、私はあまり好きではない。
気候が良いのは嬉しいが、
環境が変わり、いろんなことがスタートする
それがあまり好きではない。
仕事柄、新年度になるたび、それまでの環境が
多少変わるので、そういう変化が得意でない私は
毎年少なからず苦労する。
早く慣れて、いつもの日常にしたい。
今日も良い天気だった。
車の窓を開けて運転した。明日もこんな感じで
運転したいものだ。
「春爛漫」
「今年も御迎えにあがりました」
天の使者は、いつもと変わらぬ調子で答えた。
「あら、もうそんな時期なの」「もうちょっとこちらにいてもいいと思うけれど」
「それはいけませぬ、貴方様が地上に現れることが春を告げる合図なのですから」
その通り、暗く陰惨な冥府の地下から出ることで、私の母は豊穣をもたらす。
母は私と一緒でないと酷く悲しんで、冬を告げて仕事をサボってしまうのだ。
「いや、今回はもうちょっといるわ」
頑なな私を使者は怪訝そうに見つめる。
「なぜですか?」
少し間の後、使者は表情を語りだす。
「去年もそうでした、失礼ながら、貴方様は外に出ることを望んでいないように見えます。母との再会は、あなたにとって嬉しいものではないのですか?」
「いや、嬉しいー、嬉しくないというわけではないの、ただ…」
「ただ…?」
「最近、ヒステリーがひどいの、突然喜んだと思ったら、悲しんだりと、母はそんな調子なのよ」
「今日だって、まだ会ってすらいないのに夏真っ盛りの暑さじゃないの」
冥府に漏れるほどの光には、照りつけららた春風が乗っていた。
『春爛漫』
春なのに、悲しいことばかり。春爛漫、桜を楽しんだのは、2年前か。あの頃に戻れたら。来年は、どんな春になるだろう。
匂いが変わった、風が変わった。
冬が終わり、春の訪れを肌で感じる。
乾燥した冷たい空気から、柔らかな陽気の匂い、どこからか土の匂いも感じる。
冷たく吹いてた北風が、色んな方向から吹き、中でも強い南風が吹くことも。
凍てつく雪が、優しいしっとりとした雨に変わった。
肌感だけではない、色彩もかわった。
梅や桜のピンクはもちろん、藤の薄紫に、黄色い菜の花や、青いネモフィラ。チューリップなんてそれだけで色んな色がある。
耳からだって、いろんな音が増える。
どこかで何かの鳥の鳴き声が聞こえる、新生活を始めるのであろう引っ越しの音も聞こえてきた。
「春だなぁ……」
ニートの俺には関係ないが、春爛漫の宴はその身で感じる訳で。かと言って、新しいスタートに!、と、就職活動はしませんけれども。
俺は春の空間をそこそこに、自室へと戻った。
【春爛漫】
春爛漫
毎年、春になると忘れずに咲いてくれるお花たち。わたしの心を癒してくれます。
でも、年によってはお花が咲いたことも気づかない時もありました。今年がそうでした。桜の満開のニュースで、自分が悩みでいっぱいになっていたことに気付きました。
心に余裕がないと、春爛漫も楽しめませんね。
何かが始まるような、そんな気持ちにさせる四月
あたたかい陽射しに手をかざすのが好き
まだ少しひんやりとした春風も好き
みんなどこか浮き足だっているのが伝わってくる
モクレン、サクラ、ハナミズキ
下を向くのはまだ早い
今日も明日も上を向いて歩こう
春爛漫
春爛漫
咲き乱れる花
溢れる光
春の嵐で散る前に
どうか、そのまま
消えてしまえよ
春爛漫
社有車を運転中、ふと窓の外を見ると満開の桜が目に入った。
週末はお花見にでも行こうか
東北の桜はいつもタイミングが悪い
去年は開花後に雪が降った
一昨年も寒くて花見どころでは無かった記憶がある
今年の天気予報を見ると金曜日は雨だったが土日は晴れだった
気温は少し低かったがまぁ大丈夫だろう
今年はゆっくりお花見が出来そうだ
週末になった。
確かに天気は良かったけれど風速12mの強風。
桜は一瞬にして散り去った。
これもひとつの春
春爛漫
今日,また素敵な人と出逢った。
まだ君のことは何も知らないけど,
すごくわくわくするんだ。
これから,素敵なことが始まる気がする。
春爛漫。これが僕たちのはじまりの合図。
今日クラス発表がありました。
知らない人がたくさんいて少し不安。
でも,なんとかなるよね??圧)))(●︎´▽︎`●︎)🔪
[春になり、桜が咲きはじめました。お元気ですか。私は今病院で治療を受けています。
突然ですが、貴方の事が好きです。治療が終わったら付き合ってくれますか?返事待ってます。]
「………」
僕は手紙を強く握りしめた。
「……そんなことなら早く言ってくれればよかったのに。」
この手紙が届いた日、彼女は治療が失敗して死んだ。なのに…今更彼女が俺の事を好きだった事を知るとは思わなかった。
早く告白すれば良かった。満開の桜が咲いた木の下で告白しようと思わなければ…!
…いや、もうしょうがないんだ。来世を願おう。
俺は病院の近くの桜の木の下に立っていた。
桜は春爛漫で、俺の心情とは正反対だ。
「…ずっと、好きだった。愛してた。」
嗚呼…本人が居たらいいのに。
その時だった。
「…私も好きだよ。私の分まで生きてね。待ってるよ。」
何処からかそんな声が聞こえた…きがした。
「…ありがとう。分かったよ。」
もう一回桜の木を見る。その時の俺は笑顔だった。
#春爛漫
自分でも何書いてんのかよく分からん(?)
「春爛漫」って言葉いいねぇ…
・春爛漫
「はるらんまん」
最初はこの漢字が読めなくて意味もわからなかった。
[春○漫]と意味深な検索をかけると春爛漫と出てきたのでそのまま検索すると意味が出てきた。春の花が咲き、光に満ち満ちた様子を表すらしい。なんて素敵な言葉だ。今の心の気持ちこそ春爛漫だ。今日はいい天気で一日中過ごしやすくて春爛漫な気持ちだった。このアプリ、3日坊主で終わらなかったら、さらに春爛漫な気持ちになるのかな。
世界が淡いピンクと黄色と薄紫で彩られても、まだどこか肌寒さが残っていた。人も自然と同じようにあたたかさで目覚め、外へわらわらと湧き出てくる。皆朗らかで柔らかで、けたけたとした子供の笑い声があちこちで聞こえるような気がする。すべてがまとめて春として、美しい光景だ。アスファルトの上を歩く。その下でも何かが芽吹き、うごめいている。水も空気も光も、その小さな隙間から伝い、つながり、全てへと続いてゆけ。
春爛漫
桜咲き乱れ…
桜の絨毯になる頃には
あなたは…
その後の言葉が出てこない
でも…
あなたと一緒に話せる今
この瞬間がたいせつ…
春爛漫ではなくても、
あなたと1分一秒でも
いい…
あなたと
同じ桜を見たい…
テーマ:春爛漫 #149
桜が散り、春爛漫も終わりかけている。
寂しげに葉桜を見上げる。
桜の花びらが風に吹かれ散っていくのを見ると、
寂しくなる。
「春爛漫って何?」
私の娘がそう言って私を見上げた。
「う〜ん。そうね…。お花がたくさん咲いていること、かな?」
最近の娘は知りたがりだ。
これは何? なんで? と何でも聞いてくる。
それにしても、
春爛漫なんて難しい言葉なんで知っているのかしら
なんて思っていると、
「じゃあ、今春爛漫だね」
「なんで?」
私はそう聞くとニィっと笑った。
「ママ、見て?」
そう言って娘はしゃがんだ。
指さした先にあったのは、
たんぽぽやハルジオン、ノゲシなど…。
気が付かなかった。
桜ばかりを気にしていて、
他の花など目に入っていなかった。
「ね? 春爛漫でしょ?」
得意げに笑う娘に私も笑って、娘の頭を撫でる。
「そうね」
私は春に加えて、娘の成長にも疎かったようだ。
【 幸せな日 】
暖かい。前迄は冷たい風が頬を刺したのに、今では暖かく優しい風が頬を撫でてくる。目に髪がかかるのを手ではねながら、暖かいNYの街を歩く。
今日は異次元からの敵は今のところ感知していないし、気配は感じられない。ストールの形をしているクロークが、ちょいちょいと私の顔をつつく。つつかれた場所を触ってみると、風に吹かれてきた花弁が顔についていた。
可愛らしい、青色の花。
まるでどこかの異次元を移動できる少女によく似た花だと思った。
「クローク、今日は本屋にでも行こうか。」
そう話しかけると、クロークは私の頬を撫でる。
一般人からしたら、暖かく天気の春爛漫とした日
私、いや私達にとっては、幸せな日
【春爛漫】
『春爛漫』
真新しいブレザーの制服に袖を通す
鏡に映る自分の姿は、
不思議と昨日までの自分よりも大人に見えた
私もついに、高校生なんだ。
その事実に不安以上の期待で胸がいっぱいになり、
思わず笑みがこぼれる
外では、まるで私の入学を祝うように
いたるところで桜が美しく咲き誇っている
今年も無事に春爛漫の季節が訪れたようだ
この桜のように、どうか私の高校生活も
光でいっぱいに満ちていますように。
そう思いながら、私は高校の門をくぐった
桜吹雪が舞っている
揺れる花びらと共に彼女のことを思い出す
彼女は、私が小学生の時にクラスに転校してきた。季節外れの1月の終わり頃だった。よく転校生は学期初めに合わせるのに、違和感を感じた−−
明るい髪色に可愛らしい顔立ち、日本人離れした姿で皆が見とれていた
私は彼女の目から離せなくなっていた。彼女の目はまるでこっちを見ていない様だったから
転校初日は、皆彼女に話しかけていたがそれも2、3日も経つと無くなっていた。なぜなら、彼女は何も喋らないからだ。先生の問いかけにも、中々答えないのだ。それでも先生は注意しないから、皆彼女に何かある事に気づき話しかけるのを止めたのだ。
そんな時、下校途中に彼女を見かけた。学校近くの公園で、立ち尽くしていた。普段なら見なかった事にしたのにその時私は思わず、
「ねえ、何が見えるの?」
と尋ねていた。そうすると彼女は目を丸くしながら私を見ながら、
「何って、あなたは分かるの?」
「分からないけど、いつも違うとこ見てるよね。まるでこちらの事が見えてないみたいで–– でも、ぼーとしてないし、あなたがこの前窓から見てた所でこの前野良猫死んでたから」
彼女はもしかして見える人なのかと思っていたのだ。なんとなくこちらを見てない目からそう思ってしまい、そのまま伝えてしまった。彼女は少し笑いながら、
「あなたは不気味と思わないの?皆気味悪がったわ。ただ、死んだ人の姿が視えるだけなのに。彼らは何も言わないし、唯の幻。それをそんな目で見ないなんて可笑しいわね」
−−それがきっかけで彼女は私と話すようになった。彼女の目には生者も死者も同時に映る。周囲から気味悪がられるようになった彼女の目は段々生者が分からなくなったらしい。そして、そんな彼女を恐れた親はどこかに行き遠い親戚がいたここに転校して来た事も知った。
ある日彼女は、最初に話した公園の木に人がいる事を教えてくれた。その人は、顔が分からないけど何故か目を離せないらしい。彼女は、私と話すようになってからクラスの人とも少し話せるようになっていたから、なんとなくその桜の木にいる人を見に行かないようにした方が良い気がしてた。あそこには行かない方が良いと言ったが、彼女には届かなかった−−
桜の木が咲いた頃、あの木の近くで彼女は亡くなった。原因不明の心不全だった…
そして、その時に分かったのだ、あの桜の木の下から白骨化した遺体が出てきた。それも1人どころではなく、複数だった為そのまま公園は閉鎖された。
私は彼女が見ていたのは、そこに埋まっていた人ではなくあの桜自身だったのではないだろうか。あの桜の木は毎年綺麗に咲くことで有名だったからーー
今私の目の前に桜の木がある。そして、こちらを見ている人影ー
急に動かなくなる足に、もう逃げる事はできないようだーー
彼女に会えるだろうか…
お題「春爛漫」
お花見をしたいけど今までしたことがない
いや今まで会社のイベントや、先輩方と出かけたときに何回かやる機会はあったんだけど…
その"何回かの機会"、いつも雨が降ったり風が強かったりで中止になる
まぁ、いつかはできるよね…
公園の天井は澄んだスカイブルーから
桜色へと埋め尽くされ、
春を満開に感じる
私の孤独な心は
若かったときのように友達と
「何組だった~?
え?!Aなの?わたしBなんだけどぉ~」
とも言うことのない春だし、
青春なんてどこ行ったってな感じ。
毎回、春は
時々
あの桜のように満ち足りず
春爛漫には遠く
私だけ
冬をむかえている
お題
春爛漫 より
ふわりと
風に抱かれて
舞い散る花びらの
落ち行く先は
想い出という
水面
未練も
覚悟も
諦めも
すべてを消して
軽やかに
はらはらと
いま
心の花びら
春風に舞う
# 春爛漫 (102)