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【 幸せな日 】

暖かい。前迄は冷たい風が頬を刺したのに、今では暖かく優しい風が頬を撫でてくる。目に髪がかかるのを手ではねながら、暖かいNYの街を歩く。
今日は異次元からの敵は今のところ感知していないし、気配は感じられない。ストールの形をしているクロークが、ちょいちょいと私の顔をつつく。つつかれた場所を触ってみると、風に吹かれてきた花弁が顔についていた。
可愛らしい、青色の花。

まるでどこかの異次元を移動できる少女によく似た花だと思った。

「クローク、今日は本屋にでも行こうか。」

そう話しかけると、クロークは私の頬を撫でる。

一般人からしたら、暖かく天気の春爛漫とした日

私、いや私達にとっては、幸せな日

【春爛漫】

4/10/2023, 12:04:43 PM