『星空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
いつの間にか星を見上げることもなく
下ばかり見てる
いつか見た星空はもう 記憶の彼方
そうか、もうすぐ七夕だからか、と合点した。
日本ではもう星空なんていうもの、見れない代物になってしまっている。
田舎では見えるって?
残念、もう見れないよ、都会人。
君と同様、スマホの光にやられて視力が悪くなってるからね
皮肉めいたお題だなあと、僕はびっくりしたよ。
一体全体誰がこんな小汚い夜の空を見上げるんだい?
小説のネタにするって、ロマンチストのような物好きしか書かないんじゃない?
星空じゃなくて夜空のほうが現代人にはぴったりだ。
大抵の人は子供も問わずストレートネックだからね。
見上げなれてないんだ。見下しなれてるんだ、首は。
広大な空より狭く堅苦しいスマホ画面に夢中なんだ。
首の長いキリンだって、びっくりするよ。
どうしてそう目をおとすんだ?――とね。
空に星は似合わない。
雲に隠れた月――朧月夜のほうが、しっくりくるんだ。見上げたくなるんだ。肉眼で見れるから。楽だから。
星だと望遠鏡を持ってこないと見れないからね。
ああ、スマホが望遠鏡になってくれれば一件落着なんだけど。あちらの方から近づいてきてくれればこちらとしてもありがたいんだけど。
「私は、お星様になりたい。」
笑顔で話す彼女。俺はいつもの冗談、そう思っていた。
「プラネタリウム、綺麗だったね。」
何度目だよ、と心の中で呟いた。彼女は俺の考えを察知したのか、何回見たっていいの、と笑顔で答えた。
「本当に星が好きなんだね。」
毎週末、俺は彼女に連れられて、プラネタリウムを見ていた。そして毎回、寝落ちしてしまう。
「君は本当に、お星様への関心がないね。」
彼女は呆れたように言った。
「資産家令嬢の考えは、分からないよ。」
「その呼び方、やめて。」
冗談で言ったのに、彼女は真剣な顔で言い返してきた。そのせいで、俺達の間には、気まずい空気が流れた。
「今日はもう、帰るね。」
彼女はそう言い、早足で去っていった。
「おい!ここで何してるんだよ!」
俺は上がる息を宥めながら、彼女に言った。
「見つかっちゃった。」
彼女は、笑顔で言った。教室の窓の外を眺めていると、彼女が屋上のフェンスを越えていたのだ。俺は慌てて、ここまで来たのだ。
「危ないから、戻って来い。」
「嫌だよ。私は、お星様になりたい。」
こんな時まで、冗談を。しかし、彼女の目は揺るがない。
「何でそんなに、星になりたいんだよ。」
「私が令嬢だの何だので、周りから孤立していた時。親からの過剰な期待を受けて辛い時。いつだって、お星様は見守ってくれた。だから、私も誰かの人生の傍観者になりたい。人生の演者は、もう嫌なんだ。」
彼女の切実な願いに、胸が苦しくなる。それと同時に、怒りがこみ上げてくる。俺は星なんて大嫌いだ。
「星なんて見るなよ。俺だけを見てくれ。俺はお前の助けになれないのか?」
「じゃあさ。君が演者の劇を、私に見せてくれる?」
彼女は、真剣な眼差しで言う。
「最高な劇を、お前に見せてやる!」
俺が言うと、彼女は泣きそうな笑顔で飛び降りた。
空を見上げる。星が輝き、風が歌う。彼女の居ない日々は想像以上に辛かった。それでも俺は演者で、彼女は観客。楽しませるのが俺の役目だ。星空の向こうで彼女を見つけて、俺はもう一度、彼女に恋をする日を、星に願った。
自分に自信のないときは
星空を眺める
街の中でみつける星たちは
まばゆい光を放ちながら
長い道のりを歩んでくる
小さな存在の私でも
いつか光り輝けるように
星空見上げて前に進む
この町は少しづつ、栄えてる
整備された通り沿いには飲食店が立ち並び
空港と駅を繋ぐバスが走ってる
そして今日は花火大会。素敵な町おこし
こうしてこの町は賑わい、人が寄り合い、
やがて、「ああ、ここ良いね」なんて思われて
どんどん、栄えていくのだろう
星空よ、今しばらくグッドバイ
今日の主役は君ではなさそうだから
花火の音が、ただ聞こえる
人の灯りが、夜空に映る
【テーマ:星空】
星空(2024/07/05)
日々、人は生まれ死んでいく。
最期を迎えればどうしたって届かない。
そこに理由が欲しくて
空の上に行ったんだよって皆が言った。
いつしか光の粒に埋め尽くされたとき
それを星空と誰かが呼んだ。
新月の夜の君の願い
どこにいても
誰といても
月下美人の花が咲く
年に一度のその時だけは
天に流れる星の川を
しかと両の目に焼き付けて
自分と共に生きたことを
ほんの少しでも思い出して、と
今年も咲いた月下美人
白く儚い花は変わらず
あの頃の君によく似ている
見上げた空に星は少なく
街の灯りが邪魔をする
私はそっと目を閉じる
瞼の裏に広がる星空と
一夜で終わる花のように
儚く散った君の笑顔を
『星空』
「星空は田舎に行かないと見えない。」普通は皆そう言う。でも、まっくらで静かな場所に行かないとキレイさに気付けないなんて自分の目がバカみたいでいやだから私は意地でも星を探す。コンビニやら、信号機やら、電光掲示板やら、東京の街の中には光が溢れている。ルクスで言うとそちらの方が明るい気もするが、そんな人工的な光よりも暗闇の中からようやく見つけ出した一番星の方があかるくて、物理的なだけじゃなくて私の心の闇までをも照らしてくれる気がする。光はただあるだけじゃ意味がなくて、自分から探さなきゃいけないんだなあって。そう思った。
星空ってとってもロマンチックだと思う。自然ってなんて美しく、広いんだろうって思う。アニメでめっちゃ輝いてるシーン見ると「えーー」って残念な気持ちになる人は少なく無いはずwだって暗闇の中で仄かに光る、あの星が好きなんだもん。
"宇宙兄弟"という主人公が宇宙飛行士を目指すという内容の漫画(アニメ/映画)があるのだけど、幼少期にそれを見て感銘を受けて一時期は宇宙飛行士になることが夢だった。でも1年も続かなかった。最初の夢はお花屋さんになることで。でもお花の名前なんて向日葵、ラベンダー、たんぽぽ、紫陽花、朝顔…くらいしか覚えられなかったからなんとなくそう言ったただけで別に本心からお花屋さんを目指していたわけじゃ無かったと思う。でも家のお花を植木鉢に植え替えするのは好きだったな。
私は宇宙飛行士に本気でなりたかったわけではないけど壮大な宇宙と空は大好きで、それは今も変わらない。星座を覚えるのは苦手だったしぶっちゃけ興味はあまり無いんだけどねw「あれがデネブ、アルタイル、ベガ」って名前だけ知ってる。あと北斗七星と真夏の大三角形?もわかる。雲の形辞典も買ってあるけど3回くらいしか開いてないし。好きなんだけどね。好きなだけ。
「あの星に行ってみたい!」
そう話した幼少期
星空はいつも僕を照らしてくれた
僕のスポットライト
最近はあまり空を見上げることがなくなった
いつも下を向いている
久しぶりに見上げた星空は
ー他の光に負けて、くすんで見えた
お題「星空」
『星空』
紡いだ言葉を星空みたいに散りばめて
壊れたデータのデバッグみたいに
勝手な星座を見つけて宙に描き出す
だから午前未明も所構わず呼び出して、
互いの記憶を砕いて夜空にばら撒いた
大袈裟すぎる想いの深さを探させて
覗き込んでは見落として
もう無理だぞと何度も伝えて失敗する
ただ笑い者にして痛めつけたかっただけだ
そうこうするうち、
いつの間にか言葉遊びのあや取りだ
このまま羽衣でも織り上げたら
今度は鵲どもを渡って来るか?
作品No.96【2024/07/05 テーマ:星空】
夜空を見上げても
星はあまり見えない
周りが明る過ぎるからか
私の目が悪いからか
テレビや新聞なんかで
満天の星を見る度思う
実際にその景色を
見てみたいと
いつかの星空
2人で手を伸ばして流れ星を探す
流れた星に祈るのは
ずっと一緒にいられますように。
夢物語かな?儚い願いかな?
あなたとわたしの願いは違えど
また一緒に星空に向けて手を伸ばして
こんな時間を共に刻めたら
それだけでいいの。
#星空
僕が一番好きな空
静かなのに
小さく光ったり大きく光ったりして
まるで星たちがみんなで共鳴し合って
歌って踊ってるように見えるんだ
だけどここからは
あまり星がよく見えない
見えたとしても数個だけ
いつか壮大な星空が見れたら良いな
これは僕の一つの夢でもある
お題『星空』
星空
これは田舎暮しの自慢!周り暗いからねw
よく見えますよー!
若かりし頃は彼氏とよく星空デートしましたね
サンルーフを開けて2人で寝転んで見る星空は
確実に私達2人のためにあるとか思ってましたね
若かりし頃はねw
2人共星座が同じだったので
その星座が見える時期は毎年何回も行きましたね
そんな可愛らしい時もあったんですよー?
今や立派なひねくれ者ですけどね
こちら側から見える星があんなに小さいなら
あちら側から見える地球も同じ様に小さい訳で
そんな所にうじゃうじゃと
これまたもっと小さい人間とやらがいるんですよね
私達はあちら側の事は何も気にとめないのだから
こちら側も大抵の事は気にとめなくていいと
私はそう思うんですよ
生きてる間は生きて
死ぬ時ゃ死ぬ
生は全てに於いて死に向かってるのだから
その間の自分の悩みとか辛い事とか
そういうのをここに吐き出して
発散できるのは
ここを知らない人よりは
多分ラッキーなんじゃないかなー
本日はどうやらプラス思考
君の存在を打ち消すほどに僕の心は沈んでいる
眩しすぎない君は
いつも僕を穏やかにさせてくれるのに
「僕はダメだな…」そんな風に想う夜も
きっと君は照らし続けてくれているはずなのに
小さな光が僕を照らすとき
物言わぬ君が僕を照らすとき
これからの僕は君に気づけるだろうか
気づける自分になったとき
僕は半歩でも前に進めるのだろう
【星空】
このまま何もない黒が続いていくんだと思っていた
それなのに柔らかな風の中から現れたきみが
空だと思っていたものを
僕を囲っていた闇を
思いっきり叩き壊していくもんだから
今までシリアスに構えていたのは何だったのかと
その余りの勢いの良さと笑ってしまうほど
きみが壊してくれた僕の小さな世界を
抜けだしても天は暗いままだった
だけど、その中にぽつりぽつりと微かな光が浮かんでいて
その綺麗さをこれから先もずっと覚えていたいと思った
そんな僕を差し置いてきみは豊かな表情で
この空は僕のもので、好きなように描いて良い
なんて突然に言ってくる
今まで何も持っていなかった僕には大きすぎる代物
だからなにをしたらいいか解らなくて
毎日、来る日も来る日も、
段々と増えていく光をただ体育座りをして見つめていた
それだけで十分で、
零れ落ちてくる光だけでただ満たされていた
ある日そんな安息の場所に雪が降ってきた
雲に隠されていく星たちの
”忘れないで”という声が耳から離れなくて
見違えていく景色に
ちぎられて落ちてくる光の想いに
初めてこの場所で息が詰まっていった
まだ空の光がまばらだったころのあの美しさを瞼の裏に
焼き付いて離さないまま過ごしてしまっていたから
消えてしまう思い出が辛くて
流れ落ちるその光に届かないことがわかっていても
ここに覚えているヒトがいるよと呼びかけてしまう
虹のかかる希望の道をならんで歩く夢を見続けているのは
僕だけになってしまったのかもしれない
だけどあの時した永久の約束は
僕の中でまだ続いているから
あのはじまりのあまりに綺麗に輝く光へ
僕も歩みを進めだした
あの時は手が届かないとあきらめてしまったけど、
出会った時のきみも僕と同じだったとしたら
今度は僕が迎えに行くから
そう決意して見上げた空はいつの間にか雪は降り止んで
満天の星空が作り物のようにまばゆく煌めいていた
2024-07-05
(現パロ)
『権力者タワーの周辺は漆黒に包まれていて、簡単に言えば光なんか一ミリもさしてなかった』なんてことを急に思い出した。理由は明確で星がまたたく空を見ているから。
『友達』に誘われてキャンプに遊びに来たのだ。
山の中だから、普通よりも沢山の星が見える。
そういえばユートピアで演奏者くんに星を見せて欲しいなんて約束したな、なんてことを思い出した。
結果的にボクが先にあの世界を去ることになって、ついでに演奏者くんは天使様だったから死ねなくて。そんな訳でボクらの約束は果たされぬものになってしまったのだ。
「…………一緒に見たかったな」
その声は闇夜の虚空に消えるはずだったのに。
「見てるよ、一緒に」
そんな言葉が返ってきてしまった。
あわてて隣を見れば、演奏者くんがあの時と変わらぬ笑顔で笑っていた。
「………………演奏者くん」
「フォルテだよ」
「なんでここに」
「僕は天使様だからね」
演奏者くんはニコニコしながらボクを見つめた。
「会えると思ってなかった……」
「ふふふ、僕は天使様だからどんなことでもできるよ」
言ってることは何となく恐ろしさがあるのに、顔は嬉しそうで、まるで愛おしいものを見つめるような眼差しで。だからだんだんなんだか分からなくなっていく。
「じゃあ、行こうか」
「…………どこに?」
「僕らが一緒にいられる場所」
「………………行きたい」
「うん、行こう」
彼が差し出した手を握ると、なんだか暖かい感じがして、ギュッと彼のことを抱きしめた。
「かわいい」
演奏者くんがそう言った。
私は誰で、何でここに居るのか、分からなかった。
この廃れた場所で夜を過ごす事もあった。
周りは、瓦礫と草木ばかりで、私はアンドロイドだから、動物に襲われる事はなかった。
暗い中で、かすかに残っていた記憶。
誰かが、星の話をしてくれていた記憶。
星空の物語。
【星空】*28*
星座には詳しくないけど、星空は好き
いつだったかな〜学校の泊まりの行事で行った山
夜空一面に広がった星
今にも零れ落ちてくるんじゃないかって錯覚するくらいに
流れ星なんか秒単位だったし
寝転んで星を眺めたのはこの時だけだった気がするなぁ
星屑を掴むことができたら
蛍のような輝きを見ることができるかな
指の隙間からそぉーっと覗いてみたい♪