『星空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
"星空"
今を生きる私達には、それをゆっくり見る余裕なんて無い人が多い。実際私もその一人だ。
明日に落胆し、将来に迷い悩む今に
"星空"とやらは何故あんなにも心を浄化してくれるのだろう
またいつかゆっくり星を眺める日が来るだろうか
空にある星の数を大切な人と一緒に数えたり流れ星に願い事を唱える、あの何ともない幸せな日が。
雨で星が見えなかったとしても、きっとそこに星はあるのだろうけど
それでもいつか煩わし世の中の幸せな部分に気づいて
星が綺麗に見える日が来る事を願っている。
冬の夜空は空気が冷たく澄んでいる分、星がきれいに見えると聞くが、東京駅まで走る新幹線から見える夜空は不気味なほど真っ暗だった。ホームに降り、改札を抜け、乗換口へ向かっている途中で、見知った人影を見かける。この頃の東京ではさして派手なほうではないが、上背が高いので威圧感がある男だ。
ここは月の上にあるコーヒー屋さん。
オーナーのひつじが出す、社会に疲れた人にだけ、その人の夢の中に現れる不思議なお店。
さて、きょうも新しいお客さんがやってきました……
1品目 「星くずのゼリー」
何をやってもうまくいかない。
会社員の星野祐介は、そう言って地面を見つめた。
入社して5年が経つ。それなのに、まだ一つのプロジェクトも結果も出せていない。なのに仕事や雑業に追われる毎日で、帰宅するのはいつも20時過ぎだ。そしておまけに、ガールフレンドの明美にも仕事が忙しいせいで愛想を尽かされ、別れを切り出されるのではないかとヒヤヒヤしている。
今日も雑業を終えて電車に揺られていた。祐介の会社から家までは1時間弱、この電車1本に乗らなければならない。今日は特に疲れを感じ、うとうとしていたら眠ってしまっていた。
🫧🫧🫧🫧🫧🫧🫧🫧🫧
「いらっしゃいませ。
注文は今日のおすすめですね。」
祐介はその声にハッとして目を覚ました。視界に入ってきたのはどこかのカフェ……だろうか。おかしい。
さっきまで電車の席に座っていたはずが、今は木製の洒落た椅子に腰掛けている。
「ここは……」
祐介はそのあとの言葉が思いつかない。
「お客様、だいぶお疲れのようでしたが……。
大丈夫、ここにきたからには少しでも疲れが取れる
ように、僕が頑張ってコーヒー淹れますからね」
ひつじのオーナーが出てきてそう言った。
ひつじが話しているという状況を唖然としてみている祐介をよそに、オーナーは続ける。
「あ、そうだ。今日は特別にいい日なんですよ。
だから、
ここの天窓を開けさせていただきますね。」
オーナーが何やらドアノブのようなものぐるぐると回した。すると……
祐介は店の中央の天井を見上げた。ギギギという音と共に、そこには満点の星空が姿を現した。
「ね、綺麗でしょう?ここの星空は見た目も味も
一級品。お客様のために、ひとつ取って差し上げましょう」
そこからひつじは空を飛び、星空に手を伸ばした。そして素早く星をランタンの中に入れると、すっと調理場にひつじは戻り、星をキラキラな粉に変えていった。
コーヒーができたのだろうか。香しいその香りは、祐介をほっとさせた。ひつじがトレーを持って歩いてくる。そこには、コーヒーの他に夜空の色をしたゼリーも載っていた。
「星空ブレンドと、星くずのゼリーになります。」
星空ブレンドに口をつけてみた。
意外にも華やかな香りとは裏腹に、味は少し渋みがある。
「お客様、知っていますか。今宵は星空が特別綺麗なんです。でも、それに気づくひとは多くない……」
オーナーは続ける。
「どんなに綺麗なものだって、認められなければ、気づかれなければ綺麗とは言われない。それでも、健気に生きていけば、いつか必ず認められる日が来るんですよ。」
「この星くずのゼリーは、お客様そのものです。
誰しもみんなこんなふうに胸の中には輝く星を持っている。その存在を否定して、うまくいかないのは自分のせい、他人のせい、だなんて思うことこそ、この星に申し訳ないと思いませんか?」
いつだって、自分を信じれば、願いは叶うんですよ
ひつじはそう微笑んだ。
🫧🫧🫧🫧🫧🫧🫧🫧🫧🫧
あれからどう帰ったかはあまり覚えていない。気がつくともう朝で、いつもの会社に出社していた。
自分の中には星という可能性がある、そう思って仕事
をしながら、今日はどんな星空が見られるだろうか、と祐介は思いを馳せた。
煌めく星(きみ)に手を伸ばす
手に入らないと思っている高嶺の花でも
挑戦してみたいだろ?
何千何万のなかから見つけた僕だけのステラ
もし、叶うなら
キミから見た僕も光り輝きますように
#星空
晴れた日の夜空を、庭から見る。月も星も輝いてとても綺麗だね。
晴れた日の夜空を、家も木も何も無い草原で夜空だけを見るところを想像して。きっと誰もが、地球という星にいることを実感する。
そしてあなたはそこで寝転ぶ。あなたは魂が浮いている錯覚に陥る。すると、あなたは宇宙に放り出されたように感じる。その感覚になれば、私たちは宇宙に存在しているということを実感することができるね。
『星空』
フッと、「星って、数えたことないかも…」と、お題を見て思いました。
星空を見る機会はたくさんありますし、子供の頃から見上げてきましたが、流れ星を数えることはあっても、静止して見える星は数えたことがないように思います。
地球から肉眼で見える星は約4,300個らしいので、頑張れば数えられなくもない気がしてしまいました。
いい条件で星空を見るチャンスがあったら、数えてみたいですね。
星空
太陽あって輝ける塵だし。
きれいなんかじゃない。
でも屁理屈いってないで見上げてみようかな。
どうせなら、空気が澄んでるときに。
人間単純だから心が変われば
見えるものも感じることも
変わっていく。
星空
小さいけれど確かに光ってる、無数の星々。
世界中に私が知らない、私が見ることが出来ない光が広がっているんだろう。
悔しいなあ。
こんなに美しいものを、すべて見ることが出来ないなんて。
『星空』
明日は七夕。
織姫と彦星が天の川で再会する日。
私は生まれて18年ほど経つけれど、
1度も天の川を見た事がない。
雨だったり、曇っていたり、まず外に出れなかったり。
見たことある人は「綺麗だった」と言う。
今年こそ、見れたらいいな。
そう呟きながら本を閉じた。
〈星空〉
「綺麗だね…星空が」
「うん。綺麗だ。」
よくある話では「月が綺麗ですね」とか多いけど、そんなこと好きな人に言えるわけがなくて。星空にしてしまう。
もうそろ気づいて欲しいな。私のこの気持ちに。
「星空」
丸い月、餅をつく兎。
ガラス越しにでもくっきりと見えるほど、まるい月。真夜中を指す時計を嗤う様に、月が上り始めた頃と同じくらい明るい空。
街灯やコンビニの灯りを凌駕する真白い熱は夜空を見る者を満足させ、禍々しい暗い空を一転させる。
目も慣れれば、か細い光もよく拾い夜空を星空に魅せていく。
#星空
あなたは星を見るたびに呟いていた
“この何光年の光は亡き人達が道に迷わないように僕らを照らしてくれてるんだよ”
それを聞くたびに微笑みながら
“そうね”
と、返していた。そんな他愛もない話が好きだった。
“お母さん見て!星が綺麗だね!”
“そうね、この何光年の光は亡き人達が道に迷わないように照らしてくれてるとお母さんは思うよ”
“ふーん、じゃぁお父さんもこの中にいるの?”
“ふふ、私たちが道に迷わないように照らしてくれてるよ”
私たちの成長をお空で見守っててね。
星空が出てないだけで、
夜も気分が晴れない。
星空を見るだけで、
心がキラキラしない。
月を見ると心がスッキリするけど、
満点の星空は心が輝き出す。
コンビニから家までは10分ほど。
朝は混むバス通りも、この時間は車もまばらである。
スーパーはもう閉まっている。
ここらへ引っ越してから3ヶ月が経つ。
初めは、憧れた一人暮らし、炊事も頑張ろうと、ひととおり道具は揃えたが、朝はトースト、昼は社食、夜はコンビニ弁当。休日、目玉焼きを焼くくらいで、鍋はシンク下、奥の方にしまってある。
あのスーパーもしばらく行っていない。
すぐそばを車が通って、生ぬるい風が吹いていった。
空は晴れているが、都会ではそれほど星は見えない。
アルタイルとベガ、それくらいは知っている。
夏の大三角、もう一つはなんだったかな。
そんな程度だ。
子供の頃、校外学習で行ったキャンプがふと懐かしくなった。草はらに寝転んで、懐中電灯を空に向けたあの日。
あれがどこだったのかはもう覚えていないけど。
もう一度見たいな。
でもまあ、繁忙期が落ち着いたら、考えよう。
そう自分に言い訳をして、蓋をした。
考えると疲れるから。今は何も考えずに。
「星空」
#星空
都会は星空が見えないなんて言うけど、毎晩、毎晩星を見て過ごしてる人もそこまで多くないし、見えてもすぐに飽きてしまいそうだけど。
昔、子供の頃に親戚に預けられた民宿
見渡す限りの輝く星空を私は今でも忘れられないで覚えているのは
それだけ印象的だったのだろ。
星河一天
満点の星空がビロードのような宇宙の闇の中瞬いている。
その一つ一つは同じように見えて、全く違う。
膨大な恒星か、微かな塵か。はたまた我らと同じような青い球か。
星はいつだって、我々に夢と浪漫を与えてくれる。
昨日は雨だったので星は見えなかったはず
でも晴れてたとしてもこの辺じゃ月と金星くらいしか見えない
地上の灯りが星空の代わりだね
深さのあるミントブルーは空の彼方の群青色をコバルトのような色に変えてしまう。
すみれ色した僕は、必死で混ざらないよう、、
濁らないよう、グラウンドの芝生から空を見上げる。
桜色をした心は、パレットの上で踊って見せる。
それを見た周りは安心して、それぞれを活かし合いくすまないよう努力する。
絵を描くときはパレットに水を用意し
そして何に描くかだ。
僕は、そっと水彩画で黒猫を描く。
ふと足元を見ると、白蛇がみんなに挨拶をする。
見上げた空の雲が、私をみをろし
空の本当の色は何いろか?と尋ねる。
僕は、ふと切なくなり
筆を置き、墨色で船を描いた。
:D santa clause
【星空】
距離の取れない空間の中で心づてになり
前へ進むには、星のかけらが頼りだ。
手にした星は冷たいか?温かいか?
己に問いかけてみる。
星同士は、時として激しくぶつかり合い別の星をうむ。
地球に生まれ、
夜空を見上げてふと思う、、
都会の空には、輝く星は見えづらい。
:D santa clause
【情緒】
強い日差しのあとにはギムレットを口にし
キールロワイヤルで、水分補給
キールロワイヤルで暫く喉を潤したら最後は
グラスホッパーへ。
まったりとしたクリーミーな、デザートへ。
日常生活に、酒はエッセンス
だが、日々の精進こそものなかれ。
女ひとりの葉巻とカクテル。
ひとりきりで酔いたい日は日常茶飯事さ。
まわりに、野暮な問をされ
目が丸くなる。
あー、、
早く一人の時間を楽しみたいものだ
雰囲気で乾杯
待っててね
:D santa clause
【月曜日と七夕】
願い事はしていない。
:D santa clause
【ラルフローレン】
珈琲にも入れ方ってあるよね、昔叔母に言われた。
私は雑に入れた旨味のない珈琲を味付けのないまま叔母に渡した。、
また、違う叔母はスナックのママになれば?と
真剣に私に言っていた。ビールの注ぎ方も習った、
明るい叔母たちは、一緒に食事をすると
お刺し身は、ゆっくり食べなさい、と言って笑っていた
ポテトのように刺し身を食べていた私は少し恥ずかしくなった。お刺し身ってバクバク食べるものじゃないんだ、、。当たり前かも、少しショックを受けつつも
会話がおかしくて、何年経ってもお刺し身を食べる度笑えてくる。
日々、日常でもおかしい事って自然とおきているんじゃないかと思うと、毎日ワクワクだ。
目にした人は、すごく幸運だ。
あー、笑いの神さま
面白い人たちに出会えますように、
いい子にしてるから
空を見上げる。夜は、宇宙を映し出す。
北極星で今進んでいる方角が分かり、月の満ち欠けとその方角からおおよその今の時間が分かる。
長きに渡り過ごした……此処を去るのは、何だか物悲しかった。
眼が悪い和多志は、星は余りはっきりと見えず、この分かり易い星を頼りに旅路を進む。
途中に貿易船に乗り、帰路を進む。貿易船から見る夜空は、本当に美しい。空を遮るものは、海には無い。船首は、水平線を一望できた。
幼き頃には、見れなかった。当時はずっと下を向いて泣いていたし、二度目は、かなり心が虚ろで何も感じなかった。三度目の今日、初めて感動した。
心から、『嗚呼、生きていて良かった。』と思えた。こんなことは、初めてで泣きそうになった。
故郷に良い記憶は余りない。知人の多くは、疾うの昔に亡くなった。
和多志の帰る家は、温かい家族は居ない。其処にあるのは、明確な序列と主従関係のみだ。力は有れど、情は無い。富は有れど、平穏は無い。
なんとも虚しい格式高い家系、其れが和多志の一族の宗家だった。
でも、故郷の帰路は本当に素晴らしいもので…上司の命令状を受け、帰路に就いて良かったと初めて思えた。
星空なんて、見にくるんじゃなかった。
楽しみにしていた
気持ちも、夜のドライブも
息抜きにすらならなかった。
言葉ひとつで、心が曇る。
こんな気持ちで
見に来ちゃって、ごめんねって
静かに瞬く星たちに
呟いた。
【お題:星空】