『星空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
眠られぬ 都会の夜の 明るさが
君の瞳に 星を沈める
#短歌 #書く習慣 20230706「星空」
星空
小さい頃おばあちゃんがくれたビーズたちが
空に放り出されたようだ
真っ暗な世界に 色付きの点がくっ付いている
地上がキラキラな都会では見れない、
地上に光が少ない田舎ではよく見える星空。
おばあちゃんが教えてくれた、星たちの名前。
嬉しそうに、楽しそうに教えてくれた。
おばあちゃんには悪いけど
何も考えずにぼーっと見てる方が 私は好き
『星空』
辺り一面焼け野原。
私が住んでいた美しい街は隣国との争いで見るも無惨な光景へと変わってしまっていた。
戦争で沢山の人が、街が、村が、無くなっていく。
昔あったモノが、人が、消えていってしまう。
なのに、星だけはいつもと全く変わらず美しく空に輝いていて。
だからだろうか。余計に今起こっている事は夢なんじゃないだろうかと思ってしまう。
現実逃避……そう分かっていても昔と変わらない星空を見上げていると平和だったあの頃に戻れるんじゃないかと錯覚を起こす。目を閉じて……大切な思い出に浸っていれば全て元にもどるのではないだろうか。
「ニアリィ」
名を呼ぶ声で私は弾かれた様に我に返った。これは現実に起こった出来事だと、目を背けるなと訴える様に彼は私を真っ直ぐに見つめた。
「……分かってるわ。行きましょう」
星空の下、生き残った数人と共に私は歩きだしていった。その先に平和な未来があることを信じて。
春夏秋冬それぞれの季節の星空はいつ見ても綺麗です。星様だけでなくお月様も綺麗です。
星空に光るのは美しく輝く星たちだ。
この星たちは季節が変わる事に違う姿として私たちの視界に見える。明日はどのような星空が展開されるかたのしみだ。
『一番星』テーマ:星空
星空が消えていく。朝がやってきたのだ。
私の命も消えていく。終わりがやってきたのだ。
終わりは始まりとも言うが、果たして本当にそうなのだろうか。それは死んでみないと分からない。
けれど、ああ、できれば神様、私を星空に連れていってくれないでしょうか。
あの子を残して逝かねばならないなら、どうか、あの子を見守れるようにしてくれませんか。
恥と罪の多い人生を送ってきましたが、せめてそれだけは願わせてもらえないでしょうか。
どうか、どうか、どうか。
あの子の一番星にならせてください。
星空
寝る前に何か飲み物、とコンビニに行った。買い物して帰り路、久しぶりに夜空を見上げた…そこには、うっすら天の川が…不図、昔のことを想い出した…あの頃は、違う街で暮していて、郊外の家の周りは、畑と点々と住宅が会った。そして夜空には、満天の星空が輝いて…時々近所に住む幼馴染と流れ星を探していた…淡い初恋の幼馴染、どうしているのか…
お題《星空》
掴めると想う子ども。
掴めないと識る大人。
永遠に手を伸ばし続け、目を輝かせられる大人でありたい。
時が止まったような寒空。星空は凍った池のよう。叩き割ったら天の川からミルクが滝のように流れ落ちるのだろうか。
凍てついた星空。もし、もしもミルクがたくさん手に入るなら、かわいい猫たちをお腹いっぱいにできたのに。
氷の向こうの夜闇。けれど空を割る力はない。太陽に溶かしてもらいたくても、昼になれば天の川は消えてしまう。結局は溢れるほどの甘いミルクが隠されていると知りながら指をくわえて仰ぎ見るしかない。
ごめんね、お腹いっぱいにしてあげられなくて。
今夜は、ほら、朝が来るまで星を数えてあげる。
だから、どうか。安心して休んでね。
スターウォーズが見たい
スターツアーズ何度乗っても飽きないよね
私は星空に語りかける。
星空は、静かに私の話を聞いてくれるから。
今日食べたランチが美味しかった話。気分の上がる曲を見つけた話。最近彼氏が冷たい話。
嬉しい話も悲しい話も、ただ黙って聞いてくれる。
ねぇ、今日さ。
彼氏と別れたんだよね。
でも薄々そうなるとは思ってたんだ。
……。
別にいいよ。一緒にいても苦しかったし。
しばらくは自分のために時間を費やそうかなぁ。
言葉とは裏腹に何故か涙が零れ落ちる。
こんなはずじゃなかったのに。そんな思いが頭の中を駆け巡る。
泣かないで。
僕がいるよ。
それに、君は笑顔の方が何倍も綺麗だよ。
驚いた私は声がする方へ目を向ける。
きらきらと光る、空に溶けてしまいそうなほど綺麗で、それでいて優しい目をした青年が微笑みかけていた。
名前も知らない青年に縋るように声を上げて泣いた。
次の日、青年はいなくなっていた。
夢だったのだろうか。
それでもいい。
私はまた、君に話しかける。
『星空』
星は空のまま生まれる
身体が軽いから宇宙(そら)に簡単に浮かぶ
ただ浮かんでいて動くこともできない
星は人の想いがわかる
たくさんの想いが星の中に集まり
人々の願いが
星を動かす
旅へ行く
人々の願いをこめて
まだ見ぬ宇宙(そら)へ
君は星空を眺めている。
口も開かず、息も漏らさず、ただ数多の星を見つめている。
蒸し暑い夏の夜。街灯も家の明かりもそこにはなくて。
言葉が必要ないほどに、
その星空は美しかった。
星空
見上げる星空の下
君 と 僕
月は二つ
星は赤く青く白く
太陽さえ顔をのぞかせる
ここはどこだ?
「どこでも?」
ああそうか
僕はわかっていたんだ
君となら
ここがどこでも
いつでも
僕は
星空
星空みたいに綺麗な君は
いつしかボロボロに
゛どこに行ったの゛
_8end_
【星空】
満点の星空を見て何を思ったか。初恋の女の子の話。
「あれはね、帽子座。」
本当はない星座を作り出して屈託のない笑顔で笑う子だった。それもまぁ昔の話で鮮明に記憶があるわけじゃない。けれど、なぜか思い出してしまう。特にこんな生ぬるくて雨の降りそうな天気の時は。
「私雨が上がった日の星空が一番綺麗だと思うんだ。」
どんなに雨が降っていても
空を雲が覆っていてもね
星たちは君の頭上で輝いてるよ
肉眼で見えていないだけで
ちゃんと一生懸命輝いてるよ
だから大丈夫
星空と君は繋がってるからね
「ママ!カエルがいるよ!カエル!」
「わぁ、本当だー」
「カエルさん、こんばんは!」
「カエルさんもこんばんはって言ってるよ」
「私、こっちに引っ越すまでカエルさんは緑色だって思ってたの。ママも?」
「うーん?違う色のもいるって知ってたけど、見るのは初めてだなぁ」
「そっかー。このカエル可愛くないねー」
「そう…そうかなぁ」
「茶色でデコボコでブサイク!」
「うーん。見る人が見たら可愛いと思うんだよ」
「そうかなぁ?ママが言うならそうなのかも。」
「今日ね、幼稚園にカエルさんがいてね!緑色のコレより可愛い方のやつね!私、びっくりしてギャー!ってさけんじゃったの」
「ママでもいきなりのカエルさんならギャーっていっちゃうかも」
「でしょ?なのに、幼稚園のお友達がさ、これだから東京もんは!ってバカにしてきて頭に来ちゃった」
「まぁ、東京からきたのは本当だしね」
「ママだったら怒らない?」
「うーん?どうかなー。怒ってもねぇ」
「そういうママの煮え切らない態度が良くないのよ!」
「…ちょっと、どこでそんなセリフ覚えたの。」
「私はね!怒ったよ!すっごくすっごく怒ってね、カエルさんの近くにいたカタツムリをその子に投げてやった!」
「へぇ。カタツムリ。」
「そう!カタツムリってバイキンがいっぱいいるから触っちゃだめなのに、手掴みで投げた!」
「そうなの?バイキンいるんだ。知らなかったなぁ。ってダメって言われてた事したらダメじゃん」
「だって、私の事、東京もんって馬鹿にしたんだよ?ママに意地悪言ってるおばあちゃんみたいな顔してたもん」
「おばあちゃん、意地悪かなぁ」
「そーだよ!私達のいた東京とこの田んぼの中じゃ知ってることが違うって知らないのかな!口癖みたいに亀の甲より年の功っていう癖にさー。ママのお仕事の凄さ知らないなんて、おばあちゃんは井の中のカワズね」
「だからいつそんな言葉…っていうか上手いこというじゃない」
「ママのデザインする作品はさ。たくさんの人が見て凄い!って言ってくれるしとっても綺麗なのにね」
「うん。ありがとね。ママもこのお仕事好きよ」
「私もママの作品好きー」
「私も将来はデザイナーになる!」
「そうなの?」
「うん!こっそり原案なんてあるんですよ」
「原案…大人の言葉よく聞いてるのね」
「ママと東京に帰れるなら、こっそり教えてあげてもいいよ!」
「東京に帰りたいの?」
「私はどっちでもいい!でもママと一緒にいる!ママははここより東京にいた頃の方が幸せそうだったよ!」
「ママが東京に帰りたいなら教えてあげる」
「うーん。色々大人にも事情があるのよ」
「ほら!そうやってハッキリしないとこ!だからおばあちゃんに付け込まれるんだ!」
「確かにねぇ。ハッキリしなくちゃね。」
「そうそう!その勢いよ!ママ、私はこの悔しさを夜空の星で表すの!」
「ほぉ」
「勝手にキラキラしてて、綺麗だろ?って見せつけてる癖に届かないじゃん?」
「そういう見方もあるわね」
「この土地の人から見たら東京もんってそんなかんじなんじゃない?」
「ほぅ」
「だからさ、東京の人が憧れて手が届かない田舎の星空を見せつけてやろうよ!」
星空
お疲れ様。
地べたに寝そべって星空を眺める。
冷えた空気を肺に取り込む。
自分が夜空に吸い込まれそうになる感覚を味わう。
今何かが変わるわけじゃない。
明日何かが変わるわけじゃない。
いつもの日常がやってくる。
でも星空に吸い込まれると、自分の悩みなんか
ちっぽけに思える。ちっぽけな人間に感じる。
そのうち癒やされて、また朝を迎えられる。
※最近空なんか見てないなー
勢いで誘ったはいいものの
車の中では緊張して
やたら口数が多く
目的地の山の上に着いた時
外の空気にスッと触れて
少し心を沈められた
2人きりだと思ったそこには
花火をしてる若者達の笑い声と
わざわざ見にきたとは思えない曇り空
気持ちのいいはずの空気は
思いの外寒くて
すぐに車内に戻る
なかなか縮まらない距離にもやもやしながら
帰り道は2人無言でラジオを聴きながら