『星空の下で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今君はどこで何をしているのかな
他の誰かと一緒にいるのかな
君と見るはずだったこの星空の下で
また君のことを考えている
お題 星空の下で
「見て。あれが天の川だよ。中学校を卒業したら離れ離れになるけどこの日だけは絶対に此処で会おう。」
7月7日。星空の下でした約束。僕は忘れない。
「来年もまた来るから。」
そう天に呟き、花束を置いて、僕はそこを立ち去った。
花束がゆらゆらと揺れている。
【星空の下で】
今日はなんとか流星群が見えるって、
朝のニュースで言ってた。
興味は無かったけど、丁度、帰り道は
星がよく見えたから観察してみる。
天体観測なんてやった事ないし、
星座にも詳しくないから
ただ眺めてみたけど、
なんだかすっきりしない。
まあいいやと、流れ星に
小さくお願いをして帰宅する。
しばらくして、心にあった
小さな違和感の正体に気づいて、
おもわず呟いた。
あの子と見た星空は、
もっと綺麗だった気がするのに。
──今日の夜ご飯はカレーにしよっと。
今日も綺麗に輝いているね。
月と一緒についておいで。
一緒に散歩しようよ。
「星空の下で」
春は夜に外出するに限る。
若干寒いが、花粉症の私からすると、夜の時間帯のほうがまだマシだ。
花粉がゼロになる訳ではないので、マスクとティッシュは必需品ではあるが。
夜桜なんて洒落たものもいいが、私はただなんとなく田舎道を歩く。
街灯で照らされた寂れた町並みには目もくれず、少し花粉ではれぼったい目で空を見上げる。
お一人様だからできる、夜空を見ながらのあてのないお散歩。
もし彼氏がいたら、こんな夜にぷらぷら外を出歩くなんてできない、子どもや親がいたら尚更だ。
余計な光がないと星空は眩しいくらいに輝いていて、自分はその空間に飲み込まれそうになって。歩きスマホよりも危ない時もたまにあるくらい夢中になれる。
星空の下でのこのお散歩は、あと何回くらいできるのだろう。親からすれば早く落ち着いてほしいところだろうけれども。
さて、そろそろ帰ろうか。
私は家路をたどった。
【星空の下で】
晴天の日、太陽は眠りに就き、代わりに巨大な鏡が金色の薄明りを齎す。
そこに無数の光の砂粒が、大小様々な絵画を描く。
……それをじっくり鑑賞していれば、聞きなれた声。
「今夜も見ているのか」
やはり見知った人だった。
「もちろん」
「よく飽きないな」
「飽きるはずもないよ」
「そうかい」
そいつは傍まで歩いて来て、言葉を続けた。
「やはり宙には行かないのか」
「行かないね」
「今きみが見ているものが、もっと近くで見られるんだぞ」
「そうだね」
「・・・・・・あの人だって、見つけられるかもしれない」
はた、と。気付き。
確かに、宙にいるあの人を——あの砂粒達の、どこかにいる筈の——
——ああ、けど、やはり。
「いや、いい」
「何故?」
単純な事。
「わたしは、ここから見る景色が好きなんだ」
——————
星空の下で
若い頃、毎晩のように恋人と電話をしていた。今も世間的には若いと言われる歳ではあるが、さらに若い頃のことだ。
寝る時間なので、土曜日に続きを書こう。
待っててね!
辛かった。
僕は死ぬとき、星空の下で死にたい。だってきれいだから。キラキラと光っている。僕が住んでいる町では、蛍光灯ちよって、星の光が見えなくなっている。だから、僕は田舎に住んでいる叔父の家が好きだ。
そんなある日、叔父は死んだ。叔父が死んだから、お家は壊されることになった。そして、叔父が死んだから、田舎に行くことがなくなってしまった。僕は辛かった。それが何よりも。
そして今日、僕はロープを持って、叔父の家に来た。壊されている途中だ。業者の人は帰った。ちょうど、屋根が壊されて、星が見えた。そして、ロープを引っ掛けられそうな場所もだ。
ロープを引っ掛けて、首をくくって、僕の夢はかなった。
『星空の下で』より
この星空の下で君と過ごす時間がいつまで続くのか
いつか僕が
いつか君が
心を手放してしまったら
今が永遠に続くことを願いながら
いつか来るかもしれない終わりを恐れている
(星空の下で)
星空の下で
ただ
あなたを想う
今夜も空が美しいのは
そこにあなたがいてくれるから
𓏸︎︎︎︎𓈒 𓂃星空の下で
あれがベガだよ
あなたは私に教えてくれた
あっちがアルタイル
星が好きだと言った私のために
あなたは説明をしてくれる
だけどどうしよう
星よりも私の目はあなたを捉えて離さない
あぁ、願わくばこの星空の下で
あなたとこのまま2人きりになりたい
《星空の下で》
#14
星空の下で、君はなんと言ったっけ
一生君を守るから
違う、あいつはロマンチストじゃなかった
僕と付き合ってください
もっと、遠回しだった気がする
この星々を見ると、君を思い出すよ
でも、なんて言ったかなんて
私は思い出したくないのかも知れない
本当は、頭の隅で覚えてる
僕は弱くて、君は強いんだ!
私はあの時、どうしてあの言葉を
君の思うままの意味に捉えれたのだろう
分からなくていい
分からない方が、君を忘れない
夢見ていた。
いつか自分も頭上にある輝く星になれることを。
#星空の下で
なにもしたくない。
なにもかんがえたくない。
もう、つかれた。
せきにんなんておいたくない。
普段から強がりが得意な彼女。
弱音を吐くことも少なかった彼女。
そんな彼女からSOSが出た。
応じないわけが無い。
『、大丈夫?』
「…大丈夫じゃない。」
何も見えていないような目。
ずっと、隣で頑張っていたところを見てきた。
ずっと、隣で強がっていたところを見てきた。
大丈夫って聞けば、大丈夫と答える。
辛いと聞けば、辛くないと答える。
____だから、今、凄く怖いのだ。
「誰も認めてくれない。」
『私が認めるよ。』
「誰も褒めてくれない。」
『私が褒めるよ。』
「誰も見てくれない。」
『私が見るよ。』
「誰も、誰もっ…」
荒い呼吸が続く。
彼女をぎゅっと抱きしめる。
『大丈夫、大丈夫。私が見るよ。』
私が見る。
大丈夫。
あなたは大丈夫。
あなたはすごい。
そのような薄っぺらい言葉しか並べることが出来ない。
そんな自分に嫌気が指す。
目の端でキラリと何かが光る。
星空の下、彼女が落ち着くことを祈ることしか出来なかった。
「夜空の下で」私は願った。
幸せになりたいと。
空にある沢山の星のように
私も輝けると思ったのに
それは空だけの話だったみたい。
星空の下、月明かりを頼りに。
「……なんで真夜中にピクニックなんですか……」
「天体観測に美味しいお弁当がついてきたと思えば」
持参したワインはグラスの代わりのプラスチックカップに。サンドイッチはここに来るまでの間に偏った荷物に押されていびつな形をしているけれど。
「……まあ、悪くはないですね」
「でしょう?」
素朴さと艶やかさが混ざる不思議な時間。
「星空の下で」
夜に顔をあげる
見上げた空に
星が輝く
大きかったり
小さかったり
チカチカ
点滅してる
それは
どっかの誰かの
何かのサインのようで
そのサインを
僕は見落とさないように
ずっと、ずっと
読みとろうとしている
星達の囁やきを
夜が明けるまで
星空の下で
僕はずっと
傍聴している
何かが僕のなかで
変わりはじめる
星空の下で
星って見ていると癒やされる
ホントに癒やされる
ずっと見ていても飽きないね
星空の下で
いつかめぐり逢えるだろう、その人を想っていた
なかなか、想像もしていない人だったよ
想像もしていない人生を送っているよ
いま再び、星空を見上げ、
あの頃の自分に、答えを届ける
#星空の下で
あなたの瞳が
星々が堕ちた空のもとのようで
深く慈愛に満ちた母なる海のようで
全てを飲み込む闇のようで
私はあなたに見惚れていた
【星空の下で】