星野 エナガ

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辛かった。
僕は死ぬとき、星空の下で死にたい。だってきれいだから。キラキラと光っている。僕が住んでいる町では、蛍光灯ちよって、星の光が見えなくなっている。だから、僕は田舎に住んでいる叔父の家が好きだ。
そんなある日、叔父は死んだ。叔父が死んだから、お家は壊されることになった。そして、叔父が死んだから、田舎に行くことがなくなってしまった。僕は辛かった。それが何よりも。
そして今日、僕はロープを持って、叔父の家に来た。壊されている途中だ。業者の人は帰った。ちょうど、屋根が壊されて、星が見えた。そして、ロープを引っ掛けられそうな場所もだ。
ロープを引っ掛けて、首をくくって、僕の夢はかなった。

『星空の下で』より

4/5/2023, 11:54:38 AM