『星が溢れる』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
星が溢れる
ネオンがキラキラと光る眠らない街、東京から彼と一緒に地元に帰省した。俺たちの地元は田舎で、コンビニだって23時には閉まるし一店舗しかないスーパーなんて19時には閉まってしまう。ここへ帰ってくるとあんなに煌びやかな世界なんて嘘なんじゃないかと思ってしまうほど辺りは暗い。
ここで煌めいているのはネオンなんかじゃなくて空にある月と星だけ。空気が澄んでいてまるで星が溢れている様だ。
とても、とても綺麗で思わず彼に電話をした。
「ねえ、星。」
「は?星?」
「うん。星めちゃくちゃ綺麗だよ。」
「お前今どこにいんの?」
「どこだと思う?」
「どうせ海だろ?」
「よく分かったね、正解」
「お前のことなんて誰よりも知ってんだよ。」
「俺よりも?」
「当たり前だろ。お前自身よりもお前を知ってるわ」
「早く来てよ」
「今向かってる」
「じゃあ電話繋いだまま来て」
澄んだ空気と、波の音と星が溢れた空、それに彼の声。
俺の彼への気持ちも溢れ出しそうになって、なんだか泣きたくなった。
久しぶりに休みが出来たので山奥にキャンプに行った
毎日息が詰まるような生活から少し解放された
夜になり空を見上げると星が溢れている
都会の眩しさとは違ういつまでも眺めていたい
星が溢れる
オレンジ色に染まった夕方に出会ったあの日も
別れを迎えて抱き合ったあの日も
夜空に星が溢れていた
君の想いが溢れると、夜空に星が溢れる
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今回のお題は、難しかったです。それはともかく、実は、今回、50作目なんです!!そこで、何かしようと思い考えました。だいたい決まりましたが、作者の都合上、明日発表とさせていただきます。楽しみにしていて下さい。今回もここまで見てくださりありがとうございます。それでは。
星が溢れる
濃い藍色の夜空を背景に、一人の少女が立っている絵があった。少女はその満天の星空から降ってきた星を両手の手のひらで受け止めて、その星たちをつぶらな瞳で見つめていた。
その絵には『星が溢れる』とタイトルがつけられていた。
それを見たある人は言った。
「星があふれているのか。この子の手には乗り切らないほどの星が降ってきているから、手のひらいっぱいいっぱいになっていて、あふれているんだね。そう思うとこの少女の顔もどこか嬉しげに見えないかな?」
無表情だった少女の顔が何故だか嬉しそうに見えてきて、満たされているような少女の顔はさっきよりも優しく見えた。
すると、別のある人はこう言った。
「星がこぼれているんだ。この子の手のひらならまだまだ乗せられるのに、傾けてしまったり、バランスを崩してしまったりするから、だからこんなにも地面に星が落ちているんだ。もちろんいっぱいになってもこぼれてしまうけれど、いっぱいになる前にこんなにもこぼしてしまったんだね。そう思うと、なんだかこの子も悲しそうに見えないかい?」
先ほどまで嬉しそうに見えていた少女の顔が、どこかもの悲しげで、少し視線を下に向けたそれさえもうつむいてしまったように見えた。
どちらも同じ文字を書くのに、どちらも同じような意味合いではあるのに、こんなにも見方が変わってしまうなんて。
同じようにその絵を見ていた君に問いかける。
「君なら、何をあふれさせて、何をこぼすんだろう?」
星が溢れる
小学生の頃、キャンプ泊の課外授業で登った小高い山から見る、満天の夜空。星が溢れました。
もう一つ。わたしには空を見上げると、光の粒がたくさん飛んでるのが見えます。
少ししっぽをつけて、す〜す〜って飛んでます。そしてこの光がお空に溢れてる。
星が溢れるのが見えるんです。
同じように、見える人いるはずです。
星が溢れるほどあったなら
なないろの星を集めて
夜空に虹をかけてみたい
星と星を繋いで
新しい星座もひとつ
つくりましょうか
愛の言葉を紡ぐように
あなたとわたしの
架け橋になるように
本来なら、出会うはずがなかった。
俺にとって星は見上げるもので、時折おちてくる星は、誰かの希望になるものだとばかり思っていたから。
ーーーけれど、今この腕の中にある温もりは、紛れもない現実で。
星があんなに輝いていた空からおちてきた、小さな生命。
溢れんばかりの夜空から、しかも広い世界の端っこにあるような島国の、辺鄙な山におちてくるなんてね。
これには、さすがに俺も驚いたなぁ。
……でも、そのお陰で救われたよ。
俺が願っていたことは間違いじゃないって思えたし、俺もまだまだやっていけるんだなって、素直に嬉しかった。
なにより、彼らが長年の柵や苦しみから解放されたことが嬉しかった。
”アレ”は俺じゃどうしようもなかったし、俺にできることと言ったら少しでも彼らの辛さや苦しみが和らぐように努めることくらいしかなくて。
本当に申し訳なかったけれど、楽しそうに笑い合う彼らを見れたことは本当に嬉しくて、どれだけ感謝したか解らない。
だから、あの出会いは本当に分岐点だったのかもしれない。
俺や彼らの命運を分けるくらいに、重要なものだったのかもしれない。
そう言ったら、大袈裟だなんて笑うんだろう。でも、俺からすればそんなことはない。
ーーーそうでなければ、”星が溢れる”世界に足を運ぶなんて奇跡は、なかったろうしね。
星が溢れる
キャンプに一回だけ行ったことがあって、都会で生まれ育ったから虫とか寝袋で寝るのとかは嫌だったんだけど、夜見た星空は凄かったなー。黒い部分が少ないんだよね。私がわかる星座なんてオリオン座くらいしかないんだけど、星ばっかだからオリオン座がわからないんだよ。
川
僕は浮き沈みを繰り返す。
左に、右に、上に、下に。
とても気持ちが良いんだ。
感じるのは恍惚だけ。
僕の身体は、とっくに朽ちたんだ。
悲しみの果てに、涙は川になった。
僕はそこをずっと流れている。
透明な涙の川に、僕の真っ黒なハートが溶け込む。
そして川は黒く染まっていく。
全て混ざり合っている。
脳も、心臓も、神経も、細胞も。
ここはいたって平和だよ。
もう失うものは何一つないから。
母親の子宮の中にいるようだ。
この切ないような安心感を、僕は覚えている。
そこは羊水に満たされていた。
世界でいちばん安全な場所だった。
ああ、母さん。懐かしい響きがする。
母さん。母さん。
声を出そうとしても、泡が水面へと昇るだけ。
心が溶けてしまいそうだ。
大勢の人間が僕を覗き見ている。
その中に、彼女の姿。
その中に、幼い僕自身の姿。
僕を愛してくれたたくさんの人々。
さようなら。
でも、もう会いたくないかな。二度と。
僕は流れていく
僕は流れていく
僕は流れていく
僕は流れていく
僕は流れていく
緩やかに。
君との思い出を
全部丸ごとひっくり返したかのように、
おびただしい量の星が
きらきらと輝く夜。
思い出と思い出を繋ぐように
星と星を繋いでは
1つの恋の物語を完成させる。
君と手を繋いで
星と星を繋いだこの思い出も
新たな星として、
夜の闇をほんの少し、明るくする。
「星が溢れる」
瞳に映る
流星群
キラキラとキラキラと
未来に心躍らせる
希望に溢れた瞳
命終え
最後の光燃やし流れる
星々の
溢れんばかりの祈りのシャワー浴び
受け継がれていく
生と死
子どもの頃の話し。
田舎に住んでいたわたしは
夜に犬の散歩に出た。
そこで目にしたのは
忘れ得ぬ光景。
大量のホタルが飛び交う
信じられない世界。
滅多に吠えない犬が
あまりのホタルの多さに
リードをぐんと引っ張り驚きで吠えた。
後にも先にも、その光景を見たのは
その年のその一夜限りだった。
どれくらい眺めたのか
フワフワとした足取りで帰宅した。
星が溢れる…まさに奇跡のような夜だった。
【お題:星が溢れる】
星が溢れる
君に会いたいよ、ごめんねって謝りたい…、
星降る夜に願ったの。
傷つき、傷つけられ、
私からさよなら、したのに…
後悔しても遅いね、
また星降る夜に願いにくるよ。
星が溢れるまで、私は願い続ける。
「あなたに会いたい、沢山ごめんね」って。
星が溢れる
私が生まれた街はとても空気が美しい。
夜の空を見上げると、空から星が降ってきそう。
そんな街で育って良かった。
テーマ:星が溢れる #123
瓶を傾け、夜空の写真を撮った。
まるで瓶の中から
星が溢れるような写真が取れた。
星はまるでホタルのようで
本当に星がこの瓶に取れたなら
素敵だろうなと思った。
♡1700ありがとうございますm(_ _)m
星が溢れる瞬間ってどんな時だろう?
空は、宇宙はとても広いから、溢れるなんてことはなさそうだ
じゃあ、あの星たちが地球へいっぱい落っこちてきたら…?
あの広い宇宙に比べたら地球はとても小さいから、地球は星たちで溢れてしまうかもね。ふふふ
そう考えると私たちの世界って、広いようでとても狭い。なんてちっぽけなんだろう
まぁ、まず星が落っこちてきたら、地球は壊れてしまうだろうけどね
『星が溢れる』
星が溢れる
そんな夜
涙も溢れる
夜空見上げて
虚しさと哀しさに
押し潰されていた
流れ星が黒いキャンパスをつたう
涙の雫が赤い頬をつたう
或る世界に無数の輝き
或る世界に虚空の凹み
憂う言葉を受け入れる広い寝室
惑う言葉の反響する狭い密室
今私は何処にいるの
人里離れて深緑の寝床
一点の曇りもない空気
ふくろの鳴き声こだまして
砕いた硝子を撒いたような
果てなしの闇に輝く光
頭の上で足音がして
目の前を君が覗き込む
「探したよ。」
闇にかすかに浮かぶ顔が
遠くの星より輝いて見えた
#溢れる星
星が溢れる
星が溢れる。
宝箱から。
キラキラとこぼれて宝箱から星が溢れる。
見上げれば星がたくさん輝いてる。
綺麗だなぁと思う。
キラキラ光る宝石は好きじゃない。
でも同じく輝く星は好き。
星が溢れる
都会の夜空には星がない。
いや、見えないだけだ。
その見えない闇の向こうに、星はきっとある。
でも見えないから、普段みんな無視をしている。
見えないものを見ようとすることくらい、無駄に思えることも少ないと思う。だって、認識できないのに、想像力だけで見ようとしたら、それはただの妄想なのだから。なんて虚しいのだろう。
見えないもの。
それは人の心も同じこと。
普段見えないから、ないものと思って人と接することは、意外と多い。
だって、いつも、相手にも心があるんだから思いやらなくちゃ、とか思っていたら、キャパシティを超えて気がおかしくなってしまう。
それは仕方のないこと。
だから、相手が自分をどう扱おうとも、それはお互い様だと思って赦している。
だけど…時々、とても耐えられなくなる。
自分も同じように見えないものを無視するのに、それを棚に上げて、痛みを神様の座にまで押し上げる。
そうして痛みを自分と同化させ、自分も神の座につき、崇めよ、この痛みを見上げよ、悔いよ、と迫る。
なんて高慢な心か…と思う…。
「見えない心からこぼれ落ちるのはいつも悲鳴だった」。そんなことを考えて、悲劇を我がものとした気になり、悦に入る。
滑稽ではないか?
ならばせめて、変わろうと思う。
見えない心。
都会の夜空が星を隠しているのだとしても。
せめて、星の輝きのように、微かでも確実に、光であると思える心へと。
星をこぼすように、光を届けられる心へと。