『明日、もし晴れたら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
・6『明日、もし晴れたら』
犬をぎゅっとしたまましばらく泣いた。
このこは迷い犬なんだろうか。
「交番に行く?」
答えない
「僕とおばあちゃんちに帰る?」
そうだそうだと言わんばかりに吠える
雨が弱くなってきたので一緒に帰ることにした
でも連れてって大丈夫かな
帰るとおばあちゃんが心配そうに迎えてくれた。
犬を連れ帰ったことは怒られなかったけど
明日動物病院に連れていこうと言われた。
首輪もしてないし、ビョーキとか心配だと。
変な女の人につれさられそうになったことは黙ってた。
もし、僕の予感が正しくて
おばあちゃんに質問して
答え合わせをして、
合ってたら……
タオルにくるんだ犬を拭きながら
心の中とは全然違う言葉を口にした
子供らしい言葉を
「明日晴れたら一緒に散歩しようね」
【終わり】
明日も、明後日も、その次の日も、俺たちは貴女を守ります。
そうして貴女の心が晴れるのであれば、俺たちにとってそれは何より幸福なことです。
ぽつぽつと弱い雨が、病室の窓から降ってきていた。
その雨さえも愛おしいかのように笑う君に、明日の保証はない。
彼女は告げられた期限をとっくに越していたからだ。
…だんだんと細くなる指も
だんだんと弱々しくなっていく声も。
赤く腫れた目元にも、
私は全部気付いていた。
君も知っているのだと分かっていた。
だから私は未来を話す。
君の見れない未来を話す。
「明日、もし晴れたら。花見に行こう」
そう、確証のない未来を話す。
その瞬間だけでも君が未来を見れるように。
…その瞬間だけでも君が未来を生きれるように。
私は今日も口を開いた。
明日、もし晴れたら。って。
明日、もし晴れたら
早朝から
お散歩して
風景などのフォト
撮ろう😉😉😉
【明日、もし晴れたら】
明日、もし晴れたら
外に出てみよう
なんの目的もなく
行きたいと思った方へ行ってみよう
ずっと篭っているから暗くなってしまう
気分が落ち込むと
どんなに周りに人がいたって孤独を感じてしまう
少しでもいいから外に出て
帰りたいと思ったら帰ればいい
帰ったら、自分を褒めてあげる
今日は外に出れた自分偉いって
それぐらいでいい
誰も自分を褒めてはくれないから
認めてはくれないから
それなら自分が自分を褒めてあげればいい
明日、晴れたら日を浴びてみよう
そしたらきっと、自分の心も晴れるから
『明日、もし晴れたら』
学校の下駄箱で私が困っていたら
君が傘に入れたくれた
君ってすこしバカだよね
自分はびしょ濡れなのに
私なんかを助けてくれるなんて
二人で話しながら帰れてまるで
昔に戻ったみたいで嬉しかった
あの頃みたいに楽しく話してたら
もう家の前まで来ちゃった
あなたともう少し話したい
私は家に入る前に彼に聞いた
「明日、もし晴れたら二人で一緒に出かけない?」
明日、もし晴れたなら
空を見上げると、眩しい太陽の陽射しが…
そう、想像してみるけれど、しとしと降る雨は、いつ止むのだろうか…
時々強くなりながら、地面で跳ね上がる雨粒を、目で追いながら、夏の青空を願っている…
晴れ空なら、屹度あなたに…
「明日が来るということは、絶望のようなもの」
『明日、晴れたらどこかに行こう』
「暑いからイヤ」
どうにかして私を外に連れ出したいアイツの誘いを突っぱねて、スマートフォンの電源を切った。
明日など来なければいい。
時が止まるより、私がこのままずっと眠り続けたほうが現実的。
それなのに、実現されないまま、季節が変わろうとしている。
いつの間にか眠っていて、朝になっていた。
あぁ、なぜ目覚めてしまったのだろう。
タオルケットに包まってため息をついていると、ドタドタと足音が聞こえてきた。
「さ、出かけるぞ!」
いくら幼馴染とはいえ、お互いもうお年頃なのだから、ノックもせずにドアを開けるのはやめてほしい。
「嫌だ。帰って!」
現実は見たくない。
夏が、来たのだ。
来なくてもいい今日を連れて。
────明日、もし晴れたら
『明日、もし晴れたら』
仕事だしな〜
なんて現実語ると一行でおわる。
ーー妄想(仕事の事はちょっとおいといて〜)。
そうね~
布団干したいわ。
連日連夜暑かったから寝汗いっぱいかいてるだろうし、今の日光なら凄く乾くことでしょうねぇ。
でも、夜とても熱い布団で寝る事になりそう?
却下ね。
晴れたら〜
本とか虫干ししてもイイかも。
自分が汗だくになりそうね。
却下ね。
晴れたら〜
クーラー効いた部屋で、
熱中症にならないように水分補給しながら快適に読書。
体冷えすぎないように、温かい紅茶がイイわね♡
あら、いつもと変わらないじゃない
ふふふ。
雨でも晴れでも変わらず同じ。
でも気分が違うわねぇ
晴れたらイイね♪
明日、もしも晴れたら
海へ行こう。
思い切りビーチパラソルを広げて
クーラーボックスでガチガチに凍ったままの
アイスキャンディーを食べるんだ
泳ぐ人たちを見ながら
のんびり過ごしてみよう
明日、もし晴れたら
あなたにまた会えるかな…?
そう願いながら、明日また晴れるといいなと思った
明日、もし晴れたら
人間というのは我儘な生き物だから、
梅雨時ならひとときの晴れ間を喜ぶだろうし、
夏場なら暑いから多少でいいから曇ってくれんか? と思うことだろう
だが、俺はそれでいいと思う
それもまた人間ゆえの感性だろうか
明日、もし晴れたら
何をしようか?
貴方が私に問いかける。まだ窓の外では雨音が響く。
ざー…ざー、ざああああああ……、
雨音にまぎれて聞こえないふりもできたのに、私の頭は考えることにしたらしい。
明日、もし晴れたら。
貴方とどこかに出掛けたい。
この前買ったお気に入りの服と靴を身に着けて、いつもより少しだけ気合の入ったメイクと髪型にして、貴方の隣を歩きたい。
そんなことを考えるけど、言葉にするのはなんとなく恥ずかしい。
さて、どう答えようか。
「オレはね、キミとお出かけしたいよ」
ほら、この前君が買った服と靴、見たいなぁって思ってさ。
オレもね、キミに見せたいとこや一緒に食べたいものいっぱいあるから、、
ねぇ、だから
貴方の誘いに頷きながら、私は明日晴れるようにおまじないのてるてる坊主を作ろうとティッシュに手を伸ばすことにした。
「明日、もし晴れたら」
すごい雨...ここ最近雨が続いて気分も憂鬱になっちゃうね...
明日、もし晴れたら外に出よう
そして、あの丘へピクニックしに行こう
そのためにてるてる坊主を飾ろうね
てるてる坊主にお互いの顔を書いて、明日晴れるようにお願いしようね
ん?晴れなかったら?
またてるてる坊主作って、晴れるようにお祈りしようね
「どうやって返すのが正解だったんだ…」
今日やるべきことを終わらせて、ベッドに転がりますながらふと今日のことを思い出す。
久しぶりに会えた高校のときの友人と時間を忘れて遊んだ。
もちろん数年の空白を隔てていて会う前は少し不安だったが、そんなものは気づいたらなくなっていた。
ただただ楽しかった。あの頃みたいに、また笑いあえた。
別れ際にあんなこと言われるまでは。
───もし明日を晴らせるんだったら、お前の明日がほしい。
一瞬何言ってるのか脳が理解できなかった。
ようやくそれを噛み砕いて自分の中での結論として出た意味は、明日がいい天気なら明日もこうやって遊びたい。
戸惑いながらも、俺も、と答えるとなにか違ったらしくごめんと謝ってきた─────、
「なー、今日の最後のあの台詞なんだったの?」
なんだか後味が悪くて寝つけることができなかったので、軽い気持ちで電話をかける。
スマホの向こうからは少し物音が聞こえて、それから波打ったように静まり返った。
『…今日の、最後の台詞?』
「なんだっけ。明日を晴らせるなら、俺の明日がほし、い、…と…か…」
語尾が小さくなって、手からスマホが滑り落ちそうになったのは、口に出してみて頭のなかで急にパズルのピースが組合わさっていくような、頭のなかの世界が反転したかのような感覚に陥ったからだ。
俺の、明日がほしい。
いやいや、と頭を横に振る。そんなわけない。こいつが俺に対して言う意味じゃない。解釈違いだ。
今日その場で考えた意味も、ここで今俺が思ったこともきっと解釈違い。
「あ、あのさ、あれ、どういうこと、かなって」
途切れ途切れになる。ばくばくと心臓が高鳴っていることに気づいてしまった。
昔からそういう詩的な言葉を使う奴だった。
もし、俺が思っている意味だとすると。
明日に保証はないから、明日をはっきりさせられたら、明日もその明日も────…、
『…意味自体伝える気はなかったからそんな気にしないでほしい。久しぶりに会えて良かった』
俺が意味に気づいたことが伝わっていたらしい。
ただただツーツーという無機質な電子音に包まれる。
余計に眠れなくなってしまった。
気付けば薄暗い部屋が窓から白み出していた。
─明日、もし晴れたら─ #20
「最近は雨ばかりで嫌になるねえ、梅雨が明けたと天気予報では言っていたけど、まだなんじゃないかと思うよ」
「そうね、雨だと外での活動もしづらいし」
「しかし、雨の日はハシリヤンが出ない傾向にある。
雨の日こそ室内活動に精を出すべきだ」
私が屋外の監視カメラの映像を見ながらため息をつけば、お嬢がそれに賛同し、シャーシロがそんな私たちに喝を飛ばす。
「お嬢は特に雨の日は辛そうにしているね。気圧に弱いのかい?」
「……いいえ、嫌な思い出があるだけよ」
私が質問した途端お嬢の微笑みが消えたかと思えば、お嬢はいてもたってもいられずという様子で机に作業中のタブレットをそっと置いて席を立ってしまった。
「玄蕃、ユリアちゃんのこと怒らせちゃったんじゃないのー?」
「地雷を踏んだようだねぇ……」
「こういう時は、すぐ謝った方がいいですよ!」
「そうするよ、大也、あとは任せてもいいかい?」
「ああ、大丈夫だ」
未来と錠に促されるまま、自分の作業を大也に預けてひとまずお嬢を追いかける。
お嬢はラボの更に下の階にある狭い物置の奥でうずくまっていた。
「お嬢、さっきは……」
「こないで」
「おおっと」
お嬢は俯いたまま、強い言葉で私を静止する。
ただ事では無いと思い、静止を無視してそろりそろりと近付き、お嬢の前にしゃがみこむ。
「来ないでっていったじゃない」
「相棒がこんなに悲しい顔をしているのに近くにいてやらないなんて、相棒失格じゃないかい?」
「……すきにして」
お嬢の頭をぽんぽんと撫で、隣に座り直す。
少しの間沈黙が流れたが、お嬢は途端に小さく声を上げて泣き始めた。
泣き止んでほしくて背中をさすれば、お嬢はまたいっそう声を上げる。
「何があったかは聞かないけれど、あまり大きなものをひとりで抱えるのはよくないよお嬢」
「相棒ヅラしないでよ……」
「だって相棒だからねえ」
「ごめんなさい」
「えらく情緒不安定だね、最近の空模様みたいだ」
私がそう言えば、お嬢は少しクスリと笑ってくれた。
「明日もし晴れていたら、調達のついでにすこし公園でも行こうか」
「公園で何するの?」
「一緒にアイスを食べるでも、かくれんぼするでも、日向ぼっこでも。お嬢のやりたいことならなんでも付き合うよ」
「……ちょっと、たのしそうかも」
「だろう?だから今日はめいいっぱい落ち込んだっていい。いつまでも付き合うよ」
「ありがとう」
お嬢はそう言うと私の肩に頭を預ける。
まだまだお嬢は子供なんだなと思いつつ、寄せられた頭をぽんぽんとまた撫でた。
うまくいかないことも うまく出来たことにして
不安なんか無責任に忘れて やり直せる明日を待とう
こんな日もあるけどさ もう日が暮れて夜が来て
今日が思い出に変わる前に 自分らしさを取り戻して
明日もし晴れたら あなたに会えるかもしれないから
話したいことたくさん持って あの公園に行こう
明日がもし雨でも あなたに会えなかったとしても
話したいことたくさん集めて 会える日を待つよ
雨音のBGMであなたを夢見てる
明日もし晴れたら カーテンを開けて朝の光浴びて
明日がもし雨でも 心も大空も晴れ渡る日を待って
うまくいかないことも うまく出来たことにしよう
不安なんか無責任に忘れて 明日が来ればやり直せる
そうやって頑張っていることを あなたに話したい
雨音のBGMで会える日を夢見てる 明日もし晴れたら
雨
ちょっとユウウツ
傘に隠れるキミの顔
もっとちゃんと見たいな
そうだ、もし
明日、もし晴れたら
おはようってとびきりの笑顔で
声かけてみよう
隠れるキミの顔
正面から捕まえるよ
#明日、もし晴れたら
明日、もし晴れたら
明日、もし晴れたらこさめには会えない
こさめに会えるのは雨の日だけだから
梅雨はあんなにこさめに会えたのに
夏は全然こさめにに会えない
なんてつまらない季節なんだろう
俺は明日こそはと雨を願い続ける
溶けて溶けて溶けて、
ようやく私ができたの。
蛾みたいな羽があって、人間みたいな手がついてて
考える脳みそもある。
でもさ、こんなあたしを誰が好きになるの?
蛾でもあり人間でもある、いや自分は蛾でも人間でもない
どのグループにも入れない仲間はずれなんだって、
気づきたく、なかったなぁ。
せめて、
こんなことを考える脳みそもあの時に溶けてしまえば良かったのに。
あの時まではまだ「普通」だったのに。
あいつらはあたしを見て気持ち悪いって、言うかな。
同じ脳みそがあって、たぶん心もある。
あいつらと同じようにあたしは傷つくから、
きっと、
中途半端にあたしを殺してくれない。
こんな姿、苦痛でしかないのに
冊子に轢き殺されて、、