『明日、もし晴れたら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
梅雨が明けたというのに連日雨。明日こそ晴れたら洗濯物や布団を干したいのに...。そう思っていると、スマートフォンに友達からメッセージが来た。
「明日どっか遊びに行かへん...?どっかってどこやねん。外の施設は嫌やで。暑いしまた雨かもしれへんし」
とりあえず、気が向いたらと返信して明日の天気予報をチェックする。
「明け方まで降って一応朝から晴れか...いや、これは期待しやん方がええな。これは裏切ってくるパターンや。来週は晴れ確定やからそこで色々干すかぁ...」
しばらくして、また友達からメッセージが来た。
「はぁ!?海で遊んでから近くでBBQ!?雨かもしれんのに!?...まぁ最近会ってない子達も来るみたいやし、行くだけ行くかぁ。」
晴れてたら行くと伝えて、外に出る支度を始めた。
雨の中、水着やら必要なものを買いに行く。明日晴れる事を祈って――――。
お題:明日、もし晴れたら
明日、もし晴れたら
苦手なコーヒーを淹れてみよう
もし、コーヒーを美味しく飲めたら
朝のニュース番組の星座占いを観てみよう
もし、占いが1位だったら
庭で四つ葉のクローバーを探してみよう
もし、四つ葉のクローバーを見つけたら
いつもと違う道を通って学校に行ってみよう
もし、そこで君に偶然会ってしまったら
君に話しかけよう・・・
それほど、私には勇気がない
そんなに偶然は重ならない
妄想の中でさえ意気地なし
馬鹿なこと考えていないで
もう寝よう
明日の予報は雨
おやすみなさい
・・・
鳥のさえずりで目が覚める
・・・
半分寝惚けたままカーテンを開ける
・・・
・・・
・・・
胸騒ぎを抑えながらコーヒーを淹れる
・・・
しまった!コーヒーが美味しい。
僕は102号室にいる花田さんが気になっている。
一ヶ月前にこの病院に来た女の子。
まだ下の名前もまだ知らない女の子。
肌が綺麗で髪はサラサラ、おまけにいい匂いがする。
僕はそんな花田さんに恋をしている。
今日は思いきって花田さんに話しかけてみた。
想像通りの綺麗な声の女性だった。
下の名前は紗幸と書いて「さゆき」と読むらしい。
彼女に合ったかわいい名前だ。
これからは紗幸さんと呼ぼうかな。
最近、紗幸さんの元気がない気がする
何かあったのかな?
心配だ。
紗幸さんの家族はあまりお見舞いに来ない。
まだ20歳の大学生なのに、あんまりだ。
寂しくないように家族の分も僕が話をしよう。
紗幸さんが病院に来てから二ヶ月、
最近は紗幸さんの方から僕に話しかけてくれる回数が増えた気がする。
この前も僕の病室へ遊びにきてくれた。
紗幸さんの好物は揚げパンだ。
僕が買って行くととても嬉しそうにほほえんでくれる。
でも、丸々一個は紗幸さんには多いのか、いつも僕に半分くれる。
紗幸さんはよく本を読んでる。
僕と話す時以外はほとんどの時間を本を読んで過ごしている。
僕と居る時もよく本の話をする。
今度おすすめの本でも借りてみよう。
紗幸さんをデートに誘ってみた。
紗幸さんは
そうね、明日、もし晴れたらデートにいきましょ。
と、答えてくれた。
明日が待ちきれない
今日は晴れだ。
急いで102号室に向かう。
少し早いかとも思ったが、待てそうも無い。
少し息を整え102号室の扉をノックして中に入る。
しかし、そこに紗幸さんはいない。
看護師さんに紗幸さんの居所を聞いた。
紗幸さんはもういないらしい。
昨日の夜に旅立ったらしい。
僕は信じられなかった。
信じたくなかった。
今日はたまたま家族がお見舞いに来て、出かけてしまっただけ。
そう、それだけであってくれ。
明日、もし晴れたら、きっと紗幸さんはいつもみたいに僕にほほえんでくれる。
そうだ、きっとそうだ。
とにかく、今日はもう寝よう。
今日も晴れだ。
晴れだと言うのに紗幸さんはまだこない。
借りた本は読み終わってしまったし、
揚げパンも全部僕が食べしまった。
だというのに、紗幸さん、花田紗幸には会えない。
〚明日、もし晴れたら〛
僕は明日も空を見上げる。
亡くなった家族の顔をみるように。
優しく包み込むんだ。
しとしとと降りしきる雨。天気予報は明日も雨の予報を示していた。
「今日は早めに眠りませんか?」
突然、窓を覗く恋人からの提案に、青年は驚く。とは言うものの、彼女が何故そう提案したのは理解できた。
明日はふたりの休みが重なった日で、以前から約束をしていた釣りに行く予定だった。
とは言え、雨の予報なので釣りが楽しめるかどうかは、怪しいところなのだ。
意外と身体を動かすことは好きだと言う彼女に楽しんでもらいたくて、今回は泊まりがけで行くが、可能なら雨はやんで欲しい気持ちだった。
明日が楽しみで仕方がない彼女を見て、くすりと笑ってしまう。
明日の天気が怪しいのに、それでも楽しみなのだろう。出来なくなった時にがっかりしないか不安になる。
「? どうかしました?」
「いや……すごく楽しみなんだなって思っちゃって……」
彼女は頬を赤らめながら、膨らませる。
「だって、楽しみなんですもん!」
青年は傍に来て欲しくて、彼女に両手を広げる。それに気がついた彼女は、青年の両腕に収まった。
「明日、もし晴れたら」
「晴れます。いえ、雨が降っても釣りは楽しみます!!」
「やるの!?」
「雨の日もいいんですよ!?」
天気予報を無視して言い切る彼女に、吹き出してしまった。
「明日、目いっぱい楽しむために早く寝ようか」
「はい!!」
おわり
お題:明日、もし晴れたら
曇っちゃいるけど夏は夏
いやな熱波に襲われる
もしも空が青ければ
心少しは晴れるのに
雨の日がつづいたら
久しぶりの青空は とくべつ青い
悲しい日がつづいたら
小さな幸せは とくべつあたたかい
長い雨がやんで
もし明日晴れたなら
きみと並んで自転車こいで
ただそれだけで とくべつ愉快
「もし、明日晴れたら」
#475
死のうと思ってここに来た。見渡す限り山と畑しかない、田舎と呼ばれる場所。今にも壊れそうなぼろぼろの柵に手をかけた時、後ろから声をかけられた。
「お姉さん死ぬの?」
「……うん」
「この辺じゃ見ない制服やね」
「……東京から来た」
「東京?!んねね!東京ってさ、空狭いの?」
「知らない。ここに比べたら狭いんじゃない」
「斜めの横断歩道があるってほんとなの?信号機もいっぱいあるの?」
「うん」
「ほへ……考えられん世界だ」
自分と同級生くらいの男子。制服を着崩して、ビニール袋を手に持っている。
「俺ね、20分かけてコンビニ行ってきたんだ!」
「……20分…………?」
「この辺さコンビニないから、歩きで20分!はよ車乗れるようになりたいんよ」
「……そう」
「せっかくだし、一緒にアイス食べよや!どうせ死ぬんなら最後にアイス!」
ぱきっ、と音がして差し出されたのは、パピコの片割れ。持ってくる間に溶けたのだろう、中身は液体に近いどろどろになっていた。
「……要らない」
「いいやん。どーせ死ぬんやしさ、食べながら東京の話聞かせてや!」
「……はぁ」
2人並んで地べたに座り込んで、溶けたアイスを食べる……というか吸いながら淡々と質問に答えていく。東京の電車は無限に来るだとか、意外と公園が多いだとか、スタバが何処にでもあるだとか。
「東京ってすげぇんやな、何でもあるやん!」
「まぁ首都だからね……」
「俺も東京行きたい!一緒について来てや!」
「はぁ?」
「お母さんにな、会いに行きたいんよ」
「お母さん?」
「東京に出稼ぎ行く言ってな、もう5年くらい会ってないから」
「ふーん……勝手に行けば」
「んえぇ?!ここはついて来てくれる雰囲気やん!」
「ひとりで行け」
「んー……じゃあ!じゃあじゃあ、今日俺ん家泊まって、明日晴れたらついてきてな!」
「意味がわからん」
「俺一人暮らしやし、今夏休みやし……明日朝、起きた時晴れてたらついて来てや」
「やだ」
「なんでよぉ……テレビでしてたで、明日降水確率70%やから!な??」
「……はぁ」
「70%!7割!賭けしよ賭け」
食べ終わったパピコの抜け殻を握りしめたまま男子は勢いよく立ち上がる。もう片方の手で手首を掴まれ、男子はにっこり笑いかけてきた。
「明日、晴れるとええな!」
『明日、もし晴れたら』
明日、もし晴れたら、君との思い出の場所にでも出掛けよう。
新しい二人だけの場所を探すのもいいね。
二度と叶うことのない、もしもの約束。
【No. 16 明日もし晴れたら】
私は朝早くいつもの景色のある学校に行った、
いつも見てる景色だがいつもの声が聞こえなかった
私はいつもと少し違う学校で机の上のバラバラの白い花を優しくよけをバックから、割れたアイと、ノートと筆箱を出した、
私はボロボロの手で 涙のハンコが紙におされ、まじまじと書く、その紙を綺麗に折りたたみ、
時計を見て、靴を脱ぎその紙を靴の中に入れ、手に割れたアイを持ち、窓の外足を出し朝日が来るのを待った、
何も感じない涙を流し朝日がのぼり、にっこりとし体を宙に少しの間浮かせ、太陽の光に溶けていきました
割れたアイの割れ目に赤い赤い液体が染み込んでいくのがわかった、
そして私は目を閉じ人生の箱を閉じた
明日、もし晴れたら。
あの人に会えるかな。
知り合い、ではなく、ただ、晴れの日に見かけるだけの赤の他人だけれど。
誰かを待っている様子もなく、ただそこにいるだけのように見えるその人。
それがなんだか、気になって、そこを通る度に、あの人は今日はいるかな?なんて思うようになった。
そして気付いた。あの人がいるのは、決まって、晴れの日だと。
だから、雨が降った日には、会えないな、なんてガッカリもした。
よくも知らない相手にこんな風に思うのは、おかしいだろうけど…。
もし、明日晴れたら。
すこし、勇気を出して声をかけてみようかな。
明日、もし晴れたら
日傘をささなきゃ。
溶けてしまう。
8.1 明日、もし晴れたら
.
最近は雨が多い。梅雨明けしたって言うのに天気が荒れるのは辞めて欲しい。
髪だってうねるし、おかげでビジュ最悪だよー、何となく気分も下がる感じがするし、外にだって出れないからいいことなんて一つもない。
つまんないなー、なんかチャレンジでもしてみようかな、でもすることなんてないし……。
んーーーー。
あっ。いいこと考えちゃった、笑
明日、もし晴れたら大好きな君に告白する。
「天気予報でもみよっ。」
「明日の○○では、豪雨が予想されます。外出の際には必ず傘を持って行くようにお願いします。」
……まぁ、「もし」、の話ね。
明日、もし晴れたら
花火がしたい
気がついたら夏
次に気がついたら冬
そうやって過ぎていくのかな…
明日は大嫌いな花見の日
理由はちゃんとある
花見自体は楽しいけれど
大嫌いな人がいるからだ
大嫌いな人と花見をするのは嫌だろう?
逆に大好きな人や親友などと
一緒に花見をできたら幸せで楽しいだろう
明日の約束は無しにして
友達たちと花見をしよう
場所が同じだったら空気が悪くなるから
違うところで楽しもう
明日の天気は雨だった
室内でも楽しめるじゃないか
明日、もし晴れたら本当の花見をしよう
人間、楽しむことが一番じゃないか
人間って、いいな。
『明日、もし晴れたら』
晴れても仕事です。
サボって海で飲むビールうまいんだろうなー。
明日、もし晴れたら
散歩をしよう。
近所の猫に話しかけて
雲の形でたくさん想像して
そして清々しい気持ちのまま仕事に行こう
明日何をする?
会社に行く人
夏休みを満喫する人
受験勉強を頑張る人
SNSを楽しむ人
日本は税で制限し
言論の自由も一定まで
今はアメリカも同じ
上流階級が下流階級を搾り取るだけ
少しでも変えられるよう行動しないか?
明日、もし晴れたら
上を見上げよう
下ばかりを見ていて、自分の失敗したことを思い出しては後悔ばかりしてた
ずっと晴れない心
少しは晴れる気がする
明日、もし晴れたら
外に出ようか
歩こう
─── 明日、もし晴れたら ───
歴史の授業は苦手だから簡単に
気が遠くなるほど遥か昔の話
とある科学者達の功績により
人類は地球外の惑星進出に成功し
地球を捨てた
その開拓者達の子孫である私は
自然の晴れた日を知らない
生きものが生きていけるように
作物がよく育つように
常に完璧に整備された人工の天気
面白くないよね
私の知る全ては本物だけど偽物な気もする
遠い祖先が皆感じていた
晴れた日の感覚を私も感じてみたい