『明日、もし晴れたら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
明日、もし晴れたら
電車で遠くへ行こう。
山を登って滝を見よう。
きっと自然を感じられる。
浜辺を走って海に入ろう。
きっと自然に笑えるから。
「明日、もし晴れなかったら?」
私はそう言った。
すると彼は
「其処から飛んだら良いさ」
とまるで他人事のように笑った。
人生は大半が賭けである。
そう思いませんか?
一つ賭けをしてみる
明日、晴れたら
万が一、晴れたら
諦めて、しまい込んだ気持ちを
叶えてみよう
間に合うだろうか?
もう遅いだろうか?
貴方の元に行くことを
何度も、何度も
躊躇ったけど
がっかりしないかな?
澄ました顔で「あら?久しぶり」なんて
きっと言えない自信があるわ
明日、もし晴れたら
仕事を休んで海に行こう
明日、もし晴れたら
あの人にこの気持ちを伝えてみよう
明日、もし晴れたら
くわがたを探しに早起きしよう
明日、もし
明日、もし
明日、もし
「もし」に希望をつめこんで、
叶わないたびに安堵した
仕事を休むことなんてできないし
この気持ちは墓まで持っていく
くわがたは挟まれるのが怖い
キラキラきらめく明日に手を伸ばす癖に
触れたとたんに、きらめきが無くなってしまうのではと怖くなる
天気予報の降水確率100%の文字を見なければ、わたしは希望を描けない
「明日、もし晴れたら」
「あーした天気になぁれ!」
高らかに声をあげるのと同時にその娘は、靴を高く蹴り上げた。
その娘の身長の何倍も高く上がった靴は、放射線状の弧を描いて地に落ちる。
横吹く風に吹かれながら、その娘は片足のケンケンをして靴を拾いに行った。
真っ白だった靴下の裏は、時々地面についたのか黒く汚れている。
その娘は一人だった。
そんな様子を窓から見ていた。
勉強ばかりの日々。親に受験することを強制されて、楽しくもないことだけをする。
友達は家に遊びに行って楽しく遊んでる。
内心でいいなぁと思いながらも学校での優等生キャラを保っておかなくてはいけない。
休み時間に騒いで、流行りのことを話して、先生との会話だって親しくしたい。
礼儀正しく、みんなのお手本になるような、他人につられない、先生に頼りにされる人間になってきた。
いつだって内申のために。
そうやって過ごしてきたら、いつのまにか大学生になっていた。最近は、友達と呼べる子とショッピングに行ったり、小旅行に行ったり楽しいことができている。
一人暮らしを始めて、親の目の届かないところにいれば好きなことを好きなだけ、することができた。
今はとても楽しい。
でも、昔の子供のころ特有の遊びを私は未だかつてできていない。当然だけど。
塾に行かない日なんて珍しかった私の学生時代。
取り戻すことはできないけれど、あの子と遊んでみようかな。不審者に間違われるかな、それはちょっとやだけど。
また明日、あの子の願い通り、「天気」になったら、
テーマ:明日、もし晴れたら #261
明日、もし晴れたら。
犬の散歩をしよう。
一緒に公園を走り回るんだ。
あぁ。
まだ犬を飼っていないんだった……。
雨の恩恵。
しかと受け止めた。
晴れの恩恵。
洗濯物が干したい。
降られてしまったからね。
衣紋掛けもたりないくらい
お洋服の光合成がしたい。
–明日、もし晴れたら–
#61「明日、もし晴れたら」
今日は特別な雨模様
かなりの土砂降りで、雷もなっている
水飛沫が舞い上がって遠くは見えない
今日はこんなお天気。
だが明日はどんなお天気になるだろうか
ねぇ、明日、もし晴れたらさ
僕と一緒にどこかへ出掛けよう
全てを投げ出して、どこか遠くへ行かない?
それがどれだけ大変なもので
君を救う力になるのか分からないけれど
明日、もし晴れたら
もちろん、朝から洗濯です。
リビングのラグにカーテン。
ラグは、浴槽で踏み洗いします。洗濯機が7キロ用なので、よく水を切ってから脱水します。カーテンはつけ置き洗い。汚れが酷いので。
たまには、晴れたら遊びに出掛けるのも良いな。
晴れ→洗濯 長い間、こんな暮らししてます。
でも、元気だから洗濯三昧の暮らし出来てるのもわかってますけどね。
【明日、もし晴れたら】
今日も空は、真っ暗。
僕の世界は回り中排気ガスを撒き散らす所ばっかり。「ねぇね、あのね僕青いお空をいつか見てみたいなぁ」僕はそう弟に言われた。
そうだ!僕は将来、弟や皆んなの為に、この手で真っ暗な空すくってみせる。
この世界では、星に見立てた人形に願い事を毎日言うと願いが叶うって云われている。僕はこれを信じてこう願った「明日、もし晴れたら、青い空と満天な星空を弟や皆んなに見せてください。」
明日の夜
もし天気が良ければ
満天の星空を
見にいこう
そして
思いを馳せよう
僕らの星
かつて僕らがいた星に
〜明日、もし晴れたら〜
空を眺めよう
のんびり
風を感じながら
夜空を眺めよう
ゆったり
光のゆらめきを
感じながら
君の仲間は
いつも君を見守っている
君の呼びかけを
待っている
8日目
『もし明日晴れたら、晴天だったら君の元へ羽ばたこう。』
そう決めてから、何度『明日』が過ぎただろう。
元々晴れる日の少ない私の街は雨の日が毎日続いた。
晴れるのが年に数回しかない私の街で、私の生きがいだった親友は死んだ。私を置いて自殺した。
その日は年に数回しか晴れのない中で1番の晴天だった。
私は親友がいなくなり、生きる意味のないただの『人』の形をした生き物になっていた。
こんな世界で生きるくらいなら、私は親友の元で幸せに生きたい。
ただ、そう思いたった日から晴れの日が無くなった。
親友が私に死ぬなと言っているかのようにタイミングよく晴れの日は無くなった。
晴れの日がこないとわかっている今日も明日も、来年も、死ぬまで思い続けよう。
『もし明日晴れたら、晴天だったら君のことを忘れよう。』
明日、もし晴れたら
あなたの元から逃げ出して
快楽すら求めなければ
彼方、空へも飛べる気がするから
明日の天気はどうなるかな
雨だったら、君は家で過ごすのかな
晴れだったら、どこかに行くのかな
──もし晴れたら
この前、君が言ってたカフェに誘ってみよう
てるてる坊主かけとこう
-明日、もし晴れたらー
晴れは、嫌いだ。仕事をしなくては、いけなくなる。晴れには、晴れの良さがあるのは、分かる。ただ、仕事は嫌だ。それに、サボると弟弟子に諭せれて仕事を結局しなければ、ならない。今日は、生憎の晴れだ。だから、いつもとは違うところで、サボる。これで、弟弟子の追手を回避できる、と思っていたら…先客が居た。
先客の青年は、庶民では手に入らぬ上等な着物に袴を着て、足袋に高下駄を履いていた。横には、濡れた和傘が閉じられていた。
「此処らでは、見ない顔のあんちゃんだな。どこから、来た。」と、和多志は青年に問うた。
「京の方からです。」と、品のある優しげな声で、応えた。
「ほう、それりゃあ珍しい。なんで、また。」と、和多志は問うた。
「仕事です。少々、故郷では息が詰まったので、息抜きも兼ねています。」と、青年は遠くを見ながら、困ったように微笑んだ。
「あんちゃんも、大変だな。まだ、若いんだから、体を大事にな。真面目なやつほど、あっという間だからな…。」と、和多志にしては珍しく、真剣に話した。
「有難う、ございます。本当に…。」と、青年は何故か…手で両目を覆い、下を向いた。
「おう、気ぃつけてな。」と、和多志は不思議に思いながら、その場を後にした。
久々に礼を云われ、朗らかな気持ちが湧き上がった。
こういう日は良いだろうと、酒屋で安酒を引っ掛けて帰った。
決して、褒められるような人生でも、人柄でも無い…和多志だが、礼を云われることも有る。
その時を思うと、和多志のような人生も…案外、悪くないと思えた。
雨に濡れた蝶々がいた
綺麗な模様の蝶がいた
もう今日は遅いから家へお入り
明日、もし晴れたら
仲間のとこへ飛んで行きなさい。
大雨に、濃い霧。
この世界は、私を隠してくれる。
誰にも私を聞かせないし、
誰にも私を見せはしない。
全て遮断するソレに、一体どれほど助けられただろう。
毎日流れる、私は涙。罪のこもった、穢れた涙。
大雨に姿を隠す。世界がソレを黙認する。
「また明日も、大雨の中で泣くんだろうな、いつもの如く」
でももし、明日晴れたら、晴れてしまったとしたならば、
私の懺悔もバレてしまう。
涙の懺悔がかわいてしまう。
だから、明日はまた、雨を降らせて。
明日、もし晴れたら
空が明るくなったなら、僕は外に出ていこう。青空見上げ、シーツを広げて干すと良い。
日の光が射したなら、本を広げて日にさらそう。まっさらな光で全てを焼いて。
風に木の葉がそよぐなら、木陰で弦を奏でよう。重なる音にしらべをのせて。
明日、もし晴れたなら
それを知るのはいつになる。
四角の中で変わる世は、風も温度もまとわない。
明日、もし晴れたら、
理想のとおり生きるため
明日、もし晴れたら、
この身を離れずいられるだろうか。
浴衣を着ていくよ
明日のために選んだの
お祭りは3年ぶりだけど
君に会えたのが今年で良かった
明日は
やっと
外出できる!
職場で
コロナが出て
自宅待機になって
検査して
陰性だったのに
そこから
熱が出始めて
再検査で陽性。
検査以外
2週間近く
家に独りだった。
頭痛がひどくて
夜寝れなくいし
身体は重いし
まだまだ
本調子ではない。
でも
外に出られる!
頑張った、わたし!
何しようかな。
#明日、もし晴れたら
彼女はどんな夢を見ているのだろうか。麗らかな春の香りに包まれた、穏やかで、幸せそうな寝顔。シーツに広がる少女の髪をそっと掬った。少し冷たくてしばらく弄ぶと、指先の熱が伝わったのか生ぬるい体温が残る。背もたれへと傾けるとぎしりと朽ちかけの椅子が鳴いた。まるで悲鳴のようだ。そう薄く笑いながらマグカップへと手を伸ばした。
コーヒーの底が見えない黒は一口飲むとやはり苦くて酸っぱい。こんなコーヒにはたっぷりとミルクを淹れたくなる。ぼんやりとした白が広がっていくところが好きだ。砂糖も足すほどに至高の味へと近づいていく。それでもまた彼女の影を探すように口の中へと苦みを含んだ。
ごうごうと、唸る突風とともに窓枠が軋む音が部屋に響く。霜のはった窓の向こう側には、心の凍えていきそうな深淵の夜だけが広がっているのだろう。寒く静かで、生き物の命を遠ざける冬の夜がこの世界を永遠に閉じ込めている。青空はもう何年と姿を見せていない。ふと壁に傾いて飾られた絵画を見つめる。水をまんべんなく塗ったような淡い空の色。横たわる彼女の透明な瞳のようだった。奇病にかかった彼女は命の使い道を見つけたようにいつだって光を通さない雲を見上げていた。正直、辺り一面を色濃く覆いながら時間の境をなくすそれの何が良いのか分からなかった。けれど取り憑かれたように筆を走らせると、自慢気に見せつけてこの絵がどれだけ素晴らしいのか永遠に語ってくるのだ。何が楽しいのか理解しようとも思わなかったのに、彼女の嬉しそうな微笑みには余りにも呆気なく惹かれてしまった。幸せがここにある。彼女さえいてくれるならきっとこれからも。
仄かな光を纏った雪が降ってくる。鉛色の空のなかでぼんやりと明暗をつくる柔らかな輝き。それまでの雪とは明らかに違う嫌な予感に肌がざわつく。まるで天からの祝福ようだと、外へと集まる民衆の姿。それが地面へとゆっくりと一人、また一人と傾いていくと、視線の端に崩れ落ちる影が見えた。考えるより先に体が動く。周囲の光景がスローモーションのように流れていくなかで何も分からないまま受け止めると、重さのままに地面へとしゃがみ込む。彼女の薄く開かれた瞼の奥は人形のように冷たくて、瞳孔が開ききっている。遠くから聞こえる叫び声。呼吸は浅くなって、言葉を紡ごうとしてようやく気づく。彼女の唇からは白い息が溢れることがなかった。
パチパチと音がして顔を上げた。切れかけの照明が花火のように明滅する。天井に光の花が咲いたような照明器具は彼女と一緒に選んだ。眠りにつきそうな優しい時間をもっと過ごすために。
「……っ、また、笑ってくれよ、なぁ」
衝動のまま、彼女へと縋りつく。背中に回した手のひらに突き出した骨の硬さが伝わる。冷たくて、細い身体を、もう力強く抱きしめることはできない。この命に終わりが訪れるのはいつだろう。ふと見上げた先にあるサイドボードには群青の空が飾られている。ずっと変わらない彼女の瞳に映りつづけた世界。
機嫌良さげに歌う表情、踊るように描き続ける指先。困らせたくて触れ合った熱。
生きることを諦めてしまいたいのに、彼女が言いそうなことなんて分かりきってしまう。
まだ諦めないから。最期まで隣りにいるから、だからまた一番近くで笑ってくれ。
/ 明日、もし晴れたら