『日常』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
心から日常が充実してる人って、いるのかなぁ?
死んだ人に日常って、あるのかなぁ?
日常が日常でなくなると、有り難みが分かる。
分かる時には、すでにつらい。
ただ、日常を維持するのも、しんどい。
平和な日常ほど、贅沢なことはない。
分かってはいるが…宝くじ当たらないかなぁ…
日常と言えるのは
とても幸せなことだと思う
*日常
【日常】
朝起きたら真っ先に顔を洗い、歯を磨く。洋服に着替えたら身だしなみを念入りにチェックして、そうして僕は地下室の鍵をひそやかに開くのだ。
真っ暗な階段を、一段ずつゆっくりと降りていく。暗闇の中でも迷うことなく壁のスイッチを入れれば、橙色の淡い光が天井に灯った。
「おはよう」
溢れんばかりにベッドを埋め尽くした満開の造花の中、深い眠りについた君へと挨拶を。ピッ、ピッと規則正しく鳴る心電図の音だけが、君が生きていることを僕に教えてくれる。
この先もずっと、君の目が開くことはないのかもしれない。それでも君の心臓が鼓動を続ける限り、僕は君のために尽くし続けよう。
冷たい額にそっと口づけを落とし、薄暗い部屋の中で点滴を取り替え始める。それがあまりに歪な僕の日常だった。
日常とはつまり人生で
私だけのそれを彩るのは
今までもこれからも音楽だ
日常
なにも考えていなくてもオートパイロットのようにすべてのことが勝手に過ぎていく。
こうして家で詩だか日記だかよくわからないものを書いているときだけ、 唯一僕が僕を操っている。
変化を求めて行動してももとある鞘に収まってしまう
刺激的なことがあっても
辛いことがあっても
鞘は……帰る場所は同じ
築き上げてきた自分の居場所
そこに向かって今日も歩く
変わらない毎日が日常──
(2023.06.22/日常)
好きな所で働いて、
好きな所へ遊びに行って
好きな習い事をする。
妥協無しで選んだ私の日常。
どれも大切で、充実した毎日。
【日常】
―日常―
人はみんな、日常の中に
“何か”を求めながら生きている
目には見えない何か
それは人それぞれだ
例えば愛や幸、或いは保証、若しくは本音
承認、生き甲斐、自分自身をも見出したく
日常に求めながら生きる
誰の目にも見えないものだから
本当はすぐ近くに在ることにも気づかず
自ら生み出すものだとも気づかず
ただ飢えて、空気にだけ縋りついている
ほろりほろりと、自分でも気づかないうちに
たくさんの“何か”を失いながら
そして何れはみんな、
何を求めていたのかすら分からずに
知らない“何か”が欠けたまま
その“何か”にさえも気づかずに
欠けていることすら分からずに
ただふわふわと漂っている
心臓も脳も何もないのに、
あたかも持ち合わせているように魅せる、
海月のように
私はミサオという猫を飼っています。
彼は私が10歳の誕生日を迎えたときに、それまで猫を飼いたがっていた私へのプレゼントとして、パパとママが私にくれた宝物です。
そのお名前は私のお兄ちゃんがつけてくれました。
けれど私が彼をそんな彼を宝物だと思えるのも少しの間で、私はすぐに彼に対する興味を失いました。
「猫を飼うんなら、自分でしっかり面倒を見るのよ。」
と事前にママに言われていた私ですが、彼のお世話をするのに私の時間が奪われてはたまったもんじゃありません!彼のせいで私の日常は変わってしまったのです。
彼の世話は今、お兄ちゃんがしています。お兄ちゃんに遊んでもらって、この家で毎日楽しく過ごしているのでしょう!
私をお友だちと一緒に遊ぶ楽しい日々を送っています。
日常
振り返れば、短い時間だったけれど、過ごした日々を日常だと思えるくらいには当たり前になっていた。
だから、明日もこんな日が続くと信じて疑っていなかったんだ。でも、当たり前だと思っていた日は来なかったんだ。
そのとき、ようやく気づいたんだよ。ああ、当たり前なんて本当はなくて、どれも特別で奇跡みたいなものだったんだ、って。
今日もこの素敵な日々を日常にしたくて、願うんだ。
空を仰ぐと、ただ透き通った白い空。
冬はまだまだ厳しい。私を通り過ぎる冷たい風に、ぼんやりとしていた意識が浮上してくる。
この屋上からの景色が見れなくなると思うと、どうしても寂しくなった。正直、嫌な思い出しかない場所だけれど、そんな場所にも愛着が湧いてしまったようだ。
人間てのは難儀だなあと、思う。
目線を下げると、変な方向を向く死体が一つ。
彼女も同じことを思ったのだろうか。
赤い血を流す彼女は、なんだか寂しそうな顔をしていた。
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『愛を込めて』
日常
繰り返される何気ない日々を
日常というならば、
日常とは究極の幸せだろう。
繰り返される不安定な日々を
日常というならば、
日常とはあまりに辛いものだ。
朝が来て昼を過ごし、夜を迎える。
また朝が来ることを受け入れる私は
幸せなのだろう。
いつもは首を縦に振るか横に振るかだが
今日は頬杖をついて首を支えてみた
傾いた教室は意外にも自分の性に合っているように思えた
斜に構えるという言葉を思い出して思わず口元が綻んだんだ
どうか君もお試しあれ
人間、何も分からないうちに首が座ってしまうものなのだから。
テーマ“日常”
『にぁー…』
雨の日が続き、家の中に居るコダマ(猫)
駆け回る事もせずに
雨音に耳を澄ませているようだ。
コダマは、水が苦手だ。
その辺は普通の猫と変わらない(猫も様々だけれども。)
『にぁー…』
時折、何やら鳴くけれども
構ってほしい訳でも無さそうだし
餌やオヤツをねだっている訳でも無さそうだ。
雨音と会話をしているのかとも思ったが
その辺はよく分からない。
もしかして、具合が悪いのか?
と思ったが、それも違うようだ。
「コダマさん、どうしたんだ?」
さん付けで呼んで見る。
『にぁー…』
僕の方をちらりと見たが
それっきり、何も無かった。
猫は謎だ。
ただ単に出掛けられないのが辛いのかもしれない。
けれど、謎だ。
「おっはよー!今日も今日とて可愛い可愛いinkちゃん!」
「あらやだ!奥さん!そんなに褒めてもグーパンしかでてきませんよ!」
こんな感じの会話を飽きもせず好きな子としてる。私が元気に挨拶をすれば、好きな子がふざけて返事をする。それが私の日常。ほんとにくだらなくて、楽しい日常。ずっと、ずっと続けば良いのになぁ。明日もこんな調子の日常をおくれますように。
「日常」
今日も朝が来る。
いつもと同じ友達が、いつもと同じ時間にベルを鳴らす。
でも今日はいつもとは何か違う気がするんだ。
毎日同じ繰り返し、
変化のない日々につまらなさを感じる
少しでも変えてみようと、
外見から変えてみたり、
でも仕事中は変えた外見は関係ない。
だからつまらない仕事を変えてみる
でも上手くいかないとイライラする
同じことの繰り返しで
やる気が起きない
日常
毎日毎日、金太郎飴ののような…何等かの変化を思いながらも、結局その儘の日常…後、何の位の日常が続くのか…でも、そんな日々が愛おしい…
日常
いつもそこにあるもの。
安定と不安定のバランスが釣り合うもの。
鳴り響く目覚まし。
慌ただしい朝ごはん。
着慣れたいつもの服を着て
最低限の身だしなみを整える。
玄関を飛び出して
すれ違う小学生の笑い声を背景に
早足で最寄り駅へ向かう。
ごった返す人の波。
押しつぶされそうな満員電車。
やっとの思いで目的地に着いて
一息つく暇もなくやるべきことが始まる。
そんな忙しない日常だけど。
目覚まし時計の音。
朝ごはんの味や食感。
服の肌触りや髪に櫛を通す感覚。
靴を履いた足の圧迫感。
玄関を出た時の陽の光。
歩く足の動きや呼吸の変化。
ごった返す人を見たり
満員電車で押し潰されたときの不快感。
その不快から解放された安堵感。
やるべきことに向かう気合いと
面倒くささと義務感と…。
その裏に豊かな感覚の世界もある。