『日の出』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君の愛のそのまた向こうに苛烈な光が滲んで見える。夜明けは時折こうしてやってきて私をひどく急かす。その光を何と呼べばいいかわからないまま空っぽの心を冷たい空気で満たす。君の愛で満たさないようにしている。いつか消化してこの身になっていくのをどうにも許せなさそうなので。この瞬間ここに立つ人間たちを照らすスポットライトのように、ただ目の前にあればいいと望んでいる。
日の出
日の出を見ると落ち着く。
山の間で昇っている日がとても綺麗で儚い。
と言ったイメージを持っているが、
私は産まれてこの方1度も見たことがない。
もしかしたら、幼い頃に見たことがあるかもしれないが、
記憶の内ではない。
だから死ぬまでに1度は見てみたいものだ。
あの人と一緒に。
日の出
爽やかな風が喋りかけるように歌っている
おはよう、おはよう、今日は何する?森の中
の木たちを揺らし私の髪までくすぐってくる
太陽様こんにちは、太陽様が一日が始まる今ここから
遠いとこにいるあなたまで
【日の出】
大学生の時、日の出を見ようと友だちと海へと車を走らせた。
海の近くに停めて朝を待つわけだったが、波の音があまりにも大きくて目を閉じると車が波に持っていかれそうな気がして怖くて怖くて…
結局、日の出を見ずに帰って来てしまった。
時は流れて…
結婚し夫と子どもと日の出が見られる宿に宿泊し私だけ早起きして日の出を見た。
神々しく輝く日の出は人に生きる希望を与えてくれるような気がした。
というのも私は基本、朝日よりは夕陽が好きで辺りが濃いオレンジ色に染まり心を深い眠りへと誘うような…日の入りの風景に魅力を感じていたからだ。
それに比べるとやはり日の出は明るい。朝日の色は夕陽のそれに比べればオレンジ色も薄い。
松田聖子の「瑠璃色の地球」の歌詞のように本当に光の矢を感じる。
生きろ!生きろ!と心に向かってくるような…
人生は日の出と日の入りを繰り返しながら進む船なのかもしれない。
心が張り裂けそうな時の日の出の光の矢は痛すぎる。そのときは日の入りの濃いオレンジ色に癒されよう。
でももう少し頑張れそうな時は日の出の光の矢に刺激され明日への活力をもらおう。
これらは私たちに宇宙がくれた癒しと活力の源なのだから。
昨日の日は沈み、今日新たな日が昇る。日はいつも新しい。
とても恣意的な表現だ。
でも、こう考えることで前を向いて生きていける。
テレビで日の出の映像を流しているので
知らないわけではないですが
日の出って美しいですね。
生で見てみたいと願う日が来たら
早起きしようと思います。
いや、完徹の方が確実だな。
(日の出)
心臓を鷲掴みにされるような、
苦しくて全身がぎゅっと縮こまりすぎるような、
辛いことがたくさんありました。
どうか、あたたかい日の出が1日でも早く、
一つでも多くありますように。
私は私にできることを、私の人生を大切に。
祈ることを忘れずに、今日も元気にありたいと思うのです。
『日の出』
〚日の出〛
元旦、初日の出を見ようと沢山の人がその山に集まっていた。
初日の出の予測時刻は6時。
だが、6時半を過ぎても一向に日が出てくる気配がない。
どうしたのだろうと心配していると、日から電話がかかってきた。
そして私にためらいがちな声で、哀願するように言った。
「沢山の人に見られてて恥ずかしい。」
そうだった。
日って見た目とは裏腹にシャイなんだった。
日の出の思い出と言えば、高校生の頃友達と初日の出を見に行った… 今でもあの時の光景を覚えていて、だから自分の子供が夜中に「今から初日の出を、見に行く!」って言っても「こんな夜中に?」と思いながら許してしまう…
あの時の初日の出は貴重な思い出だし、子供にとっても今年の初日の出が貴重な思い出になってくれるはず!
《日の出》
「そんなに珍しいものじゃないのに……」
そうぼやく弟は、兄の背中を追いかけていた。
昨夜唐突に、裏山で日の出を見たい、と兄が言い出したのだ。
一人で行くものだと思ったから、夜中の三時に起こされたときは驚いた。
自分も行くのか、と。
「なに言ってんだよ! 裏山から見てみろ、すっげぇきれいで最高だぞ」
「……わかったよ」
なんだかんだ兄には勝てない。
それに、楽しそうに話す兄を見て興味が湧いたのも嘘ではない。
家の裏にある山は標高が低く、一時間もあれば子供の足でも頂上に辿り着く。
その頂上で日の出を見よう、という訳だ。
「お父さんとお母さんにバレたら怒られるよ?」
「だーいじょうぶだって。日の出見れたらすぐ帰るつもりだから、余裕で起きてくるまでに帰れるし!」
最悪見つかったら俺のせいにしていいよ、と笑う兄は、両親に心配され叱られるであろうことを気にしていなさそうだ。
曖昧に頷いて、草をかき分ける。
そうこうしている内に、到着した。
「……まだ、おひさま出てきてないね」
「でも後ちょっとだろ! 待ってよーぜ」
嬉々として石に座り、兄は目を輝かせる。
夏とはいえこんな時間に外に出る格好ではなかったかもしれない。
少し肌寒く感じ、弟は兄の隣に引っ付くようにして座った。
それから、どれほど時間が経ったのだろう。きっとそんなに経っていなくて、十分程度かもしれない。
「ほら、来たぞ……!」
兄の言葉に急かされるようにして、うつらうつらと下がっていた顔を上げた。
「————」
きれいだった。
ここから見える景色、家々の全てを柔らかく陽の光が照らしている。優しい温もりに包まれたかのようで、寒さを感じていた筈の体は内から溶かされるようだった。
そしてなにより。
兄が、嬉しそうに、それでいて楽しそうに弟に笑顔を向けていたのだ。
「……な、きれいだろ」
「うん、すっごくきれい」
日の出なんて、どこでも見ようと思えば見れる。
だけど、この日の出だけは。
兄弟にとって、特別な『日の出』だ。
「正月にやることといえばやっぱ日の出を見ることだろ!さっそく明日山登って見に行こうぜ。」
「え〜〜………ん〜、……見終わったらどうするの?」
「えぇ、うーん。じゃあ日の出見た記念として飲もうか。俺の家で」
「よし!!!早速酒とおつまみ!はやく買ってこよう!!」
「……花より団子のいい例だな」
日の出…。
今年は数年ぶりに初日の出を見に行った。
辺りは薄暗く波の音だけが心地よく聞こえた。
しばらくすると日が昇る…。
こんなにも神秘的な光景に今まで何も気が付かなかった。
それはきっと先日までの苦しみを浄化される瞬間だった。
静かに目を閉じ涙を零した。
何でもない日でも日の出を見に行きたいと思った2024年…。
日の出
朝目が覚めてカーテンを開ける。
2人で海辺を歩く。
犬の散歩をする。
人それぞれ違う瞬間だけど、同じ日の出を見る。
赤く水平線を照らす太陽を
今年は初日の出を拝みに家族で早起きした。
日の出の時刻を調べて1時間前に家を出た。
車を走らせ、河川敷に着いた。
その時刻が来たが暑い雲がかかりしばらく待ったが初日の出を見ることができなかった。
7:15前後。これが我が家から見える初日の出の時刻。
国立天文台が発表している時刻よりもずっと後だ。しかし、毎年見ているから知っている。山に囲まれているこの地域じゃ、予想時刻よりも遅い。
今年も二階へ上がり、初日の出と富士山が望める出窓に座り、外を眺める。
スマホのカメラをセットして、録画を始める。そしてたっぷり十分間。太陽が覗く前から登り切るまで、その様子を収めることができた。
そうしてようやく、今年を迎えた実感が湧いてくる。
さて、昨夜も遅くまで起きてたし――というか、今回はこの時間までほぼ寝ずにきちゃったし、しっかりと寝直しますか。
そして始まる寝正月……。
『日の出』
#日の出
君と迎える朝を大切に
傍にいてくれる君を愛してるよ
題 : 日の出
12月31日夜、友達と集まり新年を祝った。極寒の中、上着だけを頼りにコンビニの駐車場で朝まで話していた。
『日の出を見に行こうよ』
どちらが言い出したのかは覚えてない。しかし、お互い賛成し6時頃の日の出を見に行くこととなった。
川の堤防まで自転車を飛ばし日の出までをひたすら待った。人生で初めて見る日の出ということで、どれ程綺麗なんだろうと期待していた。
場所も場所だったせいか、実際の日の出は大したことなかった。友達と動画を撮っていたがいちばん大切な所で車が写り込むなど散々だった。もう来年はこりごりだねと私達は笑いあった。
「日の出」
自信が満ちあふれ喜びを胸にする人
余裕もなく悲しみと恐怖に嘆く人
朝陽は平等に人々をただ照らす
今朝の日の出のその下で
日の出
まだ真っ暗な夜の闇の中 僕は、
じいっとある人物を待って居た。
一分 二分 三分 イライラと足を揺らして 踵を返そうかと思ったその時
ブー ブーとスマホのバイブ音と共に
携帯が震え出し僕を呼ぶ
僕は、スマホの受話器ボタンをスワイプし
電話に出た。
「もしもし...」僕は、声と共に溜息を洩らす。
「あ~俺 悪い 寝坊した!」電話口で
友人が にへらと笑う顔が想像出来た。
「あのね...君が言ったんだよ 新年 最初の 初日の出を見に行こうって...」
僕は、寒い中待たされて居るので
少し責める様な口調になる。
「あ~そうだっけ? まぁそう怒るなよ!
今から準備するからさ!」
そう言って友人は、通話を切った。
まぁ少しだらしがない友人だけど
準備をすると言うからには 今から向かうのは確かなのだろう....
最悪 初日の出には間に合わなくても
山の頂上から見る朝日は綺麗だろう
僕は、リュックから カメラを取り出し
まだ何も見えない暗い空を
ファインダー越しに覗きながら
眩しいオレンジ色の光を夢想した。
ガチで綺麗だった!
友達から送って貰った写真には
海の上の日の出でだった!
今年も無理せず頑張りたい!