『日の出』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
昨日の日は沈み、今日新たな日が昇る。日はいつも新しい。
とても恣意的な表現だ。
でも、こう考えることで前を向いて生きていける。
テレビで日の出の映像を流しているので
知らないわけではないですが
日の出って美しいですね。
生で見てみたいと願う日が来たら
早起きしようと思います。
いや、完徹の方が確実だな。
(日の出)
心臓を鷲掴みにされるような、
苦しくて全身がぎゅっと縮こまりすぎるような、
辛いことがたくさんありました。
どうか、あたたかい日の出が1日でも早く、
一つでも多くありますように。
私は私にできることを、私の人生を大切に。
祈ることを忘れずに、今日も元気にありたいと思うのです。
『日の出』
〚日の出〛
元旦、初日の出を見ようと沢山の人がその山に集まっていた。
初日の出の予測時刻は6時。
だが、6時半を過ぎても一向に日が出てくる気配がない。
どうしたのだろうと心配していると、日から電話がかかってきた。
そして私にためらいがちな声で、哀願するように言った。
「沢山の人に見られてて恥ずかしい。」
そうだった。
日って見た目とは裏腹にシャイなんだった。
日の出の思い出と言えば、高校生の頃友達と初日の出を見に行った… 今でもあの時の光景を覚えていて、だから自分の子供が夜中に「今から初日の出を、見に行く!」って言っても「こんな夜中に?」と思いながら許してしまう…
あの時の初日の出は貴重な思い出だし、子供にとっても今年の初日の出が貴重な思い出になってくれるはず!
《日の出》
「そんなに珍しいものじゃないのに……」
そうぼやく弟は、兄の背中を追いかけていた。
昨夜唐突に、裏山で日の出を見たい、と兄が言い出したのだ。
一人で行くものだと思ったから、夜中の三時に起こされたときは驚いた。
自分も行くのか、と。
「なに言ってんだよ! 裏山から見てみろ、すっげぇきれいで最高だぞ」
「……わかったよ」
なんだかんだ兄には勝てない。
それに、楽しそうに話す兄を見て興味が湧いたのも嘘ではない。
家の裏にある山は標高が低く、一時間もあれば子供の足でも頂上に辿り着く。
その頂上で日の出を見よう、という訳だ。
「お父さんとお母さんにバレたら怒られるよ?」
「だーいじょうぶだって。日の出見れたらすぐ帰るつもりだから、余裕で起きてくるまでに帰れるし!」
最悪見つかったら俺のせいにしていいよ、と笑う兄は、両親に心配され叱られるであろうことを気にしていなさそうだ。
曖昧に頷いて、草をかき分ける。
そうこうしている内に、到着した。
「……まだ、おひさま出てきてないね」
「でも後ちょっとだろ! 待ってよーぜ」
嬉々として石に座り、兄は目を輝かせる。
夏とはいえこんな時間に外に出る格好ではなかったかもしれない。
少し肌寒く感じ、弟は兄の隣に引っ付くようにして座った。
それから、どれほど時間が経ったのだろう。きっとそんなに経っていなくて、十分程度かもしれない。
「ほら、来たぞ……!」
兄の言葉に急かされるようにして、うつらうつらと下がっていた顔を上げた。
「————」
きれいだった。
ここから見える景色、家々の全てを柔らかく陽の光が照らしている。優しい温もりに包まれたかのようで、寒さを感じていた筈の体は内から溶かされるようだった。
そしてなにより。
兄が、嬉しそうに、それでいて楽しそうに弟に笑顔を向けていたのだ。
「……な、きれいだろ」
「うん、すっごくきれい」
日の出なんて、どこでも見ようと思えば見れる。
だけど、この日の出だけは。
兄弟にとって、特別な『日の出』だ。
「正月にやることといえばやっぱ日の出を見ることだろ!さっそく明日山登って見に行こうぜ。」
「え〜〜………ん〜、……見終わったらどうするの?」
「えぇ、うーん。じゃあ日の出見た記念として飲もうか。俺の家で」
「よし!!!早速酒とおつまみ!はやく買ってこよう!!」
「……花より団子のいい例だな」
日の出…。
今年は数年ぶりに初日の出を見に行った。
辺りは薄暗く波の音だけが心地よく聞こえた。
しばらくすると日が昇る…。
こんなにも神秘的な光景に今まで何も気が付かなかった。
それはきっと先日までの苦しみを浄化される瞬間だった。
静かに目を閉じ涙を零した。
何でもない日でも日の出を見に行きたいと思った2024年…。
日の出
朝目が覚めてカーテンを開ける。
2人で海辺を歩く。
犬の散歩をする。
人それぞれ違う瞬間だけど、同じ日の出を見る。
赤く水平線を照らす太陽を
今年は初日の出を拝みに家族で早起きした。
日の出の時刻を調べて1時間前に家を出た。
車を走らせ、河川敷に着いた。
その時刻が来たが暑い雲がかかりしばらく待ったが初日の出を見ることができなかった。
7:15前後。これが我が家から見える初日の出の時刻。
国立天文台が発表している時刻よりもずっと後だ。しかし、毎年見ているから知っている。山に囲まれているこの地域じゃ、予想時刻よりも遅い。
今年も二階へ上がり、初日の出と富士山が望める出窓に座り、外を眺める。
スマホのカメラをセットして、録画を始める。そしてたっぷり十分間。太陽が覗く前から登り切るまで、その様子を収めることができた。
そうしてようやく、今年を迎えた実感が湧いてくる。
さて、昨夜も遅くまで起きてたし――というか、今回はこの時間までほぼ寝ずにきちゃったし、しっかりと寝直しますか。
そして始まる寝正月……。
『日の出』
#日の出
君と迎える朝を大切に
傍にいてくれる君を愛してるよ
題 : 日の出
12月31日夜、友達と集まり新年を祝った。極寒の中、上着だけを頼りにコンビニの駐車場で朝まで話していた。
『日の出を見に行こうよ』
どちらが言い出したのかは覚えてない。しかし、お互い賛成し6時頃の日の出を見に行くこととなった。
川の堤防まで自転車を飛ばし日の出までをひたすら待った。人生で初めて見る日の出ということで、どれ程綺麗なんだろうと期待していた。
場所も場所だったせいか、実際の日の出は大したことなかった。友達と動画を撮っていたがいちばん大切な所で車が写り込むなど散々だった。もう来年はこりごりだねと私達は笑いあった。
「日の出」
自信が満ちあふれ喜びを胸にする人
余裕もなく悲しみと恐怖に嘆く人
朝陽は平等に人々をただ照らす
今朝の日の出のその下で
日の出
まだ真っ暗な夜の闇の中 僕は、
じいっとある人物を待って居た。
一分 二分 三分 イライラと足を揺らして 踵を返そうかと思ったその時
ブー ブーとスマホのバイブ音と共に
携帯が震え出し僕を呼ぶ
僕は、スマホの受話器ボタンをスワイプし
電話に出た。
「もしもし...」僕は、声と共に溜息を洩らす。
「あ~俺 悪い 寝坊した!」電話口で
友人が にへらと笑う顔が想像出来た。
「あのね...君が言ったんだよ 新年 最初の 初日の出を見に行こうって...」
僕は、寒い中待たされて居るので
少し責める様な口調になる。
「あ~そうだっけ? まぁそう怒るなよ!
今から準備するからさ!」
そう言って友人は、通話を切った。
まぁ少しだらしがない友人だけど
準備をすると言うからには 今から向かうのは確かなのだろう....
最悪 初日の出には間に合わなくても
山の頂上から見る朝日は綺麗だろう
僕は、リュックから カメラを取り出し
まだ何も見えない暗い空を
ファインダー越しに覗きながら
眩しいオレンジ色の光を夢想した。
ガチで綺麗だった!
友達から送って貰った写真には
海の上の日の出でだった!
今年も無理せず頑張りたい!
日の出。なにを意図したお題かよくわからんな。初日の出はもう終わったはずだが。
三が日が終わってまた普通の日常が始まる。だから特になんの意図もなく日の出というお題が出てきたのかな。
だけど日の出なんて意識するのはそれこそ初日の出くらいだと思うけど。
そりゃ朝起きたらカーテン開けて朝かー、とはなるけど特に日の出とか意識しない。普通はもっと日の出とか意識するものなのかね。
まぁいいか。俺は初日の出も興味ないから普通の日の出も興味ない。それで終わりだ。
しかし年末年始に三が日が終わってそろそろ食事量を戻さないとな。最近食べ過ぎて明らかに太っちまった。ダイエットしないと。
『日の出』
修学旅行の旅のしおりに朝5時起床の一文があった。晩ごはんのときの集まりで先生たちから明日は5時起きだからまくら投げや恋バナなどせず早く寝るようにと念押しがあったので誤記ではなく本当に5時起床のようだ。アラームいっぱいかけようねと相談し合う女子たち。静かにどよめいていた男子たちも女子たちに倣い、起きてなかったら起こしてくれなどの相談が始まった。僕も隣りにいたやつに同じことを頼む。
まくら投げと先生の見回りの応酬が何度が続いた夜が明けて海沿いの旅館に朝がやってきた。これまでの人生で一番早い寝起きぶりに頭がぼうとする。前を歩く同級生のあとをなんとかついていくと、水平線まで見渡せる穏やかな海が見えてきた。近くにはしめ縄が巻かれた岩が見える。同学年全員がみな一様に眠たそうな目をしていたが、一条の光が差すと一斉に感嘆の声が漏れた。太陽が驚くほど眩しい。日に当たるだけで体があたたかくなる。ぼうとしていた頭から徐々に眠気が無くなっていく。これまで当たり前にあるものと思っていた太陽のありがたみが身に沁みていく。太陽やばい、太陽すごいというざわめきの中で僕は言葉を失ってただただ立ち尽くしていた。
想いを伝える勇気も覚悟も持てないまま、毎日が過ぎていく。卒業という言葉が、どんどんと形を持って私の前に迫ってくるようで、今にも自分の机に突っ伏して泣いてしまいたい気持ちを抑える。
どうせ、やめて止まってとなりふり構わず泣いても、時は止まる事なく進んでいくのだ。
「おはよう!今日もいい天気だね」
私ではないクラスメイトへと向ける、太陽のように輝く彼の笑顔を見ながら、私は太陽を見つめて呪う。もう昇ってなんてこないで、と。
『日の出』
「酔えない酒は酒じゃねえ!」
そう云う父は、急性アルコール中毒になった。
もし酔えなかったとしても、酒なんだよね。うん。