『旅路の果てに』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【旅路の果てに】
疲れた。うん、疲れた。
これは紛れもない。疲労だ。
特別、隣にいてくれる人はいない。
自分は独りなんだって思う。
でも、時間が経てば明日は来る。
カーテンから差し込む光に、嫌気が刺した。
歩き疲れて、探し疲れて、体はとうの昔に使い物にならなくなっていた。
砂を踏み締める足の感覚は、既に無い。一歩踏み締めるごとに石のようになった足が重みを増す。
痛みも、熱も、感じない。ただ自分の足ではないような重みだけがあって、その重さに抗いながら、だが「もういいだろう」と心のどこかが呟くのを、彼は聞くとはなしに聞いていた。
「もういいだろう」
頭の中で声が響く。
「ここで足を止めても、誰も咎めませんよ」
「贖罪の声はきっと届いている筈です」
「君が足掻いたところで、変えられないもの、止められないものはある」
「そうまでして歩き続けることに意味はあるのでしょうか?」
「逃げたって、やめたって仕方ねえよ」
「いっそ楽になれ」
頭の中の声は友の声となって歩みを鈍らせる。
――もう、いいのかもしれない。
歩みを止め、空を見上げる。
青い星が一つ、夜の中に輝いている。
漆黒の空の中でたった一つ輝く星に、旅人は目を見開く。
「貴方のその歩みに、意味はあるのか?」
瞬く星がそう言っているような気がした。
「·····」
声にならない声を上げる。
彼方に輝く青い星。旅人が何より探し求めていたもの。
――あぁ。
意味など無い。無くても良い。ただ探し続けた星をついに見つけた。ならば、止まる訳にはいかない。
体はとうに死んでいる。だがそれでも、進まなければ。心が生きている限り。
「やっと·····見つけた」
気の遠くなるような旅路の果てに、旅人は星へと届くきざはしを見つけた。
END
「旅路の果てに」
『旅路の果てに』
何を求めて旅を始めたのか
今はもう覚えていないけれど
目の前に広がる息を呑むようなこの光景を
心のどこかで求めていたような気がした。
旅路の果てに見る景色。
旅路の「果て」というのは、
道がもう続くことはないということ。
詩的な文章を書くべきだと思いましたが難しいので、思いついた映画の話をします。
思いついたのは、ロードオブザリングの最後のシーンです。
壮絶な道を辿る旅を終えた後に、あの船に乗ったのは、まさに旅の「終わり」だといえます。
設定はあんまり理解していませんが、馬がいっぱい出てくるところと、ニュージーランドで撮影したというところが好きです。
「旅路の果てに」
この旅路の果てに
何が待ってるのか
誰も知らない
苦しみか…
憎しみか…
後悔か…
人生を雑に生きてきた
自分を粗末にしてきた
道はまだまだ続く
この旅路の果てに
少しでも光が射すように
不器用だけど生きていく
旅路の果てに
私は29歳。
旅路、
旅行の道筋、旅行の道中、また単に、旅。
果て
はてること、おわること。
旅路とは、人生か。
旅路の果ては、人生の終わり。
人生の終わりに向き合えと言われているような気がしてきた。
いや、老いに向き合えということか。
おい
おい
おい
おーい
『旅路の果てに』
何が「旅」で、何が「果て」だろう。
安直に「人生での選択」と「死に際」と捉えてみる。
そろそろ三十路に差しかかるけれど、人生100年時代と言われる今日この頃、まだまだ人生はこれからだ。
理想を言えば、彼との子供を産んで、子育てして、程よく長生きして、健康寿命の間にぽっくりいけるといいな。
でも、結果がどうなるかなんてわからない。事故で早死するかもしれないし、入院生活が長引くような大病を患うかもしれない。それ以前に、なにかの理由で結婚生活が破綻するなんてこともあるのかもしれない。
「今」の私が望むのは、彼との日々が1日でも長く続く事。そのための選択を、1つ1つ…悩みながらでもこなしていこう。
「果て」に行き着いた時に、後悔しないで済むように。
「旅路の果てに」
いつか聴いた曲のように、
私はいつでも迷子で。
選んでも選んでも、
優柔不断な私は、
いつも彷徨うばかり。
"間違った旅路の果てに
再会を祈りながら"
大好きなあの曲に乗せて、
私は今日も歩いていく。
この旅路の果てに、
幸せが待つと信じながら。
夏過ぎて
郷に戻って無事出産
再会なんて許さないから
#海の親子おにぎり
(旅路の果てに)
歩き疲れることはない
必死に走ったこともない
だってよく立ち止まるから
誰かを抜かそうとしていないから
いつか死ぬ
旅路の果てにあるのは死のみ
歩いたって走ったって
立ち止まったって
その時は来る
だからこれからも歩き疲れず
必死に走らず
よく立ち止まってその時まで
ある時は山を登り、ある時は海を渡り。
旅路の果てに、また、旅がある。
「千と千尋の神隠し」で千尋は列車に乗り、銭婆のところへ辿り着いた。
カタンカタン、と乗ったこともない時代の列車を不思議と懐かしく感じる。
最初に映画を観たとき、これは死に向かう列車なのかなと考えた。最後まで行ったら死ぬ。
途中で降りた人は、生きる人。
「昔は帰りの切符があった」は死にそうになっても助けてくれる環境や人間があった、の言い分に聞こえた。
ジブリの考察は沢山あふれていて、同じように考えた方も多かった。
何番目まで駅があるのかな。
辿り着く先は
結局、自分が納得できる場所
《旅路の果てに》
宛のない旅路の果てに付ける名は
/お題「旅路の果てに」より
「見て〜✨」
『ん』
「この異世界物語!めーっちゃ面白いんだぁ!」
『旅路の果てに...?』
「うん!何ページだっけ...えぇとね〜」
『?』
「ここだぁ!」
「主人公の男の子がこの子にちゅ~ってし...」
『あぁあ〜もう良いよ///』
『この話は終わって!』
「なんでー、つまんな〜い」
『いい加減思い出せよ...』
『あの世界で死んじゃって俺たちこっちに転生し...』
「!?///」
「あぁぁーーーー!!」
「もうダメー!思い出したから〜!!」
「旅路の果てに」
人生という長い旅路。
その果てに望むものは、なんだろう。
富?名声?
そんなものより欲しいものがある。
これから先もこの世を生きていく人たちからの
『また会おうね』。
先にこの世を去った天国の人たちからの
『よく頑張ってきたね』。
それらの言葉に私はきちんと返したい。
これからも生きていく人たちへ
「いってきます。待ってるからゆっくりおいで」
天国から迎えに来てくれた人たちへ
「ただいま。頑張ったよ、ずっと会いたかったよ」
私は婚活という旅にでた。28歳の夏。
婚活パーティー、街コン…ありとあらゆる『コン』と付くイベントに参加してみた。
個性が輝く場…
独特な感性…
逆に全く個性がなくて話に詰まる時も。
でもそれが一期一会の場なんだ。
何かの手違い(番号の書き間違え)でマッチングしてしまったり、ちょっといいかも?!と思う人とマッチングして、あ〜やっと卒業🎓
と思いきや、『だからこの人、結婚できないんだ』って思う瞬間が必ず来て『さようなら』することも。
長く、果てしない旅はまだ終わらない。
旅路の果てに待っているのは私が求めているハッピーエンドなのか?
それとも人生のThe ENDの日まで、この旅は続くのかまだ誰も知らない。
旅路の果てに。
旅路の果てに
ゆうが
いる。
どんな形に
なってても大丈夫。
貴方と進んだ旅路の果てで手に入れたもの「貴方との信用信頼関係」(感謝)
もう少しでたどり着く!
私はゼイゼイ言いながら山頂への道を目指していた。
なぜ運動音痴な私がこんなに頑張って山に登っているかというと・・・。
「ほら、頑張れ」
恋人の会社の先輩に山登りに誘われたからだ。
恋人に嫌われたくなかった私は、二つ返事でオッケーして、山登りの準備を即席でネットで調べて必要な物をネットショップでそろえたのだ。
でも・・・実は私は超インドア派。
家にいるのが趣味、あ、昼寝、ゲームも好きな家を愛してる女だ。
本当は、先輩の誘いじゃなければ断っていただろう。
土日で泊まりで行くことになり、ドキドキしながら臨んだ当日。
日頃の運動不足で1日目はあえなくホテルについてすぐ疲労で泥のように眠ってしまった。
2日目は、1日目の筋肉痛も加味されて、もう私はボロボロになりながら山頂までの苦行を強いられていた。
先輩が話しかけてくれてたけど、もう、それに答えるのもしんどくて・・・。
山頂の案内が見えてきた時には長い旅路をようやく乗り越えて到着したような希望に溢れていた。
「もうすぐ山頂だぞ、頑張ろう」
先輩の声に頷く。
最後の力を振り絞って登り切ると、そこからの景色に言葉を、失う。
「あ・・・」
雲が一面眼下に広がっている。雲の間から緑の森がずっと向こうまで連なっている。
上を見ると空をとても近くに感じて、間近に迫っているように見える。
下も上も雲に挟まれていて、まるで空中にいるかのような錯覚を抱く。
「すっごい・・・!」
「だろ?」
私が感嘆の声を上げると、先輩は、得意そうな声を上げた。
「俺はこの景色を見るために登っているといってもいい」
「そっかぁ。この景色を見ちゃうと、確かに・・・あっ」
私は同意しかけていると、足に限界がきてふらつく。
「大丈夫か?」
すぐに先輩が来て私を抱きとめ、支えてくれた。
「はい・・・」
私は先輩を見上げると、先輩は私の顔を見て、複雑な表情をしている。
「どうしたんですか?」
「ごめんな。本当は君があまり山登りとか好きじゃないって分かってたんだ。だけど、どうしても俺の好きな景色を見せたくて、ワガママ言ってしまった」
私は先輩の頬をなでた。
「いいんです。えと、またすぐ来れるかというと・・・何年後かとかなら行けるかもですが・・・。でも、今は、先輩と山頂の景色を見ることが出来て嬉しいです」
私が上を見上げて先輩の顔を見て告げると、先輩は、顔を下ろして私にキスをした。
「好きだよ」
いきなり言われて心拍数が急上昇する私。
そんな私の姿を見て、先輩はいたずらっぽく笑う。
「さぁ、下山が待ってるから、もう少し頑張ろうな」
そう言うと、私に手を差し伸べる。
「そ、そうでした〜!!」
登ったら終わりじゃなかった!
私はこの先の長い旅路を思うと絶望感を感じながら、
それでも、愛しい人と降りれるなら頑張れる、と先輩の差し出した手に自分の手を重ねたのだった。