『放課後』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
放課後自転車の後ろに乗って
帰り道を笑い合って走った
時々きみが自転車を押して駅まで話して帰ったっけ
友だちだと思っていたよ
多分いつまでかは
大人になった今放課後なんてないけれど
聞こえないはずのチャイムが鳴り響いた気がした
〚放課後〛
君は僕に
"帰ろうぜ"
といつも言う。
君には、僕以外の友達がいるのに。
"なんで、僕と一緒に帰ってくれるの?"
と聞いたら
"恋人だから当たり前だろ"
と言ってくれたんだ。
学校帰りに好きな人と買い食いするの夢だな~
放課後とかに遊びまくって、勉強なんてしないで笑い合うみたいな生活が良いな
放課後。放課後?そんな物、僕にあるはずないじゃん。友達と約束して、カラオケ行って、勉強して……そんな理想の中みたいな放課後なんて、あるわけない。
そもそも、理想の放課後。それ以前に普通の放課後さえ送られていない。そもそも学校に行っていない僕。今日も通信制高校の学校説明会に行ってきた。全日制=普通ではない。通信制、あるいは定時制の高校へ行ったら理想に描くような放課後は過ごせないかもしれない。しかし、それはそれでいいじゃん。そう開き直ったら、今まで考えていた「普通」が間違っていたのだと気付かされる。
もう、学校を絞らなければいけない時期。それに照準を合わせて勉強しなければいけない時期。例え、俗に言う「普通の放課後」を送れないとしても、決して悲観しない。
校内のスピーカーから…
放課後を報せる…
メンデルスゾーンが響き渡る…
思い出すと高鳴る…
そして聴こえるのは…
メンデルスゾーンでなく…
ゴンチチ…
2人のギターが
優しく音色が奏でる…
放課後の音楽室
そう…
それは…
もう遠い記憶…
ねぇ…
いまも好きですか…
私はす…
放課後は、秘密で一杯あの子の通るのを待っ子や。
秘密の話をしてる子、解らないように日記を渡す子。
本当に、放課後は秘密が一杯私もだよ。
高校3年生の時だった
放課後の教室で
私は、彼が部活の終わるのを待っていた
彼が部活の合間を縫って
教室に会いに来てくれた
夕日が差し込む教室の中で
ほんの5分喋ったひととき
今でもふと思い出す
青春時代の1ページ
人が居なくなった教室も、
遠くで聞こえる野球部の掛け声も、
ぬるくなったコーヒーを流し込む歴史教師も、
意味もなく時計の針を見つめる僕も。
何だかとても愛しく映る。
それは、この時間だけが持つ特別な魔法。
〝放課後〟
「放課後」とかけまして
「今の愛知県西部」と解きます。
その心は「終わり/尾張」です。
大人になるにつれ、子供のように感情を出して喜ぶことが減ってきていると僕は感じる
これはある意味成長期ということなのだろうか
彼の放課後はいつも自由だ。
だけど、その日は雑用を頼まれて遅くなった。
友達は先に帰ってしまっている。
教室に鞄を取りに行くと誰もいない。
この後に一人で行くところもない。
なのに、彼は一人が嫌ではなかった。
彼はそれが何だか寂しかった。
放課後
(お題更新のため本稿を下書きとして保管)
2023.10.13 藍
片割れ
窓から差し込む夕日の光。誰もいない教室の一席で、俺は静かに本を読んでいた。
「リーゲル」
ジャスミンの香りと軽やかな声に顔をあげると、気配も音もなく彼女は俺の目の前にいた。楽しげに細められた金の瞳には、難しい顔をする俺の顔が映っている。
「……マリア。気配を消すのはやめろと言ったはずだ」
「あら、ごめんなさい。そんなつもりじゃなかったの」
「……言葉と表情が一致していないぞ。それで、例の話はどうなった?」
にこにこと笑う彼女にそう問い掛ければ、マリアは静かに言う。
「あなたの読み通りよ。この魔法学園で、対の魔法使いである私たちを倒そうと、画策している輩がいるのを見つけたわ。それも、これから襲撃をするみたいね」
「数は」
「ざっと数えて30くらい」
「……」
俺は静かに息を吐くと、読みかけの本を閉じた。椅子に立てかけていた銀の杖を手に取る。
「舐められたものだな。金華の魔女と銀葉の魔法使いも」
「ええ。そうね。悪い子には仕置きが必要かしら?」
そう言ったマリアの手には俺と揃いの金の杖が握られている。
この魔法学園では、入学時に占星術で共に卒業まで過ごすパートナーを決める風習がある。片割れと共に腕を磨き、魔法学園で勝ち残る。負ければ即退学だ。
その中で俺とマリアは、銀葉の魔法使いと金華の魔女として名を馳せていた。その由来は俺たちの杖にある。俺は、銀の杖にしなやかな葉の模様がついていること。マリアは金の杖に華やかな花の模様がついていることから。
と、ここまで聞けば、俺たちが強い所以は互いを想い合う息ぴったりのパートナーだから、となるだろう。しかし、実際はその逆だ。
「あ、私の足を引っ張らないでね?リゲル。じゃないと、敵さんごとあなたのことを燃やしてしまいそう」
「それはこちらの台詞だな、マリア。お前も前に出過ぎて、凍りつかないように」
俺たちは出会った時から反りが合わなかった。目が合った瞬間からこの有様だ。渡された杖も似たようなものだと知った時は、危うく殺し合いになるところだった。
……それくらい、互いをよく思っていない。
「私はね、あなたのその毅然とした態度が気に食わない。その銀の髪も瞳も気に食わない。何故、私の炎と真反対の氷の力を持っているのかしら?」
ニコリと微笑むマリアに俺は言い返す。
「……随分とお喋りだな。容姿なんて、持って生まれたものだろう。お前の場合はその意地の悪い性格をどうにかしろ。振り回されるこちらの身にもなれ」
「あなたの事情なんて知ったことじゃない。こっちはしたいことがあるからするの」
「それはただの我儘だ」
と、その時。窓の外から雷が飛んでくる。しかし、マリアは杖で受け止めた。そうして窓の外を睨む。
「今は取り込み中よ。割り込むなんて、そんなに私たちとお話したいの?」
窓の外には箒に乗った魔法使いたちが30人ほどいる。マリアは窓の外へ飛び出すと、箒に乗った。
(……少しは冷静になれないのか)
俺はため息を吐きながら、外に飛び出す。俺たちと向かい合った魔法使いの一人が笑った。
「流石の銀葉の魔法使いも金華の魔女も、この人数には勝てないだろ?お前たちを倒して、俺たちがこの学園のトップになる!」
げらげらと笑いながら、魔法使いたちは杖を構える。
俺は深く息を吐き、目の前の奴らを見る。心だけを冷たく、頭が冴え渡らせるように深く息をする。くだらない真似で俺たちの首を狙おうとする奴らには、相応の目に遭わせてやらないとな。
ちらりとマリアの方を見れば、彼女も同じことを考えているようで、楽しげに笑いながら俺のことを見ていた。真っ赤な長い髪がゆらゆらと風に揺れるその様はまるで炎のようだ。
「少しお前たちは勘違いをしているようだ」
「何?」
「少なくとも私たちはお前たちの思うようなパートナー同士では無いわ。その気になれば、片割れを殺すことも厭わない。……お前たちにその覚悟はある?」
「俺たちはある。その内に、お互いを殺すつもりだからな」
「だから、お前たちに構う暇なんて無いの」
こういう時にだけどうして息が合うのだろうな。それだけ互いを嫌い合っているから、なのか。
真っ赤な髪も金の瞳も。刹那主義で、自身の楽しみにしか興味のない魔女。俺とは真逆だ。
俺はお前が嫌いだ。そして、お前も俺が嫌いだ。お互いを嫌い合い、殺し合う。それ以外に興味は無い。だが、この放課後の有意義な時間を奪う奴らに、くれてやる命も名誉も何も無い。
それはきっと奴も同じだ。
俺たちにあるのは、互いを嫌い合う気持ちだけ。
それでも、誰よりも互いをよく知っている片割れだ。
「「邪魔をするな。さっさと失せろ」」
放課後は楽しい。
中学生の頃、僕は帰宅部で、徒歩通学出来る距離に住んでいた。それでいてぼっちで、静かな場所ほど心地好いものを知らなかったものだから、放課後は、誰もいない教室で黙々となにかをしていた。
例えば普段は手を着けないような小難しい本を読んでみたり、音楽を聴いてみたり、授業の復習をしてみたり、頭に浮かんだシーンを書き連ねて、執筆みたいなことをしてみたり。
そんなちっぽけな日々が楽しくて、大好きで。そのためだけに苦い学校生活を乗り越えていた。
放課後は、一人静かに教室で過ごす。
それ以上に楽しいものはないのだ。
──うん。
高校に入るまではそう、本気で思ってたんだけどね。
「おいっ、今絵の具飛ばしたの誰だ!?」
「そっち段ボール足りてる?」
「それよかペン欲しい、ペン」
「アッハッハッハッハ! ゲホッ、ウハハッ……」
文化祭まで残り一週間。大詰めの時期である。
そこに静かな空間はなく、ガヤガヤと騒ぎながら作業を進める同級生たちの姿があった。
まあ、うん。なんだろうね。
昔はこういう雰囲気がすごく苦手だったけれど、今なら、こういうのも悪くないと思える自分に心底驚いてるよ。
「なあ佐藤ぉ、暇なら手伝ってくれよ~」
「暇じゃないっての! 仕方ないなぁ」
「よっしゃ! こっちこっち!」
うーん、世の中不思議なことだらけだなぁ。
▶放課後 #27
人生の放課後。
人生の授業は苦しい
今日の授業は愛の授業で
あなたは泣き止まない
あなたとまた友達に戻れたら
音楽室で合唱して
休みの日はみんなでユニバに
行けたら
あなたは泣き止むだろうか
私はあなたに何度も泣かされて
今回ばかりはあなたが泣いて
人生の授業
タイミングの合わない私たち
私があなたに振り向いてほしい時
あなたは私を無視して
あなたが私に縋り付く時
私は逃げ出して
人生の放課後に
自分のために焼き芋買って帰るの。
開放された気分の放課後
僕達はまさに
旧い地球の放課後を
体験しようとしている
〜放課後〜
放課後はすべてがどうでもよくなる
大嫌いなあれこれから解放されて自由を感じるからだ
学校を後にしてすぐ側にある秘密の場所へ足を運んだ
そこにはこっそり集めた大切なガラクタたちで溢れている
ぼろくてどこかが欠けたりしているお気に入り達
辛い日には家に帰らずしばらくそれを眺めて過ごした
家でも学校でもない誰も知らない自由な居場所
自分だけの秘密基地 感情たちの解放区
それが自分の拠り所だった
もしこの場所が無くなったら自分はどうなるんだろう…
その無意識によって魔が差した
気がついたら基地へ火を放っていた
積み上がっている何もかもが不揃いな本が燃え上がる
誕生日に貰ったぬいぐるみも炎に包まれていく
家族からのもの 友達からのもの あの人からのもの
記憶の染み付いた物たちがすべてが灰に変わっていく
なんとなく気に入って今日拾ってきたライター
そんなつまらないものがすべてを終わらせた
放火後はすべてがどうでもよくなる
大好きなあれこれから解放されて自由を感じるからだ
解放区からの解放
自由になれたはずの心は辺りを舞う灰と同じ色をしていた
なんか物足りない時に行った、駅前のクレープ屋さん。
真夏の暑い日に楽しんだ、河川敷。
悲しくて一人になりたい時に行った公園。
一つ一つの場所が、私の放課後を彩った。
どれもが大切な思い出。
今はそれを胸に、自分は社会人として生きている。
〜放課後〜
あれ。どうしたの?
そんなところに突っ立って。
ああ、もしかして先輩と待ち合わせ?
委員会、さっき終わったから、たぶん、もうすぐ来るよ。
うん、行っても大丈夫だと思う。
誰かいても副委員長くらいじゃないかな。
あ、うん、またね。
また明日。
嬉しそうに微笑んで私の隣を横切っていった彼女を、私は何とも言えない気持ちで見送った。
【放課後】
「今日の放課後デートしない?」
目と耳と頭を疑った。すぐに自分の後ろを確認するがそこには誰もいなかった。
「ちょっと。人の話聞いてる?」
「え、あ、うん」
どうやら、聞き間違いでも人違いでもないらしい。彼女は僕に話しかけている。その綺麗な両眼の中に阿呆面よろしい僕が映っている。これは夢なんかじゃないんだ。僕と。この子が。デート。in放課後。あれ、この場合はofか?atだったか?英語はあまり得意じゃないから自信がないや。
って。
そうじゃなくて。
「あのさ、……本気なの?嘘じゃなくて?」
「何が?」
「その、放課後にデートしようって話」
「だからそうだって言ってんじゃん」
あんた耳ついてんの、って、いつもの毒舌を僕に浴びせてくる。良かった、いつもの彼女だ。やっぱりこれは夢ではない。
「じゃ、そゆことだから。放課後昇降口で待ってて」
「う、うん」
「良かったぁ」
良かったのはこっちのセリフだ。まさか、ほんとにデートだなんて。しかも誘いはキミの方から。僕が仄かに想いを寄せていた同じクラスの小鳥遊さん。明るくてサバサバしていて、誰にでも隔てなく接する人。憧れるようになってから半年ほどがすぎたけど、大して会話したこともないのにいきなりデートの誘いが来るとは。ありがとう神様。もうこれで僕は一生分の運を使い果たしただろう。それくらいに奇跡だ。
「だってさメイちゃん。鳴海くん放課後良いってさー」
「……え?」
彼女が声を張って呼んだ人物が扉のそばに立っていてこっちをちらちら見ていた。僕と目が合うと急にソワソワしだした。確か、隣のクラスの子。面識が無いからフルネームを知らない。
「もっと喜びなさいよこの幸せ者め。あんたを指名してくれる子なんて、この先現れないんだからしっかりやんなさいよ。これ逃したら、あんた一生ネクラ男よ」
最後にもう一発毒舌の銃弾を僕に撃ち込んで“メイちゃん”と彼女は教室から出ていった。え、何、やっぱり嘘ってこと?いや嘘じゃ……ない。事実なのは事実だ。あれ、僕何言ってんだろこれ。日本語おかしいな。
僕がテンパってる間に2人は行ってしまった。どうなってんだよ、これ。僕のデート相手はキミじゃないのか?メイちゃんなんて知らんぞ。どしたらいいんだよ放課後。いや、ちゃんと待つけどさ。
「こんな、ことって…………えぇ〜」
僕の気持ちは届いてないってことじゃないか。がっくり項垂れてしまった。でもメイちゃん、良い子そうだったな。デートに誘うってことは、つまり僕のことが好きってことで……いいんだよな?
「そっか、そうなのか」
途端になんかざわざわしてきた。
相手は違うけど、とにかく放課後デートか。そっかそっか。
めっっっっっっっ
ちゃ楽しみじゃんか!