『放課後』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
放課後であろうと、ここの教室には何も無い。黒板をチョークで汚す教師も、甘酸っぱい恋愛を頭に妄想をする男女も、何より私の邪魔をする奴もいない。
つまり、私ひとりしかいない空間なのである。よく、放課後と言えば好きな人に告白するのに打って付けだとか言うロマンチストもいるが、正直自分のお気に入りの時間と場所を喰われるのはストレスが溜まる。
私は、ただでさえ人の気配のない映画館で過去の自分の映像を見ていた。昔の自分に共感し、挙句の果てにかつてのストレスまでこちらに共鳴して頭が痛い。
だが、この映像が止まる事は無い。なぜなら、これは映画なのだ。現実と同じで夢の中だろうと自分の意思で止められるほど融通は利かないのだ。そして、何より私自身がそれを許しはしないからだ。
放課後は終わらない。
お終い
秘話
カーテンの話とリンクしています。
放課後。
私が中学の時は
バスケ部に
入ったけど辞めた。
あの頃は
きつい練習よりも
楽しかったテレビが。
大人になっても
やっぱり走ってるから
変わらないなぁ。
お題 放課後
あなたと逢う時は
いつもと違う私を演じてみても
あなたは振り向きもせずに
違うあの娘の元へ行ってしまうのね
綺麗だったなら魅力があったなら
あなたに愛されてたのかな
放課後
教室で君と2人
夕日に照らされる君はすごく美しい
またねと手を振ってくれる君
僕もまた明日と小さく手を振ってみる
ニッコリ笑う君はすごく可愛い
小走りに廊下を走っていく君の姿がすごく愛おしい
ずっと隣にいて欲しいなんて思ってしまったんだ
人気の少ない教室。
開けた窓からは、寂しげで優しい風が吹いてくる。
運動部が声を上げながら走っている。
授業を終えた先生が、残っていたコーヒーを流し込み窓の外を眺める。
揺れるカーテンが橙色の光を踊らせる。
言葉ではとても表しきれない、この時間だけが持つ魅力が僕は好きだ。
〝放課後〟
英語がとても苦手でした。。。
”放課後” 🟰 after school
え?! 英語の方が わかりやすいやん
ある日の放課後みんなが外で遊んでいる。楽しそうだね。あの子は、私に話してきた[ねぇ一緒に遊ばない?]と言ってきた。この子とは、友達になった
#放課後
放課後、いつものメンバーで好き勝手騒いでた頃が懐かしい。
下校時刻ギリギリまで色んな話を語ってた。
あの時の記憶と思い出は今でも鮮明に覚えてる。青春って言葉作った人凄いなぁ
今青春の年齢の方にはたくさん、友達としたいこと、今を存分に楽しんで欲しいと思う
#放課後
放課後
外に出ることが
全てじゃない…
家の事を毎日する
ことは大切
毎日、出来ることを
積み重ねる事は
大切
偉そうな人に負けるな
自信過剰な人に負けるな
放課後だぁぁぁ!とか思うけど私はそんなに好きじゃない。
色んな用事があるから学校いてた方がいいなぁって思う時ある。
楽しみな時もあるけど今日が終わって明日が来るのかぁ〜って寂しい気持ちになるから私は放課後が苦手。
放課後
君に呼び出された。
[ ○○君前から好きだったの私と付きあって下さい]
僕は付き合う事にした。
何年後。君と僕は夫婦になった
放課後、騒がしさが消えた夕陽の差し込む廊下を一人ぼんやりと歩いている
これがかけがえのない人生の一つだった。
スーツでパーカーは反則ですよ
今引いてる途中なのに
引いても意味無いのかな 今もう疲れちゃったの
放課後になると、ふとかんがえる。
なんて書きだしてみたけれど、放課後があったのはもう何十年も昔のこと。
どんなことを考えていたのか思い出すこともできない。
大人になってみると学生時代は別の世界のことのように思える。
まるで異世界モノのファンタジーの世界。
それでいて、みんななにかしらの思い出がある。
共感ポイントがたくさんある異世界ファンタジー。
学園モノのアニメや漫画が流行るわけだ。
放課後
学校終わりに喋りながら帰る、こんな日々も今では尊い時間だった。
放課後
キーンコーンカーンコーンと、2回響く耳馴染みのある音。
時間はもう午後の4時半。
カリカリと汚い文字で書き進めた課題を止めて、空を見上げた。夕日が登り、空が橙色に染まる。
食べかけの弁当箱がぐしゃぐしゃになっていて、苦虫を噛み潰したような顔で密かに笑った。
仕方ない。この世はそれで全て片付く。
放課後
さようならの挨拶が終わると、俺たちの時間だ。
学校が終わって、もうなんのしがらみもなくなる。
あとは家に帰ろうが、残って遊ぼうが、勉強しようが、各々の自由だからだ。
やるべき決まった時間から解放される放課後、一目散に教室を飛び出していく男子を見送る。本当に、ねずみみたいに早いやつらだな。
俺も早く遊びに行きたいけど、宿題を終わらせてからだ。
家に帰ってまで勉強したくない。さっさと終わらせるに限る。
授業中にやる問題とかは終わらないと宿題に回されるから、いかに授業内に終わらせるか、俺は時間に追われている。
これはすへて遊びのため!
宿題を終わらせておけば親にも何も言わなくて済むし。
出されたプリントを手早く済ませると、ランドセルを掴んで教室を出た。
昇降口に散乱するランドセル地帯を越えて校庭へ駆け出した。
今日はドッジボールか。もう何人かで始まっていた。
『よっ!俺も混ぜてくれ』
同じクラスのやつに声をかけて適当にコートに入る。違うクラスの子もいるけど、みんなでやった方が楽しいし、いろんな子と話せるきっかけにもなるから俺得だった。
『ほいきたー!』
ボールが俺に回ったきた。相手コートにいる同クラのやつ目掛けて投げるふり。全く違う方向へボールを飛ばした。
『おっしゃ!』
油断していた隣のやつに当たる。
『ずるいぞー!不意撃ち狙いやがって』
『油断してる方が悪いんだよっ』
俺たちのやりとりに周りの子たちもつられて笑った。
へへっドッジボールは頭脳戦だぜ。
そのあと、俺に当たるまで外野のやつとの攻防が続き、今度は俺が外野に回る。
明後日の方に飛んで行ったボールの行方を追うと、ジャングルジムが目に入った。
校庭遊具の中で飛び抜けてデカいジャングルジムは滑り台付きで、学校ではジャンボ滑り台と呼ばれていた。
そのジャンボのてっぺんには、放課後、いつも女の子がいる。
同じクラスの子で、頭が良く、休み時間によく本を読んでるのを見かける。キャーキャー騒ぐ女子と違って、おとなしめな印象だったのに、あんな高いところまで登っていくんだなと、初め見かけたとき意外に思った。
俺が気づくと、大体あの子はいた。どこか寂しそうな顔をして、下校時間まで座っている。
今日も、ひとり頂上に座って黄昏れてる。
一体あの子は何をしてるんだろう。友達を待ってるのか、何か考えことか。
俺みたいなやつでは想像がつかないことだけど、少し気になっていた。
『ねぇ、一緒遊ばない?』
ジャンボのてっぺんまで行って声をかけると、その子は驚いて手すりからずり落ちそうになって、それがちょっとおかしくて笑った。
『でも、他のクラスの子もいるし…』
『大丈夫だよ!みんな良いやつしかいないしさ、いつもひとりでいるのもつまんないだろ?』
俺の言葉に女の子は顔を赤くした。
え、なんか悪いこと言ったか俺。
『とりあえず行こう!俺も行くし!』
二人で滑り台を降りると、コートに戻った。
その子が混ざったからって誰も何も言わずに遊んだ。
下校のチャイムが鳴ると、一斉に昇降口へ駆け出す。時間を過ぎると次の日のボール遊びが禁止になるルールだからだ。
帰り際、あの子を探す。
ドッジボールの最中、寂しげな顔はしてなかったから、楽しく過ごせていたと思う。
『帰り気をつけろよ!』
水色のランドセルを背負った背中に声をかける。
『今日はありがとう、すっごく楽しかった!』
振り返った女の子は笑っていた。
ふわっとしたお花みたいな笑顔に、俺は不意に心が揺れた。
『…やっぱり、そっちの顔の方がいい』
『え?』
『なんでもない!楽しかったならよかった。じゃ、また明日!』
背を向けて走り出す。
変に心がくすぐったくて、もどかしい。
沈んでゆく夕日が二つの頬を赤く照らしていた。
追伸。
以前のお題『ジャングルジム』のアナザーストーリーで書いてみました。
『ジャングルジム』では思いを寄せる子をただ遠くから見ていたい女の子目線。
今回『放課後』では、そんな女の子のことを実はずっと気にしていた男の子目線のお話です。
作者の好みを詰めた物語で、考えながら書いたもなので設定とかガバガバですが雰囲気でお楽しみいただけたら幸いです。
短い小説 『放課後』
「今日の授業はここまでだ」
今日の時間割が終わり、皆は一斉に帰る支度をした。
次々と帰っていく中、私は帰る準備もせず窓を見ていた。
全員が帰ったあと、私はようやく動いた。
「ケッ」机の足を勢いよく蹴った。その反動で椅子も動いた。
今日はめちゃくちゃな日だ。ふざけんな。
誰でもこういうことは一度はあるのだろうが、私はここ何日かイケてない。失敗だらけの恥だらけ。もう自分が嫌になった。
「あーふざけんなー!」私は次々に溜まってた本音を吐き出した。
すると不思議と、気持ちが少し楽になってきた。
今はもう放課後だ。過ぎた時をイライラし続けてももはや無駄。
「おし、メシ喰おう」
またイライラはぶり返すかもしれないが、食べて寝て誰かに相談すりゃ勝手に落ち着くだろう。私をイライラさせたヤツらに自分の時間すり減らされてたまるか。
解放された私は無敵であった。
放課後と聞いて思い出すのは中学生の頃。
仲の良い友だちと今の気持ちを黒板にたくさん書いたり、
ちょっと気になっていた人に話しかけられたり、
部活に行こうか迷ったり、悪い1日だったと落ち込んだり。
今はたんたんと毎日が過ぎてしまってるけど、あのときは放課後が1日の終わりの区切りになっていた。
「 ──ちゃんなんて最低!!もう知らない!! 」
あの言葉が、ふとした時に頭を過る。
あの言葉が、私を縛り付けている。
どうしたものかしら。
この時間になると、いつもそうだ。
彼女の言葉が、胸を抉るように思い出される。
あの放課後の教室。
窓の外の夕焼け空。
あれ以来、夕焼けは嫌いになッた。
解放される日は、来るのかしら。
そんなことを考えていた矢先、
電車の発車するチャイムの音が聞こえた。
こんなところで油を売ッている暇はないわ。
あの子達の元に、駆けつけてあげなくちゃ。
私はすッと立ち上がると、部屋の扉に手をかける。
もう後戻りはできないものね。