『手を繋いで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『手を繋いで』
君との関係性が変わって初めての帰り道。前までは肩がくっつくぐらいの距離で、当たり前のように歩いていたのに。今日はどこか気恥ずかしくて、手が触れるか触れないかぐらいの絶妙な距離を保って歩いていた。なにか話さないといけないのに、浮ついた頭では話題が思い浮かばなくて。私たちを分かつ交差点までのタイムリミットが近づいて来るのを感じながら、私たちの間にはずっと沈黙が流れていた。このままではダメだと、なにか行動を起こさないとと焦る私の思考を遮ったのは、手に感じる君の温もりだった。私の迷いや躊躇いを絡めとるように君の手が私の手をすくいとっていく。
「いやだった?」
上目遣いで覗き込む瞳には、私を信じ切るような、自信がこもっているような、そんな強気な気持ち。それとちょっぴりの不安。少しでも感じさせちゃった不安な気持ちを払拭してあげたい。だから、そっと君が繋いでくれた手を握り返す。
不器用な私の不器用な伝え方だったけど、君はそんな私を見て嬉しそうに笑うから。次の帰り道は絶対自分から手を繋ぐんだと強い覚悟を決める。交差点までの残り数分、1分1秒だって君から離れてたまるかと肩が触れ合う距離まで近づいて歩く。
幼稚園の頃は、先生に言われてお散歩の時は君と手を繋いで公園まで行った。
小学生の頃は、気まずくて手なんて繋がなかった。
中学生の時も、気まずかった。冷やかされるのも嫌だった。
高校生になって君と付き合うことになった。
幼稚園からの付き合いだと言うのに手を繋ぐことが恥ずかしくて照れ臭くてなかなか手をつなげなかった。
社会人になって、お酒が飲めるようになると酔ったふりをして手を繋ぐことが多くなった。
そして今。
「ぱぱー!ままー!お手々繋いで公園いこーよー!」
君との子を授かり、その子が自分たちを繋いでくれる。
今日も。3人手を繋いで歩く影が伸びている。
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手を繋いで
百合注意 死ネタ
風が冷たかった。上から見下ろすとビルや家の窓から染み出す光、蛍光色の看板、手を繋いで歩く人々。その全てが鮮明に見えた。
「おまたせ」
そう言いながら、君は私へ向かって歩く。
寒そうに頬を少し赤らめながら。
「ううん、全然待ってなんかないよ」
君は私の隣に来て一緒に街を見下ろす。
君のその綺麗で大きい瞳、シュッとまとまっている横顔、
嗚呼、好きだなぁ。と改めて気持ちを再確認した。
「私達もあんな普通な暮らしができたのかな」
君が呟いた一言に私は何も返すことが出来なかった。
「そろそろいこっか」
「もう終わりかぁ。」
「…あのさ、私、君のことが好き」
自分でもびっくりするぐらい唐突に、そう口に出していた
「なんで今言うのさ…っでも、私も君が好きだよ」
気づくと君も私も涙を流して、今更気持ちを理解した。
寒さかわからないけれど、君は顔をさっきよりも赤らめて。きっと私もそんな顔だろうな
どちらからともなく手を繋いで、
「好きだよ」
そう言って君とビルから飛び降りた。
『ニュースの時間です。本日未明、手を繋いで心中したと思われる女子高生の死体が発見されました。事件性はないとして調査を進めています__』
2人の闇を抱えた女の子が心中する話。
"君と手を繋いで"
百合です!注意!!!
創作)番外編13話 手を繋いで
辺りが暗くなって来た頃、コンビニの前に座っている先輩の姿。
心配になって声を掛けて近くのカフェに入る。
そこの店主とは知り合いで、事情を話したら個室に案内してもらえた。
完全に2人きりになり、先輩へ問いかけた。
「何かあったんですか?」
先輩は少し黙って、話してくれた。
先輩は母子家庭で、母親は仕事もせずに遊んでいるらしい。
家に帰ることは少ないが、少しでも部屋が乱れてるとすぐに暴力を振ってくるらしい。
先輩にそんなことするなんて、酷い。
そう思ったけど言葉が詰まった。
すると先輩は言った。
「玲ちゃんも失恋したばかりなのにごめんね、こんな話聞かされても困るよね。」
「…困る訳無いです…先輩には沢山お世話になってるので、この位させて下さいよ。」
私が言うと、先輩は泣き出しそうになりながら言った。
「私ね、片思い中なんだ、ずっと。人のお話もちゃんと聞いてくれるし、誰にでも優しい。こんな私にも。」
「やっぱり千尋は凄いですね、色んな人を魅了する、、」
そう言うと先輩は
「違うよ!!…玲が好きなの…」
と、いった。
失恋した時も傍に居てくれたし、温かい言葉で満たしてくれた。先輩がずっと私の事を想ってくれてたのに気付けなかった。
「……私も、好きです、、失恋した時自分の気持ちに気付きました。」
それを言ったらとうとう先輩は泣き出してしまった。
それにつられて泣き出した。
そのまま、手を繋いで私の家に帰ったんだ。
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こんにちは!ののねです!!土曜日投稿するって言っといてしてなかったのすみません…名前も変えなくてすみません…
私ってとことん有言実行出来ないんです…笑
えー今回のお話は、琉初ちゃんと玲ちゃんのお話です!
何日かは、時間無かったんで計算?出来ませんでした…
最近めっちゃ寒くなってきててホント嫌になりますよね…
体調にはお気をつけ下さい…
手を繋いで、朝の通勤電車に入ってきた。
2人だけではなく、意外と入ってきた。
集団、グループ。人数的には10人くらい。
ホームでは、列でなく横になった直線で待っていたみたいだ。
背丈は低めで、すなわち幼稚園児。
たぶん「ももいろ組」なのだろう。
桃色を羽織った何かを着て、みな身体が桃色だ。
区間は三河島から日暮里駅までの一駅だけだった。
東京にお住まいのひとは、ご存知の通り、常磐線内で最も混む区間である。そして、鉄道好き人には、でかいカーブがあることで有名でもある。
朝の通勤電車は大人、スマホをいじってるだけの学生だけしかいない。それ以外の人間はこの世には生きていない、と思えるだけの混雑状況で、ミツバチの密集みたいに箱に詰められて出荷されている。
視界の色は黒々。時折マフラーの赤や緑、すすけた色があるだけの、色のない色彩。
しかし、その車両に涼風が吹いた。
幼稚園だか保育園だか知らないが、電車が滑り込んだ三河島駅のホームに、児童たちが待っていたみたいだ。
電車が到着したことに、わー、わー、とはしゃいでいるようだった。遠足気分の小さい感じ。それで引率の先生方も手を焼いているみたいな声。そばに立つサラリーマンの列が見える。
だが、電車のドアが開くと、その声はシャットアウトしたみたいに静かになって、先生たちの先導によって、電車へと導かれた。
「はーい、乗るよ〜、みんな〜。段差あるからね〜、注意しようね〜」
それら小さな集団は手を繋いで。
まるで数珠が袋の中で落ちるように、複雑な蛇腹になって電車に入ってきた。ホームと電車の隙間は、手を繋いでよいしょ。と一緒に乗り越えた。
意外と入るものである。
車内の人たちも協力して、空間を開けてくれたのだ。
意外と静かである。
そのお礼みたいな感じに、僕は思えた。
電車が動く頃には、まったくの静かさで、狭苦しくて泣く子供も友達とおしゃべりする子供も、ましてやスマホをいじる子供も1人もいない。
まったく背が小さいので、そこだけ花畑ができたようだと思えた。背丈的にもつり革に届かない、手すりにも全員分は無理。
ということで、桃色の花畑が電車の揺れに堪えている。車体の揺れとともに、身体を揺らしている。
先生たちも、素直になっている子供たちの肩にそっと手を乗せ、周囲に気を配っている。
日暮里駅に着いた。
ここは乗り換える人が多い。
電車のドアが開くと、幼稚園児たちも降りていった。
また、よいしょ、と。段差を乗り越えて、ホームへ。
それを待ってから、常連の通勤者たちが、大量に降りていった。この車両はもう、すっからかんである。
常磐線電車がダイヤ通りに発車して、日暮里から上野駅へ、ゆっくり動いた。
件の幼稚園たちは、ホームのすみっコぐらしをしていた。たぶん、通勤者が先と心得ているようだ。
迷子にならないように、と電車内で少し願い、車窓に消える。
手を繋いで
私は思う。
えっやばいやばい、手あせやばい、と。
相手は不快な気持ちになってないかな、気持ち悪いよね
一刻もはやく手離したい。
相手から伝わる熱が妙に心地が良くて、余計に汗がにじむ。
あーやだやだ
好きな人からの告白。
それは、とても暖かくて幸せなもの。
あの人に告白され、二人で「手を繋いで」歩く。
それが、私の夢だった。
実際は真逆だ。
私が告白し、独り誰とも手を繋げず家に帰る。
冷たい空気を嫌でも感じ取ってしまう。
こうやって、幻想は儚く散っていった。
手を繋いで
暖かなあなたの温もりと手を繋いで
わたる横断歩道
息子をそろばん教室に送る時に通る横断歩道。車通りが激しく絶対に手を繋ぐようにしている。
今日も横断歩道にさしかかり、ぱっと息子の手を握った。ちょっと熱いかな?と思いながらささっと横断歩道を渡り切る。おでこに手をあてると平熱だ。ほっと一息、そのまま息子を教室に送り届けた。
息子と何気ない会話をしながら道を歩く。そんな時も母はいつも子供の体温や少しの変化に神経をとぎすましている。
そんな何気ない日常の一場面。
手を繋いで
あなたが迷いなく
差し伸べてくれる
その手を離さないように
いつまでも
どこまでも
共に歩んでいきたい
このままずっと
ふたり手を繋いで
手を繋いで海を越える。
目を見つめ合いながら空を越える。
高校生のその先の、
まだ大人に慣れないその姿。
馴れない景色を越える力は備わっている。
❦
2024年12月9日(月)の夢だけど、
死柄木弔が1人で葛藤して、彼が縄で、もがいている夢を見た
気づかないうちに時間の砂は落ちてゆく
どれくらい此処に居られるかは誰も知らない
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
本当は かけがえのないドラマばかりさ
縛られた時間が巻き起こす命の衝動
[繋いだ手]
離さない見守っているよ ずっと
終わらない まだ熱い思い燃やし脈打つカウンドダウン
儚いほど輝き増し胸を締め付けるから
運命という言葉じゃ語れないストーリーを
導く 永遠の彼方へ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
自問自答 繰り返した 光と影のループ
止められない時間の渦
全て飲み込んでいく
終わらない
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
夢の中で、ステインが縄で縛られた死柄木を見に来て冷笑、嘲笑い
死柄木が、相澤消太から白装束に着替えられたときも
嵐の、この曲が流れた
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
終わらない まだ熱い思い燃やし脈打つカウンドダウン
儚いほど輝き増し胸を締め付けるから
運命という言葉じゃ語れないストーリーを
導く 永遠の彼方へ
ドラマ死神くん
嵐の[誰も知らない]
繋いだ手が離れることもあるでしょう
繋げなくなることもあるでしょう
そうだとしても、
忘れてしまった体温も、
握りしめた無骨な手も、
その全てが私のたからものなのです。
「ねえ、手つなごうよ。」突然君に言われて私は驚いた。
「いいよ?どうしたの?怖くなった?」なんて聞いたら君は「平気だよ?ただつなぎたくなっただけ」なんてかわいいこと言ってたね。君と手をつないでいると心がドキドキして、怖いことなんてなくなる気がした。
「じゃあ行こうか」そう言って私と君はビルの屋上から飛び降りた。
あなたの指先の温もりを
忘れてしまわないように
繋ぐ手は
あなたを思う分だけ強く
あなたを思う分だけ柔らかく
“手を繋いで”
【冬のはじまり】、ついにこの時季がやってきた。カリッと揚げたり煮込んだり、寒い外で食べればなお美味しいアレの時季が!(11/30)
凍みるように寒くても、【泣かないで】。(12/1)
程よい【距離】間って、たまに分からなくなる。(12/2)
【光と闇の狭間で】いい感じの場所を探してる。(12/3)
ねぇ、【さよならは言わないで】って約束したじゃん、まだ居るって希望を持たせてよ。(12/4)
【夢と現実】を混ぜるのは良くないと知っていますが、想像できることは、いつか実現できるって本で見て、目を輝かせてます。(12/5)
【眠れないほど】顔を圧迫してくる小動物よ、可愛いが苦しいです。(12/6)
股の下から【逆さま】に景色を覗き込んで、頭に血が上ってクラクラするけど、気づかなかった世界が見えた気がした。(12/7)
掃除をしていたら、【部屋の片隅で】コインを見つけた、いつの間にそこに?(12/8)
いつも待たせてるよね、甘えさせてくれて、【ありがとう、ごめんね】。(12/9)
人が多い所では、いつも【手を繋いで】くれるキミ、それは、私が迷子にならないため?それとも、恋人として意識してくれてるから?(12/10)
「大丈夫?」
友達に声をかけた。
教室の隅でうずくまり、小刻みに震えている友達は泣いているのかもしれなかった。
「おい!何やってんの?」
大柄なクラスメイトが声をかけてきた。
一斉に振り向いたクラスメイトの視線が痛い。
どうして誰も気にしない?
それを言ってしまったら一体私はどうなってしまうのか。
「なんで、も…」
「付き合ってんの?」
大柄はニヤニヤしながら聞いてくる。
見ると、他の数人もニヤけていた。
「違う!」
必死になって叫んだ。
一部から笑いが起こる。
「うーわ、可哀想ーwじゃあさ、叩けよ」
大柄も友達を指さして笑っている。
「む……」
無理、そんな言葉が喉まで出かかっているにも関わらず、恐怖が邪魔をする。
友達の顔を無理にあげさせ、友達に真っ直ぐ手をおろした。
「ごめん…ごめんね」
泣いた。
とにかく泣いた。
友達の頬はほんのり赤く染まっている。
どんな顔で、泣きじゃくる私をみているのか。
想像するだけでも辛かった。
不意に誰かの手が私の涙を拭った。
かたくて、大きい手だった。
それが友達の手だとわかるのに時間がかかる。
昔は、私より少し小さくて柔らかかったのに。
「帰ろう」
低くなった声。
私の手をそっと握って笑った。
私も握り返して立ち上がり、二人で手を繋いだまま一緒に帰る。
彼の笑顔に少しだけドキッとしたのは一生秘密。
手を繋いで
読んでくれてありがとうございます。
これ、伝わって欲しかったんですけど最初「友達」だったのに最後「彼」になったのは初めて彼女が男として意識したからみたいなのをかきたかったです。
No.196『手を繋いで』
…あの時、手を離さなければよかった。
手を離さなければきっと今も手を繋いで君と笑い合えてたのに。
手を繋いで
あなたが寂しくならないように手を繋いでいられたらいいのに…
《手を繋いで》
保全させていただきます。
いつも読んでいいねを下さっている皆様にはいつも本当に感謝しております。
この場をお借りして、御礼を申し上げます。ありがとうございます。
今、こちらを始めるきっかけになった創作に力を入れております。
こちらで色々とイメージを膨らませられたおかげで、内容が固まってまいりました。
本筋として力を込めておりますので、応援してくださると嬉しいです。
手を繋いで
雪玉なげあって
赤くなった冷たい手
温めてあげる
手を繋いで