はる

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「大丈夫?」

友達に声をかけた。

教室の隅でうずくまり、小刻みに震えている友達は泣いているのかもしれなかった。

「おい!何やってんの?」

大柄なクラスメイトが声をかけてきた。

一斉に振り向いたクラスメイトの視線が痛い。

どうして誰も気にしない?

それを言ってしまったら一体私はどうなってしまうのか。

「なんで、も…」

「付き合ってんの?」

大柄はニヤニヤしながら聞いてくる。

見ると、他の数人もニヤけていた。

「違う!」

必死になって叫んだ。

一部から笑いが起こる。

「うーわ、可哀想ーwじゃあさ、叩けよ」

大柄も友達を指さして笑っている。

「む……」

無理、そんな言葉が喉まで出かかっているにも関わらず、恐怖が邪魔をする。

友達の顔を無理にあげさせ、友達に真っ直ぐ手をおろした。



「ごめん…ごめんね」

泣いた。

とにかく泣いた。

友達の頬はほんのり赤く染まっている。

どんな顔で、泣きじゃくる私をみているのか。

想像するだけでも辛かった。

不意に誰かの手が私の涙を拭った。

かたくて、大きい手だった。

それが友達の手だとわかるのに時間がかかる。

昔は、私より少し小さくて柔らかかったのに。

「帰ろう」

低くなった声。

私の手をそっと握って笑った。

私も握り返して立ち上がり、二人で手を繋いだまま一緒に帰る。

彼の笑顔に少しだけドキッとしたのは一生秘密。



                              手を繋いで
読んでくれてありがとうございます。

これ、伝わって欲しかったんですけど最初「友達」だったのに最後「彼」になったのは初めて彼女が男として意識したからみたいなのをかきたかったんです。

あと、私、女なんですけど今まで好きだった男子がいて、失恋して友達(女)が励ましてくれたんです。

それで、なんか、気づいたらその友達のこと目で追ってて、私って同性愛者なのかなって。

今日、勢いで言っちゃって、明日学校行くのすごい不安です。 

しょうもなくてすみません、明日も書くつもりなのでよかったら見てください。

12/10/2024, 8:10:40 AM