『手を繋いで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「明日は早いのか、じゃあもう準備して寝なきゃな」と、だれかが電球のような小さな声を灯すから、都市は都市の輪郭になる。その人はきっと、息切れをするようにつぎの言葉に縋っている。おわらないんだ、ほんとうは。千年の信仰に名を印しても、一万年の歴史を知らないでいる。涙がかれてしまうよ、森の中で雪解を搾っては暮せない。閉ざされ、氷漬けになった眼に映じるものを選べないまま、夕陽が詩に変わる。そのとき霜の降りた心のなかで、ひとりぼっちになる人がいる。神の家の食卓を銀色に縁取る平和は絵のようで、氏族は掌上の言葉を摘んで油に浸して食べる。コンビニの駐車場では長距離輸送車の運転手が頑なに眠り、インスタントラーメンを啜る土方が吸い殻をコーヒー缶に詰めこんでいる。資源ゴミを山のように積んだ台車が高架の柱のあいだを牛のように牽かれながらぎいぎい鳴く。出稼ぎに来ている風俗嬢のキャリーバッグが交差点の白い脚の下で寒空から目を逸らしている。スマホの光で照らされた怯えが雨粒を透かしてかち合うと、繁華な人波のなかで火花がまたたく。あちらの方角にみんなが一斉に姿を消したから、タクシーの群れは小魚のように大都会のおこぼれの周りを争っている。幸せは契約することができない。詩は子どもを残さない。匿名。金の匂い。都市生活者。マスプロダクト。太陽は朝を知らない。労働は夜の王にまで上り詰めたというのに。わたしは太陽の恥知らずなほどに邪気のない楽園の扉を叩いている。「この朝をやめて。どうか終わらせて。あなたは知らないだろうが人は夜でも働いています。扉を開けてください。炎をください。すべて流し去る炎を。わたしを死なせて。」
#手を繋いで
手を繋いで眠りたい。
たまに温もりがほしくなる。
相手の体温とか湿度を感じれると安心する。
生きてる実感が沸く。
手を繋いで欲しい。
そんな未来が来るかな?
繋いだ手の冷たさに安堵した
まだあなたはここにいるから
私の温度が伝わって、あなたの手が温もるのが少し怖かった
あなたがいなくなっても気づけない気がしたから
私よりずっと冷たいあなたの手や
ずっと低いあなたの声や
私と違う何もかも全てが心地よかった
あなたが私に近づいて
私があなたに近づいて
それで、どちらもどちらでもなくなったなら
あなたが消えた時、いつ気がつけるんでしょう?
私が消えた時、あなたはいつ悲しむんでしょう?
あなたのその体温がまだ冷たいままの
その時に離れるのがいちばんじゃないですか?
お題『手を繋いで』
実家に 後編
2024/12/08㈰日記の続き
ホムセンでペッタンポイ本体が
見つかった。
母が棚の1番上の奥で1本だけ
あった物を見つけてくれた。
目が増えると見つかるものだね。
カートリッジも探したけれど無い。
虫の季節になれば、また
どこかで見つかるかも知れない。
家に戻ったら、雨が上がっていて
虹が見れるかもと外を見たら
都会の空に虹。
都会の街並みと自然の産物は対照的。
紙袋3袋を実家に持って来たのに
帰りも紙袋3袋。
そして新聞店から貰う
ディズニーカレンダーを
取り置きするのを
ちゃんと覚えていてくれて
貰って帰って来た。
来年のはミッキーたちのイラスト。
本当はディズニー映画が良かったけど、ミッキーも可愛いから良し。
父に「今度のお正月は従姉妹と
ゲームをするんだよ」と
強く言ってやった。
でも、きっとしないだろうなあ。
どうだろう。
一緒に過ごす時間の道具が
興味のないゲームだとしても
年に1回だけのお正月なんだから
折れたら良いのに。
父は自室に引きこもるの。
会えない年もあったから
今度のお正月も従姉妹が遊びに
来てくれるかは、わからない。
父が自分の時間を大事にしたい気持ちはわかるけど、会える時間を
大事にした方が良いと思う。
これは、お互いに。
相手も時間を大事に思ってくれていると相手から伝わって来たら
嬉しいよね。
昔、大勢の親戚と一緒に
会いに行った叔父が
「友達と約束しているから」と
遊びに行っちゃって
その1年後だったか、叔父は亡くなった。
たまにしか会えない遠くの親戚より
近くに住む友達を選んだ叔父。
叔父の時間だから、選択は間違ってないし、それで良かったはず。
自室に引きこもる父とは違うし。
そして、叔父のお蔭で僕は親戚と
会える時間を選択するようになった。
貰ったミックス袋のおかきが
美味しい。
おやすみ。
※手を繋いで
小さい頃はさ、手を繋ぐのって当たり前でしょう
大人になってから
手を繋いで歩く相手って特別なのだと
分かってしまうと
なかなか言い出せないんだ、手を繋ぎたいって
ところで今日は副作用のむくみが酷くて
両足ともRISE処置中だ
病院ハシゴ1DAYも慣れたと思っていたが
まだまだ体力も筋力も戻っておらぬよ
捻挫やらかしてリセットボタン押したからなぁ
【手を繋いで】
凍えた手のひらで目を覆って
自分から流れていく涙を止めながら
歪んでいく世界から目を逸らそうとした
僕の手は初めから何も乗っていなかったから
地面と水平にしたって何も減らないし
そもそもこんな僕を誰も見てはいなかった
そうやって現実逃避する手段しか無いと思ってたから
だけど覆った隙間から漏れ出す光が
楽しげで思わず長らく顔に引っ付いていた手を解くと
すかさず光り輝くきみの手が僕の手を攫っていって
こんな雪降るような寒い日に
震えた僕の手よりも暖かくって
顔には出せなかったけど
すごく安心したんだ
2024-12-09
手を繋いで
貴方の手は いつも手を振ったら応えてくれる
貴方の手は いつも握手で力強くて頼もしい
貴方の手は いつもハイタッチで励ましてくれる
貴方の手は いつも頭をポンポンとしてくれる
貴方の手は いつも他のヒトと繋がっている
貴方の手は いつか誰かと永遠(とわ)に誓うのだろうか
ワタシの手は
いつも開きかけた蕾のように
地面へ向けて真後ろで彷徨っている
いつか 手を繋いでみたい
手を繋いだ先は 幸か不幸かは置いといて
#手を繋いで
吐く息が真っ白な初冬
私たちははじめて手を繋いで家路を急いだ
繋がれた手は二人ともとっくに冷えきっていた
あたたまった後ベッドに入って
お互いの温度を分け合うみたいに
手を繋いでおしゃべりして
手を繋いだまま眠りについた
手を繋いで 作:虹藍
そっと手を差しのべて
ぎゅっと握り返してくれる
ただそれが嬉しくて
私が歩くのが遅いから
歩幅を合わせて
ゆっくりと歩いてくれる君
同じ方向を向いて
手を取り合い
未来へと歩いていく
どんな未来が待ち受けているとしても
いつの日か
この1歩1歩が
しっかりとした道となり
2人の絆の糧として
どんな時も
手を取り合って
歩いて行けるように
お互いを信じ合えるように
ある所に
小さな魔女がいました。
いい魔女でも悪い魔女でもない
普通の魔女。
双子の姉が大好きで
いつも2人手を繋いでいました。
街でも有名な仲良し姉妹で
2人の作るレモネードはとても美味しく、
星屑アイスが上にのっていて
クリームソーダのようで
見た目も味も最高なのでした。
そんな平和な日が
火の海になったのは
少し後のことでした。
1人の悪い魔女が妖精の村を襲ってしまい、
怒った妖精たちは
魔女の街に火を放ったのです。
消火しようと
何人かの魔女は魔法で水を出しますが、
火には妖精の粉が混ざっており、
中々消えません。
双子は何とか避難出来ました。
しかし、
安全に暮らせそうな場所は見当たりません。
妖精に見つかると殺されてしまうかもしれない。
そう思った双子の姉は
妹だけでも守ろうと、
0.5日の招かれた者しか行けない所へ案内しました。
ずいぶん前に、
ここを作った別の星から来た人と
仲良くなったので、
勝手に使わせてもらいますと
手紙をそこら辺に置いておき、
妹にこの空間のことを隅から隅まで話しました。
そして妹には
私はここにはいられない。
魔女の街の近くで
安全そうなところを
必ず見つけて迎えに来る。
その間ここには招かれた者が
何人かやってくるから、
だからここの案内人になってくれと言いました。
少し考えてから頷いた小さな魔女は
またレモネードを作ろうと約束しました。
別れ際、
いい魔女になって、ここに来る人に
幸せな人生を与えてあげて欲しいと姉に言われました。
暖かいハグをして
悲しそうな笑みを浮かべながら
2人は別れました。
小さな魔女は
それから毎晩、
"Good Midnight!"
と言っていました。
これは魔女の街の暗黙のルール。
どこに居ても、
夜はそこにあって
いい夜を過ごしましょうと言う意味です。
どこまでも行ける、どこへだって行ける。
おばけが出てきそうな暗い所だって君と一緒に手を繋いでいたら大丈夫、全然怖くないんだ!
君の手は魔法の手だね。だって繋いでいたら全然寂しくならないし、あたたかいのが伝わってくるんだもん。
優しいや大好きって、きっとこんな手なんだろうね!
ねえねえ、今日はどこに行く?
ぼくは君の行きたいところに行ってみたいな!
手を繋いで
自分の記憶にないぐらいの年の頃から皮膚科兼アレルギー科のかかりつけ医がいる。幼少期は皮膚が弱すぎて、日光に負けて顔を火傷したり、膝丈程の草むらに入ったら全身に蕁麻疹が出たり。市販薬に負けるからと水疱が一つ出来ただけで病院に行っていた。病院に行ったところでステロイド軟膏に負けるから「清潔にしてください」と言われるだけだったらしいけど。
そんなこんなで自分は人との触れ合いが嫌いである。幼少期に慣れてないというのもあるけれど、過敏症で指先の感覚が少しばかりおかしいせいもある。蛇口を捻って出てくる水はスライムみたいに感じるし、手触りが良いと思う生地感はとても限定的で服やタオルはおいそれと買い足せなかった。まだ2歳ぐらいだった頃、出掛けた先で親が手を繋ごうとしたら泣いて嫌だと拒否されたと恨みがましく未だに言われる。
それでも酷かった手荒れは年齢を重ねる事に回復していて、今では季節の変わり目に水疱がぽつぽつと出来るぐらいだ。中学〜20歳ぐらいまで酷かった手掌多汗症も、環境が変わって躁鬱病が軽くなったら殆ど無くなった。過敏症は未だに治りそうではないけれど、自分の中の許容範囲が広がったのか水をスライムみたいに感じても(今日もスライム!)と思うだけ済むようになった。あれだけ気持ち悪くて泣きそうだったのに。
それなのに、親ですら拒否を示したのに、なぜか君とは手を繋ぐ。繋ぐと言うよりは一方的に握ると言った方が正確ではあるけれど。君は握り返すわけでもなく、ただただされるがままで、邪魔だと思った時は手の甲をぺっぺっと払ってくる。そういう時は大概トイレに行きたいだとか煙草に火を付ける時や誰かに返信をする時で、それ以外は(どうせ握るんでしょ)と言わんばかりに手をこちらに差し出してくる。差し出してくるだけで君から繋いで来ることはないから、たちが悪い。そんな君は最近、君が酔っている時にこちらから手を繋ごうとしないと時たま手を繋ごうとしてくる。シラフの時に聞いてみたら「友達と手を繋ぐの好きだもん」と返されて自分は首を傾げる。酔っている間だけ友達認定されている……?
「手を繋いで」
君の恋人になりたいです。
そんなことを急に言われても。
私は思わずちょっと考えさせてと言ってしまった。
もう少し彼のことを知りたい。
分からないまま好きにはなれない。
そう言ってから2週間。
私たちはお互いを知ることを始めた。
私は一途な彼にどんどん惹かれていった。
彼を独り占めしたくなった。
彼と付き合っていっても変わらずに。
彼と手を繋いで歩くのが幸せになった。
このまま永遠に続いて欲しい。
「手を繋いで」と老人ホームから帰る時に祖母は必ずそう言って両手をだした
ぎゅっと握る、その細く血管の浮き出た働き者だった手は、私より小さいのに力強く温かかった
「また来るね」
そう言って握り返しても、祖母は離さない
何度も確かめるようにぎゅうぎゅう私の手を握り繋いだら
祖母は手を離して寂しそうな目をした
何度も手を振った
もう、その両手はこの世界にはない
でも、私はあの両手の温かかさと力強さを忘れた日はない
言葉よりも強い愛だったから
忘れることなど、逃げることなど、切なくなるなど
出来ないのだ
裏切れない両手の約束なのだ
「手を繋いで」
僕たちは手を繋いで、家へ帰った。
お題『手を繋いで』
「何、この手。」
「手だよ、手。」
「見たらわかるよ…。」
乾燥していない、細くて綺麗な手を差し出される。その手に、自分の手を乗せろというのか?
「なんで手を差し出したの、って聞いてる。」
ほぼ察しがついていながらも、改めて問いを言葉にした。自分の想像するその手の意味が正しいのか、答え合わせをしたかったからだ。
「手を繋ごう、って」
「なんで!」
意味分かんないよ!と言いつつ、まだその手に手を乗せる勇気がなかった。意味は合っていたようなのだが、いい大人に、いい大人が手を繋ごうだなんて、ちょっと…むず痒い。
しかも、恋人でもなんでもないのに。
「はぐれてしまいそうだから。」
「そんなにぽやぽやしてないよ。」
もう、とため息をついて歩き出す。それから、ふいっと顔を逸らして歩く。
「じゃあ、滑りそうだから。」
「じゃあってなんだよ…。大丈夫だって。」
相手をほぼ置き去りのような形で早足になりながら、舗装された道を歩く。ショーウィンドウや街灯、街路樹で灯るイルミネーションからこぼれて落ちた光がきらきら反射している。
少し拗ねた声色がした。
「わかんないかなあ。私が繋ぎたいの。」
「ええ?きみが?」
いつの間にか隣に来ていたその人へ目をやると、相手は目を細めてこちらを見つめていた。自分の知る限り、この人はそういう感じの人じゃない。意外すぎる誘い方に、少し驚きながら聞く。
「手慰みに。付き合ってくれる?」
そう言われたら、なんだか魅力的な手に見えてくる。しかし、なんだかこちらから手を伸ばすのは悔しくて、私も手を差し伸べた。
花弁が乗るのを、手で掬うように。手が乗りやすいであろう高さへ、掌を向ける。
「きみが手を差し伸べてよ。」
ふ、と笑みがこぼれるのも隠さずに相手の目を射抜く。相手は目を見開いて自分の手を見つめてから、直ぐにふは、と笑いをこぼした。
「そういう所が好きだよ。」
きゅ、と綺麗な手が乗る。自分も壊れ物を扱うように手を握り返した。少し冷たい。
「きみに転がされるのは癪。」
そうコメントを返せば、くく、と相手は喉の奥で笑った。
僕の手が届きそうな時にはすでに君はいなくなっていた。
「手を繋いでいけば怖くないよ」
そう言ったのは君じゃないか。
手を繋いで、お花畑を走っていきましょうよ。
貴方には、ここの楽園に何か疑問をお持ちですが
何が嫌なのでしょうか?ご不満がありますかね?
ないですよね?ね?私たちの運命には、必須よ、
なんでかしらって?それは、………言えないのよ
いえ、言ってはいけない事になっているから、
私の口から何も言えません事を許して下さいね。
それを知りたいならば、自分の力で、見つけてね
そうじゃなきゃ、そうでなければ、真実は、
永遠の霧の中に、消えていきますからね。
私には、案内人しか、出来ないのだから、
リスタートお願いします、お願いよ、だから、
二度とこんなゲームしないでよ?
"貴方が始めたゲームはここで、終わりになり、
別の人が始めるには、リスタートへと変わる。
ただ、それの繰り返しをするだけ、だから。"
言おうとしている言葉が聞き取れないのだが、
大切だという事だけは分かった。
また、聞けると思うから、良いかな。
そう思っていたら、リスタートで変わっていた。
絶望からの救いは無いことを知り、どん底へ。
落ちていってしまった。
『手を繋いで』
朝 オレンジ色の光がゆっくり空を
染めていくように
この温もりをそっと広げたい
みんなと手を繋いで
お題:手を繋いで
いま18歳。もうすぐ19歳。
出会いもないし、そもそも中々人を恋愛感情で好きになりにくいタイプ。顔タイプ、骨格、身長、年齢は全然関係ないのに(笑)(ちなみに初恋は中3で1つ歳下の男の子。その次の恋はまだないけど、、恋愛感情に近い憧れを抱いた人がいたな。それは私が高2で30歳の人。どちらにも共通しているのは、「大人っぽくて頑張り屋さんな人だけど、どこか抜けていたり天然な所があったり、、と可愛らしい一面がある」ってとこだと思う🤔)
「手を繋いで🫣🙏」ってお願いできるまで仲良くなれる人ができるのはいつになるのかな〜?笑
(2024/12/09/(月))