『手ぶくろ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
手袋といえばよく道端とかに片方だけ落ちてるよね。
あれ、持ち主は帰宅後に「手袋がない!」なんて思ったりするのかなぁ?
でもまぁ無くしたことに気がついても仕方ないとあきらめる人が多いのかもね。財布やスマホなら必死に探すだろうけど。
「お母さんこれよんで」
図書館に子供と一緒に行った時
せがまれた絵本の一つ。
“てぶくろをかいに”だった。
読み終わった後
「よかったね。」と子供は言うけれど
大人になった私は
「そうだね』と言いながら
何処かの奥がモヤモヤしてギュッとする
感覚があった。
後から知った事だったが
小学生の時に国語の教科書に載っていた
“ごんぎつね”と同じ作者だった。
新美南吉さん‥。
せっかく思い出したから
他の作品も 探してみようっと‥‥。
彼女は小柄だったけれど手だけはぼくと同じぐらいに大きくぼくよりあたたかかった。
今年の誕生日にぼくはプレゼントとケーキを用意してこっそりワンルームの家にしのびこみ、予定があって外出中の彼女の帰宅をまった。数時間ほどベッドの下にひそみ、午後十一時二十七分に玄関の方から物音がした。それから誰か男の声もいっしょにしていた。それは妄想癖のぼくが水をやり最悪の末路に恐縮するには充分な種で、みるみるぼくの顔は血を何リットルも抜かれたみたいに恐ろしいほど青ざめていった。ぼくは我を忘れてベッドの下を飛び出し帰宅直後の彼女を見た。隣にはぼくより背の高くひょろひょろとしたコート姿の男がいた。前髪がまるで自分と外界をシャット・アウトする役割でもあるかのように彼の目元をかくしていた。ぼくは思わず傍にあった椅子を二人に投げつけ、悲鳴をあげて倒れ込む二人の顔面を何度も蹴りつけ椅子を叩きつけた。二人のおなじ生き物とは思えない顔は個性のあるつぶれ方をしてもはや醜かった。
ぼくは彼女のキッチンからにんじんの皮を剥くときにつかうピーラーを取り出してするすると彼女の手の皮を剥いでいき、そうしてそれを一晩か二晩かけて縫い合わせて手袋をつくった。しかしその血まみれできたない手袋はぼくが手を入れようとしただけで付け根から裂け、ざらざらとしたものがぼくのきいろい肌を傷つけた。脱いだときぼくの手はぼろぼろだった。
そしてなにより、それは手ぶくろとしての機能はまったく期待できないほどひどくつめたかった。
手ぶくろを失くしたと思ったら
冬のコートのポケットに入ってた。
とりあえず、買ってしまった手ぶくろと
1日交代で使うことにした。
(手ぶくろ)
手ぶくろ
私は手が冷えやすい体質だからこの時期は手ぶくろが必要になる
手ぶくろをしてもあまり意味がないように感じる時もあるけれど…ないよりはいい
手ぶくろ
寒いって言いながら息を手に包むようにして吹きかけている。吐いた白い息が視界に入った。
寒いから手ぶくろを持ったか聞いたのになんで忘れているんだ。
呆れて吐いた息も白い。
右手の手ぶくろを取って無言で彼女の手にはめてやる。きょとんとした顔もかわいいなんて思うのは惚れた弱みだからか。
大きさの合わないぶかぶかな手ぶくろを嬉しそうに眺めてありがとうなんて言わないでほしい。もっと好きになってしまうし、なんでも許してしまいそうだ。
もう一度大きなため息を吐いて白い息が漂った。
手ぶくろをはめてない丸裸な手で同じ丸裸な彼女の手を取って、コートの中に突っ込んだ。
びっくりしたような、何か言いたいような、彼女を無視してポケットのなかで冷えた手を握りしめた。
【手ぶくろ】
「手ぶくろと言えばさ」
前を歩く彼女が、勢いよく振り返る。
とてもいい笑顔、こういう時には良くないことがある。
「あのね、逆から言ってみてくれない?」
「え、やだ……あだっ」
「逆らわないの!」
彼女はすぐ手が出る性格だった。怒りっぽい、という訳では無いがことある事に手が出る。
まるで躾をされてる気分。実際彼女にとって僕は犬のような後をついてくるペットなんだろう。
「えーっとじゃあ……ろ、く、ぶ、て?」
「分かった!」
「え、何が……いたい」
「うるさいわね男の子のくせに……ほら私が編んだてぶくろあげるわよ、手袋つながりで」
6回分の平手打ち。どこで見たのか、6打てと聞こえるから、ただそれだけの理由。ようは叩きたかっただけ。だから嫌になった。けれども、突き放せるほど僕には勇気も力もなく。ただ理不尽と気まぐれに耐え、幼いその経験だけを燻らせて10年もたった。
「ねーえ、なーに辛気臭い顔してんのよ!」
ばしん。
相変わらず手が出るところは何も変わっていない。人がどういう気持ちか考えないところも、まるで子供のまま精神が止まっているように何も変化がなかった。
それでも、10年経てば多少の情はある。間違いなく嫌いな人間ではあるがそれでも多少改善はされていたんだ。このまま行けば、なんて。ここまで来てもあの頃と同じなのに。
今はもう彼女の身長も抜かし、攻撃も蚊に刺された程度になっていた。だからかうっとおしさも増していた。けれどもやっぱり勇気がなく、ただ日々の不満だけ燻らせていつまでこうなのかと自分にほとほと呆れた。
だからだろう。
「おれ、彼女できたから」
その時の彼女の顔は酷く滑稽だった。常に勝気で強気に俺を責めていた奴が弱い顔で目をまん丸に見開いていたから。
「だから、もう少し距離をとってくれ」
だが、続く言葉でようやく自覚したのだろう。お気に入りのおもちゃが居なくなるのがそんなに嫌なのか、俺への罵詈雑言をとめどなく吐きまくる。
くらい教室で荒れ狂った雨粒が大きな音を立てる。
彼女は顔を後ろに向けていた。
距離をとるのみで許したのはやっぱり情だったのだろう。本当は彼女のことを考えてキッパリと切らなければならなかった。その代償は高くついた。
「あんたの彼女ってあの子? 確かにあんたに似て醜いもんね」
きっかけはその言葉、奔流は今までの分だったんだろう。
いつの間にか、彼女は腫れ傷だらけで過呼吸になっていた。自分の手には細くて華奢な柔らかい感触……。慌てて手の強ばりを振りほどく。彼女の首にははっきりと罪の形が刻まれていた。雨は益々強く、震えと胸を締め付ける音が教室に延々と響き渡る。
それでも俺は。
「お前なんて大嫌いだったよ、出会った時からずっと」
自分を守る為にお前の席を蹴り落とした。
彼女は学校に来なくなった。
会いには行かなかった。当然だ、どの面下げて加害者が被害者を見舞えばいい。それも子供の喧嘩じゃなく、心の底から謝る気もない俺が。
意外だったのは、俺に何も無かったこと。
退学どころか社会的に殺されるぐらいは覚悟していたし、後悔はしていないがそれだけの事をした自覚はあった。何も無いことが怖かったが、勇気はあの時に出し尽くしたから何も出来ない。
さらに一週間後に彼女は遺書を書いて、死んだ。
彼女が何を書いたのか、俺には分からないが俺は転校して、親の俺を見る目が蔑するような怖がるようなものに変わったのは分かった。それでも、表向きは何も無い。
強いていえば、自分から動いて彼女と別れたくらいか。
最近はあの頃の夢をよく見る。今思い出しても、嫌な気持ち……いやさらに嫌な気分だ。最悪と言ってもいい。
自然とベッド脇に置いてあるてぶくろに手を伸ばして掴む。軽くて今の俺には少し小さなそれを履く。
鏡の前には気持ちの悪い笑顔を浮かべた罪人の姿があった。
罪人の癖に綺麗な首をした極悪人が、履いたてぶくろで首を絞める。
ほら、なんのために送ってきていたかも分からない手袋で締めても罪の証はない。
毎日やってもそうなんだから俺は何も悪くない。
罪人は今日もひとり、口を曲げた。
懐かしい。手ぶくろという絵本があったのをおもいだした。
優しく温もりを感じるあの赤色の手ぶくろ、優しいおじさんが小さい小狐のために、「この手のサイズに合う手袋をください」といって作ってもらった。素敵なてぶくろ。
テレビでは逃亡した動物たちを捕まえた、射殺したという報道がときたま流れる。私はその度に心臓がきゅっとするのだ。
「さっむーい」
「仕方ないなあ、ほら俺の手であっためてやるよ」
駅のホームで朝からいちゃいちゃして、楽しいのかしら。……まあ、楽しいのでしょうね。
寒ければヒートテックにカイロに防寒着ましましにしてやればいい。生足出そうとか、そんな元気のいいJKじゃない。こちとら受験でピリピリじゃい、と……。
でも、人のぬくもりであたためて貰えるのは……また違った温かみがあるんだろうな。
ひゅーーー
「さむ」
今日は手ぶくろを忘れてしまった
何とかしようとカイロの入ったポッケに手を突っ込む。
「あったか……」
「おい、手ぶくろないのか」
「おい、お前だよ」
え、私?とジェスチャーをして頷かれたので
「急に何?」
と、素っ気なく返した
制服は同じだけど、知らない人。
「はい、まだ新品だからやるよ。
転んだらあぶねーだろ」
「はぁ……」
まじでコイツは誰なんだろう
そんな私の困惑を待ってはくれず
「じゃ」
と一言いって手ぶくろを私に押し付け逃げてった
「……」
「ふふっ」
ちょっと可笑しくて笑ってしまった。
本当に新品そうな感じがする
はめてみると、あったかい。
翌日
「ねぇ、手ぶくろありがとう」
手ぶくろをした手で、
知らないアイツに手ぶくろを返す。
「あの……ん……その、手ぶくろ友達としてLINE交換しねーか」
「……」
「あははははっ
また意味わかんないことっあはははっ
なによ手ぶくろ友達ってあはっ
一方的に貸してきただけじゃんあはははっ」
「わ、笑うなって」
「だってーあははっ
まあーいいよ、その勇気に免じてLINE交換しても」
「まじかよ!じゃなくて、えー……サンキューな」
「クールぶらなくてもいいのに」
「るせーよ、困ったらLINEしろよな」
「ねー桐生ー今日は手ぶくろ忘れちゃったー」
「あ。俺も忘れたわ」
「まじかー今日は桐生から
借りようとしてたけどダメかー」
「……手、繋ぐか?」
「はーいダメでーすまだ繋げませーん」
「な、人の勇気を蔑ろにしやがって」
「勇気だけじゃダメなこともありまーす」
「じゃあ寒さ忘れるように入試対策の問題出すわ」
なんか、不思議な感じで出会った私たち
いつの間にか一緒に学校に通う仲に。
まだ手を繋ぐっていう勇気は私の方にはないから
雪が解けたころまで、待っててね。
『手ぶくろ』
手ぶくろ
手ぶくろの内部を覗いてみると、青の部屋に出た。床も壁も天井も真っ青である。あまりに青かったので、発狂して笑った。喉から直線的でカクカクした音色がまるで、レスポールギターのように、はじけた。やはり青色で、やっぱり青かいっ。と、ツッコミをいれながらニヤニヤした。女が入ってきた。予期していたように全身青色だったので、やはりな。と、カッコつけてみた。そんな事言ってる場合じゃないでしょ。と、女が言うので、状況を思い出しワンワン泣いた。もういいから、もういいから、と、床をこじ開け赤い宇宙へ身を投げた。
[手ぶくろ]
あっ、あれ?!さっきまでポケットにいれてあったはずの手ぶくろがない!?
うう…これで失くすの三回目だよぉ…
少しほつれた手首の部分を見て、不器用だけど一生懸命なところが好きなんだなと、君からのプレゼントを手に纏う。
「手袋が必要ないくらいに」
イルミネーションはクリスマスの後も続く。
久しぶりのデートコースは街路樹が鮮やかに彩られている。
いつも見慣れているはずの通り。
子供の頃から馴染んだ街並み。
それが光と色で別の世界のものに見えてくる。
「どうした。手袋忘れたのか」
カバンの中に入ってる──言うよりも早く、彼は私の片手を掴むとそのまま自分のコートのポケットに突っ込んだ。
悪戯が成功した子供のように笑う彼。
「それじゃ、あったかいの片手だけだよ」
「あとでそっちの手と交代するし、それに──」
耳元で囁かれた恥ずかしすぎる提案に「バカ」と返す。たぶん私も耳まで赤い。
────手ぶくろ
ルービックキューブメガミンクスの4×4揃ったー!!
ルービックキューブの通常3×3〜7×7....そしてメガミンクス...んで、名前分からんけどメガミンクスの偶数でむずいヤツ!!
普通のルービックキューブの20倍くらいは難しかった!揃った瞬間手足が震えた。これ写真で見て欲しい、すげぇ迫力あるの!3時間半もかかったよ。
私って天才だな!なーんてね。ルービックキューブなんておもちゃカチャカチャして何になるってんだ。
いい加減現実みないとな。
でもルービックキューブって本当に面白くて、もちろん向き不向きもあるし、やる気の度合いによるけど時間忘れるほど熱中できるものってこれしかないんだよな。
勉強に活かせたらいいけどなぁ。
手袋
冬にはめると
暖かくなるの
少しくらいなら
雪に触れても
平気になるの
肌が荒れてる時に
クリームをたっぷり塗って
はめる寝ると
翌朝にはしっとり肌に
少し危ないものを
扱わないといけない時も
これをはめれば少し安心
とてと大事な相棒なのです
今年はより空気が乾燥してるのか、手がカサカサになりやすい。ハンドクリーム必須。外に出る時は手ぶくろをしたほうが良いのだろうけど、面倒くさがりでしていない。袖の奥に手を引っ込めて、なるべく寒さを回避。猫みたいにもふもふの毛で覆われてたら、乾燥も寒さもだいぶ凌げるのにな。
『手ぶくろ』
手ぶくろ人形を知っていますか?
片方を裏返して、もう片方の中指と薬指で、裏返した片方の真ん中辺りを結んで、手首側を帽子みたいに被せて作るお人形です。簡易パペットみたいな感じになります。
わたしに、手ぶくろ人形の作り方を教えてくれたのは、おまわりさんでした。幼い頃のぐちゃぐちゃな記憶の中で、「光」と呼べる思い出です。
たった数分間のおまわりさんとの出会いを、未だに覚えているのは、それだけ手ぶくろ人形を作ってきたからなのかもしれないです。手ぶくろ人形を作れば一人じゃなかったから。
ちょっとした一瞬の優しさが、誰かの人生に大きく関わることもあるんだなぁ〜、と、実感します。
わたしも、あの時のおまわりさんのように、優しくありたいと思えます。
手ぶくろ
手ぶくろって暖かいよね。
本当に暖かいよね。
私ね、いつかお母さんに手ぶくろ買ってあげる!
わぁ〜嬉しいわぁ〜お母さんそれまで頑張れちゃうわぁ〜。
えへへ、毎年お母さん同じ手ぶくろだからボロボロだなって思っていた私。そんなお母さんは、私を1人で育てていたからお金がない。
ねぇねぇお母さん、私ね大人になったらお金持ちになるからそれまで大人しくいるね。
あらまぁ笑お母さんは、大丈夫だよ。お金持ちは、難しいわよそれでも大丈夫なの?
うん私頑張るお母さんのためだもん。
手ぶくろもちゃんとプレゼントするからね。
お母さんは、とてもその時までは、楽しそうだった。
あれから10年、私は、本当にお金持ちになった。お母さんと約束した手ぶくろをあげようと思ったが私を庇って事故で亡くなった。
お母さんのお墓
お母さん、約束した手ぶくろだよ……これ天国で使ってね。
私は、お母さんがいたからこんなに頑張れたんだよ。手ぶくろお母さんが生きていたら渡したかった……
手袋って、いろんな物が、あるよね
可愛いデザインもあるし、キャラクターが書かれたのもあるよね
いろんな物があって人それぞれ、いろんな物を持っているからいいよね
手袋ってつけると、温かいよね
私は、そんな手袋好きだよ
『手ぶくろ』
とても暖かくて
手を温めてくれるもの
いつまでも温めてくれるんだ。
冬にしか使わないけど、
温めてくれるのは確かなんだ。