『手ぶくろ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私の手は冬の間はいつも冷たい。
手袋をしても冷たいまま。
どれだけ待っても暖かくならない。
そう考えたときいつも思い出す言葉がある。
「手が冷たい人は心が冷たいの」
誰が言ったか忘れたけど。
でも私の心がそうかは分からない。
まだ心と繋がれない。
先週は、素敵な手ぶくろを買われていましたね。
きっとこの冬は、手先まで温かく、良い気分で過ごせるでしょうね。
ご自分を大切に、誰より愛して、誰よりいたわってあげてください。それが、貴女に幸福を引き寄せるための、たった一つの秘訣です。
あの日
あの時
あの場所で
私が、手ぶくろを
落とさなければ
その手ぶくろを
振り返って、君が拾わなければ
【お題:手ぶくろ】
散歩してると、手袋が落ちていた。
この手袋は、どんな人生をおくってきたのだろうか。
どんな人に、どんな風に使われていたのだろう。
→わたしの手ぶくろ。
グレーの地に黒の編み込み模様の手ぶくろ。
ずいぶん昔に編んだ。もう10年近く使っているかもしれない。
手の甲に黒の線が3本と、幾何学模様の細かい連続模様が入っている。
手を握ると黒の3本線が浮き立ち、何となくサバトラ猫さんの後頭部のように見える。
意味なく手をニギニギして、猫が現れるのを楽しむ。今年もそんな季節がやってきた。
テーマ; 手ぶくろ
手ぶくろ
いつの間にか小さくなった手ぶくろを見て
子の成長を喜び どこか寂しいという
母心は ちょっぴり複雑
手と手を繋いだ頃を懐かしむ
「 手ぶくろ 」
手ぶくろ着けずに雪をずっと触ったら
冷たくて しもやけを起こす
でも手ぶくろをしたらずっと触っても
冷たくなくて しもやけをしない
冬の手ぶくろって
偉大だな
『手ぶくろ』
あなたの手ぶくろを買おうと思っているの。
身長を聞いたのは、サイズを知りたいから。
自分の手と手ぶくろを重ね合わせると、あなたと手を重ねたみたい。
あなたの手が包みこんでくれるといいな。
【手ぶくろ】
手ぶくろを嵌める。
自分の手より大分大きい。
それだけなのになんだか嬉しい。
手ぶくろ
手ぶくろをはめないのが今オシャレなのかな。
最近冷え込むようになったので手ぶくろを嵌めた。
去年冬の終わりにモールに行った時
何気なく入った店で買ったやつだ。
今年はもう出番がないがセールになっていたので、
来年用に今買っておこうかな、と
何気なく手に取ったやつだ。
手ぶくろの指先がメーカーのロゴマークになっていて、
それが洒落ててかっこいいと思い買ったやつだ。
今こそこれの出番!
意気揚々と手ぶくろを嵌め出勤する。
通勤のために電車に乗ると、誰も手ぶくろをしていない。
あれ、こんなに寒いのに?
寒く感じてるのは自分だけかと悩むが、
正面に座ってるおじさんの指先が赤い。
あ、やっぱり寒いんじゃん。
手ぶくろをするのとしないのでは体温に一度差が出ると言われている。
そのくらい手足は冷えやすい。
でも手ぶくろをしていない。
あれ、これ自分がおかしいの?
電車が止まる。人が乗り込んでくる。
やはりみんな手ぶくろをしていない。
あれ、寒いよね?寒いのになんで?
ちらりちらりと周りを見渡し、
自分の指先を眺める。
気に入って買った手ぶくろ。
去年見た時、こんなデザインもあるのかと感動した手ぶくろ
薄手で、本格的な冬には適さないけど、
今くらいの気温で防風するにはちょうどいい厚さの手ぶくろ。
自分はこれが好きで、はめるときの気分も想像できて
今日の朝出掛けた時は本当に気分が良かった。
横を見る。手ぶくろを嵌めていない手が吊り革を握っている。
悩んだ。
悩んで悩んで、
駅を降りる時に手ぶくろを外してしまった。寒い。
自分弱いなあ、と心の中でめそめそした。
会社のロッカーで着替えをしていると、
おはようござーまーすと一人入ってきた。
今日寒いっすねーと愛想の良い彼の手先に目が釘付けになった。
軍手。
目線に気がついたのか、彼は目の前で手を振ってみせた。
今の時期ちょうど良くないですか?
仕事にも使えるし、程々にあったかい。
しかも作業服コーデにバッチリハマるんです!
堂々としていて少し羨ましくなった。
友達が楽しそうなストーリーをあげる度に
何でもかんでも許される妹を見る度に
自分は何やってんだって
何のために頑張ってんのか分からなくなって
それにトドメ刺すみたいに
全てを否定するように理不尽に怒られて
なにしてんだろ、って
しにたい、って思ってしまって
でも、こう思ってる自分がいちばん醜いって
分かってる、分かってるんだよ
八つ当たりしたって意味ないって
わかってるんだよ、
どうしたらいいのかわかんないや、
作品No.271【2024/12/27 テーマ:手ぶくろ】
※半角丸括弧内はルビです。
手にはめるのは〝手袋(てぶくろ)〟。なら、足にはめるのは〝足袋(あしぶくろ)〟? ——いや、それ、〝足袋(たび)〟やないかーい!
ってな一人ノリツッコミをやってみたり。
地元の子ども達と
軍手人形を作る機会があり
①軍手のそれぞれの指部分を切り取り
②綿を詰めて底板に貼って立たせ
③中ほどを糸で縛って頭と胴体に分け
④目鼻や髪の毛や服を貼り付け
出来上がり!
と言う平和な作業だったが
指導としては
「好きな指を切って綿を詰めて~」
「首を縛って~」と
ちょっと聞くと物騒なものだった
出来上がりは皆とても可愛かった
【手ぶくろ】
(手袋。)🦜
あのね
優しい、叔父さんがね
片方を無くした、
毛糸の手袋を使って
僕に帽子を作って
くれたんだね。🦜
✣手袋の指先を
切って先ちょに
ボンボンを付けた
とても暖かい帽子なんだね。🦜
(でもね)
「叔父さん、の指先が大きくて
深く被ると身体の
半分が入るんだよ。🦜
✣とても暖かいんだけど、
前が視えないし
羽根も開かないから
飛べ無いいんだね。🦜
【僕が、よろよろ歩いて居たら
娘すずめ、しゃん。が
僕と知らずに突っつき始めた。】
❝僕は、痛くて悲鳴をあげた・・。❞
❣僕は、今でも 僕と知って、
突っついたと、疑って居るけどね。🦜🦜🦜
「手ぶくろ」
冬だけに現れる
外出する時にしか出番がないもの
子供の頃は
5本指に分かれていない
なくさないよう毛糸の糸で繋がれている
可愛い手ぶくろ
学生の頃は
定期がすぐ出せるように
5本指の先が切られた
でも寒くないようカバーが付いている
ちょっと便利な手ぶくろ
でも
大人になると
その可愛さもその便利さも
取り残された思い出として
その存在さえ
途端に忘れ去られてしまっている
いつかどこかの冬の片隅
手ぶくろは
思い出と共に
懐かしく思い出される日を
待ち焦がれていることだろう
手ぶくろ
お洒落や、手荒れの保護や
寒さ対策のヤツなど
私は、手ぶくろを
いっぱい持っている
軍手に、ゴム手に
使い捨てのポリ手ぶくろ
ふと思う、手ぶくろに
ミトンは入るのか?
料理のミトンはある
病院のミトンは悲しい
ミトンで、拘束され
泣いてた、親の顔
今日も、手ぶくろをする
指さき出てる物にした
小銭を、つかむため
さぁ、
年末の買い出しだ!
手ぶくろ越しに繋いだ手
切ない思い出はこの季節になると
呼び起こされる
どこで何をしているかは知らない
声も顔も忘れてしまった
もう名前くらいしか思い出せない
街ですれ違っても気づかないだろう
ただ、あの時の手の温もりはしっかり覚えている
手ぶくろ」
ちい「おてて」
店主「ゆびが小さいですね。もみじ饅頭のような手だ」
ちい『みぎひだりまちがえた』
店主「右と左で形が違うんですか?』
ちい「時と場合とひとによっては」
店主「難しい手だなあ、そのもみじ饅頭みたいな手で両方は駄目なんですか?」
ちい(ブンブンと首を振る)
店主「はい、じゃあ右手の分と、左手の分で220円頂きます。」
(そう言ってセリアの店主が小さい狐のかじかんだ肉球おててにはめてくれたのは、一対の毛糸で編んだ黄色とピンクのカラフルなドアノブカバーであった。)
「おてて。」
「手袋」
最近、朝がすごく寒い。
手袋をしないと、手が悴む。
お気に入りの手袋を手にする。
さぁ、今日も仕事を頑張るぞと私は、思い仕事へと向かうのだった。
お題『手ぶくろ』
私は新美南吉という人の「手ぶくろをかいに」という作品が好きだ。
小学校の時に、大好きな国語の授業で学んだ一つの作品だった。
思えば、これを勉強してから、とても言葉が面白く思えていた気がする。
どこのシーンをとっても、当時の私は「うわあ、ここ、素敵だなあ、好きだなあ」という文章があるが、中でも、
「その足あとには、コバルトのかげがたまりました」
という文章が特に好きだった。
雪は白い。
だから、当時持っていた絵の具のパレットのように感じた。雪をパレットに見立てれば、コバルト色が「たまる」という表現にもぴったりな気がして、当時小学生だった私は非常に感銘を受けた。
夜、雪に足跡がついた、という事実を書くだけで、そんな素敵な表現が、感じ方があるのかと感動した。
さらに、ばらつきはあれどコバルトブルーは青だ。私は、雪が光に照らされた時、確かに濃い青色のイメージがあった。恐らく、深い雪に足を突っ込んで、そこを覗くと微かに青色に見えていたからだと思う。
それを黒い影ではなく、青い影、と表現したことにも、とても驚いた。
私が感じ方を素直なものにしたのはそこからだったように思う。
勿論、小学生の私は散々、感想の言葉が変だと馬鹿にされた。
そんな色のわけが無い。味がするわけが無い。変な感想。
大人になってからも変わらず続けた。
評価がだんだん変わった。
不思議で面白い。そんな感じ方もあるんだね。詩的で、素敵な感想。
私はあの頃の私の感性を大切にできて、良かったように思う。
あの時、「手ぶくろをかいに」と出会えて良かったと、今心の底から思っている。