手ぶくろ」
ちい「おてて」
店主「ゆびが小さいですね。もみじ饅頭のような手だ」
ちい『みぎひだりまちがえた』
店主「右と左で形が違うんですか?』
ちい「時と場合とひとによっては」
店主「難しい手だなあ、そのもみじ饅頭みたいな手で両方は駄目なんですか?」
ちい(ブンブンと首を振る)
店主「はい、じゃあ右手の分と、左手の分で220円頂きます。」
(そう言ってセリアの店主が小さい狐のかじかんだ肉球おててにはめてくれたのは、一対の毛糸で編んだ黄色とピンクのカラフルなドアノブカバーであった。)
「おてて。」
12/27/2024, 2:15:13 PM