「手ぶくろ」
冬だけに現れる
外出する時にしか出番がないもの
子供の頃は
5本指に分かれていない
なくさないよう毛糸の糸で繋がれている
可愛い手ぶくろ
学生の頃は
定期がすぐ出せるように
5本指の先が切られた
でも寒くないようカバーが付いている
ちょっと便利な手ぶくろ
でも
大人になると
その可愛さもその便利さも
取り残された思い出として
その存在さえ
途端に忘れ去られてしまっている
いつかどこかの冬の片隅
手ぶくろは
思い出と共に
懐かしく思い出される日を
待ち焦がれていることだろう
12/27/2024, 2:21:21 PM