『手ぶくろ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
乾いた寒い日々の悩み
肌荒れあれ幸はない
冬風雪風手を痛め
先っちょから手首まで真っ赤っか
自転車走らせ寒さに耐えて
なんでもいいからお店に逃げて?
中を探し回って駆けてはならない
探せ、君のひと時の相棒を
――サメの言うことにゃ、
手ぶくろ
寒い外は雪が降っていていつでも雪遊びし放題だ。
タンスを開けて手ぶくろと耳あてとニット帽とマフラーを出す。暖かいジャケットはクローゼットに吊るさがっていたはずだ。
お腹の辺りにカイロを貼り付け、ふんわりセーターを着て先程取り出した物を巻き付け被りはめていく。
足首までしっかり防寒できる靴を履き外に飛び出す。
しっかりとした雪の感触を楽しみながら公園を目指し滑らないようにゆっくり歩いて行く。
公園の方からは賑やかな声がこちらまで聞こえてきている。
大勢遊んでいるのだろう。
公園に着いたらお友達がもう雪合戦を始めていた。
大きな声で挨拶しながら自分も雪合戦に参加する。
敵も味方もないバトルロワイヤル形式の雪合戦だ。近くからも遠くからも雪玉が襲ってくる。
こちらも近くの友達遠くの友達問わず投げ返す。
時間も忘れ、寒さも忘れ、疲れも忘れてたっぷり遊び、腹減りだけは忘れず帰ろうとなった時に手の冷たさが一気に襲ってきた。
手ぶくろがいつの間にか無くなっている。雪玉を作る時に外れたのか、雪玉と一緒に投げてしまったのか、見渡してもそれらしき物は見当たらない。
ポケットに手を突っ込み、カイロの熱で温める。
家に帰ったらお金貰って手ぶくろを買いに行こう。
(手ぶくろ)
手ぶくろを買いにのオマージュ、手ぶくろを買いに行く理由。
手ぶくろには人が住んでいる。
幼い頃の話。
落としてあった手ぶくろを拾おうとしたんだ。
だけど…すぐに手を引いてしまった。
私が腰を下ろした瞬間に、何かが動いたから。
あれは確かだった。
それからこわくて一ミリたりとも動かない私にその'影'は
「な〜んだ、見つかっちまったのか。」
って言ったんだ。
すぐに走って逃げようとした。
手ぶくろが突然喋るなんて怖すぎるじゃない!
でも、あの言葉を聞いたらそんなこと思わなくなっちゃった。
「仕方ない……見つけたあなたは幸運です。」
「あなたの望みを叶えましょう。」
って!
望みを叶えるなんてさ、言われたら気になってしまうじゃない?
色々頭を巡らせてたんだけど、
「どうして?」
って聞いたの。
やっぱり、子どもながらの好奇心からなのかなぁー、
まあ今のあたしでもそうしてるかもだけど。
影からの答えを待ってる間。
だんだん光が差して影の姿鮮明になったの。
全部見える頃には、小さいおじさんがいた。
それはそれは、
赤ちゃんの手でも比にならないくらい小さな小さなお手てで、頭ぽりぽりかきながら。
「…これは俺の先代から繋げてきた"まもり"…まぁ掟みたいなものだ。
『俺を見つけた人間の願いを叶える』っていうな。」
ファンタジーとか絵本の世界が大好きだった私は、もう大興奮!!
知識というか、前から心の準備ができていた私はすぐに信じたわ!
でもね、疑問はあった。
なんで私に視えたの? とか、
どういう願いごとにしよう? とか
わるいことされちゃうんじゃないか? とか
楽しさと恐怖で小さき脳みそを、フル回転させたんだけど、
その中ふと、思い出したんだよね…。
願いを叶える魔法が現れてから、
それに対する質問をしたらそれが叶ってしまった…お話を。
だから、ここはキッパリ言わなきゃもったいないかも!!と思って…
テストで100点取れますように。とか、
佐原くんと両思いになれますように、とか
色々思いついたんだけどね、やっぱりあたしだよね〜
私はこう言ったんだ。
「あなたの、小人達の存在を忘れたくない。
だから、この時の記憶も気持ちもぜんぶ私の脳にとじこめてっ!!!」
って。
ふふ、私負けん気つよいから、
自分でできることはやる!
だから今起きた奇跡的な出来事…
大好きな絵本みたいな、私だけの思い出をずーーーーっと覚えていたかった。
これを読んでる子は、
「えーなんで?
もっとおかねもちになるとか、泳げるようになるとかにすればよかったのにって思ってたりするかもしれない。
それも素敵だけどね、私はこうかいしてないの。
ふふ…小人さんの魔法も役に立ったでしょ?
だって私が今こうしてお話しできるのは、全部小人さんのおかげなんだから♪
おわり
あ、そうそう!
実はこのお話には続きがあって…
私が願いを言った後、
「むっ!人間やりおるなっ!」
「だが願いを叶えるのは先代からの……」
ってすごいしぶしぶ?って感じで、魔法をかけてくれたんだよね。
あの時はただめんどくさがってたのかなとか思ったんだけど…
ふふ!
後から聞くとね、
小人の記憶を鮮明に覚えられる人間はいないそうなの!
だからね、普通は
「…コンコン」
あ!ちょっと待ってて。
「はーい………」
あなた
((何か喋ってる?))
・
・
・
ごめんね!お待たせ…
そうそう、だから、みんな忘れちゃうんだけどね、
私、記憶消さないでってお願いしちゃったじゃない?
だから実は
(顔を近づける)
今も遊びにきてくれてるの。
110円。私が使っている安っぽい手袋。黒で無地の手袋。3年目だから少しほつれかけている使い古した手袋。そこには女の子らしさなんて欠片も残っていなかった。
「男みてぇだな笑」
「オスのゴリラでしょ笑」
今まで散々言われてきた。それが今になってフラッシュバック。とは言っても陰口というか悪口というか、それは今も現在進行形でフラッシュバックとは言えないような気もする。
別に傷ついた訳じゃない。私は周りの女子ようなか弱くてちっぽけで男の言いなりになるような人間にはなりたくなかった。それに加え、仲間でさえも平気で裏切っていつまでもネチネチと責めるようなそんな女子という存在が反吐が出る程嫌だった。だからひたすら勉強して知識を身につけた。筋トレもした。部活は主将も務めた。男子よりも誰よりも力のある女子。髪も刈り上げて男らしくした。誰にも負けないように。努力し始めた頃からだろうか。みんなの見る目が変わった。馬鹿にするような下に見るような。私は気にしない。強いから、大丈夫だから、きっと自分が強くあれば救われる…
「ワンッ」
愛犬が声を荒らげた。左頬から温かいものが流れる感覚があって手に鮮やかな赤が零れた。鏡に目をやるとはじめてその「鮮やか」が血だとわかった。家の犬は気性が荒いから噛まれることは日常茶飯事だった。落としたものを拾おうと体を折り曲げただけ。近くに寄るなと言わんばかりに噛み付く。歯が頬に刺さって肉を引きちぎるギシギシとした音と感覚。不思議と痛みはすぐには感じない。洗面所へ向かって血を優しく冷水で洗い流し続けた。顔を上げるとその頬には完治までそれなりにかかりそうな傷が深く刻まれていた。今までは気にしたこともなかった。
ー無言で頭を撫でて笑いかけてくれるー
ふとそんな君の姿が思い浮かんだ。君は私のことを男でもゴリラでもなく1人の女子として人間として見てくれていた。はじめてじゃなかったけど、君があまりにも一途に私に尽くしてくれるから私も君に興味を持った。傷のひとつやふたつ、私にはどうってことない。でもきっと君に会ったら私の頬を優しく撫でて私の顔にこんな傷は似合わないって恥ずかしげもなく言うんだろう。
冬休み。年が明けるまで、私は君に会えない。君のことも周りのことも全部に気を使いすぎていた。だから全て忘れて早朝に散歩に出ることにした。ベンチコートを羽織って好きな音楽でもかけながら。外気で冷やされた手を投げやりにポケットに突っ込んだ。違和感のあったポケット。そこには君の手袋が入っていた。私の冷えた手を心配して貸してくれたものだった。返すのを忘れてここに入ったままで。君のことを忘れられなくて積もった雪に倒れ込むように寝転んだ。わずかに雪が放つ冷気とかすかに頬をくすぐる外気に全身が冷えていく。ただ、君の手袋を付けた両手だけが燃えてしまいそうなほど熱く熱を帯びていた。
題材「手ぶくろ」
手ぶくろ
「手套を脱す」
ヘラヘラ笑って場を過ごす
相槌うって話を聞いて、空気を読む
ギャグを振られたら滑るにしろ何にしろ何かしら応えて
何かのプロジェクトは積極的に
皆にレベルを合わせて皆と足並み揃えて
皆の好きな話を勉強する
自分の意思は殺してみなを応援する
自慢はしなくて他人を褒める
他人を上げて自分を下げる
息を殺して他人のサポート
もう飽き飽きだ
手袋をはずして
こんな鎖を投げ捨てて
自分自身をさらけ出す
きっとこれが正義
正しいとされるもの
きっと手套を脱したその先は自分自身と言うなの人間
………でもどうやらもう手袋の下は何も無かったらしい
冬に好きな人と
寒いねって言いながら
手を繋ぐのが幸せだから
手袋するのもったいないよね
24
「手袋の起源は古代ギリシャにまで遡る。美と愛の女神ヴィーナスがいばらの棘が刺さらぬよう手袋を嵌めたという記述がホメロスの作品で記されていた。また中世では騎士が相手に向かい手袋を投げる事で相手との断交の印として使用されていたのだという。
そこから現代に至るまで我々と手袋は常に共にあった。そう、時には防寒用として、時には滅菌用として、時には防具用として―――。
故に、我々の歴史は手袋無しでは語り得ないと言っても過言では無いだろう」
四ノ宮七星(しのみや ななせ)はそう言って持っていた本を閉じた。勿論、手には手袋が嵌められている。
「…お前、さすがに家でも手袋はやりすぎだろ。暖房つけてモコモコ靴下も履いて毛布もかぶってるじゃねーか」
東城翔(とうじょう かける)は少し呆れたようにそう言った。
それを聞いた七星はムッとした顔で翔を見る。
「何も分かっていないな。寒くて仕方が無い」
「お前…そんな寒がりだったか…?まあ、確かに今年はかなり寒いが…」
「常に体中が発火してそうなお前と比べて俺の熱伝導率はそう高くは無いんだ。何かでこうして温めていないと寒くて仕方が無い」
どこか不機嫌そうに七星はそう言うと頭まですっぽりと毛布に潜ってしまった。
それを見ていた翔の目がスッと細くなる。
彼はゆっくりと七星の毛布を両手で解くと、驚いて何か言いかけた七星の口を指で塞ぎ、意地の悪い笑みを浮かべて、言った。
「―――なら、俺が温めてやるよ」
そうして翔は、七星の手袋を己の指を絡め、じっくりと蕩けさせるように外していく。
テーブルに置かれていたグラスの中に入っていた氷が、溶けてカラリ、と高い音を立てた。
小説
おばみつ
かじかむ手に息をふきかけながら暖を取る。長時間寒さに晒された手は赤みを帯び、感覚を殆ど失っていた。
「やっぱり今時期は手袋ないと辛いな…」
彼女である甘露寺蜜璃とのデートを楽しみにしすぎて、手ぶくろという冬限定最強装備をすっかり忘れていた。しかも今日に限ってポケットの無い服。約束の30分前に着いて、今現在約束の時間約10分前。20分間寒さに耐えてきた俺の手は、今日のMVPを与えたいほど頑張っていた。
「伊黒さーん!ごめんなさい!待ったかしら?」
ぜぇぜぇ息を吐きながら走ってきた甘露寺の姿を見て俺は笑みを漏らす。
「まだ時間まで10分もある。そんなに急がなくても良かったのに」
「ううん、私が伊黒さんに早く会いたかったの」
どうしてこの子はこんなにも可愛らしいことを言ってくれるのだろう。彼女に触れようと手を出すが思いとどまる。今の俺の手はとても冷たいのだった。
その様子を見た甘露寺は慌ててカバンの中を探る。そこから出てきたのは、紺色の毛糸の手ぶくろだった。
「丁度良かった!あのね、私、手ぶくろを編んでみたの。サイズが合うかちょっと心配だけど…」
彼女の手から受け取りはめてみると、厚手の毛糸で編んである手ぶくろは俺の手にピッタリだった。じんわりと温かくなる手と心に、俺は世界一の幸せ者だと心の中で呟いた。
「世界一だなんて。伊黒さん、大袈裟よ!」
甘露寺が鈴を転がすように笑う。どうやら声に出ていたらしい。
「いいや、世界一だ。ありがとう。大切に使うよ」
「うん!」
どちらともなく手を繋ぎ、俺たちは薄く雪の積もった道を歩き出した。
柔肌を隔てる暖かさ
奥に触れると信ずるならば
僅かな布さえ己が限りと
その色さえも 汝の心と
🎵母さんが 夜なべをして 手ぶくろ編んでくれた🎵
これは、マミーが徹夜で手ぶくろを仕立ててくれた(一晩で手ぶくろ編めるってすごくないですか?!)とばかり思っていたが‥夜なべは、夜寝る前の空いた時間という意味だった。
ーいや、それでも十二分に凄いだろ!
仕事とか家事とか育児とか済ませた後で、そこから寝る間を惜しんで編んでるんだから!
手編みの手ぶくろ貰った人、自分を誇れ!!
手編みの手ぶくろ編んだ人、己を自慢して万人から崇め奉られろ!!
道の端 残る手ぶくろ ぽつねんと
12/27「手ぶくろ」
俳句001
雪国あるある
手袋
ついついポッケに手を入れる
でも寒い…
小さい時に
手袋付けたら無敵の気分だった
雪遊びとかしても
凄く手が冷たいのに楽しかった
手袋関係ないか
手袋してポッケに手を入れてら最強!
どんなに寒くても、君は手ぶくろをしないね
手ぶくろをすれば手が冷えないよ、と言っても、大丈夫と答えて、素手のまま
だけど、やっぱり手は寒そうにしている
どうして頑なに手ぶくろをつけないの?
私の疑問に対して君は、手で直接、色々なものの感触を確かめたいから、と言った
私にはそのこだわりはよくわからなかったけど、君の冷えきった手は放っておけない
手ぶくろと体質によって無駄に温度の高い私の手で温めてあげよう
君の手が、少しは温まるといいんだけど
自分の手ぶくろをとって君の手をつかむと、君はなんだかすごく嬉しそうな顔
喜んでもらえてよかった
君から、お姉ちゃんのあったかさも感じられたね、なんて言われて、少し恥ずかしくなったけど、私も嬉しいよ
でも、本当に冷えすぎると体に悪いから、今度から、こんな寒い日は手ぶくろをつけようね
お姉ちゃんとの約束だよ
手にはめるタイプの愛です君からは言葉のいらない愛をください
題-手ぶくろ
よく死にたいとか、やめてしまいたいとか思うし、言う。だけども、じゃあ今すぐ死んでしまうとしたら?と考えたときに、
「ヤッター!」
じゃなくて、
「まだApple Musicの契約期間終わってないから勿体ない」
とか、
「冷凍庫のちょっといいアイス食べてからがいい」
とか、
「買おう買おうと思ってかれこれ2年の手袋買っとけばよかったかもしれない(でも買わない)」
とか思う私はまだ大丈夫だなと思う。煩悩にまみれている。
「手ぶくろ」
手当(再投稿)
どれほどの時間が過ぎたのだろうか。この大陸に深く信仰されている聖光教会の教えに背く者たちの根城に踏み込んでから。
俺の足元には今し方斬り捨てた反逆者たちの死体が山のように折り重なっている。少し遠くで銃声が聞こえるから、彼方はまだ交戦中なのだろう。
「………」
本来なら救援に向かうべきなのだろうが、俺は足を運ぶことはしなかった。理由は気が向かない、それだけだ。
「ヴァシリー」
その声に振り返ると、俺と同じように敵の返り血で真っ赤に染まったミルの姿があった。娘には怪我一つ……いや、右腕から出血している。
「……怪我、してるな」
「少しだけね。大したものじゃないよ」
あっけらかんとした様子のミルに俺は息を吐く。彼女は不思議そうに首を傾げていたが、そんなことはいい。俺は娘の手を掴み、近くの部屋に入る。
そこは交戦した痕跡が無い客室の一つ。ミルを椅子に座らせ、衣服をずらす。腕には白い肌を切り裂く、痛々しい裂傷があった。絶えず血が溢れ、古い血は傷口で黒く変色しこびりついている。
「これの何処が少しだというのだ?何かの拍子で腕が動かなくなったら、どうするつもりだ?」
「……痛くはないもの」
似た言葉を繰り返すミルに俺はため息を吐き、近くの引き出しから処置に使えそうな白い布を取り出す。それから持っていた水をミルの傷口にかけた後、その白い布で傷口を拭う。すると、痛むのか娘は僅かに顔を顰めた。
「例え痛くなくても、処置は施せ。放っておけば細菌が入り、腕を切り落とすことになるぞ」
「……分かった。ごめんなさい」
素直に謝るミルの腕に処置を施し、最後に包帯できつく巻く。処置を終わらせた後、俺はミルを抱き上げ、ミルが座っていた椅子に腰掛ける。
「少し休む」
「でも、まだ皆が……」
「その状態で戦うか?今度こそ無事で済まんぞ」
「………」
大人しく俺にもたれかかったミルに軽く笑みを溢す。しばらくして娘から寝息が聞こえてきた。
(……俺らしくも無い)
今までは誰が傷つこうと気にしたことはなかった。だが、こいつは……出先で路頭に迷っていたこの娘だけは、どうにも俺の気を揉ませる。
俺はミルのこめかみにそっと口づけた。
「……俺はお前が勝手にいなくなることを許さない。いなくなるなら、その前に俺の手で殺してやる」
小声で呟いたは夢の中のミルには届かないだろう。この感情が一体何なのかは分からない。が、自然と悪い気はしなかった。
子供が幼い時に買ってあげたミトン型の手袋。
タンスを整理中に発見。
あまりの小ささに懐かしさと、
もうあの頃に戻れないという淋しさが込み上げてきた。
だけど、今を大切にしよう。
あの頃もそうだったように、今この瞬間を楽しもう。
#手ぶくろ
編みかけの手袋
糸がきれた
行き場を失くした手ぶくろ
思いが途切れた
ひと目ひと目心を込めて
編み続けていたけど…
繋がっていたはずの心の糸は
ほつれて切れてた
なんとなくわかってたの
指先が白く冷えてく
言葉さえ白く凍りついてしまった
ねぇ 私の悲しみを温める手ぶくろ
誰か…ください
手ぶくろで暖かくなった手で
今度はあなたを暖めてあげる
抱きしめて
暖めてあげたい
【手ぶくろ】
夏、アームカバーを付けていたら、貴方はそれを煩わしそうにしながら手を繋いだ。
冬、手ぶくろを付けていたら、貴方はその上から感触を確かめるように強く握った。
あったかかった。
題:手ぶくろ