『手ぶくろ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題 手ぶくろ
凍える夜輝く星の下で
若い恋人達が手を繋いでいる
私にもそんな過去があったなと
手ぶくろがあなたの温もりを思いださせる
幸せになる事などあなたとじゃなきゃ
意味がない
『手ぶくろ』
寒さでかじかむ手に
ハァ~っと息を吹き掛けながら
キミを待つ
いつものバス停
「なんでいつも手袋忘れてくるの?」
キミは 呆れたような顔で笑いながら
自分の手袋を片方外して渡してくれる
忘れてないよ
本当はカバンの中にある
片方づつの手袋
はめてない方の手をつなぐ
こうして毎日
キミの体温を感じる
幸せな時間を手に入れるため
僕は冬になると
小さな嘘をつく
キミも本当は
気づいているんじゃない?
手ぶくろ
バスを待っていると、手が石みたいに固くなっていた。
少しの痛みと外界の寒気に二の腕を少し早く撫でる。
ポケットに入った手袋。1つは付けます。
もうひとつは付けないでおきましょう。
忘れると大変ですから。
バスが来たら外します。バスの中は暖かいのですから。
スマホが触れなくなるのは勘弁ですから、片方だけつけましょう。
『てぶくろの中で』
あの温かい場所へ行こう 空想するのは甘い太陽
五人一緒にいたいのだ あそこなら五人一緒に
甘い太陽に触れられる ぬくぬくなのだ
ぬくぬくしたい! それ以外のことばが出ない
ぬくぬくしたい存分に そう、てぶくろの中で
手ぶくろ。手袋にもいくつか種類がある。
指のあるもの、指のないもの、ミトン型のもの、革製のもの、布製のもの、ビニール製のもの、ゴム製のもの。
ただ「手ぶくろ」と書かれると、頭に浮かぶのは、たったひとつの手ぶくろだ。
毛糸のふわふわした、小さな赤いものである。赤と言っても、真紅ではなく、朱色。形はミトン型というのだろうか、親指だけ独立した形だ。そして、手ぶくろは手首に毛糸が縫い付けられていて、2つで一揃いになっている。
つまり大きさも可愛らしく、色も形も可愛らしい手ぶくろ。
この手ぶくろを思い浮かべる時、ふくふく、ふかふかとした毛玉のようなものも考える。
どうしてだろうかとしばし考えて気づいた。
「手ぶくろ」という言葉に「手ぶくろを買いに」という新美南吉のお話が結びついているようなのだ。
思い浮かべている「手ぶくろ」はこぎつねが買いに行った、あの「手ぶくろ」なのだ。
読んできた物語というものはこうして人の中に染み入る。
そして本人が知らぬ間に滲み出てくる。
物語は静かに人に影響を与える。
「その手袋、もうボロボロじゃん」
「うん。でもお気に入りなの。」
「何で?」
「片想いしてた相手が、
クリスマスに買ってくれたの。」
「じゃあ、また買って貰えば?」
「…ううん。これでいいの。」
もう今、彼と会うことは無いから。
手袋と一緒に菊の花束を置いた。
「覚えてる?昔貰った手袋。」
「…また来年に来るね。」
雪が降り積る寒い中、
私は、墓地を去った。
手ぶくろ。
手ぶくろを
本当は
プレゼントしようと
思ってたら
元々手が温かいのが
わかったよ。
黒の手ぶくろが
似合ってるのに
手ぶくろして
やっと
寒さに耐えてる。
手ぶくろなんかより
私が
手を握って
暖めようっと。
それかポケットに
一緒に
手を入れて暖まる?
手ぶくろ
おてて温めてくれる
ぬくぬくあったかい
でも大好きな人の手はもっとあったかい
心も体もあったまる
『手ぶくろ』
冬の必需品、手ぶくろが手放せない時期になった。
これがないと冬を過ごせないほどに。
手ぶくろも安いものから高いものまであるし、防水加工がされていたり、おしゃれなものだったりと多種多様になって自分好みなものを探しやすくなったのではないだろうか。
……この前、うっかり手ぶくろを忘れて外出したことがあった。
元々冷え性な私の手は外気であっという間に冷えに冷えて、たまたまポッケの中に入れていたもうひとつの冬の必需品のホッカイロで暖を取れたから良かったものの、あの時なかったらと考えるとゾッとする。
どうか皆さんも、冬場の手先の冷えにはくれぐれも気をつけて。
手ぶくろ
割れた爪を隠そうとして、取り急ぎで買った。
指先がスマートフォン対応の、少しハイテクなもの。
いざ文字を打ってみると、全然だめだった。
間違いだらけのメッセージを、私はそのまま送った。
「すくにがえりはす」
「わかりました、暖房を付けました」
間髪入れずに表示されたシンプルな内容を追いかけて、私は帰路を辿る。
今日は一際、暖かい場所が待っている。
冷たくなった
君の掌
手袋はめて
あったかく…
その温もりごと包み込んで
僕の好きな色は青色。
君の好きな色だから。
君の好きな色は赤色。
ハート(こころ)の色だから。
矛盾してるけど、合ってる。
君は両方好きだから。
今日も君は寒いと言う。
お互いの手を包む紫の手袋を着けながら。
手ぶくろ
手袋を忘れた冬の日、
あなたに貰ったホッカイロ。
もう、すっかり温かみをなくしてしまった。
あなたは、きっともうそんなこと、
覚えてないかもしれないけれど。
何度部屋の掃除をしても、どうしても捨てられない。
願わくは、あのときをもう一度。
そうして、私はまた手ぶくろを忘れる。
雪が降っている
手袋をつけないと手が凍る
手袋つけてあったまろう
「先月、誘拐された女子高生は未だ、、、」
また、やってる。
そうだね。
私はこのままが良い。
私も。
此処は皆が皆、愛し合って暮らしてるから、此処にずっと居たい。
皆が好き。
皆が“あの人”に誘われた。愛されて誘われた。
そして、貴方と出会った。
私は貴方とずっと此処で「恋」をしていたい。
誘拐された女の子達が恋に恋し、愛し合う一時_。
手ぶくろなくても、手繋いでれば暖かいでしょ
それを口実にするため今日も僕は手ぶくろを忘れる
『手ぶくろ』
手ぶくろ
手ぶくろは最近使ってるね。
本当は
手ぶくろの代わりに
手を握りたいなぁ。
大きなコートの
ポッケに
手を入れて
2人で
暖まりたい。
今日逢えて
嬉しかった。
手ぶくろをしてると温かい。
でも、貴方の温もりがほしいの。
あんなに細くて弱い一本の糸が織り重なることで
かじかんだ手を温める力が生まれる