『懐かしく思うこと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
作品No.213【2024/10/30 テーマ:懐かしく思うこと】
自分の今までを
懐かしく思うなんて
まだありそうもない
そう思っていたけれど
保育園児時代も
小学生時代も
中学生時代も
高校生時代も
大学生時代も
とうの昔に過ぎ去った
社会人時代に突入してからでさえ
早七年
まだ若い
いや
まだ幼いと思っているのに
こんな私も来年は三十路
昔を 今を
懐かしく思うことが
これから増えていくのだろうか
昨日文章を打ったからか、今日もギルティギアの音楽を聴いている。
とても懐かしくて、リズム音痴なのにリズムを取ってみたりしてしまう。
やっぱり一度好きになったものは、何年経とうと好きだ。
本当に好きなものは色褪せない──そういうものなのかもしれない。
ギルティギアは小学校の高学年の時に出会った。
初めてプレイした時、なんて個性的で面白いゲームだろうって思ったのを覚えている。
キャラクター、世界観、ストーリー、音楽。
知れば知るほど楽しくて格好良くて、今で言うところの「沼」に私は落ちていたのだと思う。
中学生の頃は、サントラやドラマCD、画集が欲しくて新宿まで出かけたり、雑誌の特集を読んだり、ストーリーの考察や元ネタを調べたり、キャラクターの絵を模写してみたり…。当時は、それらが楽しくて楽しくてしょうがなかった。
元々本を読むことや、ゲームをする事は好きだったが、名前の由来や物語考察というマニアックな部分の楽しみ方は、このゲームを知ってからだったと思う。
全てのことには意味があって、無駄はなく。
余白は、想像の余地となって、懐の深さとなる。
沢山の可能性の中から、公式がどのような答えを明示してくれるのか──今も想像するだけで楽しくなってしまう。
そんな事を思っていると、ふと思い至った。
最近の悩みもこれで解決じゃない?
今自分の手元にある物を全て並べ、過去の経験則も
加味してみる。
そうして並べたものを冷静に見つめていると──
昔より断然今の方が、何百倍も恵まれている。
何も焦る必要はない。
道のりを楽しみ、想像に胸膨らませ──
時期を待てば良い。
そう結論付けると、ここ最近の悩みは消えて心が軽くなっていた。
どうやら、不安に力を与えていたのは自分自身だったようだ。お恥ずかしい。
浮いたり沈んだり、泣いたり、笑ったり。
変化ばかりが起きているこの数ヶ月。
いつか懐かしいと笑いながら思い出す日が来るだろうか──いや、そうなるように未来を作らなくては。
この先の未来に笑顔を届ける為に。
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懐かしく思うこと
驚いたことに、このアプリに投稿した作品の文字数が20万文字を超えている。
20万って。そりゃ読み直す気にもなれんわな。
ほとんど垂れ流しに近い。
文章、書いてみたいな、ぐらいの気持ちで始まって、気付けば最近は長文続き。
調子に乗ってんな、俺。
思えば、始まりは、教科書の片隅に書いた落書きからだった。
絵じゃなくて、文字の落書き。
「見てみなよ、夜空に輝く夜光虫。砕かれた星屑と、闇を吸い込んで泳ぐ、暗き海原」
みたいな意味不明なつぶやきを、端っこの空白に小さく書いていた。
誰が見るでもなく、学校を卒業したら教科書は処分されて。
なのに、この文章はしっかりと覚えてる。
まさに、厨二病ってやつだ。
あの頃そんな言葉はなかったが。
なんかカッコイイ言葉が作れたぞ、俺、文才あんのかも、なんて勘違いが助長され、今に至る。
まあ、悪い気はしない。
好きなことを続けられてる訳だから。
ただ、あの頃、このアプリに出会っていたら、もう少し何かが変わってたんじゃないか、とも思うのよ。
いや、スマホがあったら、かな。
教科書の片隅なんかじゃなく、誰かに読んでもらえる場所に書けていたら。
お金とか仕事とかの話ではなくて、自分という人間の心の中の話。
もっと世界が広がって、何かを見い出せていたかもしれない。
そんなことを思いつつ、いや…でも、教科書やノートの片隅に書いたからこそ、あんな小っ恥ずかしいフレーズを表に出せたのかもしれないな、なんて、過去の自分を擁護することも忘れずに。
懐かしく思うこと、それは、あの頃の自分もいろんなことを考えて、文字にして、悦に入って、勘違いして、幸せだった時代があったこと。
そして今もこうしてモノを書くことを楽しんでいられるのは、本当に幸せなことなんだな、と再認識。
20万文字なんて、まだまだだよ。
作品数が20万を超えたら、自分を褒めてやろうじゃないか。
懐かしく思うこと
玉響に
胸を掠めれば
時の流れがじんわりとする
今此処にある素晴らしさ
懐かしく思うこと
私は今6人グループでいる
小学生の時も6人グループだったなぁ
私はいじられキャラで
たまに本気で泣きそうなこともあった
けど楽しかった、学校に行くのも楽しみだった
みんなが仲良くて性格も良かったから
でも今は小学生の時の6人グループみたいではない
ちょっとだけ人間関係はぐちゃぐちゃだ
でも楽しい時もいっぱいある
高校生の時も小学生の時も一緒なのは、
たくさんの思い出があるっていうこと
懐かしく思うこと
今足りてないこと
でも懐かしさって美しい
あんまり充足しては
むしろ味気ない
懐かしく思うこと。
貴方の香りに似た香水と、貴方に似た後ろ姿や、声を
今もたまに思い出して。
ぼんやりと部屋の中、ソファで寛いでいた。
冷めた珈琲がほろ苦く感じ、私はほんの少しだけ
悲しい気持ちになった。
私が嘘をつくと、みんな笑顔になった。私は善意で泥棒になった。
道を歩いている時にふと懐かしく思うことがあるのは、自分が過去に執着している証であろうか。
懐かしく思うこと
今の朝ドラが平成と知って衝撃だった
あれって大正とか言うて昭和初期とか少なくとも自分にとってはリアルタイムより前の時代背景の物語だと思っていた
まさかまさかの「平成」
小・中・高の青春ど真ん中ドストライク
あれからもうそんなに時が過ぎたのか、と嫌でも思い知らされてしまったな…
たまごっち、桃の天然水、サン宝石、COCOLULU、お茶犬、mixi、森ガール、2段階パケ放題etc
懐かしく思うことはたくさんある
その瞬間が幸せな気がする
「ミネルバ、私が中2の頃の写真を見せて」
AIに語りかければ、「かしこまりました」の声と共に、空中に無数の写真が投影される。それを手でスワイプして順番に見ていく。
親友4人で同じ色のハチマキをして肩を組んで笑っている写真が目に入る。中2の体育祭の写真だ。
「この頃は4人同じクラスでずっと一緒にいたなあ。懐かしい……」
中学からの親友。今も交友はあれど、それぞれ違う道を進んで会う機会は減ってしまった。それが、久々に来週会えることになって、思い出を振り返りたくなったのだ。
「ご主人様、『懐かしい』とはどのような感情ですか」
ただただ楽しかったあの頃を思い出していると、AIのミネルバが言った。
ミネルバは普段は私の言動を見て勝手に学習しているようだが、たまにこうして質問をしてくる時がある。
「えー、なんだろう。過去を振り返って『あの頃は良かったなあ』とか『楽しかったなあ』とか思う気持ち?」
「過去の記録を参照することで当時の感情を想起するということですか」
「うーん、それだけじゃないんだよね。当時の感情だけじゃなくて今の思いも含んでるというか……」
私は頭を悩ませた。『懐かしい』って感情の言語化、結構難しい。
「うまく答えられないや、ごめん」
「いえ、ご回答ありがとうございました」
それっきり、ミネルバは沈黙した。
ミネルバには感情はない。『楽しい』『嬉しい』『悲しい』など人の状態として記録することはできても、その感情になることはできない。
それでもこうして質問してくることが、感情に関して理解しようと努力してくれてる感じがして、私は嫌いじゃなかった。
もしも、ずっと未来、ミネルバが感情を得る日が来たとしたら。私とのこんなやりとりを懐かしく思うこともあり得るだろうか。
そんな日が来たらいいなと、私は思った。
ふと、
後ろを振り返った時に
思い出す。
出会い 別れ
笑顔、笑い声、温もり、感情
戻ることは出来ない尊い思い出たち
あぁ、いつの間にか私の後ろにも沢山できた、
─懐かしく思うもの
懐かしい思い出
子供の頃の懐かしい思い出は、特にない。私の懐かしい思い出は、夫と出会ってからのできごと全て。夜、遊びに行って帰ってきたら泥棒に入られていたとか、小さな喫茶店のモーニングとか、子供たちが生まれて出かけた場所とか。きっと今の生活も、月日が経てば懐かしい思い出に変わり、笑いながら話しているだろう。何気ない毎日が、ひとつひとつ思い出に変わる。そんな日々を過ごせるなんて、子供の頃は思いもしなかった。頑張って生きてきたなと思う。
あの春の
木の下で春風が自分を包み込む
「涼しー久しぶだなぁ…"この場所"」
風が強く吹き髪がなびく
「待ったかな。」
「いま来たとこー」
「よかった…」
懐かしく思うこの場所
ここは私達が出会った場所なのだ
題名「懐かしく思う」
柿、いただきました
2024/10/30㈬日記
最近、昭和平成の歌のランキングをテレビで
みかける。
郷ひろみ、山口百恵、中森明菜、松田聖子、
石原裕次郎、五木ひろし。。。
幼い頃は家族みんなで一台のテレビを見ていたから
おじちゃんたちの好きな民謡も
両親の好きな演歌もみんなきかないといけなかった
なんでこんなおじさんたちの歌聴かないとだめ?
そう思いながらも聴いていた
でも。
今改めて聴くと
良いよねぇ
皆さん歌すごく上手いし、感情がこもってて
詩も素敵だよね。
裕次郎さんの声。。渋い
今になって、今になったからかな
すごく懐かしくてすごく新しい感じ
良いよねぇ
東急東横線の渋谷駅が地上にあったあの頃
#懐かしく思うこと
「懐かしく思うこと」
家が近くの子どもたちで集まって
遊んだことかな
バトミントンとか
空き地に入り込んだりとか
ゴルフの真似事したりとか
近所のおじさんが
バトミントン用の
なんちゃってネットを作ってくれたり
そのおじさんはもう亡くなって
会うことは出来ないし
よくオセロして遊んだ祖母は
昨年亡くなって会えなくなっちゃったな
うん、幼いころに遊んだ思い出は
懐かしい
「ちっ、くそ上司が!」
部屋の中で悪態を付きながら、クビリとビールを煽る。
今日は定時で帰る予定だったのに、上司のちゃぶ台返しによって残業になってしまった。
当の本人は『用事がある』と言って帰りやがった。
あんまりムカついたので、同僚総出で上司の机を『馬鹿には見えない机』にしてやった。
普段から『自分は天才』発言してるから、きっと引っ込みがつかないだろう。
いい気味だ。
だけど、俺の心は満たされない。
こんなことをしても無意味だと分かっている。
嫌がらせが大成功したところで、給料は上がらないし、彼女も出来ない。
大衆に称えられたりもしない。
どうしてこんなことになったのだろうか……
俺は本当はもっと優秀な人間なのだ。
もっと高い地位にいるべき人間なのだ。
けれど未だに出世は叶わない。
無能な上司は、俺の能力を見抜けないばかりか、仕事を増やす始末からである。
無駄な仕事ばかりで、俺の才能は日の目を浴びることは無く、いまも下っ端のままである。
未来に夢を見ていた俺はいない。
今では人生に絶望し、ビールくらいしか楽しみが無い。
どうしてこうなったのか――いや分かってる。
転機はあの時だ。
社会人3年目のこと。
会社を辞める同僚から、会社を作るから一緒に来ないかと誘われた。
でも俺は一蹴した。
そんな博打なんて打てないと断ったのだ。
俺は無難に会社に残ることを選んだ。
けれど今でも思う。
同僚と一緒に独立していれば、大金持ちになっていたのかもしれない。
あるいは仕事に張りが出て、楽しい人生を送っていたかもしれない
俺のもう一つの物語。
決して届かない『もしも』の話。
現実の俺が落ちぶれる程、それは俺の中でさらに輝いていく。
なんて惨めなんだ。
俺はやけくそで残りのビールを飲み干そうとした、その時だった。
「お悩みのようですね」
「誰だ!」
突然後ろから声がする。
振り向くと見知らぬ男が立っていた
警察に電話すべきとも思ったが、男の放つ異様な雰囲気にのまれてしまい、体が動かなかった。
「お初にお目にかかります。
ワタシは『もう一つの物語』の悪魔。
『あそこでああすればよかった』……
そんな思いを抱く人間の前に現れる、か弱い悪魔でございます」
「帰れ!
どんなに落ちぶれようと、悪魔に魂を売り渡す気はない」
俺が精いっぱいの虚勢で叫ぶ。
だが俺の心の中を知ってか、悪魔は少し笑っただけだった。
「いえいえ、アナタ様に気概を加える気はありません。
魂もいりません」
「なんだと?」
「ではワタシは仕事をさせていただきます」
「仕事?」
「ワタシの仕事は、望むものに人間の『もしも』を見せる事です。
ああ、ご心配なさらず。
アナタに何かを要求しませんから」
俺が呆然と見つめる中、悪魔はテレビに近づく。
するとテレビが映像を映し出した。
「こちらをご覧ください。
これが『もしも』のアナタです」
「こ、これは……」
テレビに映し出されたもの。
それは――
『ちっ、くそ取引先め』
そこに映ったモノ、それは愚痴を言いながらビールを飲んでいる自分の姿。
愚痴の相手が、上司から取引先に変わっただけ。
それ以外はまごうことなき自分だった。
俺は目の前の現実に打ちのめされる。
『俺は本当は出来るやつなんだ』。
『だからあの時、違う道を選べばよかった』
『そうすれば俺は成功者だ』
俺はそんな思いを胸に、今まで頑張って来た。
けれど、俺はどこへ行ってもダメなままらしい。
最後の希望が打ち砕かれ、その場に崩れ落ちる。
「ヒャッハアアアア。
それ!
それですよ、私が見たかったのは!
その絶望した顔、魂より美味です!」
落ち込む俺を見て、悪魔がこれ以上ないほど喜んでいた。
やはり悪魔。
くそ悪魔だ。
「待ちなさい」
「誰だ」
悪魔が笑っていると、突然女性の声がした。
声の方を見ると、清浄なオーラを纏った聖母のような女性が立っていた。
「私は天使。
『もう一つの物語』の天使。
貴方を救いに来ました」
「天使ぃ、いいところなんだよぉ。
私の邪魔をすr―――――ごへえ」
悪魔が天使に突撃するが、鎧袖一触、片手で振り払われた。
天使は悪魔を一瞥すると、俺の方を振り向く
「アナタ、大丈夫ですか?」
「あんまり大丈夫ではありません」
「そうでしょうね……
ですがご安心下さい。
この映像は偽物です」
なんだって。
この無気力なおっさんは嘘だって言うのか
少しだけ元気が出てきた
「では見せましょう。
真実を」
天使の言葉と共に、テレビに新しい映像が映し出される。
それは――
『ガハハハハハ、お金がどんどんたまっていくぜ!』
テレビに映る映像。
それは、バカみたいにハイテンションな自分の姿だった。
羽振りも良さそうで、美女を何人も侍らせている。
これが、俺?
「これが、もう一つの物語。
あの時の選択が違っていれば、あなたはこうなっていたのです」
つまりあの時独立していれば大金持ちに?
……俺は選択を間違えて……
俺は体中の力が抜け、地面に倒れる。
俺の抱いていた思いは正しかった。
でも、俺が見たかった『もしも』はこれじゃない!
どんな『もしも』だったら満足していたかは分からない。
けれど目の前に映し出される映像は、俺を絶望のどん底に落とすには十分だった。
「天使も酷いことをする。
ですが、ワタシが偽の映像を出した理由が分かっでしょう?」
すぐ近くから悪魔の声がする。
どうやら倒れた先は、悪魔の隣だったようだ。
「ワタシもそのまま出すのはやりすぎと思いましてね。
映像をいじらせていただきました。
悪魔だって、一つまみくらいなら慈悲の心があるんですよ」
その声は、不思議と優しさに溢れていた。