Ryu

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驚いたことに、このアプリに投稿した作品の文字数が20万文字を超えている。
20万って。そりゃ読み直す気にもなれんわな。
ほとんど垂れ流しに近い。
文章、書いてみたいな、ぐらいの気持ちで始まって、気付けば最近は長文続き。
調子に乗ってんな、俺。

思えば、始まりは、教科書の片隅に書いた落書きからだった。
絵じゃなくて、文字の落書き。
「見てみなよ、夜空に輝く夜光虫。砕かれた星屑と、闇を吸い込んで泳ぐ、暗き海原」
みたいな意味不明なつぶやきを、端っこの空白に小さく書いていた。
誰が見るでもなく、学校を卒業したら教科書は処分されて。
なのに、この文章はしっかりと覚えてる。

まさに、厨二病ってやつだ。
あの頃そんな言葉はなかったが。
なんかカッコイイ言葉が作れたぞ、俺、文才あんのかも、なんて勘違いが助長され、今に至る。
まあ、悪い気はしない。
好きなことを続けられてる訳だから。
ただ、あの頃、このアプリに出会っていたら、もう少し何かが変わってたんじゃないか、とも思うのよ。
いや、スマホがあったら、かな。

教科書の片隅なんかじゃなく、誰かに読んでもらえる場所に書けていたら。
お金とか仕事とかの話ではなくて、自分という人間の心の中の話。
もっと世界が広がって、何かを見い出せていたかもしれない。
そんなことを思いつつ、いや…でも、教科書やノートの片隅に書いたからこそ、あんな小っ恥ずかしいフレーズを表に出せたのかもしれないな、なんて、過去の自分を擁護することも忘れずに。

懐かしく思うこと、それは、あの頃の自分もいろんなことを考えて、文字にして、悦に入って、勘違いして、幸せだった時代があったこと。
そして今もこうしてモノを書くことを楽しんでいられるのは、本当に幸せなことなんだな、と再認識。
20万文字なんて、まだまだだよ。
作品数が20万を超えたら、自分を褒めてやろうじゃないか。

10/30/2024, 2:27:42 PM