『懐かしく思うこと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『懐かしく思うこと』2023.10.30
同窓会の帰りに、昔よく遊んでいた場所に行くことは、ベタな行動だと分かっている。それでも、そんなベタな行動をとったのは、俺たちが酔っぱらっているからだろう。
高校生の頃によくたまり場にしていた、タコの遊具のある公園。久しぶりに訪れたその場所は、すっかり様変わりしていた。
あれだけ異彩を放っていたタコの遊具は無くなっていて、ジャングルジムもブランコも無くなっていた。
あるのはベンチと砂場だけの、ただの広場になっていた。
「あらぁ、なんもないね」
残念そうにコイツは言う。
経年劣化と、最近のアレコレで公園から遊具が消えている。それはここの公園も例外ではなく、危ないからという理由で広場になってしまったのは、噂で耳にしていた。
噂を聞いたころはなんとも思わなかったが、コイツと一緒だと寂寥感に襲われて鼻の奥がツンとなった。
あれがあそこにあって、それがここにあってとコイツと二人で公園を歩く。
ジャングルジムでは当時つるんでいた不良仲間と、近所に住むガキどもで高オニをした。タコの遊具では雨の日に、ヤツと雨宿りをした。
そんな日々を懐かしく思うのは、俺たちが大人になったという証しだ。
「鬼ごっこやらねぇか」
「いいね、やろう」
俺の提案にコイツは迷うことなく頷く。
どっちが鬼かどうかは関係ない。
俺たちが青春を過ごしたこの公園の、在りし日を思い出すように、俺たちはぶっ倒れるまで走り回った。
稲の香り
畳の香り
桐の香り
汗の香り
優しさの香り
全てが優しい人です。
今でも心の奥に生きているから
夢で会う時はいつも温かく優しい人。
あの日に帰れない今だから
余計に逢いたくなる
悲しくて嬉しい次に会う日。
懐かしく思うことなんてもう無い
なぜなら、会いたくてたまらなかった彼女がこの世界に来てくれたから。
『…私が来た、なんてね』
「!…っ…」
涙が溢れて止まらない、今声を発しても情けない声が出るだけだ。もう夢だとしてもいいと思った。
これが走馬灯だとしても構わない。また彼女に会えたから。
「!?誰だ…なぜ俺たちを助ける?」
「でも、ありがたいですよボスキさん!!とりあえず、話は天使を片付けてからです!!」
2人の声が遠くに聞こえる。
『この白いのがこの世界のヴィラン、なのかな?』
けど、彼女の凛とした声はハッキリと聞こえた。
「そうっす、俺たちの世界の敵…天使っす」
答えると彼女は俺を抱えて安全な所に一瞬で運んだ。
『待ってて』
そう告げる彼女はとても頼もしくて、思わず気が抜けてしまいそうになったが、慌てて気を引き締め直す
「天使の攻撃を受けちゃダメっす、跡形もなく消えるんで…」
『うん、わかった』
「俺もっ…」
『今だけは、守らせてよ』
せっかく君の世界に助けに来れたんだから
呟く彼女の目は少し潤んでいた気がした。
懐かしく思うこと…
学生時代。
社会人になった頃。
一年前の旅行。
数ヶ月前の遠出。
大人になるにつれ
懐かしくなるスパンは短い。
懐かしく思うこと
それは罪ですか?
今はもう記憶の中にしか存在しない場所
帰りたい場所
多くの思い出が詰まっている場所
そして様々な感情が生まれた場所。
出会いと別れの場所
忘れられない場所。
そんな、自分の心を全てを置いてきたかの様な場所
そんな場所に帰りたいと、戻りたいと思うことは
罪ですか?
私にはもう、そこ以外生きたいと思える場所はないというのに…
今いる場所が自分の居場所ではないと、
いるべき場所ではないと思えるのに。
桜が咲き始めると必ずあの春の日のことを思い出します。私たちの結婚に反対なさっていたあなたのお母様を、山へ埋めに行きましたね。そのときの桜の匂いと柔らかい風。土を掘るあなたのいつになく真剣なお顔。すべてはっきりと覚えております。お天道様の下でお散歩をすることも子をもうけることも私たちには叶いませんでしたが、最後までおそばに置いていただき私は大変幸せでした。
近しいときがあって、でも、近しいままでは「懐かしい」とは思わない。離れている今があって初めて、懐かしさが生まれる。そして、大抵の場合、本当の意味で戻ることはできず、「懐かしい」と思うことで擬似的に距離を縮めているのだ。
/お題「懐かしく思うこと」より
あんなに大好きだったのに
あんなに分かり合えていたのに
あんなに、笑っていたのに
何を間違えてしまったのだろう。
けれどももう、過去のこと。
眩しく懐かしく感じる、夢のようなもの。
懐かしく思うこと。
それは「生きていたい」とおもっていたとき、
私には毎年秋のこの時期になると思い出すことがある。中学3年の秋。もうすぐ冬にもなろうという日で、私は普段よりも厚着をして登校した。空気は徐々に冷たさを増し、朝早くからやっているお店から立ち昇る湯気をも羨ましく思うほどだった。確かまんじゅう屋さんだったと思うが、寒さ故に鼻も上手く機能してくれず、あまり匂いは分からなかった。強いて言えば、感じ取れたのは寒さの匂いくらいだ。
体を震わせながら、やっとの思いで教室に辿り着いた。まだ誰も居ない教室は静かで寒く、一番乗りの私に酷く寂しさをもたらす。暖房は早く来た子が着けるという暗黙の了解、もしくはただ寒いから着けるだけのことかもしれないが、私もそれに倣ってすっかり冷え切ったスイッチを押す。勢いよく静寂を壊す着火音。それだけでもどこか温かい。
受験も近づいてきていたこともあって、前までのように遊んだりゲームをしたりすることはほとんどなくなった。それに部活はとうに引退している。だったら朝の時間も有効に使おう、と思い至ったわけだ。私は朝に弱いタイプであるから、次に来た友達が私を見れば驚くに違いない。母親も驚いていたことだし、きっと声を上げるだろう。
昨日のホームルームで、田舎に似合わぬ若い男の担任が「受験は夜やるものじゃない。だから夜に強くなっても仕方ないぞ。夜更かししちゃう子は徐々に朝早く起きる習慣をつけるように。」といつもは見せない真面目な顔で言っていたものだから、流石の私も折れざるを得なかった。
草臥れた首を持ち上げて窓の外をふと見遣ると、空は雲に覆われ不気味な暗さをしていて、若干雪が降っているようにも見える。こういうところはやっぱり田舎だなと思うとともに、見慣れた光景にどこか安心感を覚える。
暖房が効き始め、足の震えも収まってきた。そろそろ勉強をし始めよう。背負ってきたリュックに白い斑点がぽつぽつと、黒の生地に映えて見える。問題集と筆箱を取り出し、少し悴んだ手で問題を解き始めた、その時だった。
教室のドアがガラガラと音を立てて開く。友達が来たんだな驚くに違いない、と心の中でニンマリしていたのだが、聞こえてきた声の低さに、逆にこちらが肩を跳ねさせられた。「おはよう!偉いじゃないか朝早くから。」
でも今日は学校休みだぞ?
担任は満面の笑みを浮かべこちらを見つめている。私は耳を疑った。頑張って早起きしたのに?寒い中頑張って歩いてきたのに?
驚いた時には私の思惑とは裏腹に言葉も出ないようで、あ、えっと、とたじろぐことしかできなかった。
その日は特別にそのまま教室で勉強させてもらえたが、以来早起きした記憶はない。早起きは三文の損だ。温かい布団が私を呼ぶままに、もう一睡することにする――。
Nostalgia never hits me
〚懐かしく思うこと〛
辛い出来事は、時間が経つと「懐かしい」というポジティブな言葉で片付けられたりする
だから失敗やトラウマも自分を強くするための糧として捉え、心の傷が癒えるまで好きなことでもしてたらいい
昔仲良かった友達と、最近カラオケに行った時、昔私がよく聞いていた曲を歌ったら、友達が、
「懐かしい!」
と声を上げていたのを覚えてる。
その後、一緒に歌ったんだっけ。
あの空気が、とても懐かしく思った。
「懐かしく思うこと」
親元離れて一人暮らし。
いつもの微妙な味付けにも慣れた。
お母さんのご飯は、いつでも美味しかったな。
#50
あの駐車場を見ている時
あの体育館に入る時
あの時のことを思い出して懐かしく思う
だけど何故か、それが悔しかった
あの時の楽しいは、もう思い出になってしまっていたから
懐かしく思うこと…
今まで数々の恋愛をしてきた。
どれも懐かしく思う。
人生は仕事と恋愛が基本的な生活で
友達が充実してれば
恋愛しなくても生きていけるけど
でも歳を重ねるにつれて
まだ結婚しないの?とか心配されるから
結局は恋愛しないとだよね。
なかなか難しいね…
夕焼けの道で振り向いた君の顔だとか
ラムネの冷たさに細められた貴方の澄んだ瞳だとか
二人で見上げた星空だとか
そんな積み重ねの全てを懐かしく思う
はやく君に/貴方に会いたい
『懐かしく思うこと』
Theme:懐かしく思うこと
死が目前に迫るなか、胸を駆け巡るのは懐かしい思い出たちだ。
騎士の道を志して、剣を取った日。
初めての戦いで、自分が剣を振るう度に倒れていく敵兵たち。仲間を守るため、涙で霞む視界の中でそれでも必死に剣を振るった。
大敗をきした戦い。前夜に隣で笑っていた陽気なアイツも、共に剣に励んだ幼馴染みも次々と倒れていく。悲しみを覚える間もなく、生き残るために必死に戦った。
これが私の人生の懐かしい思い出たちかと思うと、なんだか少し寂しくもある。
しかし、戦いばかりの人生だったが、私に悔いはない。
この人の創る未来のためなら、命を賭しても構わないと思う主に出逢えたのだから。
どうか、泣かないで下さい。我が主よ。
いつか貴方が理想の未来を創りあげるとき、それまでの懐かしい思い出の中に、どうか私のことも置いて下さい。
私はそれだけで、十分です。
中学
卒業したくなかった
仲のいい友達と離れたくなかったから
この3人よりも気の合う友達
多分
いない
高校なんて
1番誕生日の遅い人
4人の中で
遅い人が20歳になるまで
酒
飲むなよ
将来
どこ行くのって
みんな東京に残るって。
じゃあ
同居しよ
高校であんまし
友達作んないでよ
取られんじゃん
懐かしいな
そんな話してたっけ
フォルダ
写真の4分の3
2月13日まであと
4ヶ月
4ヶ月か
グループLINE
開くの
昨日ぶり
「俺まだ酒飲んでないよ🍺」
俺から送った
「俺も🫶」
「当たり前だろ🫶」
既読も返信も毎回早い
「あと4ヶ月だね🫶」
「俺だけ年下さみしい🫶」
高校は不安だったけど
案外
変わらなかったな
懐かしさを感じながら
安心した
懐かしい。
ばあばにもらったブランケット。
懐かしいなぁ…、、。