『愛言葉』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
愛言葉。
愛の籠った言葉ほど、強く意味を持つのは何故だろうか。
決して僕が言われた訳では無い。愛してるだの、好きだだの直接的でも間接的でも、自分が自分に期待していないのだから当たり前だ。言葉に甘えたいだなんて、考えてはいない。
私は分かっている。あの人達が放つ言葉は、ここに居る全てのファンに吐かれた嘘だ。トキメキもドキドキも、勘違いしては恥ずかしいって。
自分の中で自己完結をするのに慣れてしまったのは、一体いつからだっただろうか。
誰かからの、自分の受けた言葉が、信用出来なくなったのは何がきっかけだったんだろうか。
聴きたくない。どうせ変わらない。壁を建設しはじめたのは、いつからだったのか。
でも、そんな高尚で高層に重なった壁を壊される様な瞬間は、一生に一度の大切なきっかけである。
これが生まれ代わりと言うのだろう。
欲しいままに。愛のままに。混沌のままに。
愛の言葉を。
「3年間通ったこの高校とも、お別れかあ」
「閉校記念式典、長かったねー」
「校長先生や来賓の祝辞が長いのは、お約束だろう」
「だねえ」
今日はそれぞれスーツのような改まった服装をしている。
地元の、卒業した高校が学校改編のため廃校となることに決まり、今日がそのセレモニーだった。
卒業後、揃って顔を合わせるのは成人式以来、5年ぶり。
5人の仲間。そのうち、男子の1人は大学卒業後に他界していた。社会人になってこれから、という時だった。重い病を得た。
だから今、高校3年の時の教室に集まったのは4人。女が2人、男も2人。
「かっちゃん、お父さんが来てたね。代わりに。体育館で見た」
亡くなった仲間は克也という。あまり口数は多くなく、授業中も眠ってばかりいたが、地元では有名な陸上選手だった。実業団からスカウトも来ていた。
「まだなぁ、なんかピンとこないんだよな、克也が死んだってことが。……成人式で元気だったろ、あの後なあ、まさか就職してすぐ入院するなんてなあ」
「かっちゃん、あたしたちに病気のこと知られたくなくて、親御さんとかにも口止めしてたからね……。最期も会えなかったし」
「マナミも会えなかったんだよね」
「あ、うん。最期はね。でもお見舞いには行けたよ、まだ元気な頃に。でも、不機嫌そうに大丈夫だから早く帰れって言われたよ」
「克也はなー、マナミのこと好きだったからな。弱ってくところ見られたくなかったんだよ」
マナミは困った風に微笑った。
「そんなことないよ。かっちゃんにそういうこと言われたこと、ないし」
「……」
他の3人は黙った。何を慰めても取りなしても、故人はもう帰らない。
マナミは「懐かしいなあ、かっちゃん、席替えしてもいつもこの席譲らなかったよね。窓際の最後列。よく突っ伏して寝てたっけ」と場の空気を変えるように言った。そして、その席に歩み寄り、天板を優しくなぞる。
椅子を引いて、腰を下ろした。克也がよくやっていてように、腕を枕にして右頬を突っ伏す。早春の陽光が眩かった。
そこでふと、マナミは気づいた。この姿勢、この机でなければ目に映らなかったものがある。いま、この高校ともお別れという段になり、神様が奇跡を見せてくれた。
「……マナミ、どうした?」
じっと机に伏せたままでいる彼女に、仲間が声をかける。マナミはやっとそこで顔を上げ、かすかに滲んだ涙を指先で押さえた。
「どうした?大丈夫?」
「うんーー大丈夫。なんだかなぁ、もっと早く伝えてよって感じ。今日の今日、式典の後にこれ、見せてくる?遅いよー、ほんとに……」
言ったきりまた嗚咽を漏らし、顔を手で押さえてしまう。
他の3人は顔を見合わせ、彼女の座る机を囲んだ。そして、促されるがまま、天板の端、左下の隅っこに細くカッターのような鋭利な刃物で彫られたとおばしき文字に目を近づける。
経年劣化した木板には、情熱的な愛の言葉が刻まれていた。
マナミ、世界一好きだ
ハタチ越えたら結婚しような K
仲間たちがマナミの背を、肩を、頭を優しく撫ぜた。彼女の頬を温かい涙が濡らす。
もう鳴らないはずの授業のチャイムが何処からか聞こえた気がした。
#愛言葉
小説
迅嵐
「あいことばをどうぞ」
「……あいことば?」
おれは目の前で丸まっている布団の塊に為す術なく、ベッドの横に座り込んでいた。
それは些細なことだった。その日、おれは早く帰ると嵐山と約束をしていた。しかし防衛任務やら予知報告やらでバタバタしていてすっかり忘れてしまい、帰ってきたのは時計の針が真上を向いた頃だった。真っ暗な部屋を見たことでやっと思い出したおれは、急いで嵐山が寝ているはずの部屋へと向かった。そしてそこには嵐山の声でおかえり、と呟く布団の塊がいた。遅くなってしまったことを詫び、顔を見せて欲しいと懇願すると『あいことば』を求めてきたのだった。
「えっと…開けーゴマ!」
「違う」
「……ちちんぷいぷい〜」
「…もっと違う」
その後も合言葉らしいものを言うも、全て違うらしかった。
…まっっったく分からなかった。なんだ?嵐山と決めていた合言葉なんてあったか?それとも、嵐山にとって大事な言葉?うーーーーーん。分からん。
「ごめん嵐山、降参。ヒント教えて」
「……あいことばって言っただろ」
「うん…それが分からんのよ」
「あいことば」
「うん…」
「…あい、ことば」
「……うん?」
「愛の、言葉」
「………………うん?」
「……愛言葉!!」
ぎゅっと布団の端が中に丸まる。中ではリンゴのように赤くなった嵐山がいるに違いない。予知で視えなかった程の低確率の未来。滅多に我儘を言わない嵐山がかわいいおねだりを言う未来。おれはそれを引き当ててしまったらしかった。よくやったおれ。天才。さすが実力派エリート。……本当にかわいい。
おれは布団の中にいる愛しい恋人の顔を見るため、お望み通りの愛言葉を口にするのだった。
私と君がだけの言葉
私達が入れ替わったとして
見分ける自信はお互い無いから
2人だけの
愛言葉を答えよう
どうしても開かないこの岩の戸…
合言葉が違うのだろうか?必死に思い出そうとして色々言ってみる。
ひらけどあ、開かない。
ひらけいわ、開かない。
ひらけこしょう、開かない。
ひらけごま、開かない。
ひらけさとう、開かない。
どうしても開かないし、思い出せない。
ダメだ。ちょっと頭を整理しに歩いて来よう。
そんな盗賊達の様子を影から見ていたこの岩の戸を作った魔法使い。
「愛の告白のような、愛言葉を言わないと開かないようにして正解だったようだな。あんな盗賊達をあの岩の戸の先のチャペルに行かせる訳にはいかんからな」
(愛言葉)
アラビアンナイト(アラジン)のあの岩の戸が守る先はチャペルだったという話
愛言葉
信頼するための言葉
これ言葉を信じてしっかり約束を守る!
という気持ちがある気がする。
そのつぶやきは、届かなかった。
暗闇にとけていった。
息苦しい、胸が締め付けられて、
ただ、涙だけが静かに落ちた。
朝日が差すまで、
どうか溺れさせて。
#愛言葉
題 愛言葉
こんなこと言えない
付き合ってるけど好きとか愛してるとか
いいたいけど、照れくさい
でもさ
あなたは惜しみなくくれるよね?
それこそ浴びるほどに
私が窒息してしまうほどに・・・。
「好きだよ」
「うん、分かってる」
私がそういうと、悲しそうな顔をするあなた。
「楓は?俺のこと好き?」
「うん、まぁね〜」
「まあねって何?」
「えーだって照れくさいもん」
私がデートしている時、いつもそんな会話になってしまう。
言えればいいのに、この溢れてる気持ちを。
でも、いざ言おうと思うと胸のあたりでつっかえて言葉がでてこないんだ。
「楓、俺は楓のこと愛してるからな」
「うん・・・」
私も言いたいのに言葉を飲み込んでしまう。
あなたはちょっと切なそうな顔をして私の頭を優しく撫でるんだ。
いつもいつももらってばかりだから、嬉しい言葉を返したいのに。
私の素直じゃない所が抵抗してしまう。
私とあなたの性格が入れ替わったらいいのに。
そしたら私はあなたにたくさんの愛を囁いて打ち明けて、そして、喜ばせられるのに。
でも、あなたはそうしたら私に返してくれないのかな?
好きって言っても、まあねって返すのかな?
私みたいに不器用になって何も言ってくれなくなるのかな?
私が何度も何度も何度も好きって言っても・・・。
それでも言葉を返してくれないの?
横を歩くあなたを見る。
優しい顔をしてる。
いくら返さなくてあなたは笑顔でいてくれるんだね。
私は衝動的にあなたの腕に抱きつく。
「えっ?どうしたの?」
あなたは優しく笑顔で、私を、見る。
とても嬉しそうな顔してる。
私の胸はいっぱいになって・・・。
「スキ・・・」
言葉が零れ落ちてきた。
無意識に出てた。
だって、私だったらたまらない。
何度も何度も何度も言ってくれる愛の言葉を返してくれないなんて。
だから、気持ちを伝えたくてたまらなくなったんだ。
あなたは一瞬止まってから・・・私を強く抱きしめた。
「はっ?!えっ・・・」
私が固まってると、あなたの声が耳元で響く。
「すごく・・・嬉しい、俺も好き」
「うん・・・」
その幸せそうな顔に、私はあなたの背中に手を回して微笑む。
これからは愛の言葉を伝えていこうと思いながら、
いつかはあなたの言葉よりも沢山伝えられればいいなと思ったけど。
・・・それは無理か。あなたの愛の言葉は降り注ぐように私に既に沢山届いているんだから。
愛言葉
君への愛言葉は
何だろうか
黄色なのか
手紙なのか
ごめんなさいなのか
よくわからない
でも、
あなたに会いたいのに
我慢する自分がここにいることは
わかるのに
会えない
ああ
今日も何回か目が会い、
近づきたかったが
無理だった
君はは優しすぎるよ
ごめんなさい
迷惑ばかりかけて
一度でいいから
ゆっくり話したい
今日寄ってきたのも
嬉しかったけど、複雑な気持ちでいっぱい
君が。。。
この気持ちを伝えたいが、
わかってるんです
でも。。。
愛言葉
「おはよう」と言えば「うん」と言い、「またね」と言えば「そうだね」と言うような人。それが僕の中の君だった。僕の愛言葉は、そんなに分かりにくかっただろうか。僕はただ、「おはよう」には「おはよう」と、「好き」には「好き」と言って欲しかっただけだった。
恋愛は愛の重さの前にバランスなのだと知った。いいや、ずいぶん前から気づいていたのだと思う。君に愛を伝えるはずが、いつしか愛のバランスを確かめるだけの言葉になっていた。君が言わないから僕が言う。君に言ってほしいから僕が言う。そうして言葉にするほど、僕たちのバランスは崩れていった。
もう終わりにしよう、と僕は言った。理由は愛言葉の意味をわかりやすく訳して伝えた。君は顔を真っ赤にして、そんなことないと答えた。
「私のどこがそうなのよ」
「すぐにわかる」
「どういうこと」
「さようなら」
「待って、どうしてよ!」
やっぱり君は、最後までそうなんだね。
【愛言葉】
↑
↑
↑
↑
↑
僕からたくさんの君への
増える好きの気持ちは
好きだよと言う度に
2024-10-26
月が綺麗ですね。
結構有名な言葉だと思う。
返答としては
こんなに綺麗な月は、初めてです(OK)
私には月が見えません(NG)
一緒に見てくれてありがとう(保留)
とか、色々ある。
私の初恋もそうだった。
何回告っても断られ続けた先輩に夏祭りに誘われた。
超張り切って浴衣着て行って花火を見た帰り道、
「月が綺麗ですね」って言われた。
ただ、無知というのは恐ろしい。
「先輩、月なんて見えないですよ?」
「………」
物知りな先輩はこれを否定と受け取り、
今まで何回も告ってきた私にブチギレて帰って行った。
いや、無知な私も悪いけどさ、
雲出てきて月隠れましたねって時に
そんな粋な告白するなよ!!
返事間違えて振っちゃったよ!!
そんなこんなで、私は月が嫌いです。
あれ、なんかお題と違うな。
でも、月はトルコ語にすると
「アイ」らしいので良しとする。
#「愛」と「アイ」
【愛言葉】
「ふぇぇぇん…」
これは記憶?それとも夢?
少なくとも目の前で泣いている、長い前髪で両目を隠した彼女には見覚えがある。
確か、名前は…
「…またここにいるのか、深海。」
名前を思い出そうとしていたその時、自分によく似た人間が、”深海”と呼んで彼女を見下ろす。
《深海(ふかみ) すい》…彼女の、名前。
恐らく外は雨が降っていたのだろう、泥で汚れたあの野球部のユニフォームを着ている人間が…自分なのか。生憎名前が思い出せない。
「っ、ぐすっ…あ、荒川くん…?」
…タイミングがいいな。そうだ…自分は…《荒川(あらかわ) 塁(るい)》という名前だった。
”荒川”は膝をつき、”深海”と目線を合わせる。
「タオルと…ジャージ、やる。タオルは新品だし、ジャージは洗濯した。汗の臭いはしないと思う。」
「あ、ありがとう…ごめんね、雨に降られちゃって…」
よく見るとセーラー服の”深海”はびしょ濡れだ。
”荒川”はタオルとジャージを渡し、”深海”はぎこちない笑みを浮かべて受け取る。
「今日は晴れ。」
…え?
「あはは…今日ははずれだったね…」
透ける体で屋上の扉をすり抜け、空を見た。
晴れている。
なのに、何故彼女は濡れている?
何故自分は泥まみれでいる?
「またトイレ?」
「…うん。いつものだから…平気だよ…」
「慣れてはいけないといつも言ってる。」
「ご、ごめん…でも、荒川くんのその泥も…」
「…雨が降ってた」
「あはは…今日はお互い災難だね…」
「慣れてる。」
「慣れちゃダメって荒川くんがいつも言ってるよ?」
「すまん」
…思い出した。彼女も自分も、虐められていた。
クラスに馴染めない彼女がトイレに逃げると、高確率で上から水とバケツが降ってくる。
チームに馴染めない自分が自主練に行くと、高確率で地面の上に転がされる。
そんな日々を、お互い”雨が降ってる”と言って誤魔化していた。
大体ハズレだった気がするけれど。
「…明日は晴れるといいなぁ…」
「晴らせてみせる。」
「はは…ありがとう。…私も、晴らせてみせるから。」
「ありがとう」
”晴れるといいな”
”晴らせてみせる”
…お互いを繋いでいた、支えていた、合言葉のようなもの。
止まない雨をいつか止めさせる為に、”荒川”と”深海”が使っていた言葉。
「そ、そういえば…荒川くんは、進路決めた?」
彼女の手には白紙の進路希望調査票が握られていた。
それに対して、おそらく自分は…
「プロ野球選手。」
…まともにチームメイトと会話できないのに。
「変わってなかった…よかったぁ…
…よし!私も決めた…!」
彼女は鉛筆を取り出し、夢を書く。
「病気を治して、絶対に潜水士になってみせる…!」
…喘息を完治させる方法は今のところ無いのに。
「えへへ…お互い、変わってないね…」
「あぁ。叶えてみせる。」
「わ、私も!絶対叶える…!」
「「あなたに虹が架かりますように」」
…恥ずかしいこと言ってる。
「えへへ…綺麗に被ったね…」
「いつも言ってるから。」
…下校を促すチャイムが流れる。
いつもこんなに遅かったのか。
「わわ…!早く帰らないと…」
「もうそんな時間か」
「え、えと…ジャージとタオル、洗って返すね…!」
「……」
「あ、荒川くん…?」
…自分なのに、殴りたくなってきた。
我ながら最低だ。
「ん。また明日」
「…?う、うん!また明日ね…!」
________
「…ぃ、お…い……おーい…”ルイ”くん?」
「ん…?」
いつの間にか眠っていたらしい。
やはりあの出来事は夢か。
潜水服を着て、サメのようなヒレと尻尾が生えた”ディーパ”が傘を差し出し、こっちを覗き込む。
「やっと起きた…宿にいないからいつもの木の所かなって思って…ほら、あ、雨降ってきたし、一緒に帰ろ…?」
「ん。ありがとう」
”ディーパ”から傘を受け取り、並んで歩く。
「ディーパ。」
「どうしたの?ルイくん」
「…虹がかかるといいね」
彼女はディーパなのに。
「…?そうだね。きっと綺麗に架かるよ…!」
…明日は晴れるといいな。
そう思いながら2人で宿に帰った。
愛言葉
(グチる‼️)
本日、病院へ。
初めて行く病院。
こんな所にあったのか!全然気づかなかった。隠れ家的病院とでも言おうかな。
めっちゃ無愛想の受付おばちゃんに初めて来たことを告げると。
「今無理だから」と言われる。
「…嘘でしょ、そんな返答ある?」今時の病院って、大抵「少々お待ちください」とか「こちらの問診票にご記入お願いします」とか言いません??しばしボーゼン。
少々呆れながら、イラだちながら待つこと15分ほどで診察室へ案内される。
問診票を見ながらカルテを書く先生は、なかなかインパクトのある風情の方。
症状を聞きながら、処方を言うのはすぐ終わって、何故か医療界の闇と政治の闇との云々を熱く語り出した。
興味がないわけじゃないが今じゃない。
先生の熱弁にあー、そーですねーと空返事を繰り返す私。
途中から、この病院に今後通うかやめるべきかを考え始める。
その後、無愛想なおばちゃんに診察料を支払い、処方箋をもらうと、薬局は別の場所で、とのこと。
車を走らせ、そこへ行くと、「今手元にないので、今から別の薬局に取りに行きます。帰ったら連絡しますから取りに来てください。本日16:00までやっていますから」と。
「💢💢…分かりました」
15:40連絡なし。
こちらから連絡すると
「もう揃っております、お越しください」
💢連絡なかったし?今日行かなければ明日は日曜で薬局休みじゃないの?連絡ないってどういうこと⁉️
私が苛立ってるだけなのかもしれないけど、なんか色々納得いかない。
先生の愛車がとっっっても立派なべ◯ツってのもなんか…あ、これはいいのか。
読んでて意味が分からない方申し訳ないですが、散々な1日を過ごした私に愛の言葉をくださいませ。
endーーーー💢
散歩から帰る途中で本をかりて帰ることにした。
散歩は気分転換であり、嫌でも自分と向き合わなければいけない時間でもあった。
僕は自分と向き合い過ぎすると答えの出ない問題に衝突してしまうので、一刻も早く物語で頭の中をいっぱいにしたかった。
正面の出入り口から真っ直ぐに進み子供向けの図書コーナーが見えたらそこへ向かって右手に折れる。
これが僕の好きな小説家のコーナーへの最短ルートだった。
好きな小説家のコーナーをゆっくりと巡っていくと、見慣れた司書の女性が本棚を整頓している。
僕が付き合っていた彼女の母親らしき人だったが、僕には気がつかない様子だった。
「好き」や「愛してる」を何千回、何万回とあなたに伝えてきた。
今は”僕“にそれらの愛言葉を何千回、何万回と伝えている。
Y
言えば良かったと後悔しない為に
言いたくなったら必ず言う
愛言葉
急にどうしたの?と聞かれても
言いたくなったからだと
不思議な顔をされるがそれでいい
理由など無くても言いたくなる
それが愛言葉
南京錠で鍵をかけた、君の心の扉に3回ノックする。
コンコンコン
中から君が言う。
「あいことばをどうぞ」
口を開いて、あいことばを伝える。
愛言葉
あなたへの愛を言葉で
上手く伝えられない私は
あなたの愛しているという言葉で
十分に満たされてしまう
愛言葉と見てDECO*27の曲を思い出した私はもう駄目ね。もっとロマンチック?な発想ができないと…?でもDECO*27さんの曲どれも素敵なんだよね。耳に残るというか、とても好みです。いつもありがとうございます。
「愛言葉」