『愛言葉』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
愛言葉
愛の言葉を語る人々がいる。
愛の歌を歌う人々もいる。
愛しているから、少し汚れてしまったけど、
まだ、希望に満ちた遙かなこの世界を。
守りたい。
だから、愛言葉を紡いでいく。
愛してるよ
愛してるよ
愛してるよ
照れにさえ慣れて
おやすみの前には
必ず言ってくれた
貴方からの愛言葉
一生分聞いたような
そんな沢山の貴方からの
想いを乗せた言葉達が
春からのログに連なる
良かった日々は
夢だったのかと
本気で疑うほどに
刹那的で
誓われた言葉達が
離された手と共に消えて
何もかも嘘になった
あの夏の日
愛言葉は
哀言葉になった
「愛言葉」
『愛言葉』
僕はね、
君が傍に居てくれるなら
僕らしく生きていけるし、
君の傍に居られるから
僕らしく生きてみせるよ。
僕にとっての愛言葉は、「一緒に頑張ろう」という言葉かもしれない。この言葉は、僕の友人が言ってくれた言葉だ。普通だったら、お互い頑張ろうという言葉を使う人が多い中で、その言葉は優しく感じられた。僕は、その友達に対しては、「一緒に頑張ろう」という言葉を使うようになった。
この言葉は、恋人にも信頼している友人にも使える言葉ではないだろうか。
友達が辛い時、苦しい時、少し踏ん張りたい時、勇気が欲しい時に、この言葉を使っていきたいし、僕が頑張りたい時にもこの言葉を言って欲しいと思う。
『愛言葉』
ある部屋の前で数人の大人が屯し、何かをしている
どうやら閉じた部屋の扉に向かって、交互に何事かを叫んでいる様だ
「アブラカタブラ!」
──違う。
「ちちんぷいぷい!」
──違う。
「開けゴマ!」
──違う。
「うーん、困ったなぁ……ハァ」
大人達は困り顔で、お互いに顔を合わせると深くため息を吐く
そこに賢げな風貌をした大人が現れた
「おぉ、学者さんじゃないですか! 今回は忙しいなか来て頂いて申し訳ない」
「いえいえお気になさらず、早速ですが現在の状況をお教え頂けますか?」
「あぁそれなんですがね、実はかくかくしかじかでして……」
「……なるほど、つまり『合言葉』とだけ言ってから部屋から出て来なくなったと、……それであなた達は思いつく限りの『合言葉』を扉に向かって叫んでいた、そういう事ですね?」
「はい、はい、その通りです! ……どうにか出来ますかね?」
「……ふむ、恐らくですが何とかなるでしょう」
「本当ですか!」
「ええ、実はあなた達が叫んでいたのは『合言葉』では無く『呪文』なのですよ。つまりまだ一度も『合言葉』を言えていない、ですので私が知っている『合言葉』を叫んで試してみましょう」
そう言うと、賢げな風貌をした大人は扉の前に立ち、叫ぶ
「山と言えば川!」
──違う。
「……ふむ、違いましたか。それなら……海と言えば塩!」
──違う。
「……!」──違う。
「……!」──違う。
「……!」──違う。
「……!」──違う。
「はぁはぁ、……ならばっ!」
「学者さんもう大丈夫です。そんなに叫んで疲れたでしょう、休んでください」
「ですがっ!…………いえ、お言葉に甘えます。お役に立てず申し訳ない」
「いえいえ、そんなこと仰らないで下さい。十分頑張って頂いたのは分かっておりますから」
「私共も心配が先走って焦っていたのかも知れません、あの人だって部屋から出たくない日の一日や二日あるもんでしょうから」
「そうだよなぁ、あいつには世話になった事もある。出たくねぇなら無理に出す必要もねぇか」
「……それなら私は帰りましょうかね、部屋の中の方と面識はありませんが、どうか元気にお過ごしください」
「学者さん、今日はありがとうございました。……私達もそろそろ帰ろうか、あんまり部屋の前にいたら彼奴も休まらんだろうしな」
そう言うと大人達は、部屋に向かって一言話し掛けてから帰り支度を始めた
「じゃあな、また部屋から出たら一緒に散歩でもしようぜ」
「じゃあ私も、また一緒に買い物でもしましょうね」
「俺も帰るかぁ、部屋から出ようが出まいが、取り敢えず健康には気ぃつけろよ」
──…………。
────ガチャ、ギィィィ
……扉の開く音がした
#愛言葉
愛言葉ね…
ん〜…と
ないわ
ないのよ…
思いあたる言葉なし…
でも
思い合えてる…
そう思って生きている
まだいい。
愛の意味を知らなくて。
だってそれは誰かに教えてもらうものではなく。
自分で気づくもの。
自分で見つけるものだから。
僕には僕の形があって。
君には君の形がある。
見つけるまで。
僕は僕なりの『愛言葉』を君に贈り続けるよ。
いつか君なりの『愛言葉』を伝えてくれるといいな。
気長に僕は待つよ。
君の隣で。
初めての登園の玄関
小学校の入学式の校門
進学で上京する時の地元の駅
結婚式当日のホテルの鏡の前
あれは、おばあちゃんだったのか
いや、やはりお母さんだったのか
こわないちゃ。
だいじょうぶやちゃ
怖く、ないよ。大丈夫だよ。
の、田舎の言葉。
怖くないよ。は、断言。
やちゃ。は、
「や」の中に、きっと、と
念を押すような願いがある。
私が使おうにも、
使い慣れなくて、でてこない言葉。
もう二度と聞けない言葉だけど、
頭の中には、
いつも私の味方でいてくれたおばあちゃん声
愛されたくて、誉めてほしくてたまらなかった母の声
になって、確かに残っている。
いや、もしかしてそれは、
二人の声でも無くて
雪深い冬の先をしっている
戻ること無いふるさとの
女性たちの声なのか
怖ないちゃ。
大丈夫やちゃ。
と、内弁慶の私の背中を押す
愛言葉。
#愛言葉 2日目
「にゃー(めし)にゃー(かまえ)にゃー(なでろ)にゃー(抱け)にゃー(うぜぇ)」に「ごろごろ(だいすき)ごろごろ(あんしん)」だぞ。これぞ世界平和。
愛言葉 I Don't Like Mondays.
素敵なメロディと爽やかな曲調で和ませてくれる
「いつまで平伏しているのです、駄犬。
敗北など私は許していません」
朦朧とした俺の頭の中に
彼女の凛とした確かな声が響き渡る。
彼女の声に導かれるまま、
俺はおぼつかない足で無意識に立ち上がった。
視界は定まらないが、俺の意志は揺るぎはしない。
俺の愛しい人が勝利を望むのなら、
それ以外の結末などあってはならない。
ここからこそが本番だ。
俺に勝利をもたらす女神の声を愛言葉に
眼前を埋め尽くす敵へ不敵な笑みを浮かべた。
廊下で教科連絡聞こうとしてA先生ー!って呼んだら笑顔で逃げるように歩かれた一緒にあるった後
沈んだ声で後期理科〇〇さんかと思ってたって言われて嬉しかったでもつい昨日吹っ切るって決めたのにな
帰りは体育館にいて手振ったら「さよなら」って振り返してくれた
月が綺麗ですね。
彼にこの言葉は通じなかった。
遠回しの「愛言葉」
静寂が恥ずかしくて、
私はただ夜空を見上げ続けた。
あっ!!という彼の声。
驚いてその表情を窺えば、
何とも分かり易く、
焦りだした彼が見えた。
気付くのが遅いよ。
083【愛言葉】2022.10.26
これは俺がとあるアプリをインストールしたときの話だ。都市伝説のような話だが、本当のことだから、まあ、ひとつ聞いてくれ。
そのアプリは、プライベートなことをあーだこーだしたり、ポイントをどーのこーのして使うアプリだったので、ニックネーム、メアド等を登録して、アカウントを開設する必要があった。ということで、俺は、要求されるままに、まずはニックネームを登録した。え、どんな名前にしたかって。聞くなよ。恥ずかしい。どんな雰囲気の名前かも、秘密だよ。それから次に、メアドも登録した。セキュリティは気をつけないといけないからな。こーゆーとき専用のメアドだ。さらに、パスワード。コイツの登録は、鉄板中の鉄板……と、思いながらよく見たら。
な、な、……ナンジャコリャ?
【愛言葉】
俺は目が点になった。目が点になるというのは、なかなか上手い比喩だとずっと感心しながら、そうだな、かれこれ二十年は生きてきていると思うが、まさかホントにそうなるものなのだとは、ついぞこの時まで知らなかった。俺の目は、確かに本当に点になった。それは説明し難い感覚だった……アンタらも一度なってみたら分かるよ。
「合言葉」ならまだ分かる。なぜ「愛言葉」なのだ。しかも、【平仮名で三十一文字まで】って漢字で注意書きに書くなよ。短歌かよ。
とりあえず俺は、なんか人物名でも入れてみることにした。そうだな、俺の中でいま一番面白いドラマは「鎌倉殿の13人」だから、主人公の、
「ほうじょうよしとき」
えいっ、コレでどうだ!……と意気揚々とエンターをタップしたら、いきなり怒られた。
【そこに愛はあるんか?】
誓って言う。俺は、ア○フルのなにかをインストールしたわけでも、ア○フルの回し者でもない。とにかく、ポップアップがでてきて、一喝されたのだ。だけど、うん、そうだよ……北条義時、この数回できゅうに闇落ちしたんだよ。血も涙もない、っていうのは、まさにいまのアイツのこと……たしかに、いまの義時には愛がない。
ならば、愛があるヤツならいいんだな、愛があれば。俺は、むかつきながら、こう入力した。
「ろみおとじゅりえっと」
えいっ、こんどはどうだ……これで文句はあるまいとエンターをタップしたら、
【これを愛言葉に登録しますか?】
おおーッ、いけたぞ。どうやって判定してるのかは知らんが、最近のAI、すげー。
俺はAIの判定能力が気になって、思いつくセンテンスをかたっぱしから試してみた。過去のトレンディドラマで話題になった「僕は死にましぇん」から、万葉集の短歌まで、なけなしの知識を総動員した。いやー、短歌なんて、マジで中学校のときの百人一首大会以来だったぜ。
で、まあ、遊びまくったあげくに、最終的にはとあるワードにしたんだが……いや、だから、愛言葉なんだから、聞くなよ。俺のプライバシー、守れよ。
ちなみに、漱石先生の、
「月がきれいですね」
は、AIには通じなかったぜ。やっぱりそこはAIなんだな……ほっとしたよ。愛言葉の判定は、背後で人間が手動でやってるかもしれない、って疑ってたんだけど、これで俺の疑いもそこそこ晴れたようなもんだ。
言葉は言霊。
使い方ひとつで
嬉しくなったり、悲しくなったり。
楽しくなったり、つまらなくなったり。
救われたり、傷ついたりする。
それなら。
心がぽかぽかとあたたまるような
愛言葉を君に贈ろう。
愛言葉
無口なあなたに
ふと寂しさを感じる
なにを考えてるの?私のこと想ってくれてる?
閉まりかけそうな心の扉に
あなたのアイコトバが聞こえる
「きみが思うよりずっと俺、きみが好きだよ」
愛言葉を私からもあなたに伝えよう
「私もあなたが好き」
【愛言葉】
いってらっしゃい、は気をつけて帰ってきてね
おかえり、は無事に戻ってきてくれて嬉しい
おはよう、は今日は君とどんな1日を過ごせるかな
おやすみ、は明日も君と過ごしたいな
なんてことない挨拶だけど、実は愛がこもった言葉
何十年先にまた貴方と巡り会う時
きっと私は貴方より歳をとって
腰も曲がって白髪になって私と分からなくなってもわかるように愛言葉を決めておこう
愛言葉…。
山・川・豊…。あっこれは合言葉だった。
自分の気持ちを伝える言葉、家族に大好きな人に伝える言葉…。
どんな言葉でも、そこに自分の気持ちがこもれば愛言葉になるんだろうなぁ。
そうして帰って来る言葉にもきっと同じようにその人の気持ちがこもってて…。
言葉を架け橋に行き交う気持ちと気持ち。
それが愛言葉…その人達の合言葉。
#愛言葉
命が尽きる最期の一秒まで
あなたの側にいる…
二人離れる時がきても
幾千もの星の中から
必ずあなたを探し出す…
赤い糸を手繰り寄せ
きっとあなたとめぐり逢う…
出逢いは前世からの約束だから
愛言葉はいらない
そっと指切りするだけでいい…
必ず逢えるから…
🌈黒猫のつぶやき🌈
愛言葉は苦手… かな?