初めての登園の玄関
小学校の入学式の校門
進学で上京する時の地元の駅
結婚式当日のホテルの鏡の前
あれは、おばあちゃんだったのか
いや、やはりお母さんだったのか
こわないちゃ。
だいじょうぶやちゃ
怖く、ないよ。大丈夫だよ。
の、田舎の言葉。
怖くないよ。は、断言。
やちゃ。は、
「や」の中に、きっと、と
念を押すような願いがある。
私が使おうにも、
使い慣れなくて、でてこない言葉。
もう二度と聞けない言葉だけど、
頭の中には、
いつも私の味方でいてくれたおばあちゃん声
愛されたくて、誉めてほしくてたまらなかった母の声
になって、確かに残っている。
いや、もしかしてそれは、
二人の声でも無くて
雪深い冬の先をしっている
戻ること無いふるさとの
女性たちの声なのか
怖ないちゃ。
大丈夫やちゃ。
と、内弁慶の私の背中を押す
愛言葉。
#愛言葉 2日目
10/26/2022, 2:38:19 PM