『愛情』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
親愛、友愛、敬愛、性愛、恋愛――愛情の名前はたくさんある。
私があなたに抱いている愛情の名前は何だろう。
はじめは、きっと友愛だった。ただ純粋に友人として、あなたが大好きだった。他の友人とあなたと、一緒に話す時間は楽しくて、いつまでだって話していたいと思っていた。
それが、ある時から変わった。あなたが他の友人と話していると何故か苛立った。私があなたの一番でいたくて、友人に嫉妬したのだ。
自分の嫉妬心に気づいたとき、戸惑った。それまで私は友人に対してそういう感覚になったことがなかったから、自分があなたに抱いている感情は本当に友愛だろうかと、疑問に思った。もしそうでないなら、この愛情はいったい何だろうかと悩んだ。
あなたへの気持ちを改めて考えてみた。あなたに触れたくて、独り占めしたくて、自分だけを見てほしくて……。これは恋愛ではないかと思った。あなたと私は同性なのに、そんなこと思っていいのか、また悩んだ。
そんなモヤモヤを抱えながら、何年もあなたと過ごしていた。あなたから私に向けられる愛情の名前は友愛だということに、苦しんだ。私と同質の愛情を私に向けてほしいと思っていた。
そうして長く過ごすうちに、あなたに触れたいとか、独り占めしたいとか、そういう激しい気持ちはほとんど無くなった。相変わらずあなたの一番でありたいという気持ちは大きかったけれど、あなたが他の友人と遊んだ話をしても、あまり苛立たなくなった。むしろ、楽しそうに話すあなたを見ていると、私も楽しい気持ちになった。
自分があなたにどう思われているか、自分があなたをどう思っているか、ということよりも、あなたが幸せであるかどうかが、何よりも大切なことだと思えるようになった。その幸せを私が与えられたら、最高だとは思うのだけれど。
今、私があなたに抱いている愛情の名前は何だろう。
私は、その答えを持たない。
依然として、恋愛のようであるところもあるし、友愛であると思えるところもある。
答えが出せず、揺れたまま。
今は、答えは出せなくてもいいと思っている。
たとえ同じ名前の愛情ではなかったとしても。
私があなたを愛し、あなたもまた私を愛してくれていると確かにわかるから。
それだけでいいと、今は思うのだ。
『愛情』
俺は子供の頃から、勉強も運動もできなかった。
得意なこともなかった。
テストで悪い点数を取っても褒めてくれた。
俺が悪いことをしても、いつも笑っていた。
とても優しく、俺の好きなご飯も作ってくれた。
そばでずっと支えてくれていた。
こんなに立派な大人になれたのはあなたのおかげだ。
感謝してもしきれない。
直接お礼を言いたい。
でもそれはもう叶えることができない。
今までありがとう。
母さん……
氷雅
愛情
人は愛されて自信を持つというけれど、愛情ってなんなんだろう?
目に見えないものは想像しづらくどう理解すればいいのかも分からない
愛情
私は、4人兄妹の末っ子
両親は、幼少の時に他界
母が亡くなり、一年後、父が母を追うように、この世を去って大好きな母の元へと子供4人も置いて逝ってしまった。母が亡くなった悲しみでお酒に溺れ病気になってしまい…子供達より母を選んだのかな?喧嘩してる所を一度も見たことなかったから仲良しだったろうな~きっと…
不思議な事に、私の旦那様の名前は、父の一文字と母の一文字を合わせた名前だった本当に不思議だった、だけど、その旦那様も娘が幼少の時に他界、父と母と同じ様な年だった、まだ40歳、だから3人は、今、年が凄く近い似た年齢で死んじゃうなんて…
私は、後、何年で死ぬのかな?長男は56歳で亡くなり、今は、妹の方が年上になってしまった考えて見るとあの世に居る身内の方が多いのよね!長男も若くして亡くなってしまって一番、支えられて頼れる兄だったのに、離れて暮らして居たから滅多に会えなかったけど今、思えば無理してでも飛行機✈️乗って会いに行けば良かったと後悔💧死に目にも会えず本当なら、ズーと付き添って側に居たかったけど私には、自由がなかったから悔いだけが残って…数ヵ月前に兄が会いに来てくれた時は、凄く元気だったのに、また来るからなって言ってくれたのに、癌って怖い((( ;゚Д゚)))亡くなる前の日に、私に電話かけてくれたのに😭信じられなかったあり得ない治ると最後まで信じたのに私も兄も( ;∀;)
会いたいよ アンちゃん
兄は、幼い私をデパートに連れて行ってくれて迷子にならないようにと、いつも手を繋いでくれて、兎のぬいぐるみやお人形さん買ってくれたり色々な物を買ってくれた兄
海外旅行に行くと必ずお土産沢山、買ってくれて今も大切にしまってる電化製品なんかも無いものがあると直ぐに送ってくれたり娘が産まれると沢山のお祝い頂いたり、思い出すときりがない程、だから私は、兄妹の中で一番、可愛がられて愛情も沢山、貰ってしまった🍀だったな☺️
君はちっとも、可愛くない子供でしたよ。生糸みたいな、繊細なくせして頑丈で、その織物は黄金に輝く玉虫みたいだ。私の言うことをなんでも聞いて、つまらなかった。そんな貴方を私は愛した覚えは無いのです。行ってらっしゃい。次帰ってくるのなら、骨壺を送って下さいね。愛しき坊っちゃん。
No.189『愛情』
私は昔から愛されてると思う。
だからこれ以上の愛情を望むなんて我儘がすぎるよね…。
体調不良が続いているため、キープさせていただきます。申し訳ありません。
愛を知らないと言う人は
愛をちゃんと知ってると思う。
本当に知らないなら
知ってるか知らないかも分からないから。
(愛情)
どうして貴女は
見ず知らずの私を助けて
微笑みかけてくれたのでしょうか
その命が終わるまで
私に愛してると言って
私が貴女を傷つけて、悲しませてしまっても
貴女は最期まで私から離れなかった
どうしていつも優しくしてくれたのですか
それが、貴女の愛情だったのですか
お題『愛情』
夏季補習一日目の朝、萌香は母親と朝食を食べていた。
萌香「マミィのご飯ってどうして美味しいのぉ」
萌香の母「それはね。私の愛情がた〜っぷり入っているからよ」
萌香「そっか、だから美味しいんだね。でもパパがご飯作った時美味しくないのは愛情が入ってないから?」
萌香の母「それは、違うわよ!(笑)ちゃんと愛情が入ってるのよ。ただ……」
萌香「ただ?」
萌香の母「パパは料理が不得意なだけ。仕事で家族が揃って会う機会が少ないけど、いつも電話やメールで萌香の事が好き過ぎて心配しているのよ。たまにはパパにメールしてあげてね」
萌香の母は、食べ終わった食器をキッチンの流し台へ持っていき、洗い始めた。少ししてから萌香も食器を流し台へ持っていく。その後洗面所で歯を磨き、2階にある自分の部屋へ通学カバンを撮りに行った。
この後、母の車で最寄駅まで送ってもらうのだ。
萌香の母親が玄関先で萌香の名前を呼んでいる。
萌香の母「萌香〜!そろそろ、出ないと遅刻するわよ」
萌香「は〜い」
この時萌香は母の言われた通りパパの携帯へ愛情の証❤️マークだらけのメールを送るのだった。
End
【愛情】
"愛情"という名の刃を振り上げる。
"愛情"なら、何をしてもいいでしょう?
だって、壊れてても腐ってても"愛情"なんだから。
ピキリと心が割れる音がした。
fin.
愛情
普段は忘れて生きてるけれど、
時折そいつが顔を出す。
無意識の下、その日誰かに
もらった愛を食べている。
味がするもの見境もなく、
あてを見つけて食いつなぐ。
満たされていればそれでおしまい、
けれど時折顔を出す。
なんのつもりもないものが、
今日もごはんはもらえると、
なんの根拠もない信頼を、
静かながらにねじ曲げる。
痛む空洞が異物となって、
おなかがすいたと訴える。
それで初めて愛情を、
見い出していたことを知る。
気付けないから、また忘れてしまうから。
こんな私でも分かるほどの愛情を、
誰か、どうか。
【愛情】
愛情表現は人によって違う 価値観も違う
だから何が正しいのか聞かれても分からない
それでも私は愛する人を愛そう
自分なりの愛情で 君を愛でいっぱいにしたい
「もし、世界中が私達の敵になったらどうする?」
「そうだな、難しい話題だ。でも、僕は必ず最初に君を殺すよ。その後は、まあ、どうにかするさ」
「ふふ、適当なのね。でも、私、貴方の手で最期を迎えられるなんてとても嬉しいわ。私も貴方を殺した後どうしようか考えていたの」
「はは、なんだ、僕たち相思相愛じゃないか」
「だって、貴方の最期は誰にも渡したくないもの」
「僕も、君にそう思っているよ」
「そうね、もし私が貴方を殺したら、人のいない、深い、静かな海に沈めてあげるわね」
「それじゃあもし僕が君を殺したら、誰もたどり着けない、広い、綺麗な花畑に埋めてあげよう」
「ふふふ、嬉しいわ。そうだ、約束しましょう。先に殺した方が、絶対ね」
「ああ、約束しよう。絶対だ」
私に愛情を注いでくれる人はもう、天国にいってしまった……
だから、愛情って何?ってなるし、意味だって知らない
だって、私は、誰にも愛情をもらってないのだから。
愛情
欲しかったもの?
見つけられなかったもの?
私たちは一生の間にさまざまな感情を抱く。そのなかで、最も不思議で言葉で説明するのが難しいものは「愛情」だと思う。最近、別れた旦那が元妻を殺したというニュースを見た。おそらく、一緒に生活をする上でいろいろなことがあって別れたのだろう。もともと、別の環境で育ってきた人なのだから相手の全てを理解することは難しいだろう。ただ、別れる道を選んだとはいえ一度はともに暮らす道を選んだ2人。どちらにも相手を思う心があったはずだ。一度は、恋をしてともに暮らしたいと思い一緒になった人を殺すような心境になったのは何故なのだろう。
溢れ出たものはハートのかたちをしているとして、
胸の中にいる本体は、眠りつづける猫みたいなかたちじゃないかと思ったりする。
ハートなんかよりもっと有機的な。
そしてわたしの胸の中の様子を見てみると、
二匹の猫がいる気がする。
一匹は灰色猫。
これからは黒いハートが出てはすぐにぼろぼろとくずれるを繰り返しているみたい。
こいつからは傷つくようなことをされたり、心配事が多いから、こんなことになっているのだろう。
もう一匹は白身の多い茶トラ。
肉球の色のような薄桃色のハートを出しては、パチン、パチン、とはじけて消える。
ただ胸の中でハートを出しているのではもったいないので、時々その薄桃色のハートを取り出して、あのこのLINEに送りつける。
「愛情」
複雑で難解でどうしようもなく鬱陶しい。
けれどどうしたって手放せないもの。
『愛情』
#愛情
案外色んなところに転がってる
親、友達、身内だけじゃない
例えば、道を尋ねて教えてくれる見知らぬ通行人
これも、愛がないと成立しない
日常に溶け込む『愛』に気づくと、少しは心が満たされるのかもしれない
やって当たり前の事なんて、何一つないのだから