まどぎわ

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愛情

普段は忘れて生きてるけれど、
時折そいつが顔を出す。
無意識の下、その日誰かに
もらった愛を食べている。
味がするもの見境もなく、
あてを見つけて食いつなぐ。
満たされていればそれでおしまい、
けれど時折顔を出す。

なんのつもりもないものが、
今日もごはんはもらえると、
なんの根拠もない信頼を、
静かながらにねじ曲げる。
痛む空洞が異物となって、
おなかがすいたと訴える。
それで初めて愛情を、
見い出していたことを知る。

気付けないから、また忘れてしまうから。
こんな私でも分かるほどの愛情を、
誰か、どうか。

11/28/2024, 7:51:57 AM