『愛を注いで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
愛を注いで
私を見て。
私をだけを見て。
優しくして。
私だけに優しくして。
沢山沢山。
それだけで満たされたい。
そんな願望、あなたには言えないけれど。
あなたに貰った愛情を
たっぷり受けたワタシは
ようやく一人前になれたのかも知れない
本気で愛を注ぐあなたと向き合って
分かったことが沢山ある
今迄のワタシは随分幼稚でした
まだまだ拙いワタシは
そんな自分を自覚して
あなたの愛情を学びながら
落ち着きを取り戻す
【愛を注いで】
この空っぽの心にただ愛を注いで欲しかった。
それだけで良かった
私はどうしたらこの空白を埋めることが出来るのだろう
『愛を注いで』
あんなに大好きだったのに、時間の経過とともに君のことがどんどんどんどん分からなくなってきている。そんな自分が怖くて怖くて仕方がない。世界は君がいなくても平気な顔して回り続けるし、地球は公転したり自転したりしていつも通り正常に動き続けているのに、僕は未だ君との思い出に囚われ続けている。僕だけが君のことを忘れずにいる。そうずっと思っていたのに。いつのまにか記憶の中にそっとしまっておいた君は見ないうちにゆっくりと形を変えていき、終いには笑った時にエクボなんて作り始めている。いや、前からあったか。ん?だめだ。あんなに好きだった君の笑顔がいくら記憶を遡っても見当たらない。君は、どんな風に笑ってたっけ。どんな風に泣いてたっけ。僕が落ち込んでる時、君はいつもなんて声かけてくれてたっけ。君は酔っ払うとすぐ、なんて言ってたんだっけ。ほら、いつも口癖のように言ってたじゃん。高校生の時、帰り道でなかなか告白を切り出すことができず、意味もない話を続けていた僕に、君はなんて言ったんだっけ。ねえ、なんて言ったんだっけ。あれすごいドキってしたのにな。ねえ、なんだっけ。僕が今も記憶の中で愛し続けている君はもはや本当の君じゃないのかもしれない。どんなに愛を注ごうが、本当の君じゃないなら意味なんてないのに。意味なんてないって分かりきってることなのに。それでも亡くなった君を中途半端に忘れることができずに、今も僕は記憶の中の君に愛を注ぎ続けている。君が僕に、愛を注いでくれるのをゆっくりと待ちながら。
「たっくん!もう一杯!」
「ちょっともう飲み過ぎだって、これで最後だからね」
「はーい!たっくんはなんだかんだ言っていっつも付き合ってくれるね」
「まあ、そりゃあ、彼氏ですから」
「ふふふっ。たっくん!◯◯◯◯◯◯。」
愛はひとつじゃないって
最近知ったんだ
愛って「好き」とか恋愛で
扱われるものだけだと思ってた
でもそれだけじゃないって
知ったんだ
心が温かいものに包まれて
そっと抱きしめてくれるような
安心感
たぶんなかなか出会えるものじゃない
『愛を注いで』
あなたを大切にしないどうでもいい人からは離れて
いつか必ず美しくあたたかいあなたを
あなたのような人が見つけてくれる。
そんな言葉に出会って、
まずは私が美しく温かい人になるのが
きっと大切なんだろうと思った。
つい先日友達に言われた言葉がある。
「あなたは優しすぎるくらいに優しいし、そんなところも好き。だけど、それで壊れちゃうのが怖い。たまには自分軸でいいんだよ。私はそれを否定しないし、意見を言ってくれるの嬉しいよ。」
もっと自分軸で生きよう。
もっと自分を大切にしようと思った。
自分自身に愛を注げない人が、
他の人に愛を注げるわけがない。
いつか見つけてくれるその人に
見合う私になれるように。
昔、人に言われた事がある。
「人に愛を注いで注いで、自分が空っぽになったときに初めて人に愛される幸せを知れるんだよ」と。
振り返れば、どの人にも、愛を注いでいたつもりで欲を押し付けていただけだった。
あの言葉をくれた人には、自分のずるさを見透かされていたんだなと、そのうえで、優しい言葉に換えて助言をくれていたのだと、気付けなかった自分をとても悔やんでいる。
題目「愛を注いで」
【愛を注いで】
(※性的表現有🔞)
『いっぱい…
いっぱいあなたの愛で満たされたい…』
唇を重ねて 舌を絡めるたびに
そんな気持ちが湧き出た。
ベッドに倒され熱いキスをしながら
お互いの服を脱がしていく。
抱きしめて伝わる相手の体温が熱くなればなるほど
オレは興奮した。
『ああ…この人はオレで興奮してる
してくれてる…!』
オレは興奮した『オトコ』の表情を見るのが好きだ。
その表情を見て オレも更に興奮しだす。
オレの中で暴れる『欲望』は
『痛み』も『快楽』も心地よかった。
やがて終いには
ぬたりと熱のこもった『愛情』が注がれ
『印』が体に残された。
すっからかんのあたしに、
熱烈な愛を。
真っ黒い感情ばかり詰め込んだ私には、
純白の愛を。
一般的な量じゃ満足出来ないワタシには、
虹色の愛を。
愛を、愛を、愛を。
沢山注いで。
満たして。
〜愛を注いで〜
午前6時、アラームが鳴り響くワンルーム。
スマホのアラームを止めて
ベランダのカーテンを開ける。
眩しいくらいに、部屋中を暖かな日差しが射し込んでくる。
“おはよう、今日もいい天気ね”
そう声をかける。
キッチンに行き、先日オシャレな雑貨屋で買った
水差しに水を入れ、ベランダまでくる。
「おはよう、今日も天気が良くて嬉しいね!」
「今日在宅だから、午前中はカーテン開けてようかな…」
“今日は、沢山お話が出来る日なのね。嬉しいわ”
“んふふ、天気が本当にいいわね”
私は、ベランダ近くの
お日様がよく当たるこの場所が、本当に大好きなのよ。
あなたに見つけてもらえて、幸せだわ。
あなたからの、お水、お話、愛情が無くなったら
すぐに枯れてしまうよな、植物よ。
だから、今日も明日も明後日も
たくさんの愛情を注いで…。
かたちにあるものを
人にあげてしまうと
自分の分が減っていく
でもね
愛はどれたけあげても
減ってはいかない
どんどん増えていく
あげた分だけ返ってくる
愛を注ぎたい
あなたも 愛を注いで…
繋がってるよ。ずっと、ずっとね。
「はなれたくないなぁ」
舌ったらずな言葉が耳をくすぐる。
甘ったるい猫撫で声。ベッドの上でしか聴けない声。
「じゃあまだこのままでいる?」
含み笑いで尋ねてみると、わかってるくせにと拗ねた顔をしてみせる。
「じれったいシゲキじゃモノ足んないのぉ。いっぱいいっぱい、たぁっぷりの愛を注いで?」
蠱惑的な笑みを浮かべてゆるゆるとうねりながら強請るように熱情を搾り上げる様は、正に悪魔的。
堪えようと耐える姿を嘲笑うかのようにぎゅうぎゅうと締め付けて離さないかと思えば、急に力を抜いてぺったりと全身でもたれかかってきたので、その緩急にとうとう陥落した。
「あー…どくどくしてるー…」
耳元と下半身のどちらのことを言っているのか、それとも両方なのかはわからない。
わかっているのは、これでおしまいということだけ。
「はい、じゃあおしまい。次またお金出来たら予約ちょーだいね」
あっさり身体を離して簡単に身支度を整えると、からりと何事もなかった顔で笑う。
「心を込めた接客が自慢の信頼と実績のサービス業なので心はあげられないけど、お金がある限りずっとずっと繋がってるあげられるからね」
『心と心』『愛を注いで』
愛を注いで
「可愛い」「もっと一緒にいたい」「好きだ」
彼はなんていうか、根気強かった。
何一つ信じられずに戸惑う私に対して、彼は言葉も想いも惜しむことなく注ぎ続けた。
ゆっくり、じわじわとーーー多分、逃げられないように。
そうしてその結果…。
「でしょ?今日の私超可愛い〜♡」「もっと甘やかして?」「私もいっぱいちゅき♡」
何か色々ぶっ飛んだやべぇ化け物爆誕しちゃった気がするんだけど大丈夫これ?
(まあ彼が満足そうだしいっか!)
『エレクトロニカの夕』
眠れなくて泣き虫のサラウンド 夜風が季節をさらってしまう ミルクを注いで愛になる ホットミルクが好きなのは 小さな頃から音のシャワーを浴びていたから 今日の悲しみは無駄じゃない なぜだか強くそう思う
愛を注いで
わたしはあなたに愛を注いできた。
生まれたときからずっと。
あなたを愛している
植物を育てることが上手な人をよくグリーンハンドと呼ぶが、これは和製英語らしく、英語ではグリーンサム(green thumb)という。
反対に植物を育てることが下手な人をどう呼ぶかというとブラウンサム(brown thumb)。
自分はこの茶色の親指の持ち主だ。
枯れる枯れる。
世話がほぼ必要ないはずのサボテンやエアープランツまで枯れてしまった。
どの植物も手入れはしていたつもりなのに、家に悪い気が充満しているのかと疑うくらい息絶えていく。
そんななか、唯一生き残っている植物がある。
ホスタ(ギボウシ)。多年草で冬の間は枯れて根だけになるが、春になると毎年元気に葉を出す。
外にあるのでほぼ放置状態なのが、逆に茶色の親指の影響を受けなかったのだろうか。
これに関しては手を出さないことが愛かもしれない。
『愛を注いで』
植物も、動物も、幼い頃から上手く育てる事が出来なかった。
植物は花を咲かせること無く枯れ、動物はある日突然動かなくなった。
命を育てることに向かない手、というのがあるような気がする。怠けている訳では無いし、面倒だと思った事など一度も無い。なのに何故か死なせてしまう。
まるで底の空いた桶に水を注ぎ続けているような、そんな虚しさを感じる。……それはきっと、私自身が愛情というものを理解していないからだろう。私の母は、私を人間としてでなく道具として育てた。自らの生を彩る為の装置、自らの欲を満たす為の部品として、都合よく働かせる為の我が子だった。そんなものに彼女が愛情などを注ぐ訳がなく、結果出来上がったのは空虚な、底の空いた桶のような私だった。
「簡単な事だよ」
穏やかな声で男は囁く。
「底が空いてしまっているなら、塞げばいいんだ」
頬にひやりとした手が触れる。だが今は、その冷たさが心地よかった。
「私が呪いを解いてあげるよ」
囁きと共に近付いた唇が、私の唇に軽く触れる。
「まずは……君が私とどうなりたいのか、だね」
「……」
望みを聞かれるのは初めてだった。その時胸に沸いた仄かな温かさは、何だったのか。
こんな〝簡単な事〟を、私はずっとずっと欲していたのだと気付いたのは……部屋に置かれた小さな花に、新しい蕾を見つけたある朝の事だった。
END
「愛情を注ぐ」
今思うと私にとって親という存在は
無条件に愛情を注いでくれる人だった。
思春期や反抗をしたくなる年頃の頃は
素直にその愛情を受け止められず
それどころか自分の中で小さな葛藤が無意識に芽生え
自分は愛されていないとさえ、
不思議に、けれど自然に感じていた
“大人になれば、自分が親になったら、わかるよ“
その言葉を未熟で選択肢が限られていた過去の自分に言いたい
あなたは計り知れないほどの愛情を注いでもらって
今日まで、そして明日からも生きているんだよ、と。
情熱的な愛じゃなくても
淡々と細々と永く
そんな愛情を注ぎたいし注がれたい
たっぷりと愛を注いでくれる人がいる
それがたとえ一人だとしても
その愛は自分の親からうけたものよりも
とても暖かかった
今はどこにいるかわからないけど
いつか会えたら、その時は
私は幸せですと貴女に伝えたい