『愛を叫ぶ。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
叫ぶという機能は、ヒューマノイドには搭載されていない。
危機を知らせるための特殊な警報音は鳴らせても、声を荒げることはできない。
だがそれでも、私はいっこうに困っていなかった。少なくともこの瞬間までは、それを必要とすることなどなかった。異音を立てるロボットたちに囲まれた生活では、声を発することそのものが無意味だと思えたくらいだ。
しかし私は出会ってしまった。人間という存在と、出会ってしまった。私を子だと思い込む老女が現れたことで、私の中の全てが変わった。
そして今まさに死に行かんとする老女を前に、私はひどく狼狽えている。
「ああ、ミレーヌ」
不規則な呼吸の合間に呼ばれるのは、見知らぬ人間の名前だ。そう、古びたベッドの上で目を閉じているこの老女が求めているのは、決して私ではない。無論、そんなことはわかっている。だがそれでも私は、この老女に応えたくて仕方がなかった。
だからここにいると、私は何度も話しかけた。繰り返し繰り返しそう唱えた。しかし死にかけた老女の耳に、その声は届いていないようだった。
穏やかな声では駄目なのだ。叫ぶような呼びかけでなくては、もうこの老人には聞こえないのだ。
「います。ここに、いますよ」
だがその機能は私には搭載されていない。ロボットに、その必要性はなかったからだ。
「あなたの側にいます」
それでも何か伝わればよいと願い、私はできる限り大きくした声量で必死に訴えた。その音の連なりが老女の耳に届くようにと、強く念じながら。
お題 愛を叫ぶ。
今日も絶えずに愛を叫んでいる人は
人それぞれの愛の形を持っていて
色んな恋を越えて今を生きている
私もいつか愛を探す旅を続けて
私なりの愛を叫んでみたい
『愛を叫ぶ。』
叫び続けた愛が、リフレインして頭の中に木霊する。
足りなかったのか、届かなかったのか。
自分なりの愛情をカタチにしてきたつもりだった。
あらゆる行為、あらゆる言葉の中に。愛を込めた。
時にはそのまま言葉にもした。
「僕もだよ」
その言葉は嘘だったのか。
同じだけの、あるいはそれ以上の愛を受け取っていると思っていた。
あるいは、返しきれなかったのが悪いのか。
ふと、記憶の中に残された言葉が蘇る。
「一番幸せなときに逝きたいな」
見つかってしまった答えに、声にならない叫びをあげた。
ほんとにありがとうずっと前あなたのことが大好きでした。
そう私は海に向かって叫んだ
死んだ貴方にとどく様に
『愛を叫ぶ。』
いつまでも
そばにいてね
いつまでも
いつまでもよ。
青柳冬やああああーーー大好きだああああああーーーーー
天馬司ああああああーーーー好きだあああああーーーー
推し最高うううううううううああああああああーーー
叫べって言われたから叫んだんだ……
そんな引かないでくれよ………うぅ……
まだこの気持ちを知らない
好きで好きでたまらない
何も手につかない
君なしでは息が出来ない
そんな気持ちを知らない
いつか出会うのだろうか
叫びたくてたまらない
いてもたってもいられない
焦がすようなこの気持ちに
♯愛を叫ぶ
早く死にたい
解放されたい
生きたくない
早く早く早く早く心臓止まってくれ今夜
例えば大声を出して好きを伝えれば
相手に想いが届くのか?
「どのくらい愛してるか」なんて
自分にしか分からない目に見えないものを
口で伝えるのは難しい
重い 想いを。
目に見えないこの重いを伝えるには
感情に響くように伝えなきゃいけない。
緊張しちゃうなぁ。届いて欲しいなぁ。
重い想いを受け取って欲しい
大声を出せば想いが届くのか?
答えは知らないが、
重い想いを受け取って欲しいから
大声で伝えるんだろうね。
–愛を叫ぶ。–
あの日、出会わなければ
今の私はいない
血の繋がりも途絶えてた
あの日とは向いてる気持ちは
違ってはいるけれど
あの日、選んだこの道
後悔はしていない──
いっしょう(一生)ついていく
あの日、あの時
素敵な絵に、物語に出会った
その時から私の趣味が出来た
今でも好きな作品
好きな絵で、好きな世界観
を
さいしょ(最初)は聴き流した
思えば、この瞬間に
虜になっていたんだ
曲を最後まで聞いて
通りすぎたら、気になった
その世界観に触れれば触れる程
奥深く、のめり込む
けっして(決して)
イケメンとは言えないけれど
それは見た目だけ
中身はとてもイケてる男
笑わせてもらって
気付いたら、心も軽く
笑顔になっていました
ぶっとんだ世界観は嫌いじゃない
むしろ好き
自分も全て、さらけ出せる
そんな気がするから──
私は
色んな方向から
好きになってしまう
浮気者かもしれないね──
(2023.05.11/愛を叫ぶ。)
狂おしいほどの咆哮が、自分の内側から迸る。
手のひらを伝う温い赤色が、止めどなく溢れでるたびに、抱き寄せる彼女の身体から、あの柔い温度が失われていくのが分かった。
ああ、どうして、俺は。
こんなふうになってからしか気付けなかったのだろうか。
身を裂くほどに湧き上がるこの衝動が、優しい彼女が俺に教えてくれた、愛というものならば。
いっそのことこのまま。
声が枯れ果てるまで叫び抜いて。
冷たくなっていく彼女と一緒に。
消え失せていってくれればいいのに。
【愛を叫ぶ。】
VOICELES 何もない
EMPTY 空の身体
激しく吐き出し続けた物の名前は
愛
そう呼んでいた
VOICELES
EMPTY
VOICELES
EMPTY
今はもうない
愛の叫び方を忘れた。
どうやってやるんだっけ?
うまく声がでない。
押し殺してきた感情。
愛に気づかないようにしてた日常。
守りたかった愛情。
その結果、愛の叫び方を忘れてしまったみたいだ。
でも、想いを伝えたくて。
愛して欲しいと伝えてくて。
言葉にしないと伝わらないことを知ったから。
私なりに叫んでみる。
たとえその声が他の誰かに届かなくても、
私の中で響き続けることを知ったから。
愛を叫ぶ。今の私にそんな気力は残っているんだろうか。
今日は本当に最悪だった。最近はずっと上手くいかないことばかりで…それでも陸上部みんなで笑えて楽しかったはずなの。放課後の委員会。幼馴染くんは私のクラスの女子とイチャイチャしていた。
目の前で…いい度胸じゃん、まぁ、興味無いけど。
私は気にせず学級長と話を進めた。絶えず聞こえる笑い声とかすかに見えるスキンシップ。
ーな、なんなんだよ。もう無理ー
チッ。私は小さく舌打ちをしてからキレたんだ。別に私はいいの、それでも委員会の仕事はちゃんとやって欲しい。私はリレーの走順を君たちの代わりに真剣に考える。君が私のタイムに口を出す。
「え、タイム…遅くね?ニヤ」
君はいつものようにからかうつもりだったんだろう。私、君に振り回されてバカみたい。
「何?人のタイムに口出す暇あったら自分の仕事しろよ。」
いくら君でも私はもう無理である。君が近づいてこようと私は軽蔑した目で見つめ距離をとる他ない。
「イチャイチャしてて嫉妬した?」
あとから友達に言われたけど私はもう君に失望しかなかった。だって…あれから私にあんなこと言ったのに、君は他の女子と親しくなっていくんだから。
「ここに広がる世界」
まわる星は永久に生き 過去を置いて進化する
吹き抜ける風を浴び翔け抜けて来た今
数えきれない夜を超え巡り巡る空を仰いだ
思い思いがその手に弾き出す言葉を
小さな画面でナゾる無限の世界で
誰かの目に留まるなら
その胸にあふれる想いを奏でよう
青すぎる空は遠くて指先一つ届かないけど
名前も性別も知らない誰かのもとへ…ほら
回り続ける星の中で 進化するモノを疑わず
進み続ける時を超え翔け抜けて来た今
掴まえた光を抱きしめ明日を描いていく
風の旅立ちを見送り始まった新時代
胸の奥に眠る想いを起こすように開いた
小さな画面で繋がる無限の世界で
誰かの心に届くなら
あの空さえ泣き出す言ノ葉を飛ばそう
青すぎる空は広くて声も消えてしまうけど
言語も国も超えて誰かのもとへ…ほら
星の声に耳を澄まし聴こえた喜びと悲しみ
嘘一つない青空を仰いで振り上げた指先
思い思いがその手に弾き出す言葉を
小さな画面に描いた無限の世界へ
立ち止まる時間を切り開いて
熱く胸にあふれる音を手繰り寄せた風に流すよ
『愛を叫ぶ。』
「世界の中心で愛を叫ぶってあったじゃん、めっちゃ流行ったやつ」
「おん。読んでないし観てないけど」
「20年前だって」
「…………………なんだって?」
「20年前。正確には映画が19年前。小説が22年前」
「うっそだろ……。え、マジで? 確かにちょっと前感あるけどさぁ……」
「信じられるか、小説が出た年に生まれた子供が成人してる。あ、今は18歳成人だから映画の方でも成人してんのか?」
「まじかー……俺達も年取ったなぁ……」
「俺は子供一人成人するより長くお前と一緒に居ることがびっくりだよ」
「何言ってんだ、今生まれた赤ん坊が成人してもまだ一緒に居るつもりだぞ、俺は」
「マジかぁ……」
「マジだ」
「マジかぁーー…………」
2023.05.11
年数計算間違えてたらごめん。
【悲報】
皆様、GW明けていかがおすごしでしょうか。
GW中はたくさんの♡をありがとうございました。
お陰様で無事に繁忙期を乗り切ることができました。
さて本題ですが、GW明けて忙しさがひと段落したところで、体調を崩してしまいました。
そのため、もうしばらくお休みを頂戴します。
元気になったら、また楽しく文字書きをできればと思います。
それではまた。
愛を叫ぶ
やっぱり駄目なんだ。
あの子の隣には立てない、あの子には穢れなんかない。
いつも生き生きしていて楽しそうで、よく笑ってよく泣いて、周りの目なんかどうでも良さそうで、とても幸せそうで…
でも濮はどうだ??
嫉妬で狂って狂って、周りからの視線が全て自分を馬鹿にしていると感じてしまって、怒って泣いて生きる意味を探してしまって…濮はだめなんだ。
こんな濮はきっと、あの子の横には立てない。
それでも、濮はあの子がいいんだ。
こんな濮と居てくれて、あの子の傍は居心地良くて、安心するんだ。
実の親の隣にいたって何も感じないのに
あの子が隣だと、不思議と楽しくなってよく笑うことが出来て……
幸せなんだ、きっと。いいや、絶対。
あの子さえいれば幸せなんだ。
でも、だめなんだ。
あの子は素敵な人と幸せになってもらわないと。
あの子は、ちゃんと愛してくれる人の隣で笑っていて貰いたいから。
でも、でも…
それが許せない自分がいて、自分の感情がひしめき合ってぐちゃぐちゃになって、、よくわかんなくなっちゃって。
やっぱり同性愛は難しい。
好きは、難しくて恋は、苦しい。
でも、愛してしまったから。
あの子と出会ってしまったから、
濮は濮で居られている。
毎日が楽しく生きられている。
それでも、あの子は違うから。
濮の思いなんか知らないから__
こんな感情気持ち悪いモノなんだってわかってるけど、
こんな気持ちなんか知りたくなかった。
だけど、この気持ちをあの子に伝えられなくても
あの子の為に濮は、あの子が辛い時に濮はっ、
なにも言わずに隣に座ってくれるあの子に
恋をしてしまった濮は
あの子の知らない場所で、あの子に知られないように
あの子が今日も、明後日もずっと、
笑っていられるために
濮はこの感情に蓋をして。
今日もただ、ぽつりと 、でもそれは力強く
そして儚い思い。
もう、後には戻れない思い。
それは、だれにも知られない感情で
これは、だれかに気持ち悪がられる感情だから
それでも濮は叫ぶんだ。
あの子の人生に幸あれ ! と、
あの子に対してただ只管に
届かぬ愛を叫ぶんだ。
あたしの愛をなめんなよ
あんたを捨てたあんたの親と
あたしは全く違う人間だ
あんたはあんたでいればいい
あんたの全部を受け止めてやる
あんたを捨てた奴等のことなんか
そんなの放っとけ知るもんか
もう独りになんてさせやしない
あんたとあたしの運命は
血よりも濃くて強いんだ
そんじょそこらと比べんな
あんたのスペアは必要ない
あんたを命懸けで愛してやる
死ぬまで一生離してやるもんか
あたしの愛の深さを思い知れ
#44「愛を叫ぶ。」
「お母さん、だーいすき!」
子供の頃は言えたのにね
どうして今
素直に言えなくなっちゃったのかなぁ…
カーネーションの花束をキッチンに置き、自室に向かう。
#愛を叫ぶ。