『意味がないこと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
意味がないこと
人は死ぬんだ。
そう思えば思うほど、この世の中の全てのことの意味がなくなっていく。
勉強も、仕事も、ご飯食べることも、悲しむことも、楽しむことも、生きることも全部無意味になってしまった。
それでも僕は息をしている。
だって、意味の意味すらわかってない。
意味なんて、そんなことなくてもご飯は美味しい。
嘘をつかれたり、彼女以外の人と何の報告もないまま話したり、一緒にいるのに楽しくなさそうにされる人なんて思うだけ意味が無いことだ。今を大切にしていこう
手を伸ばす?
意味が無いことだ。
大声を出す?
意味が無いことだ。
希望を持つ?
意味が無いことだ。
ここは、罪を犯した人間が収監される大穴であり、地獄と称される、ディレスト監獄。
ロープを垂らして人が登り始めるとロープを切ることが趣味な監獄長や、どれだけ傷つけても死なない看守たちが所属する監獄を、知っている国家はもういない。
【じゃあこれを書いている人物は一体…?】
7月の天気雨の日、傘を持っていたにも関わらず、ささずに雨に濡れて帰った。
家に帰って、鞄も髪も制服も全部濡らした私を見て、母は目を見開いた。
「あんた、折りたたみ傘持ってなかったの?」
梅雨も終わりが近づいたとは言え、まだ急に雨が降ることもあるからと、私が折りたたみ傘を携帯するようにしているのを、母は知っている。当然の疑問だった。
「持ってたよ。でも、天気雨、綺麗だったから。濡れて帰りたくなって」
「あんたねえ、そんな意味のないことして。風邪引いたらどうするの」
私のセリフに、母は呆れ顔だ。
「とりあえず体拭いて、玄関上がって、さっさとお風呂入っちゃいなさい」
母は、タオルを差し出しながら、私を風呂場へ追い立てようとしてくる。
確かに傘もささずに雨の中駆け出したのは、傍から見たら意味がないことだったかもしれない。
でも、キラキラの天気雨の中を走るのは、最高に気持ち良かったのだ。結果的に、私にとっては意味があることになったのだと思う。
客観的に見たら意味がなくても、主観的に見たら意味がある。
もしかして、世の中に真に意味がないことなんて存在しないんじゃなかろうか。
そんなふうに哲学っぽく考えながら、私は、母からタオルを受け取って、身体に付いた雫を拭い、風呂場へと向かった。
《意味がないこと》
保全させていただきます。
いつも読んでいいねを下さっている皆様にはいつも本当に感謝しております。
この場をお借りして、御礼を申し上げます。ありがとうございます。
今、こちらを始めるきっかけになった創作に力を入れております。
こちらで色々とイメージを膨らませられたおかげで、内容が固まってまいりました。
本筋として力を込めておりますので、応援してくださると嬉しいです。
意味がないこと。
人生には意味が無いことなんてないんだよ。
勉強だって、将来生きるのに必要だし、
運動だって、将来生きるのに必要。
だから、してはいけないって言ったらいけないんだよ。
恋愛だって、娯楽だって、全て全て人生の1パーツ。
でもね、その中でもしすぎてはいけないんだよ。
日頃のストレスが爆発しちゃって暴言を吐くのも
全然いいんだよ。でもね。
相手が不愉快になるストレス発散はしないでほしいな。
だって、相手が不愉快になるストレス発散だと
周りに人が居なくなっちゃうよ。
でも、人が居なくなる方がまだいいんだよ。
大人だから、大きいから、社会の闇を知ってるから
十分にメンタルがつよいんだ。
でも、子供の前で常識を知る前に不愉快な方法で
暴言を吐いたらどうなると思う?
僕みたいにならないで欲しいから、子供の前で
不愉快になるストレス発散はしないでほしい。
なら、どうすればいい?って、これはただの提案だけど
身近な人に子供を預けて仲のいい友人と遊ぶ、
とか、身近に人がいないならそうゆう子供を預けれる
施設とかに預けて1人で1日旅行してみるとか
そんな感じに自分に合ったストレス発散方法を探して
ほしいな。子供に発散するより、子供を預けて発散した
方が、何百倍、何千倍もマシだよ。
いつも育児とかご苦労様です。今まで頑張ってきた
ことを諦めないでね。絶対報われるから。
だからこれだけ覚えてお休みとかしてね。
子供に暴言を吐いてストレス発散しないでね。
あの人は時計が好きだった
集めるでもなく、普通の時計がひとつ
高いでも、正確でもない ただの時計
すぐに遅くなるその時計を
しょうがないな、と笑いながら
戻しているのを思い出す
あの人は突然いなくなった
ほんとうに突然だった。別れも言えぬままに
私は一人取り残されてしまった
あれから何年たっただろうか。何月?何日?何時間?
世界は私を置いて
ぐるぐる早送りで進んでいく
無慈悲に、暖かに。
私に一つ残された
時計の電池は変えないまま
意味があるかないかなんかわかんないかもだけど感覚などで決めればいい。
自分が" 意味がある "って思ったら意味があるし
自分が" 意味がない "って思ったら意味がない。
それぞれ自分で決めればいい
意味があるか無いかなんて、それぞれがそれぞれの感覚で判断すればいい
その判断は他人によってされるものではなく、各々が自分の意思で判断すべきものだ
そもそも、事象ひとつひとつに本来意味なんか無い
それは、人々が後付けでその事象ひとつひとつにそれらしい『意味』と言われるものを充てがっただけのもの
一般論的に言われる『意味』を、何となくそんなものか…と捉えていることが実は案外多いもので、皆がそうだと信じている事に疑問を持つ自分を不安に思うことさえある
だから、他の誰もが無意味と捉えていることに自分が意味を感じることや、逆に誰もが意味を感じることを自分は無意味と感じたって一向に構わないし、それはむしろ自然なことなのだ
意味がないこと、と自分が捉えていることに関しては、「自分には意味が無い」と言う意味をそこに見出しているということだ
『意味のないこと』
会話下手な自分を変えるため、ネガティブ思考を縛り付けた。口にすることは全てポジティブで、友達や他人に対して無駄な自責なんてしないようにした。
できるだけ立ち回りを優位なものにできるよう努めた。一返されたら一返して、どこまでも喋り続けて、人を笑わせることに費やした。その場その場での切り替えは得意だったので、それを利用して騒ぐところでは騒いで、黙るところで黙る話し方にした。
見た目も行動もガラッと変えた。
長い間暗い性格だったので、自分が綺麗であればどんなにこの世は生きやすかろうと思っていたため、スキンケアに精をだした。ヘアオイル、美白美容液、ビタミン配合のよくわからない液体、葉酸サプリ、ダイエット、食事制限、ウォーキング、背筋、言葉遣い、その他諸々。
そのうち、友人と話すことが苦ではなくなった。常に疑う必要がなくなったからだ。その連鎖に連なって人と笑顔で話すようになったし、教室内での身の振り方もわかって、順風満帆な気がしていた。
自分を変えてから何ヶ月か経った頃、学校から帰って、夕飯を作ることができない、更には宿題、スマホをみることさえ億劫というような心持ちになってしまって、ひたすらに眠り続けた日があった。
ある日はとにかく甘いものが食べたくて仕方なく、ある日はとにかく遠くへ生きたくて、ひたすらに道を歩き続けた。なにもかも上手くいっているはずなのに、いつも死にたかった。
学校が緊張する場所になった。選択肢を間違えたらゲームオーバーで、笑顔で話している間、あんなに気を遣っているはずの顔面がどんな歪み方をしているのだろうとずっと不安で仕方がなく、休み時間ふと一人になると涙が出そうになるような生活。ポジティブになって人と関わるが増えて得た喜びに心は悲鳴をあげていた。
どうすればよかったんだろうか。笑顔で居続けても周りに人は居なくて、当てつけで悪口を叩かれ、得と損の比率が7:3の今。一生懸命悩みを聞いても無碍にされて、結局わたしはどうなりたかったのかさえ、もうそれすら分からずに、朝布団から出ることがいまから産声をあげる赤子のようにおそろしく不安な気持ちなのに。夜な夜な今日の終わりを振り返って、その時のクラスメイトとの関係の良さで明日の運命が定まるような暮らしで、ひたすらに息が詰まっていて。
いくら幸せになろうとしようとて、私という存在が生き永らえていること自体、意味がないことだったのかも、しれない。
教室に入るあの瞬間、身体が崩れ落ちてしまうような大きい恐怖心。給食で手が震え、年中長袖で体のラインを隠さないと生きられない。距離が遠くても登校時間は早くあらねばならないこと。誰かを叱る教師の怒号に跳ねる心臓と冷えていく足先、蘇りだす過去のあれこれ。やはり泣き出してしまいそうないつもの始まり。
こんな地獄でさえ身につくのなら、生きてこそとでも言うのだろうか。
意味がないこと
日の下では身を焦がし
胸の内に住まう悪魔を人にならせる者なし
閉ざされた門は錠がかかり、城壁内に侵入者なし
口中では砂利が唾液と共に乳白色の欠片を
弄んだのち嚥下する
いみのないもの
お題『意味がないこと』
船星「ごめん、お菓子とか何もない家で」
そう言いながら僕は客間の掘り炬燵に座る大神とその友達に陶器で作られた湯呑みに麦茶を注ぎ入れ配膳していた。
何故大神達が僕の家に来ているのかというと、前回ナンパ作戦を考えている時大神と二人で教室に残っていたら、担任と牛海(体育教師)に邪魔されたからである。その帰り道大神と一緒に帰る際学校から僕の家が近いというを知られてしまった訳で現在に至る。
ようやく1学期期末テストが終わって一息つけると思っていたのだが……。
大神「気にすんなや。急に来た俺らが悪いんやし」
生徒A「そうそう」
生徒B「食べたくなったら後で漢気(おとこぎ)じゃんけんして買いに行ったら良いんじゃん!近くにコンビニやスーパーあるし」
船星「漢気じゃんけん?」
生徒A「知らねぇの?」
船星「う、うん。」
生徒B「普通のじゃんけんだよ。ただし負けた奴が全員の好きなモノを奢るんだよ。俺の親父が家族全員巻き込んでよくやるんだよ」
船星「そうなんだ。仲がいい家族だね」
生徒B「全然そうじゃねぇよ。半ば無理矢理だぜ、ひでぇだろ」
僕は返答に困り笑うしかなかった。両親が仕事で忙しくほとんど家にいないから家族団欒というのを僕は知らない。だから生徒B(丸太)君の家族を僕は羨ましいと思った。
大神「そろそろ本題に入ってもえぇか?」
船星「う、うん。あ、あのさそもそも『ナンパ』ってする意味あるのかな?僕には……意味がないことのような気がするんだけど……」
僕はこの機会に大神の誤解を解こうと思った。
すると大神は僕を睨みつけている。
僕は心の中で−−−−
『こ、怖い、何かまずいこと言ったかな。言たかも』
大神「どういうこっちゃ船星。お前、好きな女おるからあそこでずっと見てたんとちゃうんか?」
船星「えぇ〜〜!?ち、違うよ……多分」
生徒A「おやおや。話が荒れてきそうですわよ。奥様」
生徒B「そうですわね。奥様私達は退散した方がよろしいかしら」
生徒A、Bはコソコソと内緒話を始め、船星の家を出ようと掘り炬燵から立ち上がったが大神に呼び止められてしまったのだった。
End
「ありがとう、冴人。君に会えてよかったよ」
酷く混乱している彼に頭の整理をさせる暇も与えず、私は彼の前から立ち去った。
出てきた言葉は今までの感謝とそして少しの欲。
――もし、次に生まれるなら人間になりたい。それで冴人と……
考えても意味の無いこと。分かっている。
でも、生物というのは自らの死を悟ると死後に強く願うのかもしれない。今の私のように。
『死ぬことで、本当の生を手に入れる。』
死を自覚した瞬間、私は生きていたことを自覚する。
本当の生なんて、そこから呼吸が止まるまでの一瞬なんだ。
私の生涯には逃げても、逃げても、絶対に消えない罪がある。それが他人の罪としても、大衆にはそんなこと関係ない。
罪の業火に焼かれていつしか私という存在が抹消されるのだと思っていた。
『今の俺にはその答えが出せない……だから、待っていて欲しい。必ず、決断する。いや、しなくちゃいけないんだ。』
『果実(かさね)?変わった読み方をするんだな。……別に変なんて言ってないだろ。〈結果が実る〉いい名前だよ』
『俺は、果実が仇なんて思わない』
『待てよっ!俺はまだまだ未熟だけどお前の、果実の為に出来ることはしたいんだ。』
冴人との思い出が胸に染みる。
あれでお別れなんて、寂しいよ。
もっともっと、お話、したかったなあ。
幸せな走馬灯。
これさえあれば、私には死後の世界なんて必要ない。
来世なんていらない。
『無意味な戯れ』
考える。何故あの人が殺されてしまったのかを。
考える。何故あの子が死ななければならなかったかを。
子ども達の笑顔を見る度に、我が子の名を呼ぶ親の声を聴く度に、胸が締め付けられる。息が出来ない。
考えても答えは出ないし、出たとしてもきっと納得できない。
『一方通行』
意味がないこと
【意味のないこと】
「そんなことやっても意味ないじゃん」
「結局無駄だよ」
そんなにあたりまえだよね。
今必死になってやっていることがあっても、
失うのは一瞬だよね。
だから全部無駄
だけどその無駄が楽しいんだよ。
今日も頑張って生きよう。
「意味がないこと」
意味がないことはしないからね?と後輩ちゃんに。
目先のことに囚われず、理由も考えてねと諭す日々。
「意味がないこと」
行くあてもない裸足
つま先から冷えていく
ワンピースは場違いで
思わずしゃがみ込んだ
足首を掴んで暖を取る
その指たちもまた冷たい
息が白く色づいたら
また季節がめぐり
地球がまわる
意味がないことが意味がある
と誰かが言っていた。
今がまさにそんな気分で。
何もできない自分が、何をしたいか
探せる時間なのだから。
今は 捜す時間だ。
天を仰ぎ手を伸ばす
美しい黄昏に乞うように
あの空に吸い込まれてしまえたら
どんなによかっただろう
壊れ、色を失っていくこの世界で
もう一度、息をすることができたら
私は地に膝をつき懸命に祈った
こんなこと、意味がないことだと知りながら
「ぅ、えっくし!!!」
喫煙室に響き渡るくしゃみに、その場にいた連中は顔を顰める。
「汚ね、うつすなよお前」
鼻水を啜りながら、俺は設楽に忌々しく告げる。
「移んねぇよ。花粉は」
この時期の憎いあん畜生がやってきた。由々しき事態だ。
「えっ、豊田お前花粉症だっけ?いつから?」
「多分一昨年くらい…病院行ったのは去年」
「うわ、課長俺もっス。杉?」
頷くと根田が哀れみの視線を向ける。顔が「うわぁ」と言ったままで固まっている。
「俺、稲っス」
「稲もしんどいって聞くな…」
ポケットティッシュを取り出し鼻をかむ。残り数枚。心許ない。
「俺に金さえありゃな…」
「新薬でも作るのか?」
我関せずな設楽がフウと煙を吐き出す。
「いや。『花粉撲滅党』って政党立ち上げて日本中の杉林刈り取る」
「そっちかい。出馬って幾らだっけ」
「300」
案外するな、と二本目に火をつけながら設楽が嘲笑する。
「流石に世の林業従事者が黙ってねえだろ」
電子タバコを指揮棒のように振りながら俺は答えた。
「でも絶対過半数以上は議席取れるね」
「杉切り終わったら解散する政党なんてあるか」
俺たちのやり取りを聞き、根田が閃いたように言う。
「あ!そしたら稲刈ったらいいんですよ」
「稲は植えたら刈るまでがセットだろうが」
「…確かに」
「稲ってそのイネじゃないだろ、確か」
スマホで調べ出す俺に、設楽が呆れ声で言う。
「今の会話みたいなの、なんて言うか知ってるか」
「”一攫千金”?」
「”取らぬ狸の皮算用”」
スマホから視線を外さずに言う俺たちに、溜息混じりに設楽が答える。
「……”机上の空論”」
≪意味がないこと≫