『恋物語』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
かれこれ10年ほどになるだろうか。好きな人がいる。
恋愛的な意味合いとして………と断言したいところだけれど、この気持ちが本当に恋愛感情なのかは正直なところ、今は怪しくなっている。
最初は膨大な知識に対しての尊敬と、こんな兄がいたら良かったなという憧れだった。
それが段々と、一緒に何かを体験したい、一緒に居たい、抱きしめて欲しいという気持ちに変わっていき、ある日「私はこの人が好きだ」という自覚に至った。
しかし、好きと言うにはあまりにも、良き友人としての関係が長く続きすぎていた。
本人から恋愛には全く興味が湧かないとも言われていた(実際、はたから見ていてもそう思えた)し、今更「あなたが好きです」なんて言える勇気はなかった。
一度だけ、人づてに彼に伝えてもらったことがあった。
後日あれはどういう意図かと問われ、関係が崩れるのを恐れた私は冗談半分に返事を濁し、とても叱られた。
今は自分でも愚かな行為だったと思うが、当時は好きという気持ちを伝えたいものの、その結果によって友達という立場も失うかもしれないという怖さも大きかった為、パニックみたいになっていたのだろう。
叱られたことがショックだったからか、これ以降私は告白はしていない。完全に自業自得だけれど。
それから数年。
現在も、私は彼と良き友人関係だ。
彼のことは未だ好きだが、その気持ちに最初の頃のような熱量があるかと言われたら無いだろう。
出会って、好きになってから10年以上。
今ではこの〝好き〟が恋愛なのか親愛なのか友愛なのか、はたまたそれ以外の何かなのか、私自身にも分からなくなっているのだ。
それらを全部含めた好き、なのかもしれないが。
きっと彼には今、大切な人がいる。
そう感じてはいるが、怖くて聞けない。
もし「いる」と答えが返ってきたら、間違いなくショックを受けるし、悲しくて立ち直れないような気がする。
だから、まだ。
捻れて複雑になってしまった〝好き〟だけれど、この気持ちは恋愛感情なのだと、思う。
自分から踏み出せない臆病で卑怯な私にはお似合いなのかもしれない、この歪んでしまった恋物語は、こうしてまた今日も続いていく。
お題「恋物語」
典型的に思える話かもしれないが、
僕は恋をした。いや、一味違うかもしれない。
その君の熱心な横顔に抱いてしまったのは、叶うことの無い悩ましげな恋心。
―僕ではない人に恋をしている、そんな君の事が好き。
愛おしげな目を、「誰か」に向ける君。
そんな君に対して、自然と恋心が芽生えていた。
「僕の事を見てよ」
可笑しな僕の満たされない欲望は、心の中でとどまっては散っていく。
僕は君には触れる事は出来ない。
どうか君にだけは軽蔑されたくない。
君の気持ちを弄ぶそんな「誰か」に、
僕がなる事が出来たらどれだけ楽だったの?
「君が好きなあの女の子になりたかったな」
僕が好きになるのは大抵いつも男の子だった。
周りにそれを言うと軽蔑される故、ずっと恋心も何もかも胸に秘めていた。
でも、僕がそんな眼差しで見ている君でさえもきっと僕の事を軽蔑するだろ?
誰にも言えない、ずっと続いている僕の恋物語。
君が好きな「誰か」に気持ちを弄ばれて辛いのなら、その「誰か」に、僕がなってはいけないのだろうか。
恋物語
全てがハッピーエンドでは終わらない
誰かが誰かと別れた、失恋した
そんな悲劇には続きがある
だれかを愛した自分自身と別れる主人公は滅多に描かれない
諦めるのに苦悩したのに葬ることまで到底できやしないだろう
【こんなつもりじゃ、】大逆転、ラスボス、ハッピーエンド
「こんなつもりじゃ、」
思わず言葉を零し顔を顰める。
最後の、ああラスボスという役割らしい私はまさかの大逆転により勇者一行に負けたのだ。
だからといって負けたからのこの台詞ではない。
簡単に負けるてやるつもりも無かった。だが、負けたからにはさっさと殺してもらおう、でもせめて巻き込んで死んでやると。そしてやっと開放されると内心喜んでいたのに勇者を名乗った女は、私を打ち倒した後手を取ってキスをする。
「ね、私のお嫁になって欲しい」
「何を、馬鹿な事を」
本当に何を考えているのだ、こいつ。
さっきまで殺しあった中だというのに、想いを告げてくるやつがあるかと困惑していた。
「あの日君を見た日から、君の隣に立ちたかった。だけど私には勇者って役割がある。だから魔王という役割の君を打ち倒した後、君自身の手を取りに来たの」
不覚にもこの女に胸がときめいてしまった、役割が無くなった私自身が欲しいのだと言われて。
そういうと彼女は私の手を引き立たせた後、私の目を見て笑顔でこう言ってのけた。
「ふふ、これが大逆転のハッピーエンドだ」
2人で歩いた。
2人で食べた
2人で観た。
2人で行った。
2人で寝た。
一人で歩いた。
一人で泣いた。
一人で見返した。
一人で眠りについた。
一人で思い出した恋物語。
君はいつも綺麗だった。
僕はいつも醜かった。
『恋物語』ですぐに思い浮かぶのは
「小さな恋のメロディ」と「ローマの休日」。
どちらも古い映画ですが名作ですよね。
前者のようなハッピーエンドは勿論好きですが、
後者のような切ない結末も余韻に浸れるので
好きです。
『ラブストーリー』というと軽い感じがしますが
『恋物語』というと日本語ならではの響きで上品
な感じになるから不思議ですね。
〜お題『恋物語』〜
[恋物語]
恋が一方通行なものだと仮定するなら
おっちゃん
めっちゃ恋しとるわ
自由なお金
自由な時間
自由な発言
自由な行動
そうか
不自由に感じてるのか
昔
恐怖の正体は『不』じゃなかろ~かと
思った事がある
自分の頭の上には『不』がくっ付いてて
何も無い時は
特に感じないけれど
何かを手にした途端に
無くなるのが怖くなる
便利だったり
幸せだったり
安心だったり
満足だったり
もちろん自由も
分からない物は怖いけど
分かってしまえば戦える
なんて
生意気な事を
恥ずかしげも無く考えてたっけ
まぁ
それで自分のケツを叩いてた所もあるが
少年の俺よ
悪い事は言わない
行方不明になる前に
そのノートは処分したまえ
無くすのが怖いんじゃない
ひょっこり出て来るのが恐ろしい
まだ処分し損ねた
エッチな本を
見つけられる方がマシだい!
恋ってなに?
憧れのどきどき?それとも近くにいて守りたいもの?
小学校中学校くらいの方が、純粋に恋できてたな。わからなくなっちゃった。
僕「荒っぽいけど根はいい子な君」
私「大人しいけど頼りになる貴方」
僕「辛い時はいつもそばに居てくれた」
私「悲しい時はそっと方を貸してくれた」
僕「頼ってくれるのが嬉しかった」
私「頼れる貴方がかっこよかった」
僕「色んな場所に行けて楽しかった」
私「色んな場所に連れていってくれた」
僕「損得なく接してくれた」
私「どんな私も受け入れてくれた」
僕「もっと君を見ていたかった」
私「もっと貴方と喋りたかった」
僕「やりたいことも沢山あった」
私「見たい景色も沢山あった」
僕「君のことを愛せて幸せだった」
私「愛されていた事が幸せだった」
僕「もっと抱きしめてあげたかった」
私「もっと好きだと言いたかった」
僕「守りきれなくてごめん」
私「守られてばかりでごめん」
僕「次は後悔しない。」
私「また会えたなら今度こそ」
僕私「守ってみせるから」
題名『マルチバースの世界』
(裏テーマ・恋物語)
「なんで?」
「ごめんね、でも3ヶ月らしい」
「じぁ、一緒にハロウィン楽しめないの?」
「うん」
そのあと彼女は泣いた。
僕の余命はあと90日。何も治療をしなければ。それを病院で聞いた時は冷静だった。
でも恋人である彼女に話し、ああ泣かれると現実なんだなぁ〜って思って胸が苦しくなった。
やっぱり大好きな人と別れるのは辛い。
大切な家族と会えなくなるのも辛い。
まして、この意識が消えて戻って来れないのは恐怖でしかない。
僕は子供の頃から眠るのが怖かった。意識が途絶えるのが怖かったんだ。それは死だから。
そう、人は約3万回の死の練習として眠り、やがて本番を迎える。なのに僕はまだ1万回も練習してない。
そんな時だ。
病院の待合室で変な老人に会った。
その場のベンチに偶然、隣同士に座っただけだけど話しかけられて一緒に喫茶店に行った。
「マルチバースを信じるかい?」
最初にそう聞かれたんだ。
「スパイダーマンとか映画の世界なら」
そう答えたら、
「興味があるならこのあと、ついてきてくれ」
理由がわからなかったし、宗教とか詐欺とか認知症もありえたけど僕は直感的に信じてしまった。どうせ死ぬ運命だし怖いものも守るものもなかった、彼女以外は。
理論物理学の世界ではマルチバースは必然になりつつあるんだって言うんだ。つまり宇宙がいっぱい存在してるって。天動説が地動説に変わったように常識が変わる事になると言う。1つのこの世界と思っている空間が他にもあるとしたら行きたくないかって聞いてきた。
行く方法を知っていると。
僕に話しかけたのは、僕が死ぬからだ。
違う世界へ行けても時間や空間は安定してないから僕たちが生きている場所に戻れない可能性が高いらしい。
「僕と一緒にマルチバースの世界に行って下さい」
そうプロポーズしたいとも思った。
たくさんの宇宙をめぐる二人の恋物語。
彼女となら幸せだ。
そう思ったけれど。
彼女はすぐに別の彼氏を作っていた。
死ぬ彼氏に寄り添いって私には耐えられないと振られた。
だから、僕は両親を高級なお寿司屋さんに連れてゆき、孝行してから旅立つつもりだ。
マルチバースの世界へ。
生きるために。
そして、新しい恋物語を探して。笑
恋物語
甘く切なく
薔薇色で
ドス黒く
あったかくて
凍りつく
笑って泣いて
いろいろな
顔を持つ
それぞれの
二人だけの
物語
今まで幾千の恋物語に想いを馳せてきました。
煌めく恋物語は私にとって憧れであり、出来事を通して共感をして行くうちに彼ら彼女らの疑似恋愛を楽しみながら学べる生きた教材なのです。
私は現実で淡い恋心を抱いています。
お恥ずかしいのですが、経験が少ないため、勇気を出して友人に相談をしまして、この前恋バナというものをしました。
友人には感謝しかないのですが、好きな人は可愛く見えるという意見で一致しました。
だけど本当はその思いを語るにはまだ早く、収穫できるほど成熟していません。
焦らず無理をせず今は自分の気持ちを見つめていくという友人のアドバイスを大切にしようと思っています。
そんな中、最近、気づいたことがあります。
香りについてなのですが、こっそりと掌編のモデルにさせていただいている男性が身近に居りまして、その方は香水をつけています。
たぶん成分に入っているイランイランの香りがその方が通るたびに鼻腔をくすぐるのですが、間違いなくモテるであろうその方はいつも小説の参考にさせていただいて居りまして、なるほどと思っています。なんのこったと思われるかもしれませんが、イランイランは若干癖がある香りだと思っていまして、印象に残る存在感と身につける人の自信を私は感じています。
そして、この前、職場で気になる人の部屋に行った時にふわっと香水の香りがしました。
それは爽やかな香りで勝手なイメージとしてはスポーツマンの方がつけている様な良い香りでした。
柑橘系の成分かなと何故か胸がきゅんとときめくというさり気ない感じの匂いでした。
少しホッとした香りでいつまでも嗅いでいたいような気持ちになりました。
気になる方は心配になるぐらい不機嫌そうで冷たい感じだったのですが、GWを明けてみて何回かお会いしてみたら杞憂に終わりまして、先日いらっしゃった時はにこっとしていました。
そんな好きな人のあるアクションがありまして、気になってしまいモヤモヤとしています。
男性の心理について動画を観たり調べたりしているのですが、謎のままです。
とりとめのないお話をしてしまいました。
失礼いたしました。
「恋物語」
今もどこかで、誰かが恋をして、物語が生まれているんだろうな。
一目惚れか、長い付き合いの中で好きになったのか、人それぞれ恋の仕方は違うけど、その日々は、とても充実していると思う。
その気持ちを大切に、物語を進めていって欲しい。
先には辛く困難なこともあるけれど、気持ちに嘘はないから、素直に、まっすぐに、エンディングまで向かっていこう。
創作「恋物語」
「ふざけてるの?」
可愛らしい便箋を手に彼女は眉をひそめる。校舎裏に立つ女子の前には大人しそうな男子が一人。真剣な顔で彼女の言葉を待っている。
「要するに、あたしに惚れたってことよねぇ」
静かな迫力に圧倒されつつ彼はぼそぼそと何か言った。便箋に目を落とした彼女はふっと吹き出す。
「これ、『恋』が全部『変』になってる。あと、文法もめちゃくちゃね」
突き返された便箋に彼は絶望的な表情を浮かべてその場に立ち尽くした。片や彼女は優しい笑みで口を開く。
「この学校でダントツの文才を誇るあたしに恋文とは、あなた随分な度胸ね。気に入ったよ、書き直して来たら考え直してあげる」
彼の表情はわずかに明るくなった。だが、彼女は不敵な顔で彼を見つめる。
「なーんて言うと思った?もう二度とあたしの前に現れないで」
そう言って彼女は男子に背中を向け去って行く。残された彼は青ざめた顔で小さく震えていた。彼らの恋物語はここで一度終わりを迎えたのだった。
(続く)
『恋愛小説』が苦手だ。
密室の謎を解く推理小説の中に恋愛の要素があるとか、仇討ちがメインの時代小説の中に恋愛の要素があるとか、そういうのなら楽しく読める。
でも、恋愛がメインで初めから終わりまでずっとその話しかしていない物語や主人公には、どうしても入り込めない。
四六時中恋をしたいと言ってるキャラクターとか、恋愛を他の何よりも素晴らしい至上のモノ、みたいに表現している物語は、なんだか怖いのだ。
そこまで素晴らしいモノなのだろうか?
一人の人間にそこまでのめり込めるモノなのだろうか?
リアルな人間とうまくコミュニケーションが取れない私は、たとえフィクションの中でもそういった人との繋がりを求める人達に、恐怖と同時に憧れを抱いているのかもしれない。
END
「恋物語」
この世界には前世愛した人も広い世界で
どこかで生きている。過去に愛した人も
今愛してる人だってこの地球に存在する人。
私は大好きな初恋の人が亡くなったとき、
この世界に生まれ変わって生きていると思えば
辛いことだってなくなる。そう考えていた。
『恋物語』
いちごミルクを作る時間が大好きだ。
いちごをフォークでつぶして、牛乳と砂糖を入れ、かき混ぜる時。白と赤が混ざり合い、やわらかなピンク色になる、あの瞬間。
牛乳と苺が巡り合い、一つになっていく様はある種の恋愛映画を思わせる。
生まれも、育ちも、何もかもが違うもの同士が出逢い、
一緒になる。
いちごミルクとは、牛乳と苺の恋物語なのである。
だからこそ、その恋物語を自分の手で作ることができるその時間、その瞬間を、私は愛しているのである。
好きな人ができた
それはまるで少女漫画みたいな
そんな物語だと思ってた
何があってもうまくいく
そう信じられたら良かったのに。
現実はそうもいかなくて
これはわたしの話。
好きになった人は手の届かない存在
諦めの早いわたしだから
きっと叶わない
また思ってしまっている
でも何度だって叶えてきた
そんなこともあった気がする、
今の恋はきっとそんな程度じゃなくて
わたしは本当に
心から好きになってしまったかもしれなくて。
こんなに好きだって思ってしまってること
今まで周りには言わなかった
なのに今わたしは
この気持ちを抑えられなくて
全てがとても嬉しいの
嘘だってわかってても
君がわたしをみてくれた
それが嬉しかった
だけどこの想いが少しこわくて
こんなに大きくなる気持ち
わたしは知らないから
叶わないのに耐えられる自信なんてない
でもまだ一緒にいたい
この気持ちはどうすればいいんだろう
まだ芽生えたばかりの恋だけど
もう既に満開だよ
恋物語
恋する気持ちはとてもキュンとする
幸せな気持ちと儚い気持ちの混じり合った複雑な感覚
恋の物語が動き出すと
私はドキドキとハラハラでそのままの自分でいられなくなる
恋する私が恋する人の前でそのままでいられたら
こんなに楽な事はないと思う
それでも恋する気持ち
ドキドキとハラハラを味わいたくて
貴方に好かれたくて
今日も恋物語が展開していく
明日のドキドキとハラハラがとても幸せな気持ちでありますように
祈りながら
貴方の事を考えて
おやすみなさい
私はろくな恋愛経験をしてこなかった
小一の頃結婚しようと言っていた男の子は
いじめに加担してDV男になった。
小4の頃初めて告白された時は、行き止まりまでにじりよってきて追い詰められて突き飛ばして逃げた
中一で想いを寄せてくる男の子が気持ち悪くなった
怖くなった
私の恋物語はとても悲惨なもので、
私は恋とは何か分からなくなった
もしハッピーエンドが訪れるとするならば
1度でも胸をときめかせて、
誰かのことを思い続けたい
妄想をしてしまうくらいに
誰かとの共同生活を望みたい
愛及屋烏を体感してみたい
同じ不幸展開ばかりで
もう飽き飽きだ