せつか

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『恋愛小説』が苦手だ。

密室の謎を解く推理小説の中に恋愛の要素があるとか、仇討ちがメインの時代小説の中に恋愛の要素があるとか、そういうのなら楽しく読める。
でも、恋愛がメインで初めから終わりまでずっとその話しかしていない物語や主人公には、どうしても入り込めない。

四六時中恋をしたいと言ってるキャラクターとか、恋愛を他の何よりも素晴らしい至上のモノ、みたいに表現している物語は、なんだか怖いのだ。

そこまで素晴らしいモノなのだろうか?
一人の人間にそこまでのめり込めるモノなのだろうか?

リアルな人間とうまくコミュニケーションが取れない私は、たとえフィクションの中でもそういった人との繋がりを求める人達に、恐怖と同時に憧れを抱いているのかもしれない。

END


「恋物語」

5/18/2024, 3:45:47 PM