『怖がり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
怖がり
知らない人が怖くて
家のチャイムが鳴っただけで
安全地帯に逃げていったね
けれど
家人が怖がる
例の黒い虫には
果敢に向かっていく
かわいくてかっこいい猫
昨今のスマホゲームはろくな説明がないまま
ゲームの世界に放り出されることが多い。
いきなり始まって足早に説明してくれてもさっぱりだし。
こんだけ選ぶボタンだらけでしかも、説明以外のところは
選れべないから、頭に入ってこないし。
なんか恐ろしい数字が斜め上に付いちゃってる
受け取り箱みたいなところに
スタートダッシュやらログボやらズラズラズラ…
運営からのお詫び?何したの?
運営からのプレゼント?何で?
ガチャ券とかならともかく
もらったものの使い方も分からない。
頭がパニックを起こす。未知のオンパレード、怖い…
あー、なんかこのゲームきっと私には無理そうだ、うん。
アンインストール、アンインストール…
(怖がり)
3/16「怖がり」
この部屋に住み着いた何かはひどく怖がりのようで、今まで一度も顔を出さない。
僕が独り言を言ったり、物音を立てるたびに、驚いたようにガタッという音がする。
いるの?と声を掛けると、今日は食器棚の隅からカタカタと震えるような音がする。
別に何もしないんだけどなぁ…とつぶやいて、僕は今日も読書を続ける。
(所要時間:5分)
3/15「星が溢れる」
両手で器を形作って、流星群を受け止める。
ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ。落ちてくる星はどんどん増え、そして数え切れなくなる。
やがて両手から溢れ出てこぼれ落ちた星は、はらはらと風に溶けていく。
そろそろいいかな。空に放り投げる。
星たちは夜風に溶けながら散っていく。やがて空に還っていく。
また、30年後。
(所要時間:5分)
3/14「安らかな瞳」
その茶色の瞳はいつも安らかで、心を落ち着かせてくれる。イライラした日も落ち込んだ日も、心配そうに覗き込んでくるその瞳が、私を癒やしてくれる。
私の可愛いクラリス、私の可愛いパートナー。愛護センターから引き取られて6年目の記念日、おめでとう、そしてありがとう。
(所要時間:6分)
3/13「ずっと隣で」
河原に座って1時間。その花はずっと、私の隣で揺れている。慰めるように。励ますように。
母が亡くなった。
その花はずっと、私の隣で揺れている。慰めるように、励ますように。
まるで、私が小さい時の、母のように。
(所要時間:4分)
3/12「もっと知りたい」
空気はどうして透明なんだろう?
そもそも本当に透明なのかな?
見えているものは、その通りに存在するのかな?
知りたいことが、たくさんありすぎる。ひとつの疑問は次々に連鎖する。
知りたい。もっと知りたい。すべてを知りたい。
でも、もしもすべてを知ってしまったら、それ以上知ることができなくなってしまうのかな?
だとしたら、神様はきっと、つまらない。
(所要時間:4分)
3/11「平穏な日常」
「ふぁ…あぁ〜あ」
「口に手ぐらい当てろ、いい年の娘がみっともない」
大あくびをしたあたしにパパが指導を入れる。
「だって、なんかこう…平和で眠いし」
「いい事じゃないか」
「まあね〜」
昨日は久々に妖魔と戦った。低級のだったから大した戦いじゃなかったけど、放置したらヤバいのは変わらない。
「はふ…ふあぁ〜」
「気緩めすぎだろう」
「あふ〜…」
ま、そういうわけで、あたしたちはこの街の平穏な日常を守っているんだ。
(所要時間:6分)
きみはいつだってこわがりだった
虫だっておばけだってこわがった
わたしだってこわがりたかった
虫だっておばけだってこわがりたかった
きみがこわがりだから強くならないといけなかった
守ってもらいたかった、でも守りたかった
だから、こわくないふりしてたんだ
虫だっておばけだって、きみがいなくなることよりこわくなかったから
強いふりしてたんだよ
遺体のしれないものに振れると、災いがおきる。
怖がりは、不要不可欠。
なのかもしれない。
私は子供のころ、とても怖がりだった。前にも同じ事を書いたが、
「ゲゲゲの鬼太郎」や「妖怪人間ベム」の放送が始まるとテレビのある茶の間から出て行った。逃げたのだ。
しかし、その後何十年も生きてみて、自分は鈍く、霊感なるものが全く備わっていないと思い至り、
それからは「鬼太郎」も稲川淳二の怪談も平気になってしまった。
というか、水木しげるの大ファンであり、作品は貸本屋時代のものからほとんど読んでいる。荒俣宏、京極夏彦、諸星大二郎、遠野物語とか大好きだ。
大好きだと言うくらいだから、霊体というか、妖怪、精霊というか知らないが、そのようなものを否定している訳では、ぜんぜんないのだ。
日本人なのだから、八百万の神は居ると思っているし、米1粒に7人の神様が宿るというのも信じている。
日本人はキリスト教やイスラム教を信仰する人たちと比べて無宗教だというが、
やはり、そんなことは無い。阿満利麿(あまとしまろ)の説を待たなくとも、日本人ほど宗教的な民族もない。大震災の時も、暴徒化したり、奪い合ったようなニュースはほとんどなく、世界中から驚嘆の目を向けられた。
私にしても、神社仏閣で神仏を貶めるような行為はしないし、
普段でも彼らを馬鹿にするような発言なんてしない。
神仏の前では普通に手を合わせるし、礼もする。
たとえ外国であっても、それは同じで、キリスト教でもイスラム教でもないが、一応手を合わせる。
とすれば、やっぱり怖がりなままなのかも知れないが、
そのような怖がりな自分を変えようとは全く思わない。
それで、いいのだ。
怖がり。あまり怖いと思うことはないけどちょっとしたことで心臓がはねることは多い。怖がりというよりビビりで小心者。肝が小さいんだな。
だから一人でどっかの店に入るとか基本的に無理。スーパーとかコンビニはいけるけど飲食店とかカラオケみたいなシステムがよくわからない場所がきつい。
というか単純に初見の場所がきついって言えばいいのか。初めての場所はちょっと避けちゃうな。
まぁそんなことはどうでもよくて一昨日くらいから花粉がすげーわ。ちゃんと薬を使ってるのに鼻水くしゃみ目のかゆみと全部のせでくる。
とはいえ薬を使わなかったらこの程度じゃすまないってのは今までの経験でわかる。ちゃんと薬は効果を発揮している。
この時期を過ぎれば薬も必要なくなるだろうし我慢するしかないわな。どうしようもないんだし。
怖がりな君が私の前で泣かなくなった。もう大丈夫なんだと、貴方は1人で強くなったんだと思った。けれどそんなはずはないんだ。今まで頼っていたものを無くして強くなるはずはないんだ。1人で抱えて潰れて弱くなっていくだけなんだ。
そうやって生きていて辛いはずなのになぜ君は泣かない?泣いてくれ、頼むから、泣いてくれよ。そうしないと私は、貴方を見失ってしまう。貴方を助けられない。守れない。
あぁせめて私を責めてくれ。最低だと、何故気づかなかったんだと、責めてくれ。そうしないと私は貴方に謝ることも抱きしめることも出来ない。
私は怖がり。
何をするにしても周りの目を気にして、
1人じゃ堂々と行動することすら出来ない。
#『怖がり』
No.70
怖がりなわたしは
自己開示を曖昧にすませる
怖がりなわたしは
つながりを保つことを避ける
怖がりなわたしは
選んだことに毅然としていられない
わたしのまま生きるのか
わたしを変えて生きるのか
どっちも捨てずに生きたいのですが
そこのスズメに、答えを委ねたい、、、
◆怖がり◆
一生懸命書いたのに
作品としてあげたのに
消えてる…
怖い
私の大好きな友達は、大人っぽくて気遣い上手で周りがよく見える、面倒見の良い子だ。
でも、私は知ってる。
あの子は本当は怖がりだってこと、誰かに離れていかれるのを恐れていること、その繊細さ故に気を遣いすぎていること、どうしようもなく傷つきやすいこと。
そんな細やかな感性が、人付き合いに対する真面目さが、私の大好きなあの子を形作っている。
怖がらなくても、貴女がその気遣いを忘れても、献身的に尽くそうとしなくても、私は離れていったりしないし、嫌いになんてならないよ。
ずっとずっと努力し続ける貴女が大好きだけど、頑張り続けて疲れていくのを見ているのは少し苦しいから。
どんな貴女でも、辛くて苦しくてどうしようもなかった私の隣にいてくれた貴女に変わりは無いから、私も隣に立っているから、怖がらなくても大丈夫。
怖がりな僕はこの世界で生きづらい
主としてその対象は人間なのだけれど
奇しくも人間として生を受けてしまった
~傷つけるのは人だが癒すのもまた人である~
そんな言葉を聞いたことがある
昔から傷つけられることが多かったけれど
その一方で優しい言葉をかけてくれる人も
少なからずいるのだ
その時だけは
人間として生きていて良かったと思える
でも、やっぱり…
誰にも邪魔されずに
自然で生き物と触れ合ってる時が心が安らぐなあ
今日もニンゲンに擬態して
武装したボクにならなきゃ。
怖がり
怖がりだった僕は夜一人で眠れなかった
あの人がいなくなってから
君は僕を支えてくれた
一人になった僕を支えてくれた
怖がりな僕を守ってくれた
いつも君を胸に抱き寄せ夢を見ていた
今はもう君は必要ないけれど
また怖くなった時そばにいてね
『怖がり』
「あんたが嫌い。」
え、?
「いつも何かを怖がって、自分から歩みはじめることなんてしない、あんたが大嫌い。」
だ、だって仕方ないじゃないか、
「でも、怖がりなあんただからこそできることもあって、だからもっと嫌いよ」
そ、そんな僕にできることなんて…
「人の気持ちを慎重に聞き出したり、察することが得意なのに大事なところは怖がって理解しようとしなかったり」
怖いものは怖いから仕方ないじゃないか、!
「でも、私にはそんなことできないから、怖がれるあんたか羨ましい」
からかってるのかよ、!
「でもね、私あんたのおかげで初めて怖かったの」
「な、なんでですか…」
「あんたに、怖がりなあんたに好きって伝えて、ふられることが…!!」
「 よろしくお願いします 」
ネットの海で
見ず知らずの人から
「横からすみません。でもあなたの考えは間違ってます」
なんて言われたよ
怖い怖い
それでも困ってる人に自分の持ってる明るい知識を伝えたくなってまた書き込む
悲観的な情報なんて自分が黙ってたって誰かが必ず書き込むだろう
だったら自分は希望のある話を伝えたい
ネガティブにねじ伏せられそうになったとしても
怖がりながらも書き込むだろう
[怖がり]
【怖がり】
私の妹は怖がりだ。
しかし、臆病ではない。
だからこそ
自分の好奇心の赴くままに動き、
その結果怖がって帰ってくる。
どういうことかわからないだろう?
あぁ。私にも分からない。理解が出来ない。
そろそろ、その猪突猛進ぶりをやめたらどうだ?
と軽く進言してみたが、まあ結果はご覧の通りだ。
私の忠告など聞きはしない。
いや、聞きはする。
咎める度にとてもいい返事がかえってくる。
しかし治ったためしは今のところない。
全く、頭の中が全部筋肉になってしまったせいで
脳みそのスペースがなくなってしまったに違いない。
そこまで鍛えなくていいと私は思うんだがね。
今の言葉では[脳筋]などと言うんだったか。
まあそんなこんなで私は妹の猪突猛進ぶり、
もしくは[脳筋]振りに振り回されてる、という訳だ。
ほらご覧?
今日も今日とて半泣きの妹が帰ってきた。
「えぇええええん!!!
なんでついてきてくれなかったの、
こわかった、こわかったあああああ!」
いや半泣きではないな。号泣だこれは。
全く、思い知ったかね?
いつもはついて行ってやっているが、
今日はついて行かなかった。
いつまでここにいられるか分からないからね。
私のベッドに縋り付いて泣く
妹の頭をペしっ、と軽くはたいた。
「本当にお前ってやつは。
私がついていないとわかっていながら
自分の好奇心の赴くままに動いたね?」
危なっかしくておちおち向こうに行けやしない。
47日過ぎたのにここにいるのは私ぐらいだぞ、妹よ。
いや、確か友人も危なっかしくて離れられないと
嘆いていたな。類は友を呼ぶ、と言うやつか、
朱にいれば朱に染るというやつか。
「いい加減、兄離れしなさい。」
今を生きる妹に、過去の私の声は届かない。
だからここに居る、そう伝えるために
泣きながら私の名前を呼ぶ妹の頬を
いつも慰めていたときのようにぺろりと舐める。
妹は頬を押さえて、目をぱちくり、と瞬かせる。
それからまた目から一筋涙を溢して笑った。
嗚呼、全く手が掛る。
最初はお前の方が姉だったのに。
いつの間にか私たちの立場は逆転していた。
雷を怖がる私を自分も震えながら撫で、
宥めていた姉はいつの間にか外に出て
雷よりも怖いものを覚え、妹になったらしい。
家に帰ってくる度に泣いていた妹を
私は家で待っていることしか出来なかった。
まあだからそうだな。
お前が私以外の心の拠り所を見つけるまでは
仕方ないから、ここに居てやる。
あとは、虹の橋の向こうでお前を待っているよ。
だから、私が安心できるほどに
頼り甲斐がある素敵な人を見つけてくれ。
そのあとは、ゆっくり、ゆっくりして迎えに来いよ。
いいな?いつもの通りに猪突猛進した結果
すぐに迎えに来たらまずはパンチだからな。
そう言いながら、
目からぽろぽろと雫をこぼす妹の横に
伏せして座れば、妹はようやく涙を拭って笑った。
嗚呼、全く。本当に手が掛かる。
そう言いながら揺れ出すしっぽは私よりも雄弁だった。
海外合宿から戻ったタカオと会った。2ヶ月ぶりかな。「飛行機から見た東京の街並みが模型みたいで可愛かった。もう一度見たい。スカイツリーに行こう」と会うなり言われしぶしぶスカイツリーまで行った。
「東京タワーとスカイツリーの位置を確認したかったんだけど、スカイツリーにいたらスカイツリーは見えないな」と笑っているタカオの横でわたしはブルブル震えていた。
超高所恐怖症なのだ。早く地上に降りたい。ただ、降りるためにはエレベーターに乗らないといけない。それも私にはきつかった。超閉所恐怖症なのだ。
恐怖症といえば、甲殻類恐怖症もある。あんなものが地球にいることが信じられない。集合恐怖性もある。
タカオから「恐怖症のデパートや。おまえは怖がり屋やな」なんて言われたこともある。
前世はカニ臭い箱に詰められ飛行機から落とされて殺されたのかもしれない。
昔の話だ。
当時両親が亡くなり身寄りがない当時少年だった青年を後の師匠が引き取り育ててくれた。
師匠は剣術の達人だったため教えを乞うたがまあ容赦がない人であった。
体を鍛えるための体力トレーニングはもちろん素振りはまだわかる。
だが経験だと幼き子を当時色々噂されている森林に投げ込まれたときはさすがに死を覚悟したと当時の思いを思い出す。
自身より大きいかつ考えていることが全く分からない存在に半泣きになりながら、必死に逃げ惑う事しかできなかった。
どうして今それを思い出したかと思うと。
今日の依頼で討伐退治に赴いた先で、己の背より大きな生き物を見たとき無意識に身体が強張りそれが隙を生んでしまった。
幸いにも一緒にいた少年がカバーに入ったおかげで事なきを得たが、少年もいつもと違う青年に違和感を感じ心配げな目を向けていた。
少年に心配いらないと伝え、成長したとしても己が苦手とすることに克服できていないことにまだまだ修行が足りないなと、怖がりひきつった顔を直そうと気を引き締めた。
結局はみんな強がりだったんだ。
自分を強く見せようと必死で、足掻いて藻搔いて、不安定な足場のステージで踊る。
私はそんなのは御免だね。
私はちゃんとした足場のあるステージで踊りたいし、自由に歌いたい、時々休みも欲しい。
そんなステージを用意するには周りに理解してもらわなきゃ。"私"を理解してくれたら、どんどんステージでできることが広がる。
強がると自分のステージも自分で作れないし、用意しようとしてくれた人もいずれ消える。何もせず過ごすのは、少なくとも私は嫌。
怖がらないで。
一度私の手を取って。
私のステージで踊ってみない?
_2024.3.16.「怖がり」
一応pkmn。誰かのステージで踊るのは簡単ですよね。まんじゅうこわいみたい。
え?
今はハートの数がこわいですけど?
(ハート押してくれてありがとうございます)