『忘れられない、いつまでも。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
忘れられない、いつまでも
忘れたくても忘れられない、嫌な思い出はたくさんある。でもそれは、自分が生きていく上で、次はこうならないようにしよう、という教訓にもなる。それを教訓と捉えて、次はこうしてみよう!と前向きに考えられるか、それとも、またこうなったらどうしよう、と後向きに考えるか、によって、今の自分が変わってくる。どちらにせよ忘れられないのなら、この経験を積んだから今の自分がある、と前向きに捉えられた方が得だ。人間は放っておくとネガティブ思考に偏っていくと聞いたことがある。ポジティブ思考になるのには根気がいるし、そうなれないときもある。でも、少しずつでいいからポジティブを増やしていけば、人生はもっと豊かになるんじゃないか。
僕が今日見た景色は、いつまでも忘れられないものになるだろう。
今日は全国大会。
高校3年間という時間を部活に費やし、この日を迎えた。
やっとこの舞台に立てたという嬉しさ。
直ぐに負けてしまうかもしれないという不安。
試合が始まれば、必死になるから、緊張などしない。
早く試合よ、始まれ。
───コテェ
声が響く
足音が響く
息が聞こえる
───ファイトォー、いいとこー
声援が聞こえる
最高の舞台だ。
次、勝てば入賞。
相手は優勝候補。
最後は楽しむと決めていた。
色んな人に応援してもらって立てた舞台。
こんなに素晴らしい舞台を用意してもらった僕は幸せ者だ。
同じ高校の仲間、同じ県の仲間、東海の仲間。
先輩の声、同期の声、後輩の声。
先生のアドバイス。
僕は独りじゃなかった。
とても多くの人に声をかけてもらって気にかけてもらった。
遂に、試合が始まる。
こんなに大舞台に立つのも、こんなに声援が聞こえるのも初めてのことだ。
ワクワクする。
───1本あり、勝負あり
僕は負けてしまった。
悔しかった。
でも、試合が終わった時、会場は暖かい大きな拍手で包まれた。
僕を応援してくれていた仲間たちが、僕に大きな拍手を送ってくれた。
試合に負けた悔しさよりも、多くの人に応援してもらっていたんだという事実が嬉しくて。
そして、感謝の気持ちでいっぱいだった。
僕はこの景色を、忘れないだろう。いつまでも。
暗がりの中、心臓に鈍色を刺し込んだ。罪悪感と高揚感に支配され、そのまま汚れることも厭わずに秘密裏に事を成す。厳しい寒さがチリチリと肌を刺す。決して忘れることはないのだろう。
怪しい宗教にハマり幾らか借金をした後、週4のバイトで生きながらえる生活を送っている。今年で24になる。
この生活も かれこれ2年経つ。
毎食がカップラーメンの食生活となってしまっている。
なってしまったとは言ったものの、そこまで気に入らないわけではない。栄養は度外視するとして、ボリュームあり、安価で 食べたいときにすぐ食べれるのは非常に魅力的だ。
そろそろ正月になるため、実家に顔を出さなければ いけない。
正直、ここ2年近く 移動費を残しておくのを忘れて実家に顔を出していなかったため、実家から招集をかけられたのだ。
正直、正月は苦手だ。親戚が多く顔を出す訳だが、優秀な兄を持つと苦労する。
何時も兄と比較され、惨めな思いをするだけだ。
特に叔父は苦手だ、声が馬鹿みたいに大きく、牧場を管理しているだけあって大きな体で何時も威圧しているような風貌をしている。
宗教にハマった際にお灸をすえてくれた事については感謝はしているが、それでも苦手意識は拭えない。
実家につくと、例年通りバタバタと慌ただしい。おおかた明日の年越しの食事を準備しているのだろう。親戚の子供達がバタバタとはしゃぐ音が聞こえる。あまり関わりたくないため挨拶だけしてそのまま食事時まで昔のままになっていた部屋で過ごした。
親戚一同での食事の席で、やはり両親の『定食に就け』攻撃や、『兄を見習え』攻撃、『うちで働け』等 予想通りの精神攻撃の嵐だった為、早々に食事を切り上げ 自室に帰り、眠りにつくこととなった。
しかし、あまりの空腹に目を覚ます。携帯電話を見るとまだまだ丑三つ時の時間だった。朝飯にはまだ早い。
あまりの空腹に耐えきれず、携帯電話のライトで、調理場まで忍び込んだ。料理については幾らか自信がある為、自分で夜食を作ることにしたのだ。
冷蔵庫を開くと、やはり明日の分の食事の準備がされており、いや今日の分の食事だ。そんな事はどうでもよく、1、2品くらい食べてしまってもバレないであろうと考えた。
冷蔵庫をまさぐっていると、マジックで名前が書かれた袋をいくつか見つけた。中には幾つかのジップロックに臓物が入っていた。文字から推測するに叔父が書いたものだろう。
それは、例年通り叔父が親戚に配っているものだと 察するに難しくは無かった。 袋に兄貴の名前が書かれたモノを探し出し、ジップロックを一つ抜き出した。
それをシンクで開き、水洗いをし 中身をまな板に置いた。
豚ハツだった。
水でよく洗い、その心臓に鈍く光る包丁を刺し込んだ。
そのまま一口程に切った後、冷やした塩水に漬けておく。その間に調味料を用意しておき、フライパンを使うため窓を開けた。
冬の寒さが身に沁みる。ハツに火を通し、調味料で味を整えつつ、料理を完成させた。
匂いが漏れないように料理を食べ終えた。長らくジャンクフード以外を食べていなかった体に、ハツが良く染み渡る。
気力が漲る。氷水に入ったように体が引き締まる。今日この日まで、自分は一体何をしていたのだ。ただ自堕落に生きていただけか。これからも現実から目を背け、現状に満足していると錯覚し続けて生きていくのか。人間誰しも大人に成らなければいけない。
叔父に頼み込んで働かせてもらおう。そう決意して、再び床に就いた。
今日の事は、決して忘れることはないだろう。
あの時、見かけたけど声をかけなかった
声をかけられないように
そっぽを向いて歩いた
それがあなたとの最後の思い出
忘れられない、いつまでも。
朝おきて 昨日の疲れ 取れぬ我
サークルで 気を使いすぎ 限界だ
『忘れられない、いつまでも。』17/287
「〜で、現在も捜索が続いているとの情報です。
次のニュースです。今月24日、女優の髙橋◯◯さんの自宅に不当に侵入したとして、21歳の男が現行犯逮捕されました。男は容疑を否認しているとのことです。髙橋さんは約半年近くストーカー被害を受けていることをすでに公表しており、警察は同一犯による犯行と見て捜査を続けています。続いて〜」
そこで画面は暗転した。男の冷酷な笑みが暗闇に映る。
男の手にはテレビのリモコンと、それから数枚の写真。
「まだ、まだ。終わらないよ、髙橋ちゃん。
君が僕を見てくれるまで、いつまでも。
これからも、一生忘れられない思い出をつくろうね、
髙橋ちゃん…」
アパートの角部屋から、若い男の笑い声。
亡き人の
再現できぬ
炒り豆腐
忘れられない、
いつ…いつまでも。
お題☆忘れられない、()いつまでも。
ネトフリを車内で二人見る時間、永遠にあると思いたかった
【忘れられない、いつまでも】
『忘れられない、いつまでも』
暗闇の中、お母さんとお父さんを探して泣いていた。
大人同士で話に夢中になっているのが面白くなかった。
ふと前を横切る光輝く白い蝶々にひらりと誘われ、着いた先はさっきまでとは違うお祭り会場だった。
屋台があり、露店があり、盆踊りをしている人もいる。
ただ、そこにいる全員がお面をつけていた。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」
近くの露店から子どもの声がした。
人がいると喜んだのも束の間、お面をつけていないその子は大柄な人たちにどこかへ連れ去られていった。
あっけに取られていたそのとき、後ろから強い力で腕を掴まれた。
「人の子がここで何をしてる」
「親方様! そちらにも贄がいるので?」
「親方様がこちらへ来られるとは!」
突然辺りが騒がしくなった。
腕を掴んだ鬼面に黒い着物姿のその人はひと言、睨みをきかせながらぼそりと告げた。
「失せろ」
その場にいた者は皆散るようにして去っていった。
鬼面の人はおばあちゃんとひと言二言交わして、元いたお祭り会場まで送り届けてくれたのだという。
「随分前になるけども、あの日のことは忘れられないのよねえ」
そう告げたおばあちゃんの恋した少女のような笑みを思い出していた。
まさか孫の自分が鬼面の彼に会う日がくるなんて。
私の心の声を読んだのか、彼は私を見てにやりと笑みを浮かべた。
忘れられない、いつまでも
あの人に言われた言葉
あの人の態度
今でも胸に棘が残る
忘れたほうがいいと思うことは
また思い出してしまうのと同じことで
ああ、忘れられない
忘れられない いつまでも
心の中の思い出は
色々あると思う。
いい事も嫌な事も。
普段は忘れていても
ふとした時に 思いだす。
誰もわからない
私の心の中で、、、
小さい時に教えてくれたおまじないを忘れられない。
いつまでもずっと覚えてる。
おまじないの効果があるかって聞かれたら
ないかもしれないけど
それは私にとってのお守りのような
温かさがあった。
これはきっと大人になっても忘れないだろう
─────『忘れられない、いつまでも』
全部嫌になったとき
平気。オレがついてるから。って言ってくれた
この言葉でどれだけ救われたか
〈忘れられない、いつまでも。〉
忘れられるわけがないんだ。
私からあのひとを無くしたら、私が私で無くなってしまう。あのひとがいたから、今の私がいるんだ。
あぁ、今だけじゃない。
あのひとに出会ったあの日、あの瞬間から私の物語は始まったんだ。
だから·····あのひとを忘れてしまったら、それはもう私じゃないんだよ。
「君もそうだろう?」
彼の低い声が少し哀しく響いたのは、その感覚を私自身が覚えているからなのでしょう。
彼も私も、叶わぬ恋に身を焦がし、眠れぬ夜を幾度も過ごしてきたのです。
「そうですね」
短く答えてグラスを掲げた私に、彼がグラスを合わせます。キン、と高く鳴ったグラスの音は、私達二人を慰めているかのようでした。
END
「忘れられない いつまでも」
忘れられない、いつまでも
電車通学していた。
進学校に通っていたが、元々頭の出来が良くなかった僕は、毎日、単語カードとにらめっこしながら電車に揺られていた。
ある日の帰り、いつも通り座ってカードをめくっていると、途中の駅で年配の婦人が乗ってきた。
荷物を抱えていたので、どうぞ、と席を譲ると、彼女は、左手の甲を上にして胸の前におき、右手でチョップするような仕草をした。
手話なのだろう、と思った。おそらくありがとうの意を表していると。確信はなかったが、とりあえず軽く頭を下げた。
あとでネットで調べたら、やはり感謝の意だった。正確にはチョップを振り下ろすのではなく、逆に振り上げるものらしい。その時はてっきり振り下ろしたと勘違いしていた。
発話障害なのか、ろう者だったのかはわからない。いずれにしても、手話というのが本当に役に立つのだなと印象に残った。
と同時に、いま勉強中の英単語が実際に役立つのか不安にも思ったのを覚えている。
いつまでも忘れられない おまじない
「明日があれば何もいらない」
あれ程誓った将来が
今尚自分の枷となり、今尚自分を閉じるのは
往年怠惰な罪業なるかな
あれ程近かりし現実が
あれよあれよと遠ざかり、ぼやけいくのは
夢幻の如くなり
あれ程明るい空気の中に
もう居られない、もう帰れないのは
いと悪しきことなり
此等亡くすは…
忘れられない、いつまでも
帰宅したあとすぐに家から出る瞬間
小学校のとき友達と17時ギリギリまで
遊んだ瞬間に鳴る17時の鐘
親に怒られたその時
お小遣いを初めてもらう喜び
お菓子屋さんにいつも居るおばあちゃん
公園で遊んだ鬼ごっこ
学校で本気で走る50m
徹夜して恋バナをした修学旅行
将来を自由に描くあなた
大人って寂しい、いつまでも子どものままでいたい
秘宝を求めて旅に出ていろんな種族と出会う物語。
勇者が悪い王様を倒す為に仲間達と度に出るゲーム。
きっと、山にはドラゴンが眠っている。
金の扉の向こうには妖精の国がある。
箒には空を飛ぶ力がある。
誕生日には魔法の力が目覚める。
そんな夢を、子供の頃に描いていた。
たくさんの物語を信じていた。
しかし、大人になるに連れ見えてくる。現実はつまらないものだった。
それでも、あの頃の気持ちは忘れられない。いつまでも、心に残っている。まだそんな幻想を僅かに抱いている。
自分が見ている世界は狭くて、だからきっとまだ知らないものがある筈だと。
だからこそ、今もファンタジーが大好きで読んでいるし、そんな物語を自分で書いたりもする。
諦めきれずに今もまだ。
少なくとも、物語を書いている間は、ここにこの世界が存在しているのだから。
『忘れられない、いつまでも。』
親友とも言える愛犬が旅立って7年。暫くは
辛くて思い出に浸る事も出来ませんでした。
でも、今では愛犬と過ごした日々がとても
懐かしく大切な宝物と思えるようになりました。
ゴン太、君の事は忘れられない、いつまでも。
〜お題『忘れられない、いつまでも』〜