『忘れたくても忘れられない』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
片手間で見た進撃の巨人。全ての記憶を消してもう一度最初から丁寧に見たい。なんてことをしてしまったんだ。何年経っても完全には消えない気がする。あーーー
忘れたくても忘れられない、俺の脳裏にこびりついて離れない、あの薄曇りの昼の空の下。俺はそこで、貴女の庵が跡形もなく消え去って、小さな碑だけが残されているのを、呆然と目にしました。
通りがかった貴女の村の者に、貴女が俺を待たずに病で亡くなってしまったと聞いた瞬間の、底無しの喪失感と、悲しみと、絶望。
もはやそれらから離れて久しいですが、今でも時折それらが心に浮かび、足下が崩れるような不安に襲われることがあります。
どうか、どうか、幸福に生きてくださいね。
あのような思いをしたことについて、貴女を責めるつもりは毛頭ありません。けれどどうか、貴女自身、あるいは貴女の周囲の方々に、あんな思いをしてほしくはないのです。
忘れたくても忘れられない出来事は1日じゃ語れないくらい沢山ある。楽しいことも辛いこともある。いい思い出として残っているモノ、悪い思い出として残っているモノ、どちらとも言えないモノの3種類かな?
いつか、全部の思い出をアルバムとかにまとめたい!いつか大人になって、今の気持ちを忘れないように。境界でアルバムを見て、安らかに逝っていきたい。
おじいちゃんが結構前に亡くなった
いまでもあの小さい頃作ってくれた甘い卵焼きの味や、
声、見た目、性格
今でも忘れられない
お葬式で何回も泣いたよ
そしてお父さんもお母さんと離婚して今は会えない
辛くて思い出すだけで泣いちゃうよ
忘れたくても忘れられないよ
名前も声も顔も全部覚えてる
※ほんとのはなし
【忘れたくても忘れられない】
大切にしているものは奪われるものだし
汚されたくない想いは貶されるものだから
本当に本当に好きになってしまったきみのことも
きみがくれたあのユメの様な時間も
誰かに見つかってしまう前に
忘れなくちゃいけない
だからずっと必死にあれから何年も
頭を振って消そうとしているのに
瞼の裏に焼き付いて忘れたくても忘れられないの
2024-10-18
忘れたくても忘れられない
君の笑顔も歩き方も声も何もかも。
忘れるべきなのは、自分が一番分かってるのに。
忘れたくない、全部大好きだから。
もっと知りたかったな。
生きていると、まるで映画のワンシーンかのような、演出がかった場面に出会すことがある。
その日、わたしは祖父が横たわる棺を前に、それを感じていた。
菊を育てることに余生の意義を見出していた人だった。誰の提案かは知らないが、お別れのときに、白い菊で棺を満たす段取りとなっていた。
大量に用意された菊の頭を、親族一同で次々と祖父のからだに盛り付けていく。まず足元、そして膝上、お腹、胸の上で組まれた手のあたり。それまで顔も知らなかった親戚たちの、涙交じりの声が音として耳に入ってくる。
顔まわりは、同居していたわたしたちに任された。両手で掬った菊の花はまだ瑞々しく、溢れんばかりの花片からは、仄かに植物の青い匂いがした。雛鳥をおろすかのように、おそるおそる顔の横に花を添える。
わたしの手の甲が、祖父の頬にすこし触れた。
その瞬間、時が止まったかのように感じた。周りを取り囲む喪服の群れは、輪郭を失って混ざり合い、ただの黒い影となった。その中で、白一色に包まれた祖父だけが、ぼうっとした光の塊のように浮かび上がる。
祖父の頬は、すでに人間の感触ではなくなっていた。ウレタンか何かのようで、完全に無機質で、物質だった。その変容が本当に恐ろしく、わたしの中のなにかのスイッチに作用したのだと思う。
わたしは泣いていた。顔中の筋肉をぐしゃぐしゃに歪めて泣いていた。報せを受けたときも、病院で対面したときも、読経中も、ひとしずくさえ落ちる気配が無かったのに。横隔膜が痙攣を起こしたかのように、ひっきりなしにしゃくり上げ、喉を引き攣らせて泣いていた。その時まで、自分はいつ泣くのだろうかと、他人事のようにハンカチを持て余していたのに。ここだった。
同時に、その様を遠くのほうで見ている自分も存在していた。カメラのレンズ越しに、冷静に主演を捉えていた。その涙は決して演技などではなく、むしろ突然すぎる感情の発露に自身でも動揺していたほどだったが、そこから完全に切り離された自分が、その場には居たのだ。それはもうめちゃくちゃな感情だった。
あれからもう十数年と時は経ち、祖父の声も、写真に残っている以外の姿も、匂いも、今やもう確かなものではなくなってしまった。それなのに、ただただ、感触だけが、未だに残っている。左手の甲に感じる。ひんやりとした皮。
これはきっと、一生を共にする記憶だ。人生という物語の中の、ハイライトのひとつ。観客の心を揺さぶるために、丁寧に描写されたシーン。
それを誰が観るか、わたしは知らない。
「やわらかな光」
「忘れたくても忘れられない」
宝石が散りばめられたような空、
月の光が照らしだし、
静けさの中に包まれる
心の中に空いた大きな穴
深い悲しみと寂しさ、
無限の愛と喜びをもたらしてくれた
君はもう土の中
ありがとう
そして、さようなら
彼らと過ごした時間は、
永遠に
私の中で生き続ける
『忘れたくても忘れられない』
早く忘れてしまいたいのに。
忘れられないの、
今でもはっきり覚えてる、あなたの声。
私に向けられた笑顔も、出してくれた手も。
私はあなたが大好きだったよ。ありがとう。
忘れたくても忘れられない
憎めども憎みきれない。
それがあなた。
抑えたくても抑えられない。
それが恋心。
忘れたくても忘れられない。
それが想い出。
生きたくても生きられない。
それが私。
ー忘れたくても忘れられない編ー
私は心の病が
だいぶ良くなりましたね、と言われてからも
だれかの悪口を聞いた時、
だれかの笑い声が聞こえた時など
過去のトラウマを
思い出してしまう時がある。
心の傷を
周りの人たちは触れないことはできても
無くすことはできない。
自分で治そうとすると
さらに傷が深くなることだってある。
治す、忘れることなんて多分無理なんだ。
でもね、あんな過去のストーリーは
大きな傷がトレードマークの主人公の
物語の一部で、一つの佳境だ。
何度負けても
越えられない敵なんて初めからいないんだ。
人生に3度モテ期があるという。ならば、人生を色鮮やかに染める出来事は何度あるのだろうか。
忘れられるわけもない。海馬に色濃く刻みつけられている。
喜怒哀楽のその全てを私はあの日々から教わった。そのどれもが鮮烈で網膜や脊髄の隅々まで焼き尽くすほどの光だ 。
光が濃ければ濃いほど闇は深くなる。あの強烈な日を知ってしまった後では、今という人生は無味乾燥でしかない。
暗いだけの部屋で昨日が終わった。今日もきっとそうなるのだ。無機質でなんの味も手触りもしない、そういう日々を過ごしている。
お題/忘れたくても忘れられない
彼女が僕の首を絞めたのは、仕方の無いことだった。
僕は彼女を虐めていた。今となっては、何故虐めていたのか、何故やめなかったのか、それがわからない。
彼女は自分の事を責めてばかりで、僕の事を責める事は一切なかった。周りはそれを見て、心では僕に批判を送っていただろう。
彼女に首を絞められたのは、暑い夏の日だった。
学校の体育館裏で、いつも見せないクールな表情をした彼女は、僕を壁際まで追い詰めると、首を絞めた。強く、強く、強く。
とても苦しいのに心地良い気がして、僕は抵抗が出来なかった。いつも見ていた彼女とは違う、かっこいい、なんて、やっぱり本心では僕の事を責めたかったんだな、なんて、のんびり思っている僕は最低だ。やがて彼女は、僕が気絶する寸前まで首を絞めると、パッと手を離して立ち去って行った。
翌日、彼女の訃報が耳に届いた。
朝、警察が学校に来ていた。何があったのだろうと単純な疑問を浮かべていた僕は、いつもならこの時間帯には来ている彼女の席を眺めていた。教師が慌ただしく教室を行ったり来たりしていた。
ホームルームで彼女の姿が無いまま始まった話は、僕にとっては必然的だった。訃報と今後の生活について話が進んでいくにつれて、首が痛んでくる。嗚呼、きっと彼女は僕に呪いをかけたんだ、と、その時気付いた。
何年経っても、首にある絞め後は何故か消えなかった。
彼女の10周忌にクラスメイト全員でお墓参りをした。クラスメイトは僕の存在を許してはいなかった。墓参りに来るなとすら言われた。だけど、どれだけ言われてもそれは出来なかった。
夏になると首の痛みが鮮明になる。そうして彼女の事を思い出して、嗚呼、そろそろ彼女の命日だ、と考える。
忘れたくても忘れられないとは、このことなのかもしれない。そう思った、生涯かけられた呪いの話だ。
【書く練習】
今日は1日ろくろく仕事もせずにだらだらとしてしまった
罪悪感はある
だけどどうしてもやる気が起きない
最近はそんなダメさ加減を受け入れようとしている自分がいる
そんなんじゃダメなんだろうけど…
忘れたくても忘れられない
あれは、屹度夢の中の出来事だから…早く忘れないと…なのに…
あなたとの想い出が、沸々と湧き上がる…小銭入れを失くして、困っていた時に、見ず知らずの私の為に一緒に探してくれた時の優しい言葉、初めてのデートでの気遣い、寝込んだ時のさり気ないお見舞い…
そんなひとつひとつの出来事が、忘れたいのに、一人の時に、走馬灯の様に浮かんでくる…
誰にでも優しい人だって判ってるし、私になんて…って知っている…けれど…
忘れられない…何時でも、あなたを探す私だから…
あなたと過ごした時間は
いつも濃い時間だった
そして長く一緒に居すぎてしまった
あなたとの思い出が
私を苦しめる
忘れたい…
忘れたくない…
忘れられない…
【忘れたくても忘れられない】
忘れたくても忘れられない
ふと立ち寄った思い出の街
変わりゆく街並みの中の
あなたとの思い出
年月を飛び越えても消えない
声も、面影も、あの頃のままの2人
あなたとの思い出は、忘れたくても忘れられないの。
全部わたしが悪いのに。あなたの優しさが、暖かさが忘れられない。
ごめんね。許してくれなくてもそれが当然だよね。
あなたが幸せに過ごしてくれているなら、わたしはそれで十分だから。
私が忘れたくても忘れられないものそれは恥ずかしかった出来事
そんなもんはパートナーが欲しいと言ってるうちはできないのと同じで、つまりは意識してるうちは無理。ということなのだ。
そもそも忘却とは、引き出しが開かなくなることであって、その中身が空になることではない。
我々は、年々増える引き出しを抱えて進んでいる。立ち止まると慣性で引き出しが開く。前方でも後方でも、向かう先を意識して進み続けている間だけは引き出しを閉ざしておくことができる。
まあ、僕は毎日引き出しを開けては宝物のように、もしくは呪物のように眺めないと気が済まないのだがね。パートナーが欲しいものだ。
#忘れたくても忘れられない