『忘れたくても忘れられない』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
忘れたはずの…
優しい眼差しが微笑みかけてきた
あの…
ゆえ子先生ですよね…!
私の名前は 本多ゆえ子
先生と呼ばれるのは久しぶりだった…
学費と介護の費用が大変な時期に
数年間だけ外国語教室で
私はパートで先生と呼ばれる仕事をしていた
その時の生徒さんだぁ…
確か…
県の廃棄物処理センターで
設備保全の仕事をしている
明抜けた気さくな方…
私は瞬間的に記憶の片隅から
そんな事を思い出した…
ゆえ子先生ですよね…?
先生ですよね?
本橋です!本橋遼太です!
おぼえてますか?
彼は私の前に立ち…
優しげな声をして笑いかけてくる…
先生はまだ教室の先生をしているのですか?
彼は更に優しげな眼差しで話してきた…
私は正直に今を話した
今は私は北口のショッピングモールで
荷物搬入の事務をしています
旦那が他界して気持ちを埋めたくてね
旦那と多く過ごした時間帯の
昼過ぎから夜間にかけて働いていますよ
もう語学の仕事はまったくしてないのよ!
本橋さんは確か公務員でしたね
相変わらず元気そうね!
ほんの少しだけ間があり
彼はまた優しげな眼差しで話し出した…
これ以上希望を持つのは苦しいことだと知った。
いつから好きになったのか、分からないけど気づいたらもう戻れないところまで私の恋の炎は燃え上がっていた。少し優しくされただけなのに、こんなにも舞い上がってしまう自分に驚いた。時には、喋れない日があっただけで凹む自分も発見した。とにかくあの人に会ってから様々な自分が生まれた。自分が自分じゃないような、そんなおかしな感覚。
ずっと頭の中を“あの人が好き”の気持ちで埋め尽くしていたかったけど、それは無理だった。彼にはもう特定の相手がいたから。最初から私の恋は実らないと分かっていたくせにどうしてこんなにも盲目的になれるんだろう。いっそ今の環境から抜け出して、どこかあの人の見えない遠い場所で生活しようかとも考えた。けれど、どこに居ても、もう私の頭の中にはあの人が棲み着いてしまっている。忘れたくてもそんな簡単には忘れられないほどに。
どうしたら、楽になれるだろうか。忘れるという解決法が無理ならば、もうこのままずっと心のままにあの人のことを思い続けていればいいのだろうか。いつかは泣く日が来ると分かっているのに?馬鹿を見るのは分かっているのに。今以上に傷つくに決まってるというのに。
誰か私に目を覚ませ、と言ってくれたところでどうせ無理なんだろうな。私は覚めない夢を見ている。それはいずれ悪夢に変わる。分かっているのに、できない。抜け出せない。そんな私の思いに気づくことなく、今日も貴方は残酷なくらいに優しい微笑みを私にくれるのだ。
忘れたくても忘れられない
10月6日の投稿を読んだ方が理解出来ます◎
あの日、真っ白な雪の上に赤黒い血が落ちる瞬間
ハッとして夢が覚める。
冷や汗が出て、息が荒くなっていく
心拍数が上がって、しばらくしたら下がる。
数分の出来事なのに1、2時間の出来事に思えてくる
少ししたらアラームが鳴る
スマホを手に持ってアラームを止める
....顔を洗わなきゃ
思考が遅くなる中、1つずつやらないといけない事を頭の中で整理する。
ベットから降りて、スリッパを履く
寒い。
ストーブとエアコンを付け、洗面所に向かう
酷いクマだ、見ていたくは無い
咄嗟に鏡から目を逸らす。
温かいお湯にするのが面倒で、冷たい水のまま顔を洗う。
目が覚める
リビングに行って、薬の入ったケースを開ける
違う種類の薬を2錠手に取る。
水をコップに入れ、薬を飲み込む
何の味もしない。
クローゼットに身体を向け、何の服が良いか少し考え、いつも通りの黒いスウェットに2本の白いラインの入っている黒のズボンを履く。
少し毛玉がある
仕事には行かない。働いてないし
ダウンジャケットを着て、外に出て、ゴミ捨て場に向かう
ゴミ捨て場にゴミを捨て、少し留まる。
........思い出が少し蘇る
考えるのを辞め、小走りで部屋に戻る。
化粧を少しして車に乗る
コンビニに寄ってあの人が好きなお菓子と、梅の入ったおにぎりを1つ買って、病院に向かう。
どうせ食べられないのにね、
101号室と書かれたプレート。
隔離されている個室に入る
他の部屋とは少し違う広い個室
お願いをして、変えてもらったのだ。
日焼けのしていない真っ白な肌が目に映る
今日も息をしている事にホッとする。
今ではチューブや管が外され、酸素マスクのみになっている
ピッピッピッピッと言う安定したリズムが静かな病室に響く。
買ってきた物を机に置いて、あの人に話しかける
おはようございます。
もう冬が来ましたよ、貴方が話さなくなって、これで何回目でしょうね。
と少し皮肉の様な言葉を吐いた
あの日、事故にあってからこの人は目を覚まさない
血が飛び散る中、クラクションが鳴る。
プーーーーーーー
大きな音
骨が折れたような、砕けたような音
ぶつかって鈍い音が重なる
私は何も出来なかった。
だからこうして償いをしている。
これは、永遠に続くのだろうか。
考えて、忘れて、考えて、また忘れてを繰り返す。
本当は忘れてなんか居ないけど
病室で目を覚ます。
寝てしまっていた様だ。
またあの夢を見た。
忘れたくても忘れられない
永遠に続くのかな
「忘れたくても忘れられない」というのは、いいことを指すのか、悪いことを指すのか
それがわからなくて、長い時間考え込んでしまった
そのせいで、嫌なことをたくさん思い出して、ちょっと辛い気持ちになった
でも、それらのことは今までは忘れていたんだから、「忘れられない」ことではないんだ
それはともかく、いいことが何も思い出せないのはどういうことだ?
自分の事が好きじゃなくなったあの日は一生忘れられない。
あの紅き夕暮れを背に叫ばれて
炎のようにも点じた恋火
#短歌 #書く習慣 20231017「忘れたくても忘れられない」
【 忘れたくても忘れられない 】
程度の違いはあれど、誰しも一度は経験する。
衝撃的な出来事。
あの人は、初めて親に叩かれて。
その人は、前人未踏の記録を出して。
今日までに色んな事が積み重なって、思い出になる。
なのに、迫る病魔は全てを消し去ろうと躍起になった。
脳内メモリのバグが、光速級に広がっていく。
そうして最後に残るのは、
笑顔溢れた、懐かしいあの頃の記憶。
一番輝いた、自慢のあの頃。
ずっと昔に捨てたのに、忘れられない名前がある。
かつての私を示す記号。
忘れたことさえ忘れ去った頃、亡霊のように帰ってくる。
彼女にそれが知れた時、ああ、またか、と目の前が暗くなった。
『…、それは忘れてくれないか。』
なぜ、と黒い目が問い掛ける。良い名前ですね、と微笑んでいた女(ひと)はその笑みを翳らせてしまった。でも話せない。君はその頃、私がどんなだったか知らないんだ。それで良いんだ。暫くの沈黙が落ち、彼女は小さな声を返した。
ごめんなさい、と。
何も悪くないのに、かつての私のせいで、それを明かせないせいで、君に寒々しい思いをさせている。返せる言葉が思いつかない。
彼女が一歩、私に近づいた。更に一歩。
両の手が片方ずつ彼女に取られる。呼吸も触れ合いそうな近さ。いつもより幾分冷たい手に強く掴まれ、互いの緊張が伝わる。
もう二度と口にはしない、と、小さな唇がささめいた。
…けれど、今日まで貴方を生かしたのなら、私はその名も大切に思います。かつての貴方を。
止まっていた呼吸がはっ、と流れた。
彼女の肩がびくりと震える。それでも視線は合ったままで、両手は強く繋がれていた。ゆるゆると指に力を入れ、その冷たい手を握り返す。
『いつか、そんな風に思えるだろうか。』
綺麗な顔がほんの少し赤みを戻して、未来の貴方に聞いてあげますよ、と言った。
その頃には貴方が気絶してしまうような女の秘密も教えてあげます、なんて明るく言いながら、色っぽく科を作るものだから笑ってしまった。
【忘れたくても忘れられない】
◤忘れたくても忘れられない◢
『――またな』
そう言っていた声が頭から離れない。
別れる時の、嬉しそうな笑顔も。
あれから八年経った今でも、その約束は果たされていない。
今頃なにをしているだろう。好きな人の隣で、今も笑っているだろうか。
伝えることすらしなかった恋をいつまでも引きずっているなんてバカみたいだけれど、それでもあいつのことが、忘れたくても忘れられない。
ふとした時に、思い出す過去の引っかかりは
思い出したくないほど、重く、重く、
心の奥底のものを引き上げようとする
#忘れたくても忘れられない
彼と別れて、彼があちらに戻ってしまって、もうすぐ3ヶ月が経つ。
「僕のことなんか忘れて、全部忘れて幸せになって。」
そう伝えてきた彼の、心臓を絞られるような泣き笑いの顔をわたしはまだ忘れられないでいる。
どうしてるのだろう、忙しくしてるのかな。ご飯はちゃんと食べてるのかな、エナドリばっか飲んでないかな。…ちゃんと生きてるかな、怪我、してないかな。
自分がどれだけ忙しくしてても目を閉じれば彼の顔が思い浮かんでしまって、彼のことが心配になってしまって……。上手く眠ることすら出来なくなってしまった。
わたしを最愛だといってくれたのに、どうして別れることになってしまったのだろう。
彼のことを忘れたくても忘れられないまま、もうすぐ季節が巡る。
10.17 忘れたくても忘れられない
君の笑った顔
君の真剣な顔
心配そうな顔
優しくて、バカで頭良くて最高にかっこいい人
君のことが頭から離れない
忘れたくても忘れられない人だった
嫌な事しかない人生
思い出したくもないのに勝手に頭に出てきて
私の心を何度も何度も刺して
私をずっと苦しめる
忘れたくても忘れられない
君と茜色の空の中で
お互いの手をとりあったこと
忘れたくても忘れられない
君と緑色の草の中で
お互いの夢を語り合ったこと
忘れたくても忘れられない
君と生成色の雪の中で
お互いの道を応援したこと
忘れたくても忘れられない
あの時の全てだった
君の存在そのもの
忘れてしまえれば
こんな想いが続くことはなくなるはずなのに
忘れてしまったら
大切なものが全て無くなってしまう気がして
ふと
あの時君と繋いだ手をぎゅっと握った
テーマ:忘れたくても忘れられない #338
私が好きになったのは
よく隠し事をする子でした。
私と会うとニコッと笑顔を向けてくれる。
そんな笑顔の裏側を私は知ってしまった。
忘れたくても忘れられない。
あの日、彼が初めて私の前で泣いた日。
彼は私の前で笑顔じゃない表情を見せてくれた。
彼はもう長くはないことを私が知った日。
私の涙を見てつられるように彼も涙を流した。
いつもは大人っぽい彼も
こうして声を上げ子供のように泣くことがあるのだ。
笑顔の裏側は
周りに強がりのように見せていることだって。
私もそんな過去があった。
周りにも自分にも嘘をつき、
仮面のように笑顔を被っていたことを。
忘れたくても忘れられない。
記憶の隅にあったもの。
彼も同じなんだとわかったから。
いや、どこか彼に惹かれていたのは、
もうとっくに
彼も私と同じなんだと
無意識に認識していたのかもしれない。
彼と出会えたそのことが
忘れたくても忘れられない。
飲み下したら苦くなった
引っかかって流れない初めての恋をどうしよう
(忘れたくても忘れられない)
-あの優しい声が私の生きる希望だった。
あなたが私に声をかけてくれたから、私の話に耳を傾けてくれたから、私はあの地獄を生き延びられた。他の誰かじゃなく、あなたであることに意味があった。
あなたに構ってもらいたくて困らせるようなこともした。あなたなら私を見捨てないって信じてたから。
絶対に叶うことのない想いを胸に秘め、最後の挨拶を交わしたあの日からもう5年。あなたが忘れたくても忘れられない。
#忘れたくても忘れられない
始めてきみを見かけた時
始めて話した時
始めて名前を呼んでもらった時
始めて嫉妬した時
昨日のことのように思い出せる
ねえ、どうして?
どうして、きみに恋をしてしまったの?
両想いになれる確率なんて、0に近いし
もう相手がいるって、知ってたのに
知ってたじゃん
知ってたんでしょ?
すごく悲しいし、すごく寂しくなる
勝手に期待して、勝手に落ち込んで
あの子に悪いから、忘れたいのに
ふとした瞬間にきみのことを思い出して、
想像しちゃって楽しくなっちゃう
忘れなきゃって思っても、忘れられないじゃん
やめときなよって、きっと言われちゃうから
友達にも話せないよね
あー、もうやめなきゃ
バカみたい…
忘れたくても忘れられない
今でも思い出す。
大好きだった君。
沢山、遊んだり、泣いたり、笑ったりしたね。
ドライブ中、僕の運転で君を亡くした。
病院のベッドでたくさん泣いた。
桜咲く春のことだった。
あの時はごめんね。
僕ももう君のところへ行けそうだよ。
そして、君に謝りたい。
忘れたくても忘れられない。
忘れたくても忘れられないのは
がっくん?
しばらく未読のままだったのに
最近はたまーに
既読とか
機嫌がいい時はスタンプ。
もう推しが居るのに
忘れたくても忘れられない。