『心の灯火』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
わたしの心の灯火は愛する子ども達。
子ども達の笑顔を見ているととてもほっこりする。穏やかなしあわせを感じる瞬間。
心の灯火
心に灯して明かりとする火、比喩。
忘れたくない記憶や、自分の価値観、座右の銘みたいなことか?
辛いとき思い出して気分転換する記憶や考え方を心に灯して明かりとする火という比喩で、心の灯火と言うのだと解釈する。
私にとって心の灯火は、哲学、漫画、映画、小説、かつての友人との会話。
闇の中 揺れる火に安らいでほしい
みちしるべにはなれないとしても
たった一言で救われるなんてさ、
そんな奇跡があってもいいね
溶けていくろうそくが人生なのは
水から守る 君がいるから
#心の灯火
灯火といえば
夏の奈良公園を思い出す
だんだん夕闇がせまる中
ぽつぽつ灯りが増えていく
燈花会では
灯人サポーターが火をつける
一万個以上のろうそくの灯り
ひとつひとつに火をつける
そして 終わりの時間には
それぞれ火を消していく
灯した火をちゃんと消せば
明日は新しい火が灯る
心の灯火
心の灯火が灯っているときは、なんでもできるような気がするけど、あるとき、ふっと小さな風が吹き続けたり、大きな風が吹いたりして、灯火が消えてしまったら、もう一生つかないんじゃないかと思うほど無気力になる。
これが所謂"燃え尽き症候群"と言うやつなんだろう。
ちなみに、今の私がそれ。
こういう時って、どうやってもう一回火を灯すんだっけって考えても、なけなしの火種を使って、何回も、何回も小さな火をつけて、気づいたら大きな火が灯ってた。
みたいな使い物にならない経験しかない。
誰か上手に生きる方法を教える授業を私にやって〜!!
《心の灯火》
心にくすぶる憎悪の炎
小さなチリが山になり
同居人に格下げされたパートナー
わかば
━━━
《心の灯火》
心の奥底に
小さな小さな灯火
フッと息をかけたら
消えてしまいそう
それでも
あなたへの想いを
消すことができません
あおば
心の灯火
私は砂糖が好きだ。
糖質ダイエットなんて知らない。
心に甘えて今日も琥珀糖をかじる。
「心の灯火」
私の心の中にある、最後の希望。
そして勇気。
【心の灯火】
私はさすらいの人魂。
思念のみ備わった火、言うなれば《心の灯火》です。
いつもはお客様が絶えないのですが、今日は台風でお越しにならず、消火されるゆえ外にも出れません。
そこでこうしてスマホにお邪魔し、あなたで暇を潰そうというわけなのです。
なに、悪戯をしようというのではありません。
少し昔話を聞いてくれればと思います――
――昔々あるところに、しがない給仕がおりました。
その給仕は尽くすことが何よりの幸せ。
とても満たされた日々を送っていたのです――
ある日までは。
その日のお客様は、酒癖が悪い方でございました。
随分と酔っ払っているようでしたので、お冷を差し上げたところ、
「水はいらん。酒を持ってこい」
と激昂し、持っていたライターで給仕に火をつけたのです。
給仕についた火はあっという間に店全体に燃え広がり、
それはそれは悲惨な現場となったようでございます。
給仕の怨念は火に宿り、今日も犯人を探し彷徨っております…
ほら、今はあなたの後ろに――
どうですか、少し怖かったでしょう。
こうして人間をからかうのが、今の生きがいなのでございます。
「悪戯しないって言っただろ」って?
すみません、そこまで含めて、悪戯でございました。
――私?
私は給仕とは無関係ですし、ただの作り話ですよ。
これで安心して眠れますね。
―――――――――――――――――――――――――
p.s――
このお題がお盆に来てたら、最高でございました。
心の灯火(ともしび)
私にとってのそれは自己肯定感かな。
自分を受け入れている人って強い、眩しい。
結局自分をどうにかできるのは自分だけ。
なんだっていいんだ。
呼吸してるだけですごい。
朝起きただけでえらい。
日常のほんのささいなことからでいい。
自分をたくさん褒めて、好きになれたら
その分だけ心に火が灯るよ。
誰かが守ってくれた私の心
折れそうになって、崩れそうになったとき
誰かが手を添えてくれた
そんなことがたくさんあって、
すべての人を覚えてはいないし、
知らないうちに助けられてるかもしれない
胸いっぱいの言葉と、
こぼれそうなくらいの愛
たとえ、こぼれても
たとえ、溢れても
落ちていった愛の分も
私が誰かに与えたい
店長さんはどこからともなく鳥かごを取り出し、その中に火をつけた。
この鳥かごはどこかで見た覚えがある──そう、あれだ。店長さんと初めて会った、雑貨店に置いてあったものだ。
かつて歌姫と呼ばれていた私はライブ中に意識を失い、次に目が覚めたときはこの魔法ありモンスターありの不思議な世界に立っていた。
自分はこの魔法雑貨店の店長で、きみが目覚めるには隠された「心」とそれを開く「鍵」を見つけなきゃいけない──そう言いながら、店長さんは壁一面に掛かる鳥かごに次々火を灯していったのだった。
ああ、あれはどれくらい前のことだっけ。
この世界にカレンダーなんてものはないから、あれから何日経ったのかわからない。一応規則的に日は出て沈むようだけど、そんなのいちいち数えちゃいない。
つい数日前だった気もするし、もう何年も前だったような気にもなる。
ただわかることと言えば──再び鳥かごに灯った火は、以前見たときよりも随分小さく揺らめいていた。
「もうあんまり時間がないね」
怪しい影を踊らせながら店長さんは呟いた。
その言葉に、なんとなく感じていた予感が確信に変わる。
ここは異世界、もといあの世とこの世の狭間らしい。
この世界で死ねば現実世界の私も死ぬし、「心」と「鍵」を見つければ、意識を取り戻してまた日常を送るのだろう。
だから──。
現実世界に帰るにせよ、死後の世界に旅立つにせよ。
ハッピーエンドにせよ、バッドエンドにせよ。
この旅路の終わりはもうすぐだ。
20240902.NO.41「心の灯火」
心の灯火
たった今消えた
あなたがそのひとことで吹き消した
なんの気なしに言ったのかも知れないそのひとことは
絶対に言ってはいけない冷たく尖った氷の言葉
冷気で吹き消され
冷牙で突き刺され
溶けていたはずの蝋までも氷漬けになって
揺らめく間もなく消えてしまった
煙さえ残さなかった
『心の灯火』
それは、
見たことが無いけれど、
きっと誰にでもあると思えるもの。
時に、
誰かの一言に揺らいで消えてしまうくらい、
繊細なものになるけれど、
時に、
どんな逆境にもめげない力を
与えてくれるものにもなる、
とっても不思議なもの。
心の灯火
情熱、やる気、
前向きな感じ。
そして温かい。
決して熱いではない。
しなやかな強さ。
痛い
辛い
怖い
苦しい
寂しい
悲しい
怒りも 不安も
ぜんぶ ぜんぶ
ゆるめて とかして あたためてくれるのは
あの日の君のことばだけ
【心の灯火】
やる気、根性、怒り……生命力溢れるものに対して火の表現は多い。心に火がつく、心を燃やす、怒りに燃える、烈火の如く……。
あいつは、そんな熱い言葉が到底似合わないように思えた。燃え上がるよう言葉が似合う人間が多々いるわけではないが、あいつにはとくに人間的な温度を感じなかったのだ。
あいつは、何を言われていても特に変わりなくて、からかいがいのないやつだ。頼まれごとをすれば、できるかできないかしか考えていないようで、ある意味では、嫌な顔一つせずに引き受けているといったようであった。淡々とした様子に、周りは感謝ではなく「やるならもう少し快く言ってくれよ」とか「やってくれるとわかっていても頼みにくい」とか不満垂れていた者もいた。
嬉しいことでもなければ、嫌なことでもないからああなのだろうが、人間なら相手の反応とか、自分の損得とか、大したことではなくとを気にしたりするはずだ。言動が事務的なものばかりなせいで人間らしさが見られないと思ったのだ。
例えるなら、水だろうか。しかしあいつはわざわざ水を差したり、水を打ったように周りを支配するような影響力はない。ただいるだけで、水のように必要不可欠のような存在感はない。
ただそこにあるところは木か、しかし木陰のように安らぎをあたえてくることもない。火で燃え尽きるほどやわくはないだろう。
こんなことより、明日の訓練の準備をせねばと頭を切り替えた。
訓練が終わる頃、雨天により山で足を滑らせた仲間が怪我をした。その上、帰るための道も怪我人を抱えてとても通れない状態になっていた。
普段はうるさい面子も気落ちして、中でも一等明るく活発なやつも明らかに空元気といったようだった。
「帰れます。迂回して、別のルートで行きましょう」
いつもの、淡々とした声だった。
本当か、急にどうした、と口々に仲間に詰められたあいつは「いや、帰れないかもと言ってきたので」と返し、続けて帰還ルートについて話し出した。
周りが意気消沈して暗かった分、普段と変わらないあいつが頼もしく、仲間の心に灯火をつけたようだった。
あいつは炎ではないが、火をつけても燃やされない石のようであった。
【心の灯火】
【心の灯火】
ちいさくゆらめく私のかわいい心の火
風にあおられ激しく燃えさかる心の炎
とおくに大きな影をうつし出す心の灯
それは血と肉であり
それはニューロンの活動であり
それは感情でもある
見失っていても、まぁ生きてる限りはどこかにあるだろう
つめたく、きびしい。
けれど、どこかあたたかい。
それがひとというものなのだろうか。
ぽつり、と。
まわりをほのかにあたためる。
ろうそくの灯のように。
ひとのかずだけ。
こころのともしびはある。
───『心の灯火』(2024.09.02.)
心の灯火
それは、思っているより
ずっと近くにある。
たぶん、じぶんの中に
ある。
心臓が、小刻みにふるえる夜に
そっと、
ハートに手をあてよう。
大丈夫だよ