『心の健康』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
秋の虫の声が聞こえる。
星が静かに瞬いている。
秋分を過ぎてから、静かな夜の闇には、秋の音が漂うようになった。
一人の部屋で、絵を描き、並べる。
関節が滑らかな球体になった絵が、丹念にお気に入りに登録されている。
「心の健康を取り戻しましょう」
私のお気に入りのイラストを見た友人も家族も同僚もAIも検索エンジンも、みんなこぞってそう言った。
夜更かしをして、絵を描き続けた。
一般向けの漫画にもポルノにも、琴線に触れるような絵はなかったから。
異常性癖。
そんな言葉を知ったのはいつのことだったろうか。
自分の嗜好がそのカテゴリに含まれると気付いたのは、いつのことだったろうか。
心の健康。
その言葉が、正義の皮を被ったまま、自分の嗜好を踏み躙り、普通を強要すると気付いたのは、いつだったろうか。
涼しげな虫の鳴き声が、窓の外から聞こえる。
暑い風が、風鈴を微かに揺らす。
手足の欠けた少女と、絵の向こうから目が合う。
現実のそういう人を、性的な目で眺めているわけではない。
誰でも良いわけではない。
法に抵触することを行なったわけでもない。
思春期にトラウマになるようなことがあったわけでもない。
ただ、好きな嗜好がそれだっただけ。
心の健康が害されたわけでも、辛い子供時代を過ごしたわけでもない。
ただ、気付いたら、そういう嗜好だった。
そんな言葉を、いったい誰が信じてくれただろう。
自分の嗜好への説明は、今でも喉の奥で腐り果てている。
虫がなく。
コロコロ、リーリー。
日中の蝉よりは遥かにか弱く、でも確かに鳴いている。
風鈴が揺れる。
私は、一人机の上のイラストを片付ける。
時計が12時を打つ。
虫の声が背景をゆっくりと流れていく。
空には星が輝いている。
風がゆっくりと短冊を揺する。
風鈴の音が、闇に吸い込まれて、いつまでも響いていた。
お題:心の健康
最近は安定しているけれど週に一回は心が休みを欲しがってる。そういう時はゆっくりしよう。みんなも心に休息あげて欲しいな。
「心の健康」
心配や励ましの言葉が他人事のように聞こえるとき。
数値では見えないけどきっと既に限界を超えている。
自分が死んだら、哀しくなる人はいるのだろうか。たまに自分が死んでもなんとも思ってくれる人なんていない気がする。
【心の健康】 ※医療関係、あるドラマを元に制作
「医者は体調管理や精神の管理も仕事の内ですよ!」
「…はぁ、なに研修医が指導医に指図してんだ」
新しく俺に研修医がついた。
こいつもすぐ辞めていくんだろう、そう思っていた。
ーだが、10年近くが経った。
「先生、この資料に目を通してサインください」
「…なに?もう俺はお前の指導医じゃねぇけど?」
「あっはは、そうでした。《恋人》でしたね。」
「心の健康」
立っている。ただそこに立ち尽くしている。
前身も後進もせず、ただそこに己は立っていた。
圧倒的な不安に押し潰される。
目が霞む、呼吸がしづらい、手も足も感覚がない。
ただその不安に恐怖するしかできない。
助けも呼べない。助けを呼んだところで誰か自分なんかを助けてくれるんだ。思い上がりも甚だしい。
怖い。いつかこの不安が自分の体を壊してしまうような感覚が体を巡った。まだ自分の頭、首、手足があることを確認した。壊れていない。
いつか内側から破裂しそうな不安、恐怖、罪悪感、日々それらに怯えながら過ごしている自分自身がただひたすらに愚かに思えた。
謝罪してどうにかなるものでもなければ、死んで償うことなど到底出来ず、ただひたすらに苦しむだけ。
声に出す
「まだ生きている。」
自分自身がこの場に存在していることを、自分が認めることで肯定する。大丈夫。
ひび割れていたらくっ付ければ良い。
ドロドロに溶けていたらかき集めて無理やり肩に当てはめれば良い。
半分無くしてしまったのなら違うもので埋めてしまえばいい。
全て無くしてしまったら代わりを見つければ良い。
自分が自分でなくなる感覚も、すぐなれるから。
俺の心が不健康になったのは、いつだろう?
生まれた時?
幼い頃に親が共働きで朝早くから夜遅くまで居なくて寂しくて人格を作り出した時?
常に兄弟と比べられた時?
俺だけ褒められたことがないことに気づいた時?
保育園にいた頃に悪口を言われた時?
それとも仲間はずれにされた時?
保育園で大好きな先生に手紙を書いて渡したら、教室のゴミ箱に破って捨ててあるのを見つけた時?
小学生に入っていじめがエスカレートした時?
大事だった靴をドブに捨てられ、教科書とノートに落書きされビリビリにされた時?
いじめのことを勇気出して先生に話したけど、信じて貰えなかった時?
むしろ、話した時にいじめっ子側を先生が庇った時?
1番仲良くて、1番の友達だと思ってた子がいじめの主犯だってわかった時?
性別違和感を感じた時?
それを親に相談したけど、全否定された時?
中学に入って、理不尽に毎日担任に職員室に呼ばれて怒鳴られた時?
誤解からチクリ魔扱いされ、他校の人間にも名前が知れ渡った時?
俺は顔も名前も知らない奴らから暴言を浴びせられた時?
知らない先輩とすれ違う時わざとぶつかられるようになった時?
初めての彼氏にレイプされた時?
それでも好きだった彼氏との間に子供が出来て嬉しかったけど、報告したらお腹を殴られた時?
DVが酷くなった時?
浮気された時?
その浮気相手が俺の友達だった時?
高校中退、病気持ち、子供が幼いからと仕事の面接が何百件と落とされた時?
人の心が健康じゃなくなる理由は、周りからしたら些細なことかもしれない。
でも、本人にはすごく辛いことで、気づいた時には心が不健康になり、体も不健康になる。
いじめてきた奴らを浮気をした彼氏を彼氏を取った友達を久々に見た時、親子3人、4人で幸せそうに買い物をしていた。
恐らくあいつらは俺の事なんか一切覚えていない。
俺は未だに心の不健康のせいで仕事もできず、片親で娘と自分の生活を市から国からの援助でその日暮らしで生きている。
人の心を不健康にすることは、その人の人生をめちゃくちゃにするのと同じこと。
いじめてきた主犯だけじゃない。見て見ぬふりをしてきた人らも同じだ。
1人に声かけられていたら、また、違う人生を送っていたかもしれない。
親が助けてくれていたら、また違う人生を送っていたかもしれない。
人を傷つける側は何も覚えていない。
でも、傷つけられた側は一生それと戦っていかないといけない。
今でも昨日のように思い出しては、パニックを起こす。
これからも戦いが続く。
この心が健康になる日は来るのかと不安を抱えたまま。
【心の健康】
#97
『 心の健康 』
別れて良かった
だって今も付き合っていたら
こんなにも、胸が軽くなることはなかったんだ
今は自分と付き合って、心の健康を探すために
傷付いた場所に薬を塗っている途中だ
「心の健康」
心の健康を保つ為には、自分のことをよく知らないと。
自分がどんな時にどんな風に傷つくのかを知らないと、正しい治療ができないから。
それぞれの症状に合った薬があるように、自分の心の傷にも薬がある。
美味しいものを食べたり、友達と遊んだり、好きな物に触れたり、ゆっくり眠ることだったり。
薬の形は人それぞれ。
自分でちゃんと治療できるように、自分のことをよく知らないと。
『毎日元気に生きてるよ ^ ^』
“元気してる?“って聞かれる、疎遠になりかけている友人からのLINE。
大抵こう返すしかない気がする。俺はそのタイプ。
どんなに強くて笑ってる奴でも、駅のホームで座り込むことはある。
「お兄さん相当限界じゃん、そんなになるまでよく頑張ったね」
心が壊れてからじゃ遅いんだ。
人は、働くために産まれてくるわけじゃない。
そう言ってくれた人がいた。
『頑張ったね』って言葉が、俺の心を救った。
背中に置かれた手が、暖かかった。
どんなに情けなくても、声を押し殺して泣いた。
心が不健康だったら、体も不健康になる。
ちょっとくらい、足を止めればよかった。
ありがとう、あの時、声をかけてくれた人。
名前も知らないあの人。
ただ一度だけしか会ったことのないあの人。
あなたのおかげで俺は生きています。
#2024.8.13.「心の健康」
一度見たことがあります。駅のホームではなかったけど。まだ学生の汚水藻野ですが、そういう人を見かけた時には「大丈夫ですか」って声かけられるようになりたい。というかそもそもそういう人を見かけないくらい平和な社会になればな、なんて思います。
今の日本はなぜか頭のおかしい奴が増えてる。
愛に飢えてるのか?
#13 【心の健康】
心にも定期健康診断とか欲しいし
採血とかレントゲンで
病気かどうかわかって欲しいな
過酷な環境で1年間
頑張りすぎて
いつのまにか心壊しちゃって
過酷な環境から離れて
病院いって、先生とお話して
お薬飲んで
お薬いらなくなるまでに丸1年かかったよ
どうも普段から自分の心に鈍感で
気付くとかなり疲弊してることが多いから
簡単に数値化出来たらいいなぁ
「心の健康」
1日3食おやつと昼寝付きの生活
お腹が空いたときと眠いときは駄目だ
あと食べるならば美味しい食事が良い
適度に運動できれば尚良し
心の健康
貴方が怪我をしたら私が手当をした。
手を怪我した時は、川の上流で手を冷やした。
揺らぐ透明な液体の中に少しだけ赤が広がる。
混ざった液体を手ですくう。
喉が乾いたので液体を飲む。
その瞬間心が揺さぶられた感覚に落ちる。
水分が足りない私にはこの液体が必要だった。
水分が足りない中これからどうすれば生きれるかを考えるうちに心が穢れていった。
それでも諦めずに貴方を手当し続けた。
その代償に私の心を貴方に手当をしてもらった。
お互いがおたがいに手当し合う。
でも、貴方が混ざった少し赤い不透明な液体を飲むことが私に1番よく効く治療でした。
もっと飲んでいたい。
少し苦いが飲んでいたい。
心の健康維持のために。
#18
心の健康
はだしのゲンを途中まで見た。
見てたら悲しくなって見れなくなった。
辛すぎる。
心の健康のために見るのやめた。
『心の健康』
心の健康は心の栄養で育つ。
心の栄養とは・・『推し』とか。
心を健康にして夏休みの宿題がんばるか
・・でもやっぱりめんどくさい。
これは義務である。
つかれた、ねむい。
・・・いやいや、もっとかも?
だるいせつないこわいさみしい。
言葉は何でもいいけどさ。
もしちょっとでも「頑張ったなぁ」と思ったなら、
自分のことは甘やかすべきですね。私に私をボイコットされる前に、何とかご機嫌を取らなきゃなのです。
そんな時にオススメ。
ずばり、美味しい食べ物。結局これです。
・・・例えば?
疲れた日はテキトーに作れるお茶漬けがいい。
ご飯を入れ、お茶漬けの素を入れ。
緑茶のティーバッグを投げ入れて、どぼどぼ熱湯を注ぎ、梅干し2個をちょちょぽいっと放りこむ。
買っておいた自分に心の中でスタンディングオベーションしながら、冷蔵庫にある「ぴゅるるん玉子」も解禁。
ひっつかんだ器にダンクして、たれをかける。
究極的に疲れてる日はこんなこともできない。
それでも食事は義務だから。
「生命維持」という大義名分のもと、しょうがないからやってやるかぁ、なんて思いながらちょっと拘るだけで
娯楽になってくれる。だからやっぱり大事にしたい。
そんな私は元・拒食症。
#35 心の健康
美味しいもの食べろとか
綺麗なもの見ろとか
友達と遊べとか
気分転換に旅行行けとかいろいろ言うけどさ
結局、心配事がないってことが
1番健康にいんだよね
あとはうーんそうだなーお金がないとねー
お金は大事だよー
こころの安定に1番必要だと思うね
だって心配事のおっきなところって、とどのつまり
そこに尽きると思わない?
だってさ、気分転換だって美味しいものだって
なんだって、それなかったらできないじゃんね
皆様、つつがなくお過ごしくださいませ。
✼•┈┈心の健康┈┈•✼
「おじいちゃんみたいに長生きしたいなあ」
「おじいちゃん今年で245歳でしたっけ」
「この歳になってもまだ元気じゃ。
ホォッホォッホォッ」
「おじいちゃん!僕1000歳まで生きたいな!それで、おじいちゃんの歳を越して、大人になるんだよ!!」
「そうかい。おじいちゃんにとってはいくつになってもおまえは可愛い孫だけどな。」
「なんでおじいちゃんは長生き何だろー?
おじいちゃんなんでー?」
「おまえが毎年会いに来てくれるから今日まで楽しみに生きていられるんじゃ。
からだもこころも健康に過ごすことが長生きの秘訣じゃよ」
【心の健康】
常に弱音を吐くと言えば
聞こえが悪いが
そういう人は
ちゃんと自分の心配をしてあげられる人だと思う
逆に
黙々とやってしまう人は
自分の心配は後回しが多い
そ~ゆ~人ほうが心配になる
自分では後者だと思ってるが
自分を甘やかすのは得意なので助かっている
それとは別に
最近良く思うのは
心と身体のバランス
気だけ若い
今まで気になる事は無かったし
良い事だと思ってたけど
ふと
後輩達と同じ位置
同じ時間軸に立ってるという勘違い
これは今の内に補正しておかないと
後々の判断を大きく間違えてしまいそうな
元から無かったものを
失ったと捉えてしまいそうな
そんな気がした
恐らくそこには既に
ラインが引かれてあって
今は見えてない、もしくは見ないようにしてる
だけど
そのラインの前に立ちすくむ日は確実にやって来る
願わくばその日は喜びと共に迎えたい
アホなおっさんも
時にはちゃんと考えたりするのだ
胸
に
手
を
置
い
て
?
涼
風
お
く
る
か
ら