「心の健康」
立っている。ただそこに立ち尽くしている。
前身も後進もせず、ただそこに己は立っていた。
圧倒的な不安に押し潰される。
目が霞む、呼吸がしづらい、手も足も感覚がない。
ただその不安に恐怖するしかできない。
助けも呼べない。助けを呼んだところで誰か自分なんかを助けてくれるんだ。思い上がりも甚だしい。
怖い。いつかこの不安が自分の体を壊してしまうような感覚が体を巡った。まだ自分の頭、首、手足があることを確認した。壊れていない。
いつか内側から破裂しそうな不安、恐怖、罪悪感、日々それらに怯えながら過ごしている自分自身がただひたすらに愚かに思えた。
謝罪してどうにかなるものでもなければ、死んで償うことなど到底出来ず、ただひたすらに苦しむだけ。
声に出す
「まだ生きている。」
自分自身がこの場に存在していることを、自分が認めることで肯定する。大丈夫。
ひび割れていたらくっ付ければ良い。
ドロドロに溶けていたらかき集めて無理やり肩に当てはめれば良い。
半分無くしてしまったのなら違うもので埋めてしまえばいい。
全て無くしてしまったら代わりを見つければ良い。
自分が自分でなくなる感覚も、すぐなれるから。
8/13/2024, 1:02:07 PM