『心と心』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
少し歩いた
「前向きに」は偽善者っぽい
日陰で俯いてしんなりしている方がいい
目に見えないもののこと
ずっと考えてると
ぬるくて暗い海に
一人浮かんでいるような気分になる
遠くに灯りもなくて
ただただ広いだけで
このままどこへ行くのか
ぽっかり空いた穴でもあって
早くそこに吸い込まれたいのに
そうしたら
みんな根っこのところではつながっているらしいから
分かるようになるのかも
心ってなんなんでしょうね
様々な感情は何処から来るのか
ふと考えることがあります
この意識は何処から何処へ逝くのか
其れが怖いと思うなど
ナンセンスかも知れません
心とは心臓なのか脳なのか
生物とは不思議な存在ですね
ずっと解明されず
大きな謎のままでいて欲しい
語れば分かるということでもないでしょう
謎を謎として生きることが
生きている意味かも知れません
『心と心』
「それ、いま俺も思った」
「嘘でしょ。何調子いいこと言ってんの」
「いや、ほんとのことだから」
「いやぁ、嘘だね。キミには思いつかないよ」
「まぁ信じてくれなくていいよ。それよりお腹空いた。いつものラーメン食べに行かない?」
「あ、それ今私も思った」
あははと笑う彼女。それを見た僕は、心と心が重なった気がした。
______やまとゆう
心と心
「逃げちゃおうよ」
そう言ったのは私だった。彼女は酷く驚いた顔をしていたけど何だか嬉しそうで、その言葉を待っていたみたいに見えた。学校の最寄り。降り慣れた駅に着いて席を立った彼女の手を握って引き止めた。彼女は固まって動かなくて、私はドアが閉まるまで彼女の手を決して離すまいと強く強く握った。正直、私の心臓は緊張でバクバクと音を立てていた。彼女が手を振り払って去っていってしまうんじゃないかと不安だった。だから、いつものメロディが鳴ってドアが閉まった時やっと息ができたみたいな気分だった。彼女はドアが閉まったのをただただ見つめていて、暫くしてからゆっくりと席に座った。左隣の彼女をちらりと見やると、彼女は少しだけ微笑んでいて、てっきり怒られるんじゃないかと思っていた私は首を傾げた。
「ふ、ふふ、っ、こういうの初めてだ」
幼い顔で楽しそうに嬉しそうに笑うから、私までつられて笑う。
「私もだよ」
「怒られちゃうなあ」
明日への不安とかそういうのも全部、今の私たちはちっとも怖くない。むしろそれを楽しんでまでいた。
「怒られた時の言い訳考えておこう」
そう言うとまた彼女は笑った。いつもは見えない白い歯が見えてドキドキした。こんな楽しそうな顔初めて見たかもしれない。いつも何を考えているのか分からない顔で遠くを見つめていた瞳に、今は私が映っていて何だか恥ずかしい気持ちになって目を逸らす。
「どこまで行こうか」
「どこまででも」
行く宛てのない私たちは、ただただ列車に揺られて他愛もない話をした。最近好きな音楽だとか、クラスのあの子の恋模様とか、ほんとにほんとに下らない話をしていた。こんな穏やかな時間がいつまでも続けばいいのにと思っていたけど、やっぱり時間は有限だ。列車内に終点というアナウンスが響いて、私はついにこの時間が終わってしまう、と淋しい気持ちになった。扉が開いて、私たちは揃って列車から降りる。
「…きれい」
思わずわあっと感嘆の声が出た。目の前は真っ青な海が広がっていた。
「こんな場所あったんだね」
「ね、初めて来た」
彼女の瞳に海の青が映って真っ黒な黒目に透き通った色をさせていた。太陽の光を反射した波のちいさな光たちが透明度が増した黒の中に宿ってそれが星空みたいで綺麗だった。
「今日は、初めてのことがいっぱいだ」
彼女は少女のような顔で言った。私は、ぽてりとした桜色の唇の動きに見蕩れて浮ついた心でぼんやりと彼女を見ていた。
「それを、貴方と一緒に出来て嬉しい」
照れたみたいにはにかんだ。その微笑みは天使の様だった。頬は桃色、唇は桜色に染まっていてさながら春のように麗しかった。映画のワンシーンみたいな儚さだ。
私もだよ、と口に出さずともきっと分かるだろう。その代わりに彼女を抱き締めた。細く壊れてしまいそうに脆い体躯を守るように、強く優しく抱き締めた。おかしくって恥ずかしくって、私たちは心と心をくっつけ合って笑った。
「バカみたいだ」
そう言う彼女は優しい顔をしていた。私たちは未来への不安とか恐怖とかそういうの全部から逃げるように手を繋いだ。私は海を見る横顔に見蕩れながら好きだよ、とバレないように囁いた。
心と心
貴方は今どんな心をしている?
その心はどんな色をしている?
赤?それとも黄色?それか紫?
元気な時や嬉しい時は明るい色
苦しい時や悲しい時は暗い色を
心の中で絵の具のように混ざり
ガラスのように美しく綺麗な色
泥のようにぐちゃ〜っと汚い色
でもどれも全て貴方
心は貴方
心は心
心は色
あなたの心はどんな形をしているの?
私の心はつぎはぎだらけ。
暖かい色があって丸っこくて
でも暗い色でトゲトゲもしていて
ぼやけていて赤だったり青だったりが
薄く色付いていて
これは私の感情の1部で
どれも大切な私の1部になっている。
心と心が一緒なことは絶対にない。
ねぇあなたの心はどんな形をしてる?
─────『心と心』
心と心
通じ合うためには
言葉と行動を
尽くさなければいけない
近く 遠く
求め 背を向け
寄り添い 離れ
疵付け 疵付く
包み 包まれ
新しい想いが生れる
―「心と心」―
遠い小学校の2年生。
そこにはふたりの"こころ"が居た。
高橋心と棚村こころ。
全学年合わせて三十人といない学校だから、
読みだけとはいえ、
名前が被ることは初めてだった。
高橋心は思った。
どうして僕は漢字で「心」なのだろうと。
こころちゃんならば、
見た目が可愛いし、
いつかみたいに「しん」と呼ばれることもないのに。
羨ましいな、と高橋心は呟いた。
棚村こころは思った。
どうして私はひらがなで「こころ」なのだろうと。
心くんならば、
一文字でまとまっているし、
名前の由来が「可愛いから」にはならないのに。
羨ましいな、と棚村こころは感じた。
#心と心
心と心
離れると冷たく
近づくとあったかい
体は離れていても関係ないんだね
あったかくなりたくて
相手のことを思いやったり
素敵な言葉を探したりするのも
今ある幸せに気づける大切な時間
ありがとう
心と心
心と心を繋ぐのは、
相手を想うその気持ち
#心と心
絶対分かり合えない奴。
絶対知り得ない奴。
『あの人が考えるコト、全部解っちゃうの( ´艸`)』
そんなわけがない。
解らないが故の探り合いが人間関係だよ。
【心と心】
生まれて初めて、君と喧嘩をした。まるでもう一人の私みたいにそっくりで、出会った瞬間から意気投合した君と。
寝室の片隅で電気もつけずに膝を抱えている君の隣にそっと座り、白い手を包み込んだ。喧嘩のきっかけなんて些細なことで、もう互いに怒ってなんかいない。それよりもこんなどうでも良いことで私たちは衝突するのだと、その事実への動揺のほうが互いに大きかった。
でも、よく考えたら当たり前だ。私と君は違う人間なんだから、心を完全に溶け合わせることができるわけじゃない。今まで一度もぶつからなかったことのほうが奇妙なのだ。
「ごめんね、意地を張りすぎちゃった」
君の指を優しく撫でながら謝罪を口にすれば、君も涙で掠れた声で小さく口を開いた。
「こっちこそ、ごめん」
私たちはお互いの心を一つにすることはできないけれど。言葉を使って、互いの心と心を重ね合わせ、通じ合わせることはできる。君の手を握る指先に少しだけ力を込めれば、君もまた私の手をそっと握り返してくれた。
砕けるように出来ている。一方向にのみ強靭で、他はまるで脆いということになっている。
「方向」
「そう、ここに当たっても自分は砕けない、そういう部分を相手に向ける。心はほとんどすべて弱く脆い。大体の者は反射的に肉体が方向を整える。熟練の者はその反射に思考が宿る」
「あなたはいま私にそれを向けてる?」
「君がそう思いたいのならそう」
君がそう思いたいのならと言ったじゃないか。私は間違いなく望んだのに。あなたの欠片を拾いあげる。あんなにやわらかい声だったのに、ずいぶんと鋭利な欠片たちだ。噛まずに飲み込んで、喉を、食道を、胃を、この肉体を傷つけていくあなたをおもう。この身に取り込んでしまえば、肉体の反射も、思考も、方向だっていらない。私は無防備に、弱く、あなたのように今はただ脆くいることが出来る。
21××年、
ある日の出来事…
昨夜、
フェルまーが1995年に
SNSに書き残して
約1世紀にわたり、
人類を悩まし続けた
『心と心』の4部構成の
最終予想が解けた
あとは、
検証作業だが
これには生成AIさまが
当たる事になっている
(1)心足す心は、友情
(2)心引く心は、失恋 のこり(片思い)
(3)心掛ける心は、愛情
(4)心割る心は、親友
まー
本日の娘の寝言
「そういうふうにいってほしいです」
「わかってるー。ロケットがあってるよ」
「ああ、それがいい!そうしよう」
心に直接触れてくる言葉に会うと、元々涙脆い私は途端に崩れて落ちてしまう。
心とは、皆それぞれ違うもの。だから無理に理解しようとしなくていい。
心と心は繋がることができる。
繋がることの出来ない人もいる。人それぞれのココロだから。
朝餉に来ない女(ひと)へ声を掛けに行った部下が、戸惑いながら戻って来た。曰く、我等の上司が彼の女(ひと)の部屋の前にただならぬ面持ちで座しているらしい。
何事かと残り少ない朝餉をかき込み、部下を下がらせて件の廊下へ行ってみると、脚を揃えて膝を折った上司が両手で顔を覆っていた。… とある予感が脳裏を過る。
『やっちゃった。』
やったか遂に…!
聞くが早いか自然と拳を掲げていた。部屋の主は、我々にとって特別な女(ひと)…上司の想い人なのだ。その公然の秘密のお陰で、男所帯の中にあっても彼女の身は保障されている。だからこの男が思いを遂げる事に何ら不都合は無いのだが… そもそも彼女を想うあまり、素顔を晒したくないと渋っていた男が、何故急に?
『包帯を替えたいと言われて、断りきれなくてね。』
これだろう? と言いながら、彼は指先で軽く引っ掻くように己の口布に触れた。その顔面は半分が焼け爛れ、唇の片端は一度溶けてまた固まったかのように歪み捻れている。
包帯を解いた姿を晒し、醜いだろう、という上司の言葉に、彼女はその歪んだ唇を撫でながら微笑ったそうだ。そして言ったという。どんな暗闇でも貴方とわかる、と。
『心臓が… いや、心が保たなくて。』
抑え難い愛おしさに、堪らず直に口を吸う。甘いそれを二度三度と繰り返している内に容易く箍は外れ、相手が拒まないのをいい事に体中吸うわ噛むわ… 日が昇って漸く、数え切れないほど赤紫の跡をつけた女の中で身震いする自分に気付いたという。私の獣性まだ生きてたよと呟く男に呆れた溜息が出た。取り敢えず体は清めたらしいが、おいそれと人目に触れさせる訳にはいかないと部屋の前から動かなかったらしい。この大男に一晩中手加減なしで愛されて、あの細い体の負担は如何許か想像に難くない。
『今日一日… いえ今後も、殊更大切になさるべきです。』
手当に食事の介助、機嫌取り、用足し… この男には換えの効かない役目が幾つもできてしまった。とにかく今は側に居なさいと部屋の中へ促す。何か食べやすいものを寄越してと言いながら、男の背は戸の向こうへ消えて行った。
入れ替わるように、廊下の隅から姿を見せた同僚と互いに目配せをする。疲れ切っているであろう彼の女(ひと)には悪いが、回復する頃には、これもまた公然の秘密なのだ。
【心と心】
僕と君の心と心
水と油、磁石の対極
反発し合い、惹かれ合う
私とあなたの心と心
砂と土、炭素の硬度差
同じであって、同じではない
心ってなんだろう?
胸の隙間に埋(うず)まる不思議
抉り出して重ねれば
心が通うということなのかな?
【心と心】
Ps.先日♡500をいただきました!
いつも本当にありがとうございます。